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第3話 そのイチ

第3話 「じゃあ、シンイチ。先に帰るからね」 「ああ」 「ちょっと、惣竜さん、貴女今日掃除当番でしょう?」 「シンイチが代わりにやってくれるって。じゃあ、お先~」 クラス委員長の来市ヒカリに注意されたものの、アスリンはそれだけ言い残してさっさと教室を出て行ってしまった。 「ちょっと、猪狩くん?」 「何?委員長」 「さっきの惣竜さんの話だけど、本当?」 「・・・別にいいよ、掃除ぐらい」 勿論、前もってそんな事は依頼されてはいなかった。だが、言われたら引き受けるしかないのが今のシンイチの立場だった。 「何かさ、最近の猪狩くんって、惣竜さんに優し過ぎない?」 宿題がわからないという理由でシンイチに自分の分までやらせているらしいのは何となくわかっていたし、お昼を食堂で食べる時はアスリンはさっさと席取りしてその間に並んでいたシンイチが彼女の分を運んで来たり(そして自分の分はその後に並び直すので、自分の分のランチを受け取った時には空いている席を探すのに一苦労)―――何せ、昼食を食べ終わってもそのまま食堂でダベっている女子が多い―――購買部のパンを買う時はシンイチに自分の分まで買ってきてもらっているし、お弁当を持参する場合は彼女の分も作ってもらっている―――これはアスリンもサトミも家事がいっさいダメなので仕方がないが―――という状況なのだ。 恋するお年頃の乙女であれば、それがシンイチとアスリンの二人の間に何かあると思ってしまうのも致し方ない事だった。 「そうかな?・・・気のせいだと思うけど」 そういうシンイチは実のところヒカリが恋する乙女であること―――つまり、現在誰かに懸想中―――だとは全く気付いていない鈍感さを持っている、そんな素振りを見せた。 シンイチだって恋愛感情がどのようなものかは自覚はしているが、では他人がどうかという事については現在の自分の境遇では全く気にしている場合ではなかった。 「まあ、いいけど・・・あんまり我儘ばっかり言うのはいけないと思うのだけど・・・あっ、ちょっとお節介な事言っちゃった、気にしないでね」 「いや、全然」 「それじゃあ、手分けしてお掃除しちゃいましょう・・・って、何で四人しかいないの?桐芝さんは?」 まさか、勝手に掃除サボって帰ったのかと誰もが思ったところ。 「ここにいるわよ」 と後ろ側のドアを開いてその桐芝マナが姿を現したが、その格好にそこにいた四人は驚いた。 「桐芝さん、何でそんな格好してるの?」 驚くのも無理はない、彼女は上半身はちゃんと制服を着ていたが、下半身はブルマー姿だったのだ。 「ああ、これ?掃除のときにスカート汚したくないし、掃除が済んだらすぐに部活だから・・・」 マナは陸上部なので部活動する時は勿論体育の授業と同じ体操服姿となる。早い話が、部室で着替えるステップを掃除の前に先に済ませた、という事だった。 「どう?可愛いでしょ?」 マナはシンイチににっこり微笑みかけるが、シンイチは少々当惑気味で、お愛想程度の相槌を返すに留まった。 それはともかく、今日の掃除当番五人は一斉に箒を持って教室と廊下(こっちは一人で)の床を掃き始めた。 「桐芝さんの格好って、まるでブルセラムーンみたいだね」 「何?そのブレザームーンの偽物みたいなのは?」 「あれ?よくわかったね」 「えっ?もしかして本当にそんなのあるの?」 「そのとおり。上はセーラー服で下はブルマーという姿で悪と戦う美少女戦士と言う、本当にブレザームーンのパクリ漫画があるんだって」 「ふーん。でも、何で猪狩くんはそれを知ってるの?つーか、男子でブレザームーンを知ってるって珍しくない?」 「何か、五年もアニメやってるって事で、ニュースになってたのを見た事はあるぐらいだよ。主人公の名前も知らないし。それで、そのブルセラムーンの事を教えてくれたのはサトミ先生なんだ。僕は見た事は無いんだけど」 などとシンイチとマナが雑談しながら掃除を続けていると。 「ふん、だっさ・・・」 と何やら不機嫌そうなセリフが聞こえてきた。 シンイチとマナの二人が振り向くと、同じく掃除当番になっていた一人の女子が悪意のありそうな雰囲気の目付きでマナを睨んでいた。 「何?」 「ふん、そんなカッコしてまで男子の人気取りしたいなんて、バッカじゃないの?」 「えっ?いったい何の事?」 「しらじらしいわね、男子が注目する事わかっててそんな変なカッコしてんでしょうが!」 そのコトコと言う名の女子は、シンイチをまるでマナのその制服+ブルマーという姿を変にスケベな視線で注目している男子であるかのように侮蔑の視線を向けてきた。 「何でそんなにつっかかってくるような言い方するの?私の前の学校では、掃除の時はみんなこんなスタイルだったのよ。男のコにチヤホヤされたいとかそんなつもりなんかこれっぽっちも無いのに」 シンイチの傍で二人の女子が一触即発のような雰囲気で睨み合いをしていると、ちょうど仲裁するかのようにヒカリが寄ってきた。 「手が止まってるわよ。サッサとゴミをまとめちゃって」 そう言ってヒカリは箒を持ったまま廊下の方の掃除の状況を確かめに行った。 確かにどうでもいい事で言い合ってると掃除が終わらないと気づいた二人は慌てて掃除に注力し始めた。 「お買い上げ有難う御座いました」 総合スポーツウェアショップでいろいろと見て回った後に買い物をしたアスリンは今日も、いや、いつもよりは不思議にウキウキした気分で帰宅の途に着いた。 