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第3話 そのゴー
一方、その頃サトミはと言えば、普通校舎二階の階段前でハンディカムを手にして待っていた。
“うーん、遅いわねぇ・・・また、アスリンったら要らぬ事をしてるんじゃないでしょうね・・・”
今夜の特別授業はシンイチに女装させて校内を歩かせて、より女のコらしい意識を高める事が第一の目的―――そんな事で女のコらしい意識が高まるのか怪しいものだが、アナルバイブでアヌスを刺激する事でその効果があるとか何とかイツコがそれらしき理論を説明して採用された―――であり、第二の目的がシンイチの女装姿を写真―――CGによる合成などと言い訳できる可能性もゼロではないので―――とかではなく動画で記録しておく事だった。
勿論その動画は各自で後々見て楽しめるように、三人それぞれのアイデア―――イツコは体操服とブルマー姿でのグラウンド一周、アスリンは水着を着てプールで水泳、サトミはセクシーランジェリーでの校舎内散歩―――を出し合って、5W1Hまで綿密に検討して用意周到に準備して練り上げた計画だった。
が、アスリンは少し暴走気味でアナルバイブのプログラムを勝手にOFFにしたり予定外のステージ上のブルマー廃止反対表明までやらせたりして、スケジュールは遅れていたのだ。
と、サトミがイライラしていると不意に廊下の奥の方から何やらアスリンがシンイチに指示を出している声が聞こえてきたのでサトミはハンディカムを構えて録画をスタートさせた。
廊下の奥からは、サトミが悩みに悩んで選び抜いたとびっきりのセクシーランジェリーを身にまとったシンイチが背後からアスリンにハンディカムで録画されながらゆっくりと歩いてくる。思わずサトミはズームアップしてそのシンイチの恥ずかしい姿をはっきりくっきり見たい気になったが、寸での所で思い止まった。変にズームアップしたりせず、出来るだけ普通の撮影を心がけるのが大原則で、その方がよりリアルっぽくなるのだ。勿論それもイツコの持論による。どうやらサヤの調教過程でいろいろと学んだ実体験かららしかった。
廊下を体育館側から歩いてきたシンイチは、ようやく2-Aの教室前まで来てそこにサトミがいるのを見てほっとした表情を見せたが。
「シンちゃーん、ほっとするのはまだ早いわよ」
「えっ?」
「ゴール地点はここじゃないのよ。ちゅー事で、私についてきなさい」
「・・・は・・・はい・・・」
アスリンの撮影はここで終了となり、後はこれからサトミが撮影する分と合わせて後で編集するのだ。
「・・・それにしても・・・ドゥフ・・・」
サトミはシンイチの全身を頭のてっぺんからつま先の隅々まで眺めていやらしい邪笑を見せた。
「な、何ですか?」
「その超セクシーランジェリー、本当によく似合ってるわ・・・可愛いわよシンちゃん・・・」
「・・・あ、ありがとうございます・・・サトミさんに・・・そう言って貰えると・・・何だか、嬉しいです・・・」
男のコなのに女性用のセクシーランジェリーが似合っていると言われて嬉しさを感じてしまうのも、サトミやアスリンによる女装調教の立派な成果と言えるのだが、二人のそんな様子がアスリンは何となくお気に召さないようで・・・
「さっさと行きなさい、このヘンタイ!」
アスリンは罵声を浴びせて2-Aの教室内に入るや扉をピシャッと閉めてしまった。
「じゃあ、行きましょうか」
「あ、はい・・・」
シンイチはサトミに誘導されながら校舎の中を進み始めた。
「どうかしら、そのチョーセクシーランジェリーは?シンちゃんにサイズピッタリで似合いそうなものをこの日の為に悩みに悩んで選び抜いたものなのよ。ちゃんとオッパイの部分は丸見えだし、タマタマの部分は隠せてオチンチンは丸出しになっちゃうベビードールのセットを見つけた時は、シンちゃんに着せてみたくてそれを見たくて、その姿を想像したらもう興奮しまくりでオナニーしまくっちゃったわよン」
サトミはシンイチのこの姿を視認した時からどうやら脳内に妖しい成分が分泌しているらしくどうにも興奮しているようで、前に歩く素振りで後ろ歩きしながらもシンイチにとっては別に聞かなくてもいい事をベラベラと喋ってしまった。そうなると、シンイチもサトミの悩ましい姿を思わず想像してしまい、無意識にペニスが反応してピクンと震えてしまった。それをサトミが見逃す筈も無く。
「まあ、シンちゃんったらオチンチン震わせちゃって。とってもそのチョーセクシーランジェリーを気に入ってくれたみたいね」
「は・・・はい・・・その・・・最初は・・・こんなカッコで歩くなんて・・・恥ずかしくて、怖かったけど・・・サトミさんが喜んでくれるなら、って・・・はぅぐっ!」
