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第2話 そのサン

次の一週間、アスリンはサトミ宅ではなくてイツコ宅に泊まる事になった。と言うのも、あの夜からサトミとシンイチがどんどん妖しい関係を深めていってしまい、同居するのが我慢ならなかったせいである。 土曜日の夜、シンイチはそれまで女性用の超セクシー(或いは超下品?)なランジェリーを着せられて激しくペニスをフル勃起させていたというのに、18禁ヤヲイアニメを見せられた後は完全に萎え萎えになって萎れてしまった。 しかし、翌日にはまた別の普通のランジェリー(昨日と同じコットンでピンクの水玉模様が入ったブラとローライズ気味のビキニパンティ)をメイド服の下に着けたシンイチはまたしてもペニスを完全にフル勃起させていた。 特にイベントもなくそれまでと変わらない(シンイチが女装している事だけは違っていたが)普通の日曜日ではあったが、サトミは夜のチャンスをwktkして待っていた。 サトミ宅のお風呂の順番は、一番湯が家主のサトミ・・・ではなくて何故かアスリン、続いてサトミ、最後がシンイチとなっていた。 時刻は既に23時。流石にお風呂に入る時はシンイチもユイコへの変身を解除しなければならないが、若さ故か、前日も含めてほぼ二日間フル勃起していたペニスの昂ぶりがそう簡単に収まる筈もなかった。 サトミはその時を狙っていたのだ。 「シーンちゃ~ん」 湯船に浸かったばかりで油断したシンイチの隙を突いてサトミが浴室に突撃してきた。 「サ、サトミさん!?」 髪の毛をタオルで包み身体にバスタオルを巻きつけただけという、風呂から先ほど出てきた時と全く同じ姿で現れたサトミにシンイチは大慌て。 「もう一回、今度はシンちゃんと一緒にお風呂に入ろうと思ってね。偶にはハダカの付き合いもいいでしょ?」 「そ、そんな、男と女でそんな事・・・」 「気にしないでいいのよ、そんな事。だってこれはこの二日間ずっと私のお願いを聞いてくれたシンちゃんへのお礼なんだから」 お礼と言われてシンイチは思い出した。 金曜日の夜、サトミがシンイチに「勿論、夜にはちゃんとお礼をたっぷりするから、ね?」とウィンク付でお願いしてきた事を・・・。 「サ、サトミさん・・・」 シンイチはサトミがどんなお礼をしてくれるのか、勿論それは性的なサービスだろうとすぐに思い至って思わず胸の鼓動を昂ぶらせ、ペニスをより固くさせて震わせた。 「じゃあ、私も入らせてね」 サトミはバスタオルをハラリと落とした。果たしてその下はシンイチがペニスを固くして期待していたサトミのオールヌードではなく、白の三角ブラとハイレグパンティのビキニの水着姿だった。 「ヌードだって期待しちゃった?残念でした~」 茶目っ気たっぷりな笑顔でサトミは湯船の縁に手を掛け、湯の中に脚を入れてきた。肩まで浸かっていたシンイチは慌てて身体を少し起こすと脚をたたんでサトミの入るスペースを作る。 「ふう、気持ちいい・・・やっぱりお風呂は命の洗濯ね」 サトミはお湯の中で両の肩から二の腕を自分で優しく撫でながらお湯の暖かさと心地良さにうっとりとする。そのサトミの表情にどっきりするシンイチ。 そして、その視線はいつの間にかお湯の中の一点から離せなくなっていた。シンイチは膝を抱えているのだが、サトミはなんと胡坐をかいていた。シンイチの視線は、お湯の中にぼんやりと見えるサトミの下腹部の蔭りに釘付けになってしまったのだ。 しかし、サトミはそれに気付いているのかいないのか、そ知らぬ顔で言葉を続ける。 「さっきのアニメはどうだった?」 「ど、どうって・・・男と男がヤってるところを男が見たって、気持ち悪いだけですよ・・・」 シンイチは拗ねた顔でそっぽを向く。 「あ、あら、そう・・・うーん、ユイコちゃんになってる時は心も女のコになってると思ってたから、気に入ってくれると思ってたんだけどなぁ」 サトミはこれっぽっちも済まなさそうな表情は見せず、逆にいやらしく笑った。 「そんな事言ったって・・・僕が女のコの恰好をしたのは、サトミさんの為で・・・」 ランジェリーパーティに付き合ったのも、アスリンの希望を優先させた訳ではなく、流れに流されての事だった。 「うん、それはわかってるわ。でも、あの超エッチなランジェリーを着たのもそうなのかしら?」 「そ、それは・・・アスリンが気に入ってくれるからってサトミさんに唆されて・・・」 「でも、アスリンはユイコちゃんの超エッチなランジェリー姿を気に入ってくれたでしょ?」 「そうだけど・・・とっても恥ずかしかったんだからね」 「メンゴメンゴ。ま、そのお詫びも兼ねてと言っては何だけど、今日はシンちゃんの身体を洗ってあげるわ」 サトミはやおら湯船の中から立ち上がった。思わず振り向いたシンイチは、視界に入ったものを見て思わずドギマギしてしまった。 サトミは白い水着がお湯に濡れたせいで、その乳房は先端の大きさまで透けて見えてわかるようになり、先日のセクシーなランジェリーの色が黒だったせいでよくは見えなかった下腹部の蔭りも同じく透けて見えてしまっていた。 茫然としてサトミの身体を見上げているシンイチの視線を無視し、サトミは湯船から出て腰掛に座ると、スポンジにボディシャンプーをかけて泡立てた。 「ほら、遠慮せずにおいでなさいな」 「は、はい・・・」 サトミに手招きされたシンイチはなぜかサトミに背を向けて立ち上がるとそのまま後ろ向きで湯船から出てサトミの用意した椅子に座った。 