二人の関係が周囲にばれないように気を遣う学校とは違って家では好き放題できるという事で、いつもシンイチいじめを楽しみに帰路に着くアスリンだが、いつもより何となく高揚した気分なのはいつもとは違う新たな方法でシンイチを辱める手立てを思いついたからだった。 「たっだいまー」 帰宅したアスリンのその声を聞いて、リビングからシンイチが顔を出した。 「あ、お、お帰りなさいませ、アスリン様」 そう言ってお臍の前で手を重ねて頭を垂れて挨拶するシンイチの姿は、頭に猫耳カチューシャ&お尻に猫尻尾を付けたミニワンピースのメイド服に包まれていた。 普通の自分でいられる学校とは違って家ではアスリンからペットのように扱われる事を受け入れなければならない故に、いつも憂鬱な気分でアスリンよりも前に帰宅したシンイチは彼女に命じられたとおりの姿になっていた。 最初の頃はその姿で出迎えると言いつけを守っている事に感心感心とか言っていたアスリンだが、最近はもう簡単に褒める事は無くなっている。 しかし、必ず繰り返される儀式はあるのである。 「で、今日はどんなのを穿いてるの?」 言われたシンイチは羞恥心を必死に堪え、ワンピースの裾を前にめくり上げた。 「今日は・・・このピンクの・・・水玉模様のパンティです・・・」 もう、シンイチの下着のコレクションもだいぶ増えてきた。それまでは、サトミやアスリンから渡されたものが溜まるばかりだったが、いつぞやのサトミとのデートで女のコになりきっていたシンイチは、サトミに促されるままにランジェリー・ショップでデザイン―――スタンダードかハイウエストかローライズか、ハイレグかボーイレングスか、フルバックかハーフかソングか、布地はコットンかシルクかその他か、レースはどうか、フリルはどうか、色はどうか―――についてじっくり吟味して、気に入ったものをサトミに買って貰った。 そして、アスリンやサトミの躾けの賜物か、今では時間を見つけてはインターネットの下着通販サイトを三人で一緒に見てチェックするまでになっていた。 アスリンに何かイジワルされるのは辛いと感じるが、女装趣味に堕とされてしまった今では、そんな事で僅かな愉しみを見つけて―――そこにサトミが一緒にいれば尚よりその愉しさも自分のペニスと同様に大きく膨らむ―――過ごす事で何とか心の平穏を保っているのかもしれなかった。 それはさておき、今日シンイチが穿いているパンティはコットンのスタンダードタイプだった。お臍まであるハイウエストは如何にもお子様っぽくてカッコ悪い―――サトミには不好評でアスリンにもバカにされる―――し、かと言ってローライズではフル勃起したペニスは完全には隠せない―――サトミには好評でもアスリンは呆れられる―――し、スタンダードこそシンイチが最も好むタイプだった。また、布地にはあまりこだわりがないが、色に関してはピンク系とかホワイト系とかの何かの一色を好む訳ではなく、ブラック系・ホワイト系・イエロー系・レッド系・ブルー系・グリーン系そしてゴールド系と七色でくくって一とおり揃えるのを好むところを見ると、少々色彩美にこだわる芸術精神的な趣味もあるようだった。 今穿いているピンクの水玉模様のパンティも、色違いでちゃんと7枚揃えている。 それはともかく。 「あら、今日は少し地味なの穿いてんのね。まあ、好都合かな」 「・・・えっ?」 「何でもないわ。でも、結構ストレッチする布地みたいね。いつもより目立ってるじゃん」 アスリンの指摘にさらに顔を赤らめたシンイチは目を瞑って羞恥に耐える。女装フェチという性癖を覚えさせられてしまったシンイチは、女のコの下着を穿いて女のコの衣服を身に着けているせいでペニスをフル勃起させていた。だが、アスリンが言ったようにパンティの布地が柔らかくよくストレッチしてくれたので、ペニスは先端を露出する事無く―――それでもしっかりとテントを張っているのは隠しようが無かったが―――何とかパンティの中に納まっていた。 アスリンはシンイチが目を瞑ってしまったのを確認すると、何故かパンティに指が触れるほどまで近づけた。しかし、シンイチのペニスの部分を刺激するかと思いきや、その指は下に向かって移動し、シンイチの両腿の間で不自然に下に突っ張っている部分に触れた。 「んくっ・・・」 シンイチは思わず小声で呻いた。アスリンが指先でつついたのは、シンイチのアヌスに突き刺さっているローターだったのだ。 「ふふっ、アヌスを刺激されてチンポ勃起させてるなんて、変態ねぇ」 「ち・・・違います・・・」 「何が違うのよ?」 「だ、だって・・・入れる前からだったから・・・」 「ふーん、男のコのくせに女のコのカッコして興奮してたんだ、じゃあ、もっと変態じゃん」 平気で矛盾した事を言ってシンイチを蔑むアスリン。だが、それを指摘する事も抗議する事もシンイチには許されてはいなかった。 数日前。 「そんなに女装が好きなら、あんたを女のコとして躾けてやるわ」 そう言って学校を除いて一日中女装(勿論下着も)している事を命じたアスリン。アスリンに命じられるのは嫌だが、それでも女装姿を見たらサトミが喜んでくれるだろう、とその思いだけでシンイチはアスリンの命令を受け入れる事ができた。 しかし、それだけならまだしも、アスリンはさらに屈辱的な命令をしてきた。 「それから、このアナルローターも必ず装着する事」 「そ、そんな・・・何でそんな事・・・」 「あんたを女のコとして躾けてやるって言ったでしょうが。