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第83話 ほんとのきもち7
(真理語り)
「もしかしてあそこの店長とヤってんの?怒っちゃうかなぁ、店長さん」
冷たいローションをトロッとかけて、大して解しもせずにいきなり男根を挿れてきた。
「…………っ……………」
違和感と苦痛で顔が歪む。
声も出ないくらい熱い。体が裂けそうだ。
ぐりぐりと傷に男根を埋め込まれる。
あまりの痛さに膝を折った姿勢ができなくなるが、当然許してもらえず無理矢理姿勢を作らされた。
「やぁめっ……て……い……たい……」
「さっすが真理。締まりがいい。もっと腰振れよ」
駄目だ。こいつとは会話にならない。
「はぁ、はぁ、はぁ……くっ……」
深呼吸で痛みを逃すけども、我慢は続かず、呻き声へ変化していく。
痛みを逃がすために唇を思いっきり噛んだ。
何なのかわからない液体が太ももを伝っていく。痛い、ものすごく痛い。
血の匂いが鼻をついた。この血は、口からなのか、手からなのか、僕の後ろからなのかわからない。だけど、冷たい床でも血だけは温かく感じた。
信一が腰を動かすたび、苦痛の音が響く。
支配されている恐怖で動けない。
助けて……助けて……彗さん……彗さん。
何度やられたのか、どのくらい挿れられていたのかは分からない。
手首が限界に近いのは分かった、
手錠との境目がぬるぬるしている。金属が傷口に触れる度に声にならない痛みが走った。
信一に外すように懇願したけど、外してもらえなかった。痛みや眠気で飛びそうになると、何度も水をかけられてやられた。
もう訳が分からなくなるくらい痛覚が麻痺していた。
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