「ムフフ・・・シンちゃんったら、フル勃起したオチンチンを見られるのが恥ずかしいのね?」 「あ・・・いや、その・・・」 図星を突かれたシンイチは耳まで真っ赤になってしまった。 “ドゥフ・・・シンちゃんたら、かーいい(可愛い)んだから・・・” 相手が背中を向けているせいか、ショタコン魂を強く刺激されたサトミは涎をこぼしそうな勢いで邪笑をこぼす。 が、いつまでもそうしている訳にもいかないので、サトミは泡まみれになったスポンジをシンイチの項から背中に向かって滑らせ始めた。 「痒い所はありませんか~?」 「それは頭を洗う時のセリフでしょ?」 「あ、そっか」 等と冗談なのか素のボケなのかわからないセリフをのたまいながらサトミはシンイチの身体を洗っていく。 そのまま、腕・腰からお尻を洗うと、サトミは椅子ごとシンイチの前に移動した。 「あ、あの、サトミさん・・・」 「だって、こっちにこないと脚も胸もお腹も洗えないでしょう?」 サトミはシンイチが膝を閉じる前に自分の膝を割り入れてしまった。これで膝を閉じられなくなったシンイチはフル勃起継続中の己のペニスを慌てて両手で隠すしかなくなった。 「こらこら、そんなに恥ずかしがってちゃ、いざと言う時にセックスなんてできないわよ?」 サトミは勿論アスリンとの状況を想定して言葉にしたのだが、今の状況では自分の初体験の相手はサトミだとシンイチが誤解してしまうのも無理はなかった。 自分の体側に両手をだらりと下げたシンイチの身体をサトミは首・胸・お腹・ちょっと飛ばして脚から足までスポンジを滑らせて泡まみれにしていく。 「さて、それじゃあいよいよ・・・」 サトミはスポンジをクシャクシャしてさらに泡立てると、そのシャボンを両手にすくい取った。 「ウフフ、ここはビンカンなところだからお手々で洗ってあげるわね」 言うや否や、サトミはシンイチのペニスを優しく両手で包み込んだ。 「サ、サトミさん・・・そ、そんな・・・」 必要以上に強く圧迫して擦ったわけではなく、あくまでも優しくソフトに撫でただけだったのに、それでもサトミの両手に包まれている事でシンイチの快楽は指数関数的な曲線を描きながら駆け昇って行った。 「ああっ!もう、ダメッ!」 ちょうどペニスの先端の包皮がクルッと翻転して亀頭が全露出したところでその先端の切れ込みから白濁液が噴き上がり、サトミの両の乳房の上に降りかかった。それも一度ではなく、二度三度と・・・。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」 昨日今日の丸二日間、ペニスがフル勃起しっぱなしだったシンイチはようやく性的欲求を抑制していたもどかしさから解放され、大きく息を弾ませながらその絶頂の余韻に浸っている。 「・・・まぁ・・・スゴイわ、シンちゃんのセーエキ・・・」 シンイチのペニスから打ち出されたザーメンはまるで濃いコンデンスミルクのような粘度で、ゆっくりゆっくり時間をかけながらサトミの乳房の谷間へと流れ落ちていく。その合間にもスペルマから匂い立つ若草の香りはサトミの嗅覚を刺激し、女の芯を滑らせていく。 「こんなにいっぱい・・・それもすごく濃くて・・・とっても素敵よ・・・」 初めてシンイチのフル勃起したペニスを網膜に焼き付けたあの夜は、自分のパンティの中に射精してもらったので決定的瞬間を目撃することができなかった。しかし、今回は愛しい美少年の射精の瞬間をしっかりと網膜に焼き付けることができた。その事実にサトミは幸福感を覚えながらも秘所を愛液が潤ませていくのを自覚し、さらなる欲望が首を擡げた。 “視覚に触覚に嗅覚ときたら、後は・・・” しかし、射精した直後でビンカンになっている男のコに連続での刺激は逆効果とも考えられる。 サトミはシンイチのペニスにひと時の休憩を与え、再充填させることにした。もしこれがアスリンだったら、相手の事はお構いなしで自分の欲望だけを押し付けるだろう。 「そんなに気持ちよかった?」 「・・・あ・・・はい・・・」 シンイチはサトミに射精を目撃されてしまったことがわかったのか、また恥ずかしさがこみあげてきて両手で股間を隠した。 「よかった、気持ちよかったって言ってくれて」 「え?」 「だって、男は女に気持ちよくなってもらいたいし、女も男に気持ちよくなってほしい。それがオトナの男女の愛の営みというものよ」 サトミはニッコリ笑ってシャワーを取ると、カランを捻ってお湯を出した。 まずは自分の胸に降りかかった白濁液を洗い流し、続いてシンイチの身体を覆う白い泡を洗い流していく。 「もしかして・・・サトミさん、経験済・・・なんですか?」 「ちょっと、それって面と向かって女性に聞くのは失礼な事よ」 「えっ?あ、あの、すみません・・・」 「はい、じゃあ今度は頭を洗ってあげるわね」 サトミに言われてすぐにシンイチは謝ったが、サトミはそうは言ったもののたいして気に障った訳でもないようで、リンス入りシャンプーを手に取ると再びシンイチの背後に回った。 「で、シンイチくんはどう思う?」 「ど、どうって?」 「私が処女か非処女か?」 髪の毛を優しく擦りながら頭を泡だらけにしていきながら、サトミはシンイチに聞かれた事を大胆にも自分から問い掛けてきた。 「え、えと・・・」 考えようとするまさにその時を見計らっていたかのように、シンイチの背中に何か柔かいものが二つ、ぽよんと当たった。 背後にいるのはサトミな訳で、その二つの柔らかいものはサトミの乳房であるだろうという事に、シンイチはすぐに思い当たった。 