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第37話 犯人は誰2
(島田真理語り)
「ま……さ……み、ち……イきそ」
「いっふぇいいれすよ」
加瀬先輩が口でして欲しいって言うので、お応えしてご奉仕している。
さすがに外では……この間のこともあって僕が恥ずかしいので、使っていない教室にいた。薄暗くてカビ臭い室内は、いけない事してる感が半端ない。
こういう所で抱かれると燃えるんだけどな。
荒い息遣いと、僕の唾液の音、少し苦い液が僕の性欲を刺激する。先輩のモノは、口の中で完全体のまま天を向いており、なかなかの大きさに僕はうっとりした。
「ねぇ、先輩」
「なに、まだ途中じゃん」
口を離すと、先輩は不満そうに僕を見る。
「僕、もっと続きしたいんです。最近お預けばっかでムラムラしてるもん」
「…………ここで?でもゴム持ってないよ」
「持ってます♡」
僕のポケットにはいつもコンドームが入っている。それを聞いて、加瀬先輩は考え込んだ。
「いいよ。しよっか。でも、1回イかせてくれるかな。お前のフェラは上手いから好きなんだよ」
「わかりましたっ」
わーい、やったー。
僕は再び先輩の股間に顔を埋めて舐めると、先輩が喉の奥へ出し入れを始めた。むせながら必死でかぶりつく。そうすると、間も無く喉奥に射精された。
鼻に抜ける濃い生命の香りがすり。暫く出していないのか、粘度が高く喉がイガイガした。ケホケホと噎せていると、加瀬先輩に押し倒され視界が転回する。
かび臭いマットの上で、舌を絡めあう。
うわわわー、加瀬先輩だってスイッチ入ってるじゃん。僕の股間も段々と疼いていくのが分かる。シャツを捲り上げられて、胸にお腹にキスをもらい、じゃれ合うようにお互いを触わり合った。
「ふふふ……先輩、くすぐったいよう」
「あれ?感じない?これはどう?」
ゆらゆらと理性が揺れる感じが堪らない。
くすぐったいのから、だんだんと快楽だけを身体が拾うようになり、もっと先輩から刺激が欲しいと下半身を押し付けていた。
「あっ……あーん…きもち…いい…」
先輩が僕の乳首を口に含み、舌先で転がして強めに引っ張った。ふと何気なく窓を見ると、有り得ないものが視界に入り僕はギョッとする。
「…………っ…!!」
誰か覗いているんですけども!!!
窓の格子に手を当てて、それは覗いていた。
明らかに誰かがこちらを見ている。
そうだ、この間も見られてた。なんとゲスな悪趣味なんだと僕は憤慨した。
気になって行為に集中ができない。
ぬおーー、ゆーるーさーんー
怒りがこみ上げてきた。
セックスの恨みは怖いよ。
僕は加瀬先輩を跳ね除けて、ガバッと起き上がった。
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