消え入りそうになりそうな程の羞恥心に耐えてつっかえつっかえながらも己の素直な心情を打ち明けた直後、シンイチはくぐもった呻き声を発してその場に立ち止まった。勿論、またアナルバイブがお尻の中を掻き回し始めたからだった。
「あら、どうしたの?」
「・・・お・・・お尻の中・・・また、バイブが、動いて・・・」
「どれどれ・・・」
サトミはシンイチの背後に回り込み、ハンディカムでお尻をクローズアップした。
「わぉ、バイブがグイングイン蠢いてるわねぇ」
申し訳程度に残っているクロッチ部分を中からアナルバイブの底部が暴れるように回転しているその光景もイヤらしく見えてそれもまた良し。サトミはますます淫蕩にのぼせて鼻の下を伸ばしただらしない顔で邪笑をこぼす。
「・・・お、お願いです・・・これ・・・止めて下さい・・・」
シンイチはサトミなら自分のお願いを聞いてくれると思ったのだが。
「うーん、どうしよっかな~?一応、最後までプログラムどおりにランダムで作動させておく、というのが取り決めだったんだけどぉ・・・うん、ちょっとタイムスケジュールも遅れ気味みたいだし、ここはスケジュール優先と言う事でOKに―」
「あ、ありがとうございます・・・」
「OKにするけど、それは階段を上がってからよ。それまで頑張って歩きましょう」
「そ、そんな・・・」
「大丈夫、サヤちょむはいないけど、ちゃんと手摺につかまっていけばいいから」
「で、でも・・・」
「・・・シンちゃん、これはあなたをより女のコらしくする為の特別授業なのよ。お尻の中で蠢いているバイブがやがて違和感が無くなって、さらに気持ち良くなってくるようになったら、あなたはもっと女のコに近づける。それがアスリンの願いであり望みなのよ」
「そ、そんな・・・サ、サトミさんは・・・僕の事・・・」
「好きよ。大好きよ。女装して興奮してオチンチンをフル勃起させちゃうイケナイ男のコだもの。でもね、それは私の一方的な想いでなければならないの。だから、シンちゃんにとっての幸せを考えたら、私じゃなくてアスリンと結ばれてほしいの」
女装ショタ好きという趣味も、シンイチがアスリンと一緒になってほしいという願いも、どちらもサトミの本心だった。ただ、この特別授業を三人+1で計画する過程において、その二つの願いはどちらかと言うと後者の方に比重が傾いて行っていたが。
サトミは成人女性で教師でシンイチの保護者、アスリンはクラスメートで萩生コンツェルンの後継者、どちらがシンイチにとってより相応しい女人なのかは一目瞭然。
イツコからも「どうせ身を引くのなら早い方がいい、だから後は成り行きに任せて愉しめる所は愉しめばいいのではないかしら?」とも言われていたのだ。
「・・・まあ、とにかく、いつまでもここにいられる訳がないんだから、頑張って歩いて頂戴」
「・・・はい・・・」
サトミの言ったとおり、早くしないと朝が来る。明るくなれば赤の他人に見られてしまう可能性もゼロではなくなる。
仕方無く、シンイチはアナルバイブがお尻の中を掻き回す不快感に必死に耐えながら手摺に捉まりながら階段を登り始めた。
それをサトミはハンディカムで見上げながら撮影する。
“ドゥフ・・・いいわぁ・・・シンちゃんったら、バイブに感じてるのね・・・”
画面の中のシンイチはバイブの蠢きを必死に耐えようとしてお尻を左右にフリフリしていた。
そこからはサトミのこだわりが炸裂した。二階から三階への階段の踊り場までシンイチが達し、下から撮影しているサトミのハンディカムからその姿が消えると、サトミはシンイチにストップを掛けた。続いて自分が先に三階まで上がってハンディカムをまた回し始めると、シンイチに一旦踊り場より下に戻って下から現れるところを撮影するという、撮影カットに妙なこだわりを見せた。
シンイチが何とか三階まで到達すると、ようやくアナルバイブはプログラムで自動停止した。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・」
シンイチが何となく肩で息をしているように見えたサトミは。
「シンちゃん、疲れちゃった?だったら、階段に座って一休みしていいわヨン」
そんな事を言いながら何故か自分は踊り場に降りて下からシンイチの姿を撮る。
「ほら、階段の一番上に腰を下ろして・・・それで両脚はM字になるように大きく開いて・・・」
つまり、M字開脚という恥ずかしい姿態を撮影したいようだった。
「はい、フル勃起したオチンチンをちゃんと見せて、視線はこっちに、ニッコリ笑って、両手は顔の横でVサインしちゃお」
まるでアーパーギャルが何も考えずにカメラの前で股を開くような恥ずかしいポーズであるのに、シンイチは少し戸惑いながらも結局はサトミの欲望に応えてしまった。