サトミは透けてしまっているとはいえ一応ビキニの水着を着てはいるのだが、シンイチの脳内にはナイスバディの全裸のサトミがあられもない姿でセクシーなポーズを取って男性を誘っている光景が思い浮かべられてしまった。 「まあ、イツコしか知らない事だけど、シンちゃんにだけは教えてあげるわ。一度だけ、大学生の時に男と付き合った事があるわ。同棲と言うか同居と言うか、共同生活とか・・・今思えば若気の至りだったなぁ」 髪を洗うだけでなく、頭皮を優しくマッサージしながらサトミは一人語りを続けた。 しかし、サトミのその心の籠った優しい洗髪でシンイチが心地良さを感じているかと言えばさに非ず、サトミの一番のセクシーポイントであるたわわなバストが先ほどから背中に触れている事と、サトミの言葉からどうやら彼女が体験済らしい事がわかってきたせいか、誰かは知らないが大人の男性とのセックスでサトミが激しく喘ぎながら悶えている様を妄想してしまっていた。おかげで先ほど白濁液を放って一息ついたかに見えた彼の息子は完全に息を吹き返し、バッテリーはビンビンだぜぃ!とばかりにフル勃起していたので、サトミの言葉は殆ど右の耳から左の耳に筒抜け状態だった。 「まあね、男のコだって女のコだって誰しも若い頃は性に激しく興味を持つものだからね。友達より早くエッチを体験したいなんて思う女のコは私の周りにはいっぱいいたし、と言ってる私も同じだったけど。ずーっと昔は結婚するまで性交渉はダメなんて言われていたせいか、女のコもヴァージンは大切にして、男のコはヴァージンの女のコを求めていたらしいけど、今じゃ結婚前のセックスなんて恋愛の一部だから当然の事だし、だから適齢期になってもヴァージンでいる女のコなんて逆にちょっと・・・なんて身を引かれちゃうものよ。でも、だからと言って身体が出来上がっていないうちにあまりにも早く体験するのもオススメできないし、何と言ってもお互いに責任が取れない身分だし、必ず避妊は必須事項よ」 そこまで延々と一人語りをしてようやくサトミはシャワーのノズルを取った。 「はい、じゃあ泡を流すわよ。何か長々としゃべっちゃったけど、まあ、要するにシンちゃんの想像どおり、私は経験済よ」 「・・・えっ?」 頭のシャンプーをシャワーで洗い流される事でシンイチは妄想の世界から現実の世界へ戻ってきた。 「スゴイわねぇ・・・一体何を想像していたのかしら?シンちゃんのオチンチン、ビキビキにそそり立っているわよ?」 「い、いや、あの、これは・・・」 シャンプーが目に入らないように洗髪されている時から目を瞑っていたシンイチが、サトミに自分のペニスの恥ずかしい様を指摘されて慌てて目を見開く事ができる筈もなく、できるのは両手で隠す事だったが。 「はいはい、今更隠さない。女のコとエッチな事をする時は男のコとして当然の反応なんだから、恥ずかしい事じゃないの。てゆーか、勃起してくれなかったら女のコは逆に悲しくなっちゃうわよ?自分は女としての魅力が無いんだわ、ってね」 「そ、そうなんですか・・・あ、でも、サトミさんは誰よりもずっと魅力的な女性ですよ」 「まあ、嬉しい事言ってくれるのね。じゃあね、ちょっとこっち来て」 サトミは湯船に蓋をするとそこにシンイチを誘った。 「で、そこに座って」 「?」 言われるままにシンイチは湯船の蓋の上に座ったが。 「これって大丈夫かな?強度が足りなくて割れたりしないかな?」 上半身を軽く捻って蓋を軽く押したりして確かめていたシンイチは、それ故にサトミの次の行動を見ていなかった。 「はいはい、そんな事よりこっち向いてね」 「え・・・わわっ、サ、サトミさん!?」 両脚を大きく広げられた事に反応して身体を元に戻したシンイチは、己の股間のすぐ前にサトミの顔があるのに気付いて大慌て。 「さっきはシンちゃんが楽しい思いをしたんだから、今度は私の番よ」 「な、何を・・・」 「ウフフ・・・美味しそうなオチンチンだわぁ」 舌舐めずりしながらのサトミのそんなセリフに、性に興味のある年頃の少年はサトミがこれから何をするつもりなのかにすぐに気づいてしまった。だから無意識にそのエッチな期待で硬くフル勃起したペニスをぴくんと震わせてしまっても仕方がなかった。 「じゃあ、じっとしててねン」 サトミはシンイチのペニスをそっと握ると、まだ完全には露出していないその先端にキスをした。 「あっ、サ、サトミさん・・・」 初めて女性の唇に自分の性器を触れられて、少年の身体は思わず身じろいだ。更に先端だけでなく、茎を下って根元までキスの嵐に見舞われ、思わず反射的に若い肉茎は潤滑液をその先端から溢れ出さんばかりに中から汲み上げていく。 「あらぁ?またいやらしい匂いがしてきたわ。どこからかしら?ここかな?」 その匂いに魅惑されたのか、サトミは頬を緩ませながらシンイチのペニスの先端に鼻を近づけてくんかくんかする。 「そんな・・・は、恥ずかしいよ、サトミさん・・・」 美しい女性に自分のペニスの匂いを嗅がれるシーンを見る事になって、思わず羞恥心を刺激された少年は顔を真っ赤にしてしまう。 「あらあら、先っちょからこんなにヨダレを垂らしちゃって。エッチなオチンチンねぇ」 羞恥心を刺激されながらも、印加され続けている性的快楽によって、少年のビンカンなペニスは中から込み上げてきた愛液をとうとう先端から溢れ出させ、その愛液は包皮に包まれた亀頭部と包皮の間に万遍なく行き渡るだけでなく、包皮で作られた堤防を正に乗り越えようとしていた。 