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初体験 ステップ22

「それ、いいのかもしれないね」  と京平の方も乗ってくれた。  いいよねー。 前の時には撮影してる時にって感じだったけど今日は一応カメラ無しの状態になるのだからプライベートでって事になるのかな? さて後はどうやって諒馬君と成都さんの事を誘い込むか? って事になるのかな?  僕はまた京平の事を見上げると、 「どうやって、諒馬君達の事をベッドへと連れ込む?」  その僕からの問いに京平は半身起こして、顎に手を当てると何やら本格的に考えてくれているようだ。 京平らしい行動言えば京平らしい行動なのかもしれない。  それから京平は、 「玲音……耳貸してくれないか?」  そう言われて僕は京平に耳を貸す事にした。 ちょっとだけ半身を起こして京平の口に耳を傾ける。 「普通に諒馬君の事を呼んだらいいんじゃないのかな? まぁ、成都さんの方は諒馬君に任せてみたらいいんだし」 「……だね」  僕は京平のその言葉に納得する。 だって確かに京平の言う通りなんだもん。 絶対に諒馬君の事を誘えば諒馬君の場合には来てくれる訳だしね。 後、成都さんの方は諒馬君がどう誘うか? 次第っていうのかな?  って、事で僕は諒馬君の方に視線を向けて、 「諒馬くーん!」  こう甘えたような声で呼んでみた。 そしたら諒馬君の事だから、普通に何も疑わずっていうのも変だけど、そんな感じで僕の所に来てくれたっていうのかな?  でもって諒馬君は目をパチクリしながら不思議そうな表情で僕の事を見ている諒馬君。  ホント諒馬君ってオーバリアクションっていうのかな? 諒馬君ってオーバリアクションだから見ててとか付き合ってて飽きないっていうのかな? 「……へ? 何?」 「もしかして、諒馬君……帰ろうとしてた?」 「え? まぁ、一応、今日は終わったからねー」 「でも、足らなくない? っていうか……中途半端って気持ち悪くない?」 「ま、確かにそうだけど……とりあえず、俺の方は落ち着いてるのかな? って感じなんだけど……」 「ふーん……そうなんだ……」  と僕はそうつまらなそうに言ってみる。

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