「はーい、とってもエッチで可愛いわよ、シンちゃん」
シンイチをイヤらしく褒めながらまた三階に戻って撮影を続けるサトミ。
シンイチはサトミに誘導されるがままに隣の特別教室棟(物理・化学・生物・地学の理科実験室・講義室、音楽室、美術室、技術室、調理・被服の家庭科教室等々が入っている)への渡り廊下―――そこは特別教室棟の屋上階へと繋がっている―――を歩いていった。
さっきまで体操シャツとブルマー姿であるがグラウンドを歩いていたせいもあって、今そこで校舎内ではなくその外の屋上へ出ても、シンイチに不安は然程無かった。
今までの女装散歩による興奮・苦悶そしてサトミの前で彼女の欲望のままに恥ずかしいイケナイ事をしている背徳感のせいなのか、胸のドキドキで微かに火照った肌に感じる柔かい夜風は何故か心地良かった。
「月明かりがとてもキレイね・・・シンちゃんの姿がまるで真夜中の天使に見えそうだわ」
「・・・そ、そうですか?・・・」
「・・・ねえ、ちょっと踊って見せて」
「えっ?」
「シンちゃんが月明かりの中で踊ってる姿を撮りたいのよ。ホラ、前に文化祭でシンデレラをやった時に踊るシーンがあったでしょう?」
それは確かにそうだが、あれはラストの舞踏会シーンでの王子(演じたのはアスリン)とのペアのダンスだった。だから、相手がいなければそのダンスはできない筈・・・だったのだが、シンイチは一人で踊りだした。
サトミの目には一瞬、シンイチの傍にパートナーがいるように見えたが、勿論それは一瞬の幻想にすぎなかった。すぐにサトミの脳内は妖しい欲望で満たされ、乳房の無い両胸が丸見えでお尻の割れ目が丸わかりでフル勃起したペニス丸出しという、これ以上は無いと言えるほどの変態女装少年がまるで女性専用のストリップ劇場で踊っている光景に変換されてしまった。
“・・・い・・・いいわぁ・・・とてもエッチで、可愛くて、ステキよ、シンちゃん・・・”
自分で脳内で変換したその光景に自分自身でサトミは淫らな興奮をしていた。どうせ自分の元を離れてアスリンの物になってしまう哀れな変態女装美少年・・・ならばアスリンへの協力の見返りとして今の自分の淫らな欲望を叶えて貰ってもいいのではないか・・・。
サトミがそんな妄想をしている間に、いつの間にかシンイチの踊りは文化祭のシンデレラのダンスから違うものに変化した。それはまるでバレエのように爪先で立って優雅に舞い踊っていた。
つい先日、TVのニュースでバレエのジュニア世代の世界大会で日本の女子高生が優勝した事が報道され、その女子高生は白鳥の湖を舞っていたのだが、その演技がノーカットでTV放送されたのをシンイチは見ていた。
「あら、シンちゃんったら、そんなに画面に食い付いて・・・」
「だって、とっても綺麗だから・・・」
「とか言って、本当はそのバレエの衣装(チュチュ)を着てみたいとか思ってんじゃないの?」
「そ、そんな事はないです・・・」
アスリンのツッコミを(一応)否定したシンイチはその頃はメイド衣装での女装であったが、実はアスリンのようにもっとラフな姿―――例えば、ミニスリップとかロング丈のキャミソールとかデカTシャツとかをパンティの上に着ただけ―――という姿に成る事も望んでいた。それは別にアスリンに憧れてではなく、ラフな姿だから気楽だろうと思えるからだった。まあ、もしそれが許されたとしても、勿論アナルバイブの装着はデフォルトで、寝る時はベビードール+スキャンティと言ったセクシーランジェリーでさらにペニス型の猿轡―――アスリンはフェラチオ特訓装置とか言ってるが―――の装着もデフォルトであろう。
それはさておき、シンイチはそのTVで見たバレエがどんなものかをおぼろげに思い出してそれらしく踊っていただけで、おそらくバレエ経験者からは鼻で笑われる程度のレベルであっただろうが、それでもサトミには淫ら美しく思えるものだった。
踊り終わってポーズを取ったシンイチに、思わずサトミは手を叩いた・・・と言っても片手でハンディカムを持っているので拍手はできず、アイドル歌手が片手にマイクを持っている時にやるように腕を叩いて音を出した訳だが。
「シンちゃん、凄かったわ。とても綺麗だった」
「あ、有難うございます・・・」
「今度はみんなの前で披露してあげて欲しいわね」
「えっ?」
みんなとは果たしてサトミとアスリンとイツコとサヤの四人だけを意味するのか、それとも不特定多数なのか・・・。シンイチは少々不安な表情を見せながらも前者だと思い込もうとしていた。
「はい、じゃあ、ここでの撮影はオシマイ。また校舎の中に入るわよ」