「み、見ないで、サトミさん・・・」 「もう、恥ずかしがっちゃいけないのに・・・わかったわ、こんなに涙を流すほど待ってくれてるんだもの、ちゃんとオチンチンの期待に応えてあげる」 言うや否や、自らも口からヨダレをこぼしそうにしていたサトミはシンイチのペニスの亀頭部をはむっと口に咥えた。 「ああっ、サ、サトミさんっ!」 ついに美しき女性の口中で己のペニスを包み込まれ、思わず少年は腰を中心にして身体を身動ぎさせてしまった。 「ムフフ・・・美味しいわぁ、シンちゃんのオチンチン。先っちょから溢れてるシロップもカンロカンロ・・・」 唇で挟まれて引っ張られたので包皮が一部翻転したため、先端に溢れかえっていた愛液はとうとう流れ出してしまった。 その落ちてきた愛液を舌で受け止め、己のヨダレと合わせたミックスジュースを今度は逆に包皮の中に流し込んでいくサトミ。 亀頭との間にたっぷりの潤滑液を塗されたため、その包皮は引き攣る事も無く、サトミの唇のガイドによって下までくるりと翻転し、ついに中に隠されていたシンイチの亀頭は白日の下にさらけ出された。 「これがシンちゃんのオチンチンの尖端なのね・・・ピンク色で綺羅綺羅輝いて・・・ステキ・・・」 サトミはついに今まで見る事が無かったシンイチのペニスの包皮に隠されていた尖端を間近で目の当たりにして、思わずうっとりとした目付けになった。 「サ、サトミさん・・・」 「はぁ・・・いい匂い・・・美味しいし・・・とてもカタい・・・男のコのオチンチン・・・」 サトミは熱い吐息を零しながら、愛おしそうにシンイチのペニスを根元から下でレロンと舐め上げた。 「サ、サトミさんっ・・・そ、そんなに美味しそうに舐めてくれるなんて・・・そんなにおちんちん好きなの?」 「フフッ、そうよ・・・女は男のオチンチンが好きよ・・・男が女のオッパイが好きなのと同じようにね」 サトミはそう言いながらシンイチのペニスを愛おしそうに頬ずりした。 「アハ・・・メチャクチャ興奮するわ・・・私の身体で・・・こんなにボッキしてくれて・・・嬉しい」 愛しい美少年に快楽を与えながらも己の劣情を満足させるように、サトミはシンイチのペニスとの触れ合いを愉しんだ。 「じゃあ、もういいわよね?」 「えっ?」 「そろそろ、シンちゃんのオチンチンミルクを飲ませて貰うわよ」 「そ、そんな・・・ダメです・・・」 「どうして?」 「だって・・・汚いから・・・」 「赤ちゃんの元になるものだもの、たとえオシッコを出すオチンチンから出てきたって、汚くなんかないわ。気にしなくていいから、イッちゃいなさい」 サトミはシンイチのペニスを口いっぱいに含むと、カウパーとヨダレの入り混じったミックスジュースでぬとぬとになったその肉茎を唇で締め付け、ペニスの長さ方向に沿って唇を滑らしながら扱き上げていく。同時に頬が凹むほどのバキュームと舌を絡めた愛撫も忘れはしない。 「ああっ、ス、スゴい・・・き、気持ちいいよ、サトミさぁん・・・」 フェラチオを愉しんでいたサトミはその切なそうな声にペニスを加えたままシンイチの顔を目線だけで伺ってみた。 シンイチは込み上げてくる快楽に悶えながらも目をぎゅっと閉じて我慢を続けていた。 “まぁ・・・シンちゃんったら、気持ち良くて射精しそうなのを一生懸命頑張って我慢してる・・・私の口の中に出して汚しちゃいけないと思ってるのね・・・嬉しいわぁ・・・” しかし、それはそれで嬉しいのだが、もはや女の本能としては、いや、正確に言えばショタコン女の本能としては、ここまで来たらシンイチのミルクも味わってみたいのが本音だった。自分好みの美少年とは言え相手は男、その精液を顔に掛けられたり口に出されたりあまつさえ飲み込まされたりするのは屈辱と感じるとすれば、それはまだ性愛に没頭できていないだけの話だ。 「ひぃうぉ・・・わぁひふぉうぉふひうぃ・・・うぁふぃへぇ・・・」 サトミはシンイチのペニスを咥えたままだから正確な発音ができなかったが、正確な発音ができていたとしたら次のように聞こえた筈だ。 「いいよ・・・私のお口に・・・出してぇ・・・」 そしてフェラチオされている当のシンイチにとっては、その発音が正確ではなくてもちゃんと聞き取れる事ができた。それも、若さによるものだろう。 そして、若さゆえにその耐久性もまだまだ未熟な訳で・・・ 「サッサトミさん、も、もう・・・ダメッ!出るっ!出ちゃうぅ~っ!」 情けない声を出して、シンイチはサトミの口の中で激しく射精した。 「うぐぅ・・・」 激しく噴き上がってばちゃっ、びちゃっと音をさせながら自分の口中の粘膜をしたたかに打ち続けるシンイチの精子の奔流に思わずサトミはそんな情けない声を漏らした。それだけでなく、シンイチの精液がペニスを震わせながらその中を駆け昇ってきて打ち出される時のびゅるっ、びびゅっという感触がその擬音のとおりに聞こえるようだった。 勿論、聴覚だけではない。自分の舌の上に滴り落ちたシンイチの白濁液も、性愛に満たされた脳内ではその味覚が得も言われぬ美味に変換され、サトミは無我夢中で飲み込んでいった。 “美味しい・・・美味しいわぁ、シンちゃんのセーエキ・・・” 口中の粘膜に付着したものを舌でこそぎ落としてその味を愉しみながら喉に流し込み、さらにはシンイチのペニスを更にバキュームして肉筒内に残った残渣も吸い上げていく。 「ああっ・・・サ、サトミ・・・さぁん・・・」 最後の一滴まで搾り取られ、シンイチは情けない声を出して腰をもぞもぞさせた。 