518 / 568

初体験 ステップ23

 そしたらやっぱり諒馬君の事だから、焦ったような表情をして、 「……へ? ……あ、あー……」  って困ってしまっていた。 ホント、そんな姿の諒馬君って面白い……。 だから、僕の方は後一押しだと思ったのか、 「じゃあさー……ここでヤらない?」  僕も若干意地悪気味にそんな事を口にしていたのかもー。 だって更に焦ったような表情をしてるんだもん。  でも迷ってるって事は、もしかして諒馬君は僕達と本当はヤりたいと思ってる!? いやー、そこは仕事の時だけって僕の方は思ってるから、悪いけどプライベートの時は諒馬君に挿れてもらう気はないからねー。 だから、僕は、 「……って、諒馬君……あのさ、諒馬君には成都さんがいるでしょー」 「あ……」  って言う位だったのだから、本当に諒馬君は成都さんの事を忘れていたみたい。 ま、そこはいいんだけどさぁ。 「しかも、今はプライベートの時間なんだから、成都さんにここで抜いてもらったらー? ってか最後までヤったらいいんじゃない?」 「……え? あー……うーん……」  って諒馬君は天井の方に顔を向けて何か考えている。  ホントに諒馬君って面白いんだよねー。 「別に俺はいいかな?」 「ふーん……やっぱ、いいんだ。 でもさ、こういう事ってあんまりなくない? カップルの隣りでやれるんだよー。 僕達の見ながら、諒馬君と成都さんがやるって事……滅多な事じゃあ出来ない事なんだから、やってみたいと思わない?」  また諒馬君はその僕の言葉で考えてくれているようで、 「分かったってー。 俺達の方も玲音達の隣りでカメラ無しでやればいいんだよね?」 「うふ……そういう事ー」  えへ……半分強引に諒馬君達も誘っちゃったー。 でも、たまにはいいでしょう? だってプライベートでお互いのカップルのを見ながらっていうのは初めてなんだからさー。 まぁ、前に仕事中に成都さんの事を誘ってやってみた事はあったけど……。 あん時は成都さんすっごい乱れてたっていうのか……何か僕よりもMだったような気がしたんだけどなー。 だって、あの京平に「足りない!」ってねだって若干、京平の事キレさせた位だったしね。

ともだちにシェアしよう!