童貞のあんたにはわからないでしょうけど、女のコはヴァギナで感じるようになってるのよ。でもあんたにはヴァギナが無いんだから、アヌスを代用するしかないでしょうが。それぐらいわかんないの?バカ」 「い、嫌だよ・・・そんな事したくない・・・そんな女のコになりたくない・・・」 「煩いわね!女装が好きなくせに何言ってんのよ!それに、あんた自分の立場わかってんの!?」 大声を出したアスリンに思わずシンイチは口をつぐんだ。 「あんたは私のペットなのよ!私のいう事が聞けないんだったら、どうなるかわかってんの!?」 アスリンにはシンイチの人生をダメにするエースがあるのだ。それを言われたら、シンイチはもう何も口答えできない。 「ご、ごめんなさい、アスリン様・・・」 「ったく、いちいち言わないと自分の立場を思い出さないなんて、頭の出来が随分とお粗末なペットね」 頭を下げて謝ったシンイチに傲然とした表情で侮蔑の言葉を掛けるアスリン。しかし、その内心ではシンイチをペット扱いできる事が嬉しくて嬉しくて堪らないのだが、それを迂闊に表情に出すのはカッコ悪いという思いで、アスリンは表情が緩むのを何とか堪えていた。 「ちょっと待った―!」 と、そこにサトミが口を挟んできた。 「何?サトミ」 「いきなりというのはいけないわよン。その道具を使うにはちゃんと手順を踏まないといけないんだから」 「手順?」 「そうよ。例えば、車のエンジンはピストンがちゃんとシリンダー内を滑らかに動くように潤滑オイルが入ってるわ。男のコと女のコがセックスする時だって、濡れてないのに入れようとしたら痛いだけでしょ?それと同じよ」 「んーまあ、そうね・・・わかったわ」 サトミに言われて渋々納得したかのようにアスリンは何かを取ってくるために自室に戻った。何を取ってくるのかは勿論サトミは知っている。何せ、その小道具はアスリンに言われてサトミが買ってあげたものだからだ。勿論費用の出所は例のアスリンのスポンサーによるX資金である。 “ったく、サトミったらシンイチには甘いんだから・・・” アスリンも潤滑剤の事は忘れていた訳ではない。ただ、それ無しでシンイチに自分で入れさせて、おそらく無理だろうとは予想してその場合はシンイチの唾液を潤滑剤にさせようと目論んでいた。その方がより屈辱を与えられると思ったのだ。 まあ、今回はこういう状況であれば、シンイチもサトミのお願いみたいに誤解してアナル性感開発に自ら一歩踏み出す事になるだろう、とも考えてアスリンはサトミの言に従う事にした訳だ。 “とにかく、シンイチアナル性感マゾペット化計画はようやく始まったばかりなんだから、まあここは焦らずにじっくり行けばいいか・・・” そして行く行くは自分がペニスバンドでシンイチのアヌスを貫いてシンイチに悲鳴をあげさせる様を自分のピンクの世界に染まった脳裏に描いて一瞬だらしない顔をしたものの、すぐにそれを引き締めたアスリンは机の引き出しの中に入れていたピンクのプラスチックの小瓶を手にして再びリビングに戻った。 そこには既にシンイチをソファの上で四つん這いの姿勢で待機させているサトミがいた。 「ローション、持ってきたわね」 「ええ、このとおり」 「じゃあ、ちょっと貸して。いい、シンちゃん。今日は初めてだからサトミお姉さまがアナルローターを入れてあげるわ。やり方をよく覚えて次からは自分でできるようにしてね」 「は・・・はい・・・」 ローションの小瓶をアスリンから受け取ったサトミは、まずはその中身の液体を少々掌に零し、それを指ですくった。 「じゃあ、シンちゃん、スカートまくって、パンティちょっと降ろして」 「は・・・はい・・・」 シンイチは一度中腰の姿勢になると、目を瞑って恥ずかしさを堪えながら自ら震える手をスカートの中に入れ、淡いレモンイエローのパンティ―――勿論、三枚1000円のワゴンセールでアスリンが買ってきたものだ―――をゆっくりと両腿の付け根あたりまで引き降ろした。途端にパンティにテントを張っていたシンイチのペニスが解放されてスカートを内側から叩いて揺らす。 アスリンはそれを見て思わず「ぷっ」と小さく吹き出したが。 「シンちゃんったら、カワイイ・・・じゃあ、そのまままた四つん這いになって・・・それからアスリンはスカートを捲ってあげて」 ショタコン魂が刺激されたサトミは顔をほころばせながらも、さらに続けて指示を出した。 そして、ついにシンイチは自分のアヌスをサトミとアスリンの眼前にさらけ出してしまった。 “は・・・恥ずかしい・・・ボクのお尻の穴・・・見られちゃってる・・・” シンイチは羞恥に顔を真っ赤にするが、当然シンイチの下半身に目を向けているサトミとアスリンが気づく筈も無かった。 「じゃあ、行くわよシンちゃん。ちょっと冷っとすると思うけど、我慢してね」 「は・・・はい・・・」 サトミはローションに濡れた指をシンイチのアヌスにあてがった。 「ひゃ・・・」 サトミから言われていたとおりに自分のアヌスに冷たい液体が触れて思わずシンイチは小さな悲鳴を上げた。が、構わずサトミはその指をアヌスの上に這わせ続けてシンイチのそこをローションまみれにした。 「これでこっちはよし、と。じゃあ、次はローターね」 続いてローション塗れの手でアスリンからローターを受け取ったサトミはそのまま挿入部分にローションを塗りたくった。 「アスリン、ちょっと持ってて」 「う、うん・・・?」 