「・・・ぷふぅ・・・どうだった、シンちゃん?気持ちよかった?」 先ほどフェラチオの最中にシンイチは思わず気持ちいいと口にしてしまったのだが、サトミはどうやらフェラチオに没頭していて耳に入っていなかったらしい。だから訊いてみたのだが、当のシンイチはサトミの口中で果ててしまったおかげで腰が抜けてしまったのか、湯船の縁からズルズルと落ちてタイルの上にM字開脚する形で座り込んでしまった。 「ムフフ、訊いても無駄みたいねぇ」 サトミは思わず邪笑をこぼしてしまっていた。その一部始終を浴室の外で傍耳立てていたアスリンに聞かれてしまっていた事など梅雨知らず。 “サトミったら・・・そんな事までしてやる必要無いのに!女装マゾはそのまま放っておけばいいのよ!女装してペニスをフル勃起させてるのが好きなんだから!イキたかったら勝手にオナニーでも夢精でも何でもしてればいいのよっ!!” 自分がペットとして飼っていじめてやろうと考えている相手のシンイチを、サトミが甘い言葉で可愛がって彼女の趣味と実益?も兼ねて歓ばしてあげているのがどうにも我慢ならないアスリンだった・・・。 「シーンちゃーん、大丈夫ぅ~?」 サトミがシンイチの両肩を軽く揺すって覚醒を促すと、シンイチはとろーんとした瞳でサトミを見上げた。 「サトミさん・・・サトミさんっ!」 ニッコリ微笑(邪笑?)のサトミの顔を視認したシンイチは感極まったのか、いきなりサトミに抱きついてきた。 「あらあら、シンちゃんったら甘えん坊さんになっちゃって」 と言いながらも嬉しさのあまりサトミもシンイチの身体を受け止める。 「でも・・・僕は・・・ボクは・・・」 「僕は・・・何?・・・シンちゃんは、何を望むのかしら?」 首をかしげたサトミと見つめ合ったシンイチは、目を瞑っていきなりサトミに口づけしてきた。 “まあ・・・シンちゃんったら、積極的・・・” 憧れの美人のお姉さんにフェラチオされてイカせて貰って白濁液を相手の口中にしとどに噴出させてしまった訳だが、それがとても恥ずかしくてでもとても嬉しくて感謝の思いが高まったので思わず口づけしてしまったシンイチだが、サトミが心の中で何を思うかまではわかる筈も無かった。 だから、サトミが自分の口の中に舌を差し入れてきた時も拒否する事も無しに己の舌で受け止め、唾液の交換もした。 “まあ、シンちゃんったら何も抵抗しないのね・・・私の唇も舌もさっきまでシンちゃんのオチンチンを愛撫していたのに・・・もしかして・・・” と、また、腐女子としてあらぬ妄想を始めたサトミだが、外からのドンッ!という音に気付いてはっとしてシンイチとのディープキスを終わりにした。 “・・・アスリン、盗み聞きしてたみたいね・・・” 多分、自分たちの行為に腹を立ててドアを叩いたか蹴ったかしたのだろう。 サトミは、最終的には身を引いてアスリンにシンイチを渡すつもりなのだが、今は一寸図に乗り過ぎた気もしてきた。が。 「・・・サトミさん・・・」 シンイチはまだ潤んだ目をしている。 「ふぅ・・・ちょっと湯冷めしちゃいそうだから、またお湯に浸かりましょう」 サトミはシンイチを誘って再び湯船に身を沈めた。 「・・・シンちゃん。土日に私のお願いをきいて女装してくれた事へのお礼はここまでだから。これ以上の肉体的接触はダメよ」 「そんな・・・」 「これ以上はしちゃいけないの。アスリンに怒られるから、というのは冗談だけど、シンちゃんはきっといつかアスリンと結ばれるわ。今日はその時の予行演習みたいなものよ。この先は、アスリンのハートをしっかりGETしてから彼女と二人で・・・ね?」 「・・・うん・・・」 サトミは、何だか残念そうな表情を浮かべながらもシンイチが小さく頷いたのを見て湯船から出た。 それから寝間着に着替えてアスリンに一言かけようとしたサトミだったが、既にアスリンはベッドに入っていた。さっきのお風呂の事でフテ寝しているのはすぐにわかったので、そのままにしてサトミも自室に戻って就寝した。 翌朝は特に何かギスギスした雰囲気はなく、いつもの如く朝食の後片付けをシンイチに押し付けてアスリンはさっさと学校へ向かった。 だが、何の前触れもなく、午後からいきなりアスリンは早退してしまった。 “どうしたんだろう、アスリン・・・” シンイチお手製のお弁当はしっかり食べていたし、サトミ・・・はまず味がわからないので有り得ないが、アスリンがそれでお腹を壊したとも思えなかった。 しかし、サトミより先にシンイチは帰宅してみたが、アスリンの姿はどこにもなかった。彼女の部屋をノックしても何の反応も無く、もう一度玄関に戻って確認してみたら、彼女の靴は見当たらなかった。 “まだ帰ってきてないみたいだ・・・じゃあ、どこかで遊んでいるのかな?早退して何やってるんだろ” と、半分呆れながらアスリンの捜索をやめてシンイチはやっと自分の部屋に戻った。 「・・・何だこれ?」 朝出かける時には無かった筈の、ソフトボール大に丸めた紙くずが部屋の絨毯の真ん中に転がっていた。とりあえず手に取ってそれを広げてみた途端、中から何か布きれが二枚ほど落ちてきた。 いや、それは布きれではなかった。 「こ、これって・・・」 それはブラとパンティだった。 一瞬、サトミのイタズラかと思ったが、先に家を出たサトミにできる筈も無かった。 ふと、それを包んでいた紙を見ると、何やら字が書かれてあるのに気付いたシンイチはそれをきれいに広げてみた。はたして、そこにはとても汚く乱れた字の殴り書きでこう書かれていた。  