屋上から特別校舎内に入ってそこでは特に何もせず、二階に降りた二人はもう一つの連絡通路から本校舎に戻り、さらに一回に降りた。左側の奥へずっと行けば校長室とか生活指導室とか会議室とか教務員室とか保健室がある。右側は教室だ。
サトミは左へ進み、保健室の前で止まった。
「じゃあ、中に入って」
「え?で、でも・・・」
「大丈夫、誰もいないってば」
サトミは自ら先に立って保健室の引き戸を開いて中に入り、照明のスイッチを入れた。
少々不安な面持ちだったシンイチも、サトミに手招きされて中に入った。自分の恥ずかし過ぎる女装姿を考えて一瞬は躊躇ったのだが、グラウンドに体育館にプールに校舎内に屋上にといろんな所を女装姿で歩かされたからには、最早どこでも同じ学園内、と開き直った心境だった。
「ちょっと遅かったんじゃない?」
「何かあったのかと心配しました」
「一体何やってたのよ?」
中には普段通りの服に着替えたサヤ、そしてイツコとアスリンが勢揃いしていた。
「いやぁ、それが、屋上でシンちゃんにちょっと踊ってって言ってみたら・・・」
問われてサトミが楽しそうに話し始めたその傍で、シンイチは少々狼狽して―――中には誰もいないとサトミに言われていたのに、アスリン達がいたのが予想外だったせいもある―――思わず両手でペニスを隠してしまった。
「何チンポ隠してんのよ!女装して興奮してチンポをフル勃起させているのを見られるのが好きな変態のクセに!」
それはサトミに対してならば受け入れられる歓びであるのは事実だったが、アスリンに言われるのは耐え難い屈辱だった。
「まぁまぁ、そんなに怒らないの、アスリン。あんまりキツイ事言っちゃったらシンちゃんのオチンチンが萎れちゃうでしょ」
「それはともかく、時間はまだたっぷりあるけど、だからと言っていつまでもゆっくりしてられないわ」
「それもそうね」
イツコに急かされたサトミはハンディカムをサヤに渡すと、懐からプリントを一枚取り出した。
「じゃあ、シンちゃん。これをみんなの前で読み上げて頂戴」
サトミに言われてそのプリントを受け取ったシンイチは、そこに書かれていた文面を見て愕然とした。
【奴隷宣言】
僕は私立練芙学園中等部二年A組の猪狩シンイチです。
ご覧のとおり、女装してチンポをフル勃起させてしまう変態です。
それだけでなく、こんな恥ずかしい姿を見られるのが大好きなんです。
こんな僕をちゃんと変態女装少年として扱ってくれるアスリン様、サトミ様、イツコ様、サヤ様に感謝します。
猪狩シンイチはここに宣言します。
僕はアスリン様、サトミ様、イツコ様、サヤ様の奴隷になります。
いつでもどこでも、どんな恥ずかしい命令にも喜んで従います。
皆様の慰み者、おもちゃになって皆様を愉しませます。
僕の口も、お尻の穴も、チンポも、全て皆様のお好きなようにして下さいませ。
変態女装少年・猪狩シンイチは永久に皆様の奴隷です。
“そ・・・そんな・・・こんなの・・・ヒドイよ・・・”
あまりのひどく屈辱的な文面にシンイチの指は微かに震えていたのだが、それに気付いたのはサヤだけだった。
「一生懸命考えたんだから、ちゃんと心を込めて読み上げるのよ」
「文章にしている間に興奮して思わずオナニーしちゃったもんねぇ」
「う、う、うるさいわよサトミ!余計な事言わないでもいいの!」
事実であった。自分のPCでその文章を作っている時にムラムラしてしまったアスリンは思わずオナニーに耽ってしまい、キャミソールが捲り上がって胸をさらけ出すだけでなくパンティも膝まで降ろして秘所を丸出しにしていて、そこにサトミがその文章ができたかどうかを確認しに入ってきたものだから、しっかり目撃されてしまったのだ。
「いーんじゃないの?若っかいんだから~」
とサトミは豪快に笑い飛ばしてくれたのでその場は治まったのだが、それをシンイチの前でバラされてしまっては、アスリンとしては心のムシャクシャが収まらない。そしてその怒りはサトミではなく、シンイチに向けられる事になった。勿論、ただ怒りにまかせて罵詈雑言をぶつけるのが能ではないと知っているアスリンが考え付いた事は・・・
「ほら、さっさと奴隷宣言しなさいよ。あんたみたいな変態にわざわざ付き合ってあげてるんだからね」
アスリンに冷たく昏い表情で睨まれたシンイチは思わずサトミに助けを求めた。
「・・・いやだ・・・こんなの、やだよ・・・サトミさぁん・・・」
今にも泣きだしそうな顔のシンイチにサトミは・・・
「それはムリよ。シンちゃんはアスリンのものなんだから。さっさと奴隷宣言しちゃって、身も心もアスリンに捧げちゃいなさいな」
さっきの屋上での妄想が決め手になったのか、サトミもシンイチを見放して、アスリンによるシンイチの奴隷調教を愉しむ事を第一にしたようだ。
「イツコ先生・・・」
「時間が無いわ。早く奴隷宣言しなさい」