アスリンに一度ローターを返したサトミはティッシュで手のローションを拭い取る。 「手にローションが付いてると、入れようとする時に手が滑って上手くいかないからね」 と、アスリン(とシンイチ)にレクチャーして再びローターを受け取ったサトミは、いよいよそれをシンイチのアヌスに当てがった。 「じゃあ、シンちゃん、息を大きく吸ってー・・・ゆっくりと吐いてー・・・吸ってーーー・・・吐いてーーー・・・」 シンイチに大きくゆっくりと深呼吸を何度もさせてリラックスさせるサトミ。そして三度目にシンイチが息を吐き始めて強張りが緩んできたと思ったサトミはアナルローターの尖端をシンイチのアヌスに押し付けた。 「あっ・・・やっ・・・ダメ・・・」 シンイチが小さく声を上げて反応してアヌスを窄める前に、アナルローターの卵型になった先端がするっと中に入ってしまった。 「はうぅ・・・」 自分のアヌスから感じる異物感に思わずシンイチはそこをきつく締め付けてしまった。 「大丈夫よ、シンちゃん。優しくゆっくりするから、心配しないで。ほら、深呼吸を続けて、吸ってー、吐いてー」 サトミに言われてシンイチはまた深呼吸を始め、サトミはタイミングを見計らってゆっくりとアナルローターを奥まで押し込んでいく。 そして、淡いピンク色に塗られた長さ10cm太さ1.5cm(先端部の最大径部は2cm)ほどの挿入部はようやくシンイチのアヌスの中に飲み込まれ、振動用モーターが内蔵されている黒いグリップ部のみがそこから出ている形になった。このグリップ部分は挿入部よりも1cmは太いので当然入らない。 「はい、これでオッケーよ。じゃあ、またパンティをちゃんと穿かせて、と」 サトミはそのまま降ろしていたパンティを元通りにシンイチに穿かせてから上げていたミニスカートを元通りに降ろした。これでシンイチが無意識にアナルローターを外に押し出そうとしてもパンティが支えてくれる。 「それじゃあ、ローターのモーター、スイッチぃー、ぅオ~~ン!」 アスリンが何かの空想ロボットアニメの合体シーンの際に使われる掛け声のような言い方をして、手にしたリモコン装置の電源ONボタンを押した。 「んぁっ!?・・・な、何これ・・・お、お尻がぶるぶる・・・」 突然、自分のアヌスを襲った思いもよらぬ攻撃に、シンイチは思わず目をぱちくりさせながら内股になってよろめく。 「そのアナルローターはね、無線でスイッチオンして振動させることができるのよ。そしてその震度のレベルも変えられるのよ」 アスリンはリモコンの目盛スイッチを少し回した。 「はぅっ!?・・・ちょ、ちょっと・・・やめて・・・」 アヌスに加えられる振動が大きくなって、シンイチは立っておられずに思わずしゃがみこんでしまった。 「ちょっと、これぐらいでダウンするんじゃないわよ!もっとレベルは上げられるんだからね!」 アスリンはさらに目盛スイッチを回し続けてとうとうMAXにしてしまった。 「うっ、くうぅぅ~~っ!?・・・だ、だめっ!もう、やめてっ・・・止めてよぅっ!」 シンイチは姿勢を保てずに手をついてしまい、アヌスへの振動攻撃に耐え切れずお尻をモジモジと蠢かせる。 「っとにもう、ダメなペットね。このアタシにお願いする時はどう言うんだっけ?」 偶然にも?土下座する形になったシンイチの頭に片足を置いて―――サトミが目の前にいる手前、軽く置く程度だったが―――アスリンは問い掛ける。 「お、お願いです、アスリン様・・・ローターを止めて下さい!」 「アスリン、STOPよ」 「はいはい」 サトミに言われてアスリンは取りあえずローターのスイッチをとめた。 「はぁ・・・はぁ・・・」 「シンちゃん、お尻で感じちゃったかしらん?」 「そ、そんな・・・感じる訳・・・無い・・・」 サトミに軽い口調で訊かれても、シンイチはまだアヌスにはまっているローターの違和感で途切れ途切れの言葉で答えるしかできない。 「まあ、いいわ。今日が最初だしね。ただし、明日の朝起きるまであんたは女のコなんだから、それまでずっとローターはそのままよ」 「えっ?そ、そんなぁ・・・」 「いいわね!?」 「は・・・はい、アスリン様・・・」 アスリンにきつい目で睨まれ、シンイチは了承するしかなかった。 「女装好きなあんたをちゃんと女のコとして躾けてあげてるんだから、感謝しなさいね。あ、さっきちゃんとあんたのお願いを聞いてローターを止めてあげたんだけど、それの返事もまだだったわねぇ?」 「は、はい・・・ローターを止めて頂いて・・・あ、有難う御座います・・・」 「・・・それだけ?」 「えっ?」 「シンちゃん、ちゃんとアスリンがあなたを女のコに躾けてくれようとしてるんだから、そこはちゃんとお礼を言わないと。私を女のコとして躾けてくれて嬉しいです、って言わなきゃ。ネ」 「まあね、ペットの身分を忘れたいって言うのなら、勝手にすればいいわ。あんたの人生が終わるだけだから」 アスリンはシンイチを騙して撮った変態的女装写真というものを持っているのだ。それを白日の元に晒されたら・・・。 「わ、わかりましたから・・・・・・・・・わ、私を女のコとして躾けて頂いて嬉しいです・・・」 「よし、それでいいのよ。あんたは私のペットなんだから、自分の立場というものをしっかりと自覚しておく事ね」 「は、はい、アスリン様・・・」 「じゃあ、晩御飯の用意をしなさい」 「はい、アスリン様・・・」 シンイチがのろのろと立ち上がってキッチンに向かうと、アスリンはリビングでソファに座ってTVを見始める。 