そんなに女装が好きなら私の下着をあげるから、勝手にフル勃起してなさい! その字からしてそれを書いたのもそのランジェリーの置き去り主もアスリンだという事はシンイチにもすぐにわかった。 “・・・どうして・・・” 字が汚いのは知っていたが、その字面や文面からアスリンがどうやら怒っているらしいのは見て取れた。 だが、アスリンはシンイチの女装癖―――これも本当は誤解なのだが―――を理解してくれている筈だったのに、土曜の夜の乱痴気騒ぎのようなランジェリーパーティでもユイコの姿を見ても別に不快な態度は見せていなかったのに、何故アスリンが怒っているのかシンイチにはわからなかった。 昨夜のお風呂場でのシンイチとサトミの秘め事?をアスリンが傍耳立てて聞いていた事など知る由も無いシンイチには、わかる筈も無かったのだ。 とっぷり日が暮れて夜になってからサトミは帰ってきた。勿論、シンイチやアスリンと違って教職でオマンマを食っている彼女にとってはいつも通りの帰宅時刻であったが。 「たっだいまー!」 何故かいつもと違ってテンション高めの帰宅の挨拶のサトミにシンイチは不思議顔。そういう時はたいていサトミは酔っぱらっている筈なのに、今日の彼女からは酒の匂いは全くしない。 「お帰りなさい、サトミさん。何でそんなに楽しそうなんですか?」 「うん、それはね、シンちゃんにいいもの買ってきたからよン」 そう言ってサトミは紙袋から何か衣類らしきものを取り出して広げた。 「じゃーん!シンちゃんの為にこんなの買ってきちゃった」 サトミが手にして広げているのは何やらブレザーとミニスカートの女子用の制服らしきものらしかった。しかし、サトミはブレザーの部分しか持っていないのになぜかミニスカートは床に落ちる筈が落ちていない。 「・・・な、何ですか、それ・・・」 「それでは説明しましょう。これは美少女戦士ブレザームーンのコスチュームです」 幼児から小学六年生までの女のコに絶大な人気のTVアニメ「美少女戦士ブレザームーン」は、中学生の女のコ・兎野ツキナがムーン・ストーン・パワーで正義の美少女戦士に変身して悪の軍団と戦うという物語だ。だが、変身と言っても着ているブレザーの制服がそのまま戦闘コスチュームに変わるだけ(ついでに肘丈グローブと膝丈ブーツも付属品として漏れなく付いてくる)で、等身大ヒーローのようにマスクやヘルメットを被ったりはしないので素顔はそのまんまである。よく、「スーパーマンは衣装は違えど顔はメガネを外したクラーク・ケントなのだから、何故ロイスをはじめその他周囲の人々は彼の正体に気が付かないのか?アメリカ人はアホなのか?」という冗談が言われたりするが、ブレザームーンの場合は衣装が変わっただけで素顔は何も変化が無い。周囲の人々や殲滅される悪の軍団は何故彼女に正体に気が付かないのか?バカじゃなかろうか? 「で、これって、中は白のハイレグレオタードで、それにミニスカートと上着のブレザーがスナップホックでくっついている訳。いいでしょー。どう?着てみたいでしょ?」 嬉々として笑顔で説明するサトミにシンイチはゲンナリ気味。 「何をボケた事言ってるんですか・・・そんな事より、アスリンがまだ帰ってきていないんです。午後から早退して、一度は戻ってきたみたいなんですけど、それからどこかに出かけているみたいで・・・」 一応、シンイチはアスリンの超絶に汚い文字の殴り書きの件については言わなかった。 「ああ、アスリンはね、今週はイツコのとこに世話になるって、夕方メールがあったわ」 「は?何で高木先生のところに?そんな勝手な事言って、いきなり押しかけたって高木先生に迷惑掛ける事に・・・」 「ああ、大丈夫。イツコも了解済だって。だから大丈夫よ。そんな訳で・・・ネ?」 サトミはブレザームーンの衣装をシンイチの胸に押し付けた。 「うん、サイズもぴったり。きっと似合うと思うわ」 仕方なくシンイチは自分でそのコスチュームを胸に当てる形で受け取ったが、気乗りしないのかうつむいたまま。 「・・・あの・・・どうしても?」 俯いたまま上目遣いで訊き直すシンイチに対し・・・ 「うん!オネガイ(はぁと)」 サトミは胸の前で両手を組んで首を傾げながら乙女ぶって可愛くお願いしてみた。 もし、そこにイツコがいたら「気持ち悪いわっ!」と怒鳴られてハリセンで頭をぶっ叩かれるに違いなかったが。 しかし、オネガイされたシンイチの方はそんなサトミの可愛いお願いに何か心打たれたのか、少し顔を赤らめて小さく頷いた。 自室に戻ったシンイチはブレザームーンの衣装に着替えようとして、下着を貰っていなかった事に気づいた。 だが、サトミのところに戻ろうとしてベッドの上に置いていたアスリンのランジェリーに目が留まった。ネイビーブルーのブラと同じ系統色のビキニパンティは、どちらも柔らかくてよく伸びそうなパイル地のものだった。 “着ていいって言ってたし・・・いいよね?有難く使わせてもらうからね、アスリン” 果たして、体格がそれ程違わないせいかアスリンのブラとパンティはシンイチにもうまく身に付けられた。と言っても、胸の膨らみが無いのでBカップのブラの胸元はブカブカだったが。 そして、ブレザームーンの衣装はグローブとブーツを除けば半袖のハイレグレオタードとブレザーとミニスカートに分けられる。ハイレグレオタードは胸元のファスナーで留めてブラウス然となるようにその上からダミーの布地を被せてボタン留めするのだが、いざそれを身に付けてみてシンイチは気づいた。 