イツコもアスリンに協力してシンイチの奴隷調教を愉しむのが最初からの目的だったのでにべも無かった。
最後の一縷の望みを託すつもりでシンイチはサヤを見たが、サヤは顔を背けてしまっていた。もう、シンイチが気の毒で可哀そうで見てられなかったのだ。
「・・・うっ・・・うっうぅ・・・」
アスリンは論外として、そこにいる誰も自分を助けてくれないと知ったシンイチはとうとう嗚咽を漏らし始めた。
「何泣いてんのよ!泣いて許されると思ったら大間違いよ!言ったでしょ、あんたに受けた屈辱は何倍にもして返してやるって!こんな奴隷宣言なんて甘いもんなんだからね!」
アスリンはまた憤怒の表情でシンイチにきつい言葉を投げつけた。
「言う事をきけないんなら、これまでね。あんたの恥ずかしい女装姿を世界中にばらまいて―」
その瞬間、さっきまで顔を背けていたサヤは意を決したように顔を上げ、アスリンが今にもシンイチに掴み掛らんばかりの勢いで歩み寄ろうとしていたのを手で制した。
「・・・猪狩くん・・・よく考えて・・・今ここでアスリンの言う事を聞かなかったら、貴方は破滅する・・・言う事を聞けば、貴方はまだ破滅しない・・・未来がどうなるかは誰にもわからないけど、今この時点で、どうすれば生きて行けるか・・・それがどんなに辛くても、悲しくても・・・生きていければ、未来は変わるかもしれないわ」
それは、サヤの実体験からの心からの真摯な言葉だった。中学生の時にレイプされて、一時は死にたいと考えた事もあった。
しかし、転校した先でイツコにであった事がサヤの未来を変えたのである。
サヤの言葉を聞いていたシンイチは、少しの間だけ思慮して―――激しく葛藤した事だろう。アスリンの一方的な逆恨みとも言える理不尽な仕打ちに耐えなければいけない今の境遇を思うと、身も心も張り裂けそうで、大声で泣き喚きたかっただろう。しかし、そんなシンイチの心情を慮る事ができたのは、シンイチの前にいる四人の中でサヤだけだった―――やがて、ゆっくりと小さくだが首を縦に振った。
「・・・奴隷・・・宣言・・・」
震える声で、つっかえつっかえながらだったが、アスリンに怒られないように消え入りそうな小声にならないように気を付けて、シンイチは奴隷宣言文を読み上げていった。
それをハンディカムで撮影しているサヤの心にも変化があった。
今のシンイチと同じように、サヤもイツコの前で奴隷宣言させられた事もあった。それ以来、二人の間柄はより深くディープなものに変化していったのだ。それは同時に、当然二人の性愛行為でイツコからサヤに与えられる快楽もまた大きくなっていったのだ。それを思い出したサヤの胸が熱いときめきを覚えるのも当然の事だった。
それはさておき、何とか最後まで奴隷宣言文を読み終えたシンイチに、さらに屈辱的な命令が待っていた。
「良く言えたわ、シンイチ。褒めてあげる」
「・・・あ・・・ありがとう・・・ごじゃます・・・アスリン様・・・」
「でも、ただ口で褒めるだけってーのも味気ないから、ご褒美を上げる」
アスリンは保健室のベッドに歩み寄るとそこを遮っているカーテンをさっと開けた。
「!?」
シンイチの目に何やら見た事の無い物体が写った。何かの機械なのだろうが、何やら台状の物から二本の棒が突き出ていて、その二本の棒の上に筒状の物がくっついていた。
「これが何かわかる?」
「・・・い、いえ・・・」
「アスリン、動かしてみたら?」
「そうね。じゃあ、スイッチ・オーン!」
アスリンがその台座に付いているスイッチを入れると、その機械は動き出した。台座は重いせいか微動だにせず、二本の棒で支えられた筒が前後にピストン運動をしている。
「・・・ま・・・まさか・・・」
「ようやくわかったみたいね。そう、これはピストンマシーンと言って、この筒の部分にディルドゥとかバイブを入れて、自分で動かさずに機械で出し入れして貰ってオナニーする機械よ」
勿論、これの購入費用も例のM資金(笑)から出ている。
「さあ、シンイチ。ずっとチンポをフル勃起させていて、いい加減オナニーしたくなってたでしょうし、これを使わせてあげるわ」
「そ・・・そんな・・・」
シンイチは愕然としてアスリンから顔を背けた。しかし、そこにはニヤつくサトミとイツコの顔があった。
「・・・嘘・・・でしょう?・・・冗談・・・ですよね?・・・」
「嘘じゃないわよ」
「猪狩くん、時間がないわ」
「オナニーしなさい」
サトミとイツコのニヤけ顔から一瞬で変わったきつい視線にシンイチは脚元がぐらつく感覚を覚えた。
そのまま気を失ってしまえたらどんなに良かったことだろうか。だが、その前にまたアスリンの冷たい言葉が飛んだ。
「さっき、奴隷宣言をした事をもう忘れたってーのっ!?」