「アスリン、今日の宿題はやったの?」 「そんなのシンイチにやらせるわ。てゆーか、アメリカから来たこの私に英語の宿題って意味無いでしょーが」 「それもそーか」 実際、アスリンはアメリカでは飛び級で大学に進めるほどの学力を有していた。英語は勿論の事、理数系も今更覚えるような事は無い。社会科目は世界史でこれも既にアメリカで学び終えている。アスリンのたった一つの弱点と言えば漢字のレベルがまだ同学年レベルまで達していない事ぐらいだった。 「ま、それはそれとして・・・アスリンのシンちゃんへの態度、随分と堂々としていたわね」 「イツコ先生にいろいろ教えて貰ったからね」 「なるへそ、そーゆー事か・・・」 イツコの大学時代のあだ名はMADである。その深い意味を問う事はここではやめておく。 「何かマズイ事あった?」 「まあ、それほどは・・・ちょっと事を急ぎ過ぎな気もするけどね」 今日初めてシンイチのアヌスにアナルローターを入れたのに、レベルMAXにした事だろう。 「そうね・・・いきなりやりすぎてあいつが自棄を起こしたら計画はパーだもんね。サトミがそこを抑えてくれると助かるわ」 「気にしないでいいわ。シンちゃんの可愛い女装姿をいくらでも拝めるんだもの、お安い御用よ」 二人がそんな話をしている間にも、シンイチはてきぱきと料理を進め、ポトフとサラダを作り上げていった。 そして配膳も給仕も後片付けもシンイチがやって、お風呂の準備もして、二人がお風呂に入っている間に学校の宿題(勿論アスリンの分も)をやって、それからが自分のお風呂の番だった。 ミニワンピースのメイド服を脱いでハンガーにかけたシンイチは、ランジェリー姿のままお風呂の脱衣所へと向かった。メイド服は謂わば学校における制服のようなものとなっている。だからお風呂から上がったらバスタオルを体に巻いて自室に戻ってナイトウェアに着替える訳だ。もちろんそのナイトウェアもサトミの意向によりとびっきりセクシーなランジェリーであるのは言うまでもない。 問題は、お風呂に入る時はアナルローターを外さなければならない事だ。その為には・・・ 「あの、アスリン様・・・」 「何?」 お風呂から上がったアスリンはネグリジェ姿のままリビングでくつろいでいた。 「お願いがあります・・・」 「何よ?」 「その・・・お風呂に入る時は・・・お尻のローターを外させて下さい・・・」 「あ、そうか、防水じゃないから壊れちゃうもんね。まあ、それは許可するけど、お風呂から上がったらちゃんと元通りにアヌスに装着する事。いいわね?」 「は・・・はい、有難うございます、アスリン様・・・」 「それじゃ、さっさとお風呂入ってきなさい」 「はい、アスリン様・・・」 アスリンの許可を得てシンイチはお風呂に向かった。 風呂は命の洗濯よ、とどこかで誰かが言っていたような言っていないような気もするが、湯船に浸かったシンイチは僅かなひと時の平穏を心からかみしめていた。が、その平穏を平然と踏み破る声が聞こえてきた。 「シンちゃん、今お風呂の中ね?」 「は、はい」 「シンちゃんの新しい寝間着、置いておくからね」 「えっ?」 「とびっきりカワイくてチョーセクシーなランジェリーを用意したから、これに着替えてきてねン」 言うだけ言ってサトミは脱衣所から出て行った。 お風呂を終えたシンイチが脱衣所に出てみると、果して来た時には無かったピンク色の紙袋が籠の上に置かれていた。その紙袋の中に入っていたランジェリーは、今までシンイチが身に着けた事の無いタイプのものだった。まあ、身に着け方は知ってはいたけれども。 そして、アスリンとサトミが寝間着姿のままリビングでくつろいでいると、お風呂から上がったばかりのシンイチがやってきた。髪の毛もしっかりタオルで水分を取ってはいたが、ドライヤーでゆっくりと乾かす時間は無かったので少々湿気は残ってはいるようだった。 「・・・あ、あの・・・お待たせしました・・・」 「まぁっ・・・シンちゃんったら、カワイイ・・・とても似合ってるわ、うんうん」 サトミはシンイチのまた新たなランジェリー姿を見て御満悦。 「あ・・・有難う、ございます・・・」 シンイチもはにかみながらサトミに応えるが。 「ぷっ・・・相変わらずチンポをフル勃起させちゃって・・・ホントにあんたって変態ね」 「だ・・・だめ・・・」 「こらっ、手で隠すんじゃないの!」 アスリンに屈辱的な言葉を投げつけられて急に羞恥心が大きくなってしまったシンイチは、慌てて自分の下腹部を手で隠そうとするが、アスリンの命令でピタっと動きを止めた。 シンイチが今身に着けているのは、キャミソールとフレアーパンティが合体した筈が何故かハイレグレオタードの形になってしまったテディというランジェリーだった。それも布地はシルクだがバスト周りと下腹部のフロントからバックまでサイドを除いてレース地になっているというセクシーなもの。 「ちょっとこっちに来て・・・うん、着こなしも上手よ」 こんなランジェリーに着こなしも何も無いだろうが、サトミは頬を緩めっ放し。 「初めてのランジェリーなのにちゃんと着れるなんて、流石は女装趣味の変態ね」 「そ、そんな・・・あの、これって、レオタードみたいな形だから・・・」 アスリンの侮辱的セリフにシンイチは慌てて弁明して墓穴を掘った。 「ああ、そう言えばブレザームーンの衣装はハイレグレオタードだったわね。