レオタードはハイレグのため、ビキニパンティではサイドがどうしてもはみ出してしまうのだ。いわゆる、ハミパン状態である。 “・・・どうしよう・・・” 一方その頃、サトミはwktkしながらリビングでシンイチを待っていた。 “今週いっぱいはシンちゃんに女装サセホーダイだもんね~。楽しみだわぁ、どぅふ” 今日の夕方、アスリンから今週いっぱいはイツコ宅に泊まるとサトミに連絡があったのは、実はメールではなく電話だった。 「サトミ、今週いっぱいはイツコ先生のところにお世話になるから」 「それってどういう事?」 当然のように聞いてきたサトミに、アスリンは声のトーンを落として告げた。 「・・・知ってるのよ、私・・・昨日の夜、サトミとシンイチが何をしていたか・・・」 もちろん、その事実によってサトミをどうこうする意図はアスリンには毛頭無かった。だが、アスリンが既に知っている事それさえも既にサトミだって気付いていた。 「・・・やっぱりね。でもさ、あれは土日の女装のお礼みたいなものよ。あれ以上はする気は全くないわ。やっぱりシンちゃんはアスリンと一緒になるのが―」 「それは当然よ。あいつは私のペットにするんだから」 サトミに最後まで言わせずまるでそれを遮るかのようにアスリンが言葉をかぶせたのはそれこそある意図があった。 「まあ、サトミの事は信じてるんだけど、やっぱりあの事を知っているとさ、何かちょっと・・・三人で顔付き合わせたら、きっとイライラしてどうしようもなくなりそうなの。だから、頭を冷やす必要があると思ってさ。イツコ先生にはもう了解もらってるから」 「そう・・・まあ、いいけど。あまりわがまま言って迷惑掛けちゃダメよ。アスリンのわがままをいつも聞いてくれる男のコはそちらにはいないんだから」 「わかってるって。それでさ、せっかくそっちはシンイチと二人きりになるんだから、ハメを外さない程度なら楽しんでもいいわよ」 「・・・勿体付けてないで、言いたい事は素直に言いなさいな」 シンイチと仲良くしていいと急に言い出したアスリンにサトミが疑問を持つのも当然だった。 「じゃあ、お願いするわ。シンイチに女装させまくって、女装趣味をもっと強くしておいて」 「は?」 そのアスリンの依頼はサトミには予想外の言葉だったが。 「その方が後々事が運びやすいのよ。あ、一つだけ言っておくけど、セックスは絶対禁止だからね!」 「はいはい、わかってるって。シンちゃんの童貞はアスリンのものだわよ」 勿論、アスリンの処女もシンイチのものであってほしいとサトミは願っているのだが、アスリンはシンイチに処女をあげる気もシンイチから童貞を貰う気も毛頭無かった。 そして、アスリンがいなければシンイチも女装を積極的に拒否はしないだろうと考えたサトミは今までとは違う志向の女装をシンイチにさせようと企んだ訳だ。 と、wktkしながらしながらサトミがリビングで待っていると、着替え終わったシンイチがやってきた。 「・・・サトミさん・・・着替えてきましたけど・・・」 「まぁ・・・」 ソファから振り向いたサトミの目に映ったのは、組んだ手で前の部分を恥ずかしそうに隠しながらモジモジしている妖しい女装美少年だった。 髪も以前よりは伸びてきて、ウィッグを付けなくてもまあまあ何となくボーイッシュな女のコに見えなくもない。 ただ、今までと違っているのは何故か少々顔を赤らめてモジモジしていることだが・・・。 「どう・・・ですか?」 「いい・・・スッゴクいいわっ!カワイイわよ、シンちゃん!」 サトミは鼻の下を長く伸ばしただらしない顔のまま笑みを見せた。そんな顔のサトミでも喜んでくれるとなると、シンイチも何故か嬉しくなってしまう。 「良かった・・・気に入ってくれて・・・」 「ん~、でもチョッチ気になるのよね~?」 「え?何がですか?」 「シンちゃん、何をモジモジしてるのかな~?」 「え、えっと、それは、その・・・」 シンイチの素振りがいつもと違うのも一応訳があった。 「んー、じゃあ、シンちゃん、気を付け!」 「え、いや、あの、それはちょっと・・・」 「気を付け。着こなしを確認するから、はいピシッと姿勢を正して」 「・・・どうしても?」 「どーしてもっ!」 既にサトミはシンイチがモジモジしている理由に気づいているようで、でもシンイチがあまり羞恥心を感じないように明るく言ってくれたので、シンイチもしぶしぶながら前から両手を外して左右の体側に置いた。 「んー・・・チョッチ、サイズ小さかったかな?」 サトミがそう言うのも無理は無かった。というのも、本来なら腰に付いたスカートが足の付け根まで覆ってレオタードの前を隠してくれる筈だったのだが、レオタードのサイズがシンイチに比べて少々小さ目―――もともと女性用なのだから仕方ないのだが―――であるせいか、レオタードの布地が上に伸びてスカートの位置が腰ではなくお臍あたりとなってしまって丈がつんつるてんになってしまったのだ。 そして、レオタードの布地が上に伸ばされたという事は、ただでさえハイレグのレオタードなのにそのハイレグ度がさらに深くより過激になってしまったのだ。その足ぐりはなんと腰骨のあたりまで切れ込んでいる。お尻の方も布地が伸ばされて細くなったせいでお尻の割れ目にやや食い込み気味になっている。 しかし、シンイチがモジモジしていたのはそれが理由だが、顔を赤らめていたのは別の理由があった。 「ムフフ・・・シンちゃんったら、もしかしてレオタードの下はノーパン?」 