その先はもうシンイチも聞きたくなかった。どうせ「女装してチンポをフル勃起させる変態だって事を全世界に知られて破滅してもいいんなら、それでも構わないけどね」などと言って脅迫してくるのはわかっていた。
「わ、わかりましたからっ!・・・それ以上、ひどい事を言わないで・・・」
「じゃあ、さっさとしなさい!」
「・・・で、でも・・・どうやって・・・」
「あーもう、じれったいわね!二人とも手伝って!」
アスリンは言うや否や、シンイチをどんと突き飛ばしてベッドの上に倒した。早速、アスリンの意を察したサトミとイツコも加勢し、シンイチは両手両足を片方ずつサトミとイツコに掴まれて動けなくされてしまった。勿論、その両腿は大きく開脚させられてしまっている。
「これはちょっと邪魔ねぇ」
アスリンはシンイチの股間のみを覆っているスキャンティのサイドの紐を解いてしまった。
「あぁっ・・・や、やだ・・・恥ずかしいよ・・・」
シンイチはアヌスをアスリンの目の前に晒す事になってしまった。しかし、どんなに羞恥を感じても、その両手はサトミとイツコに掴まれているので顔を覆う事もできず、シンイチは顔を真っ赤にしながらも両目を瞑る事しかできなかった。
「あらぁ、チンポは見られても平気なのに、アヌスを見られるのは恥ずかしいって?うん、つまりケツマンコだって自覚してる訳ね。どうやら女のコらしくなってきてるじゃない」
シンイチのアヌスに突き刺さっているバイブを掴んだアスリンはそれを少し引っ張り出して―――先端の亀頭部のみシンイチのアナル内部に残して―――ピストンマシーンの筒内に入れてロックした。
「さあ、動かすわよ。スイッチ・オーン!」
アスリンが再びスイッチを入れて、ピストンマシーンは又動き出した。
「うくぅぅ~~ん・・・」
今までは微動だにしないディルドゥ、振動のみするバイブ、そして今夜のアヌス内部を掻き回すように渦回転するバイブしか経験が無かったシンイチにとってそれは正に初体験・・・ではなく、たった一度だけ体験した事のある感触だった。それは、文化祭の劇でシンデレラをやった時の役作りで女装を強いられた時・・・アスリン、サトミ、イツコ(+サヤ)の陰謀?でイツコにペニスバンドでアヌスをレイプされたのだ。しかも、その時は今の機械と同じ前後のピストン運動しかなかったのに、今は又アナルの中でバイブが渦回転をして直腸癖をこするように掻き回しているのだ。
これほどの仕打ちを受けていると言うのに、哀れな変態女装美少年はいまだペニスをフル勃起させていた。すっかり女装趣味に堕とされてしまったが故に、今のこれ以上は無いと言えそうなセクシーランジェリーに身を包んでいる事に脳が刺激されていて、ペニスの勃起が萎える気配は全く無かった。
「わはぁ・・・シンイチったら、アヌスを突かれまくるのがそんなに嬉しいのね、チンポがビンビンにフル勃起したままじゃん」
“それは前からでしょうに・・・”
と心の中で冷静にアスリンにツッコミを入れた者が一人だけいたがそれはともかく。
「シンちゃん、気持ちいい?」
「き・・・気持ち・・・良くなんか・・・」
「うーん、アナル開発はまだまだみたいね」
「でも、受け入れられる様にはなったみたいじゃない。それは少しだけど進歩している証拠だわ」
「そうね、この分だと本物のチンポも入れられそうなのは確かにチンポだわね」
サトミの下品な親父ギャグには誰も無反応だった。
シンイチがアヌス内壁を渦回転で抉られ、且つ、前後にピストン運動されて不快感に顔を歪めて―――別に痛みを感じている訳ではないが―――耐えているのにそれを無視して二人の大人の女の不毛な会話が続いているので、サヤがようやく口を開いた。
「あの・・・お二人とも、猪狩くんの手を押えていたら、オナニーできないと思うんですけど?」
「そんな必要無いわ。チンポを刺激するならこれで十分」
アスリンはベッドの上に立つと、いきなりシンイチのペニスの上に足の裏を降ろした。所謂、足コキだ。
「ほら、私の足で踏んでやるから、あの時みたいにイッてみせなさいよ!」
それも、文化祭の劇でシンデレラをやった時の役作りで女装を強いられた時・・・色仕掛けで誘惑されたシンイチとサトミの秘め事を知って逆上したアスリンがシンイチに秘密をバラされたくなかったら・・・と脅迫して女装オナニーをさせ、たまたまあと少しの刺激でオルガに達すると言う時にたまたまアスリンが足下にした為にシンイチがペニスを暴発させてしまっただけの話だったので、足で踏まれてイクというのは正確に言えばアスリンの盛大なる勘違いだった。
だから、アスリンは何も考えずにシンイチのペニスをただ単に踏みしだくだけだった。