あの時もシンちゃん、今みたいにしっかり前に恥ずかしいテントを張っていたっけ」 「そ、そんな・・・恥ずかしいから、言わないでよ、サトミさん・・・」 サトミにも羞恥心をくすぐられるセリフを言われて、シンイチは頬を真っ赤に染める。しかし、サトミにそんな恥ずかしい姿を晒している事は、シンイチにとっては辛い事ではなくむしろ嬉しい事だったりする。 そんな風因気が面白くなくてアスリンは・・・。 「あひっ!あ、や、やだ・・・」 いきなりシンイチは身体をびくっと震わせてその場に膝から崩れるようにしゃがみこんだ。そのアヌスに刺さっているアナルローターが不意に振動を始めたからだ。 「うん、ちゃんとアナルローターを自分で装着しているようね。いい心掛けだわ」 「あうぅっ・・・そ、そんな・・・ぶるぶる強くさせないで・・・」 アスリンはアナルローターの無線スイッチで振動のレベルを強くしたり弱くしたりしてシンイチの反応を楽しむ。 シンイチはアヌスに加えられる振動が大きく振れるたびに身体を強く身悶えさせた。 「はぁ~ら、シンちゃんったらアナルローターで身悶えしちゃって・・・カワイイわよン」 サトミもシンイチの反応を見て、思わずショタコン魂を萌え上がらせる。 最初はシンイチのオチンチンを生で見たくて見たくて堪らなかったが、そのうちその欲望はシンイチの女装姿を拝む事に変化し、今はただシンイチの悶える姿・表情を見てるだけでも妖しい気分になっているサトミだった。 「お、お願いです、アスリン様・・・と、とめて下さい・・・」 シンイチはアスリンに背を向けたまま蹲る形になって、アナルローターのスイッチOFFを懇願するが。 「なーに言ってんのよ、本当は気持ちいいんじゃないの?」 シンイチの着ている純白のテディのお尻の部分からその中のアナルローターの存在を隠しきれずに突っ張っている部分を、アスリンは軽く足先で突いてみた。 「あくっ!・・・そ、そんな事・・・しないで・・・お、お願いですから・・・ローターを・・・止めて下さい・・・アスリン様・・・」 シンイチは尚も懇願するが、アスリンは聞いちゃいない。 「気持ちいいんじゃないかって、聞いてるの、よっ?」 アスリンはまたスイッチを振動値MAXまで上げた。 「い、いやっ・・・ダメッ・・・そ、そんな事、されても・・・気持ちよく・・・無いです・・・」 「あらら・・・まだまだ女のコとしてはダメねぇ・・・」 そう言ってがっかりした口調で首を振りながらもサトミはアスリンに目線で合図を送ってアナルローターのスイッチをOFFにさせた。 「まあ、いいわ。これから気長に続ければそのうち感じるようになるだろうし・・・あ、そうだ、さっきはローション使ってようはくはめたけど、今回はどうやってはめたの?」 はめる・・・隠語でセックス、と言うよりもむしろペニスをヴァギナに挿入する事を意味する単語だが、帰国子女のくせにどうやって知ったのか―――まあ、おそらく学校の腐女子のクラスメートから仕入れたのだろうが―――そんな下卑た言葉をわざと使ってシンイチに問うアスリン。 シンイチはその言葉は聞いた事はなかったが、ローションという単語からアスリンが何を訊いているのかはすぐに理解できた。 「え、えっと・・・そ、その・・・・・・・・・リンスインシャンプーを・・・少し塗って・・・・・・・・・何とか・・・」 「あ、ナルホド、だから石鹸の香りがしていた訳ね」 サトミがシンイチの背後にしゃがみこんでそのお尻から匂い立つ石鹸の香りをくんかくんかと嗅ぎ込んだ。 「きゃ!は、恥ずかしいから、そんなところの匂いを嗅がないで下さい!」 シンイチは慌てて振り向いてから数歩歩いてサトミから距離を取った。 「あら、まあ、シンちゃんったら・・・恥ずかしい事なんてないわ、むしろアヌスに石鹸の匂いを纏うなんてとっても斬新なオシャレよ」 そんな事が本当に女のコのオシャレなのかどうか随分と怪しいのだが、サトミはさも真実のようにしたり顔でテケトー発言を吹聴しまくる。 「うーん、まあ、それもいいけど・・・でもね、そんなことしてたらいつかリンスインシャンプーも無くなっちゃうし、でもローションだって限りがあるって事もわかってるわよね?」 「・・・は、はい・・・」 無くなったらまた購入すればいいのだが、なんとなくシンイチにはそんな事を言ったらまたアスリンが癇癪を起すような気がして、小声で答えるしかなかった。 「いいわ、しばらくはローションとリンスインシャンプーで。でも、それが無くなったら・・・」 アスリンは理解を示す言葉に続けて、意地悪そうな目付きで、言葉を一度切った。 それは、シンイチの心を不安にさせて、飼い主であるアスリンに対してペットであるシンイチを怯えさせる見事な演出だった・・・とサトミは思った。 「・・・その時は、自分の唾で濡らしてアヌスにはめるのよ」 「つ!?っばで!?」 シンイチはあまりも予想外のアスリンのセリフに絶句した。 アナルローターがどういう目的のためにあるかは何となく理解している。しかし、それはあくまでもエロマンガの中で見知った知識だ。そして、そのエロマンガにはアナルセックスというものも出てきた。そういう場合、まだアナルセックスになれていない女のコにはまずはアナルローターで慣れてもらうといった場面が多かった。さらに進むと、ペニスと同じ形をしたバイブレーターでアヌスに心地良い刺激を与えられながらセックスもしているという2カ所責め?という形にハッテンしていく傾向があった。 