「だ、だって、普通のパンティだったら左右からはみだしちゃうし・・・」 「あ、そう言えばこれの下にはけそうなハイレグパンティを渡すの忘れてたわね。っつーか、シンちゃん、パンティ持ってたっけ?」 「今までにサトミさんやアスリンから何回か貰って・・・別にいらないけど、捨てるのにやぶさかでないほどでも無かったし、そのまま・・・」 サトミ邸のおさんどんを一手に引き受けているせいか、何だか性格まで主婦じみてきて、必要のない物でもなぜか捨てられなくなっているシンイチだった。 「・・・んー、でも、流石にここまでハイレグ度のきついパンティはさすがに私も持ってないしね・・・でも、それだったら着替え前に私に言ってくれればいいのに」 「えと、その・・・パンティが必要ってゆーか、そもそもレオタードって中に下着付けるんだっけ?水着と同じでいらないのかな?なんて思ってまあいいかって・・・」 まあ、プチッティ(レオタード用のアンダーパンティ)とかスイムアンダー(水着用のアンダーパンティ)をはく必要があるか否かは、ある一定の年齢以上になるとクロッチ部を汚す可能性が出てくるので必要だが、そうでもない子供の場合は不要であり、勿論そういう意味ではシンイチも男のコだから必要ないという結論に至ることもあながち無理ではない。 そして、ノーパンという事さえも実はシンイチが恥ずかしがっている理由ではなかった。 「それもそうだわね・・・まあ、それはそれとして・・・ぐふふ、どうやらシンちゃんもその衣装を気に入ってくれたようね」 「・・・あ、あの・・・」 「ウフフ、言葉で言わなくてもわかるわよ、そのお股のツッパリを見れば」 サトミにとうとう言われてしまって、シンイチはついに真っ赤に火照った顔を両手で覆ってしまった。 「やだっ、恥ずかしいからそんな事言わないでよ・・・」 無意識に取ったその仕草と思わず出たその言葉は何故か十分女のコを感じさせるものであったが、サトミの指摘したとおり、フル勃起したペニスのその形・大きさがはっきりわかるほどレオタードの布地にくっきりと浮き出てテントを張っている様が女のコのイメージを減少させてしまっている。 言うなれば、差し詰めシーメールかフタナリという言葉がぴったりという印象だった。 「嬉しいわ、女のコみたいに恥ずかしがってくれちゃって・・・」 と言いつつも鼻の下を伸ばしただらしない顔のまま、サトミはシンイチの下腹部へ指を伸ばした。 「でもね、嬉しいのはわかるけどぉ・・・」 「ひゃんっ!」 サトミの指にレオタードの布地越しにペニスの先を摘まれ、シンイチは可愛い悲鳴をこぼして身動ぎする。が、身を捩ってサトミの指から逃れようとはしなかった。 「オチンチンから白いミルクを出しちゃわないよう、気を付けるのよ?」 と言われても、シンイチはすぐには答えられなかった。レオタードの布地越しとはいえ、サトミの指にペニスを摘まれて何故かうっとりとしてしまったのだ。 「シンちゃん、聞いてるのかなぁ~?」 「はっ、はいっ!」 サトミの指がレオタードの布越しにペニスを擦り、慌ててシンイチは答えた。そのままサトミの指に弄ばれたら本当に達してしまいそうになる気がした。 「はい、それならいいわ。じゃあ、今週一週間はこの家ではシンちゃんは女装してユイコちゃんになること。寝間着もちゃんと私が用意してあげるからね」 「わかりました・・・」 相変わらずのサトミの暴走だが、シンイチも積極的に拒否する事はなかった。アスリンさえいなければ、サトミの欲望を受け入れることもまんざら嫌ではなかった。 シンイチが受け入れてくれたことに気を良くしたサトミは悪ノリした。アニメ系や地下アイドル系の可愛いコスチュームを毎日入手してきてはシンイチに着せてコスプレさせまくったのだ。 月曜日の「ブレザームーン」は美少女戦士のアニメであったのは上述のとおり。 火曜日は「ブルセラムーン」でこれも美少女戦士のアニメ・・・ではなくて実は同人マンガ。勿論タイトルが似ているとおり、ブレザームーンのパクリみたいな作品だが、一応仕様は上半身は白のセーラー服で下半身は濃紺ブルマー(だからブルセラ・ムーンなのだ)だった。肘丈グローブや膝丈ブーツが無ければ10年を一昔として30年前の女子中学生の清掃スタイルに似てなくもないと言えるかもしれない。その事はユイコは当然の事、サトミさえも知らない事だった。レオタードよりは楽な感じはしたが、それでも初めてのブルマーということでユイコがサトミの目を楽しませた(詳しい描写は省略)のも当然の結果だった。 水曜日は「魔法少女まさか☆マサコ」という、一見魔法少女ものだが実は数人の魔法少女が登場して最初はチームを組んで悪の妖怪と戦うも、ブレザームーンの後に出てきたナース服で戦ったりウェディングドレスで戦ったり(そんな服で戦えるかっ!)する作品らと同様に「ブレザームーンのパクリじゃん!」と言われて後半から路線変更し、マサコを含む五人の魔法少女がバトルロイヤルを繰り広げる展開になったのだが、それも結局平成版ライダーシリーズ(てゆーか、ライダーというよりもうドライバーなんだが・・・)のパクリ呼ばわれされてしまったという、どうしようもない美少女アニメだった。不人気なのにも拘らず、Aちゃんねるでは「何故、まさマサはエヴァを越えられたのか?」などと言う妄言スレが立っているのは何とも「頭の悪い・お前アホか?」な現象ではあった。

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