所謂ゲームの足コキとはペニスの上で足の裏を擦りつけるように前後に動かすので快楽を与えられるという設定である。
そう、あくまでも設定であって、微妙な力加減の強弱コントロールもできないので、快楽ポイントへの刺激もできない。そんな足コキで男のコがイクというのは完全にファンタジーに過ぎなかった。
「・・・ア・・・アスリン様・・・やめて・・・下さい・・・」
もしかしたらこのままだとアスリンはイラついて乱暴に力任せに踏みつけてくるかもしれない。今はまだ大丈夫だが、もしそうなったら睾丸の部分まで押し潰されそうになって鈍く激しい痛みに襲われるかもしれなかった。
「アスリン、ストップよ」
「どうしてよ?」
「だって、足で刺激したって快楽なんて与えられそうにないみたいだし」
「やっぱりペニスの扱いは男のコの方がずっとわかってるって事よ。私達女性が自慰する時だって、やっぱり一番気持ちいいのは他人にやって貰うのではなく自分で弄る方でしょう?」
アスリンは他人に性器を愛撫して貰った覚えは無いのでそれはわからなかったが、少なくともサトミは経験済のようだった。
“私はセンパイを気持ち良くしてあげられるけどね”
サヤは何となく誇らしげな気分となったが、それも偏にイツコの調教とサヤの奉仕精神とが絶妙にマッチした結果―――すなわち、愛情という二人をつなぐ絆によるものだったのだが、それはさておき。
サトミの言を聞き入れてアスリンは足をシンイチのペニスから外した。
「じゃあ、シンちゃん・・・手を離してあげるから・・・」
サトミとイツコがシンイチの腕を押えている手を外した。
「私達が見ててあげるから、思いっきりオナニーしちゃいなさい」
「そして、ザーメンを噴き上げる恥ずかしい姿を晒すのよ」
サトミもイツコも、いやらしい言葉でシンイチを羞恥責めにする。
「さあ、さっさとチンポを扱きなさいよ!」
二人に便乗してアスリンもいやらしい命令をした。
「・・・は・・・はい・・・」
さっきからずっとピストンマシーンは自分のアナルを突き込んできていて、それに取り付けられたバイブもずっと自分のアナル内壁を擦るように掻き回している。痛みは無いがどうしようもない不快感に責め苛まれていたシンイチは、最早快楽によってそれから抜け出る事しか考えられない程切羽詰っていたらしく、羞恥心など心の片隅に押しやってすぐさま自分のペニスに手を伸ばした。
「・・・でも、オナニーしてもいいって言ったけど、ちゃんとお願いしなきゃだめだからね」
その手がペニスを握る寸前だったシンイチにまたアスリンが無慈悲にもポーズを掛けた。
「・・・そ・・・そんな・・・・・・もう、これ以上・・・イジメないでください・・・」
「何言ってんのよ!あんたは私のペット、私はあんたのご主人様よ!忘れたとは言わせないわ!」
サトミ、イツコ、サヤの三人の前で強い口調で高らかに宣言するアスリン。自分を除く三人―――多分サヤも除外されると思われるが―――が見たがってるシンイチのオナニー及び最後の射精シーンは、自分の思惑次第でどうともできると言う事で優越感に浸っていた。
「・・・わかり・・・ました・・・アスリン様・・・・・・・・・どうか・・・オナニーを・・・させて・・・ください・・・」
「・・・・・・・・・言う事はそれだけかしら?」
冷たい視線で見下ろすアスリンは、さらに恥ずかしい宣言をするようにシンイチを追い詰める。
さっきのサトミとイツコのいやらしい言葉による羞恥責めを覚えていたシンイチは、さらにアスリンが気に入るような言葉を顔を真っ赤にして目をぎゅっと瞑って言うしかなかった。
「・・・・・・・・・わ・・・私の・・・・・・チ・・・チンポ・・・から・・・・・・・・・セーエキ・・・出る所を・・・・・・・・・み・・・見て・・・く、下さい・・・うぅ・・・」
死にたくなるほどの恥ずかしさを堪えて屈辱的な言葉で自慰を懇願させられたシンイチの両目尻から、思わず雫が零れてしまった。
“うくく・・・なんてブザマで恥ずかしい姿なのかしら・・・笑いが止まらないわ・・・”
これ以上は無いといった感じの笑みを浮かべるアスリン。心の中では自分の分身が歓喜の踊りをしているかのように、興奮して胸の鼓動は昂ぶっていく。
「・・・アスリン・・・焦らすのはもう、いいんじゃなくて?」
「いつまでも時間がある訳じゃないのよ?」
「それもそうね。じゃあ、ほら、シンイチ。チャッチャとオナニーしなさい。シコシコとチンポ扱いて、チンポミルクを吹き出しなさい。勿論、出る時はちゃんとイクって言うのよ。ちゃんとみんなの前であんたのこれ以上は無いっていう恥ずかしい姿を晒すのよ!」
「はい・・・」
漸くアスリンの正式な許可・・・というより命令が出て、シンイチはオナニーを始めた。