男女の性愛は実に奥深いものがある・・・とも思えるが、しかしシンイチは「アヌスで気持ち良くなれるなんて信じられないけど・・・あくまで雰囲気みたいなものなのかな?」としか思っていなかった。 勿論、上記のエロマンガとは悪友達がどーやって手に入れたか―――まあ、落ちているのを拾った、というのが大半であろうが―――学校に持ってきてこっそり見せてくれた18禁のものである。 そう言ったエロマンガで見たような物を今シンイチは不本意だがアヌスに入れさせられている。それを唾で濡らすなんて、まさかサトミにして貰ったフェラチオのように口でしゃぶって濡らせという意味なのか?そんな事を一瞬考えてしまって、シンイチは不安になった。 「わかったわね?」 「・・・は、はい、アスリン様・・・」 納得していないがそう答えるしかないシンイチ。 「じゃあ、後は・・・コレねっ」 テーブルの上に置かれていた小さな紙袋の中からアスリンがニッコリ笑って取り出したのは、黒の丸い輪っかに細いベルトが付いたもの。 「・・・?」 それが何なのか、シンイチには全くわからない。 「じゃあ、つけてみようか。それじゃあ、口を開けなさい」 何だかよくわからずにシンイチが口を開けると、アスリンは黒い輪っかの部分をいきなりシンイチの開いた口に入れてきた。 「ふがっ!?」 黒い輪っかには長さ1cmぐらいの筒も付いていて、その筒の部分は硬質プラスチックでできていて、首の後ろでサトミにベルトを止められてしまったシンイチは、どんなに歯を立てて口を閉じようとしても閉じられなくなってしまった。そしてそれに何かを言おうとしてもはがふぐみたいな声しか出せなくて言葉にならない。 「シンイチ、何か文句でも言うつもり?」 アスリンの冷たい視線に見据えられてシンイチは黙り込んだ。 「これは普通とは違って、口を閉じられなくするのが目的の猿轡よ」 と、サトミが一応説明するが、シンイチはまだ首を傾げている。 「ああ、何故口を閉じさせられなくするのか、その理由がまだわからないみたいね。それは、これをおしゃぶりして貰う為よ」 と、さっきの紙袋の中からまたアスリンが喜色満面で取り出したのは、何やら肌色で表面がツルツルしたもの。 「これ、何かわかる?何かにそっくりでしょ?」 アスリンに目の前で見せられて、シンイチは驚愕した。男のコならわからない筈が無い、それはまるでペニスそっくり―――正確に言えば、フル勃起したペニスの亀頭部―――の形をしていたのだ。 「ちゃんとシリコンでできていて、サトミの感触では本物のチンポと同じ舌触りみたいだそうよ」 そう言いながらアスリンはシンイチの口を開かせている丸い輪っかの中にそれを押し込もうとした。 「はがっ!?」 シンイチは慌ててそうはさせまいと首を振ったが。 「ふぐっ!?」 突然アナルローターがシンイチのアヌスの中で暴れ始めた。しかもそれはいきなり振動MAXだったのでシンイチは動けなくなってしまった。勿論、アスリンがスイッチをONにしたのだ。 「自分がペットだって事を忘れてんじゃないの、この変態!」 いきなりアスリンから平手打ちを喰らって思わずシンイチはソファに倒れ込んだ。それを冷たい視線で傲然とした態度で見下ろすアスリン。 「ずっとこれからペットとしてこのアタシを愉しませるか、それとも、女装趣味の変態だと世界中に知られて人生オワタ\(^o^)/になるか、どっちがいい?アタシはどっちでもいいんだけどね」 いや、アスリンとしては勿論前者の方がいいに決まってる。シンイチが勝手に自滅して消えてしまったら、シンイチをイジメるという楽しみが無くなってしまい、アスリンの日常も平凡なものになってしまう。 てゆーか、そうなるとシンイチとアスリンの絆が無くなってしまうのでそれはサトミにとっては困る事だし、萩生一族も望むものではないし、そうなるとアスリンも将来は少々困る事になってしまう可能性もあったが、今の彼女はそんな事はキレイさっぱり忘れ去っていた。 「はいはい、落ち着いて。無理やりっていうのは何事も上手くいかないものよ、アスリン」 見るに見かねてサトミはアスリンの肩を叩いて一先ず落ち着かせる事にした。 「じゃあ、どうすればいいのよ?」 「ちょっと貸してみなさい」 サトミはアスリンから疑似ペニス型おしゃぶり?を受け取ると、その底に付いている輪っか―――所謂普通の赤ちゃんのおしゃぶりとそれは同じ役目を果たす部分である―――を指に通して持つと、徐にそれをパクリと咥えた。 “あ・・・” サトミがまるでペニスをおしゃぶりするようなイメージを感じてシンイチはドキッとした。 「・・・うん・・・んぅ・・・」 くぐもった声を零しながら、サトミはしばしペニス型おしゃぶりのおしゃぶりを愉しんで、自分の唾液にまみれたそれを名残惜しそうに口から解放した。 「どう、これをおしゃぶりすると、私と間接キスになる訳だけど?」 既にミサトから手は勿論口でのペッティング、つまりフェラチオまで経験しているのに、今更間接キスなんて今時普通の女の子でさえもときめく筈も無い―――今時、奥手な女のコぐらいしかトキメキを感じないだろう―――のだが、それでもシンイチは胸の昂ぶりを抑えきれず、唾を飲み込んでしまった。 「・・・なるほど、そういう事ね」 要はアメとムチ、そのバランスを上手く取るのが必要なのだろうとアスリンは悟った。 「どう?シンイチ・・・このおしゃぶり、舐めたい?サトミの唾液がいっぱい付いたチンポ舐めたい?」 アスリンから屈辱的な言葉を投げ掛けられていると言うのに、シンイチはそれに気づかず、思わず頷いてしまった。 