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第112話 教科書泥棒11
(熊谷先生語り)
葵とこうなるのは2度目で、葵の反応ひとつひとつに興奮していた。葵は気付いていないが、俺だって緊張している。
9歳年下で、生徒で、未成年で、まだまだ子供で。犯罪になるということは、重々承知していても、戻れないところまで来ていた。どっぷり葵にハマっている。
こうして白い肌に触れていると、漏れてくる色香は子供ではなく、大人の男そのものであった。自分の嫉妬など下らなく思えてくる。
葵に足を拡げさせ、そのまま寝てもらう。
ローションを後孔目掛けて、下腹部に垂らす。
やらしく誘っている窄まりに、先ずは1本中指をいれる。すぐに飲み込んで、卑猥な音を立て始めた。葵は目を瞑り耐えているように見えるが、気持ち良いらしい。時折、入口が俺の中指を軽く締めるため、すぐに分かる。
ピンク色の小さな穴が収縮して欲しいものを飲み込もうとする様は、とても卑猥だ。
「膝を抱えてごらん。もっと良くなるから」
「…………ん……」
自らの膝を持つように促すと、真っ赤な顔をしてそっと足を上げた。俺が怒っていた元凶の行為に申し訳ないと思ってるらしく、やけに素直だ。すかさず指を2本に増やす。
「…………ぁ、ん………ぁ……」
「気持ち良さそうだね。ここ擦ると、腰が揺れる」
指の腹で内側を優しく擦った。既に柔らかくなってきているのは、期待なのか、男に対する慣れか、どちらなのか分からないが、指をすんなり受け入れている。
「……だめ……やっぱ、恥ずかしい……」
「葵のいいところを見つけたいんだ。まだまだ知らないところだらけだから、知りたい」
「し、らなくても……いい……からぁ……ぁッ……あぅ……ん……」
再び起立し始めた葵の雄がピクピクと揺れる。
男にもお尻で感じやすい人とそうじゃない人がいて、葵は言うまでもなく前者だ。どこが感じるのか、知りたくてしょうがない。
後ろを解す作業は、可愛い姿を見ることができる格好の機会だと思った。
指を出し入れしたまま、体を起こし、葵の頭を撫でる。艶々の髪がサラリと揺れた。
「……なんで、こんなこと……するの……すぐいれれば、いいのに……」
涙目で葵が訴えてくる。後ろからの快感に慣れていないのだろう。捩って避けようとする身体を指で追いかけるが、葵の粘膜は確実に快感を拾っていた。
本気で嫌がらないところがいじらしい。
「なんでって、ちゃんと解さないとダメでしょ。葵が痛がるのは見たくない」
「んも、くるしい……気持ち良くて、訳わかんな……」
あまりも言うことが可愛いらしくて、思わず唇を奪っていた。口寂しかった葵は、強い力で吸い付いてくる。ぬるい舌が俺の舌を探し求めて、口内を蠢いた。
しがみつかれて辛い体制になってもなおキスは続いた。
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