それを見たサトミはおしゃぶりから指を抜いてアスリンに渡した。受け取ったアスリンも輪っかの部分を持ってシンイチの口元に近づけると。 「そう、そんなに舐めたいの?いいわ、舐めさせてあげる」 そう言って強制開口型猿轡の開口部に突っ込んだ。 カリ部の径は開口部よりも少々大きかったが、材質がシリコンだったので、少々ひしゃげながらもそこを通過した後はカリ部は元通りの形に戻った。勿論、それを舌で押し出そうとしてもカリ部で引っ掛かってしまうので、輪っかの部分を持ってまた引っ張り出すか、それとも猿轡ごとを外すしか方法は無い。 重要なのは、おしゃぶりの亀頭部はしっかりシンイチの口腔内に侵入しており、輪っかの部分を指で持って押し引きすればピストン運動もできるという事だ。 なお、開口部の黒いリングそのものには小さな貫通穴が八個備わっているので、シンイチが鼻づまりの場合でも窒息する恐れはない。 “・・・フ・・・フフ・・・くふふふふ・・・いい格好ね、シンイチ” アスリンはシンイチの姿を見て思わず笑みを浮かべた。ハイレグテディという女装姿はこの際目を瞑るとして、アヌスにアナルローター、口にペニス型おしゃぶりを咥えた様は、アスリンの嗜虐欲を十分にそそらせるものだった。 「そうやって、アヌスに挿入感触を覚えて、お口でチンポをおしゃぶりするトレーニングをすれば、ずっとずっと女のコに近づけるってもんよ。一生懸命励みなさい。じゃあ、お休み~・・・キャハハハハッ!」 アスリンはお休みを言って自室に戻っていったが、我慢しきれずに楽しそうな笑い声を上げてしまった。 「ぐふ・・・お休み、シンちゃん」 サトミも一瞬気持ち悪い笑い声を零したが、微笑んだままシンイチの頬にキスして自室へ引き上げた。 こうしてシンイチの奴隷調教の日々はスタートしたのだった・・・・・・・・・。 そして一週間ほどたった今日に話は戻る訳である。 「今日はシンイチにいいものを買ってきてあげたわ」 アスリンは上機嫌な様子で制服のままリビングに向かう。その後ろをシンイチは不安そうな面持ちで付いていく。アスリンが楽しそうに「いいもの」という場合は、たいてい自分をいじめるアイテムなのだからさもありなん。 「じゃ~ん!」 果たして、アスリンがスポーツウェアショップのロゴ入りの紙袋を開けて取り出したものは・・・。 「?」 一見してただの白いトレーニングシャツのようだったが、胸に何か校章のようなものが刺繍されていた。ちなみにそれはシンイチ達の通う私立練芙学園のものではなかった。 「それ、何ですか?」 「え~、知らないのぉ~?女子に一番人気がある私立贅嶺女学院高校の体操服よ。勿論、ちゃんとブルマーもあるし」 アスリンは更に紙袋から紺色のブルマーを取り出してシンイチに見せた。 女子に一番人気があるとかどうとか、そんな事を勿論シンイチが知る筈も無い。それに、女子に人気があると言うのはただ単に制服のデザインが気に入っていると言うだけで、各段階で選抜試験がある練芙学園と比較したら学力レベルは格段に落ちる。ただ、歴史は贅嶺女学院の方が長く、エスカレーター式―――どんな馬鹿でも阿呆でも間抜でも入学金さえ積めば、だが―――に進学できるのが数少ないメリットかもしれない。 「という訳で、今からこれに着替えなさい」 「えっ?」 「今週からはメイド服じゃなくてこの体操服とブルマーで過ごす事。わかったわね?」 「は、はい・・・アスリン様・・・」 アスリンが自室で制服から部屋着に着替える間にシンイチも自室に戻ってメイド服から体操服とブルマーに着替えた。 練芙学園の体操服は、上は男女とも白の半袖トレシャツで下は男子が濃紺の短パン・女子は濃紺のブルマーである。ただ、トレシャツの首元と袖口と裾に紺色ともう一つの別の色のダブルラインがあしらわれている。その別の色は幼稚部、初等部、中等部、高等部を示すそれぞれの色、黄色、青、赤、白となっていた。 で、アスリンが買ってきた贅嶺女学院高校の体操服は、上の白の半そでトレシャツは練芙学園のものとほとんど同じで、違うところはラインが紺色だけということ。ブルマーも同じ紺色でこれまた練芙学園のものとほとんど同じとシンイチは思ったが、それはブルマーをあまりはいた事がない故に気づけなかっただけだった。 その違いは、脚口の切れ込み角度がやや鋭くなっている事だった。普通のブルマーが120°ぐらいとすれば、90°ぐらいになっていたかもしれない。そして、それにシンイチが気づいたのは勿論一度身に着けてパンティがはみ出てしまう事に気づいてからだった。 ブルマーがハイレグ・・・もとい、脚口の切れ込みがやや深いタイプであるならば、その中に穿くパンティもハイレグタイプを選ぶのが無難だろう。だが、シンイチはパンティを穿き替える事はせずに、今穿いてるパンティのサイドを上に引き上げる事でブルマーの外にはみ出してしまう事を回避した。どうせ安物だし、少々乱暴な穿き方をしても大した事はないと思ったのだ。 シンイチが体操服とブルマー姿になってリビングに戻ると、先にアスリンが着替えてきていた。シンイチの方はメイド服―――のようなワンピースと言うのが正しいが―――を脱いでそれをクローゼットに戻して体操服とブルマー姿になるよりも早く着替えてくるとは、アスリンはどんな魔法を使ったのか?

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