恋愛関係でもない異性の前でのオナニー―――サトミに対しては愛情めいたものはまだ微かに残っていたが―――という屈辱、羞恥もまだ心の中に残っていたが、ペニスを扱く事による快楽が増大するに連れて、その感覚はどんどん減少していった。
“うくく・・・もうコイツは完全に私のオモチャ・・・これからも、もっともっとスゴイ事を・・・死にたくなるくらい屈辱的な事をさせてやるわ・・・”
“ドゥフ・・・シンちゃんのオナニーシーン・・・アヌスにバイブをあんなに激しく突き込まれながら快楽にヨガってるなんて・・・メチャ興奮するわぁ・・・”
“サトミはどうやら勘違いしているようだけど・・・そろそろ本格的なアナル性感の開発をすべきね・・・”
アスリンとサトミが自分の欲望に忠実な感情を抱いているのに対し、イツコはやや冷静に、科学者―――性的快楽の探究者とも言うが―――のような思考をしていた。
そして残る一人、サヤの想いは・・・。
“・・・何か・・・猪狩くん・・・カワイイ・・・・・・・・・でも、どうしてそう思うの?・・・私、男嫌いだった筈なのに・・・・・・・・・猪狩くんが女装ッコだから?男のコなのに、エッチなランジェリーを纏っているから?・・・・・・・・・はぁ・・・何だか・・・私もヘンタイになってしまいそう・・・”
過去に男からヒドイ仕打ちを受けた事もあったのに、その同じ男のコのフル勃起した生ペニスを直視できている今の自分を不思議に感じ、シンイチのオナニーシーンを見て好意的な感情を覚える事に戸惑っていた。
一方、四人から視姦されているシンイチは・・・。
“・・・み・・・見られてる・・・オナニー・・・してるとこ・・・・・・・・・恥ずかしいけど・・・サトミさんになら・・・見られても良かったのに・・・”
羞恥感はまだかろうじて残っていた。
“・・・くぅ・・・お尻の中・・・バイブがうねっていて・・・ピストンされてる・・・・・・・・・これが・・・本当に・・・女のコの感覚なの?”
それは全くの勘違い―――性器である膣ならば、ペニス等で内壁を刺激される事により性的快感を得られるが、排泄器官であるアヌスで性的快楽など得られよう筈も無い―――だったのだが、そんな冷静な思考ができる程の余裕は今のシンイチには無かった。
だから、このままオナニーを続けて、アスリンに言われたように最後に射精まですれば、今日のこの【特別授業】は終わりとなってアヌスへのイジメも無くなるのだろうという不確かな思いに一縷の望みを託して、ペニスを扱く手のスピードをさらに早めていった。
「ドゥフ・・・シンちゃん、オチンチン気持ちいいのぉ?」
「い・・・イイです・・・もうすぐ・・・出ちゃいそうです・・・」
「相変わらず頭悪いわね。シンイチ、あんたは私のペットなのよ!ご主人様を喜ばせる為に、言葉も選ばなきゃいけないのがわからないの!?」
アスリンがまた嗜虐趣味を昂ぶらせて―――それはシンイチのみへの、一方的なものであって―――爪先で軽くシンイチの陰嚢を突っついた。すぐに睾丸への攻撃、その痛みによる恐怖を想像してシンイチは新たに言葉を選んで言い直す。
「ひ・・・ご、ごめんなさい・・・・・・・・・わ、私の・・・チンポ・・・気持ちいいです・・・・・・・・・もうすぐ・・・チンポから・・・セーエキ・・・出ちゃいそうです・・・」
「良く言えたわ、それでこそペットよ。ご褒美に、いい事教えてあげるわ。今日は今のその破廉恥なランジェリーのままで帰るわ。で、あんたが今日着た制服も、ブルマーも、水着も、ちゃんとあんたの机の上に置いといたから、きっと月曜日にはあんたが女装趣味のヘンタイだって事がこの学校中に知れ渡る事になるのよ。どう、嬉しいでしょ?」
“っ!?・・・そ・・・そんな・・・”
「そうなったら、あんたは当然この学校にはいられなくなるけど、安心なさい。ちゃんと他の学校、と言っても女子校だけど、そこに転校させてあげる。そうなったら、もう一日中女装し放題よ。まあ、ペニスがフル勃起しているのが知られたら、女装趣味の変態だって事もバレちゃうけど、一日中女装できるんだからどうって事ないでしょ?」
アスリンのまさかの宣言にシンイチは愕然とした。
女装趣味の変態少年という烙印を押され、ずっと蔑まれながら生きていく・・・でも、一日中女装できるという嬉しい事もある・・・背反する二つの思いに混乱するシンイチ。
女のコの制服に身を包んで女子校に登校し、でもペニスはフル勃起しているからスカートの前が不自然に膨らんでいて、そして体育でブルマーや水着やレオタードに着替えたらそれは隠しようも無くて、周りの女子生徒から女装趣味の変態だと罵られ蔑まれ、イジメも受けて・・・それでも女装できることが嬉しくてそれで興奮しているのが楽しくて微笑んでいる・・・。
そんな自分を想像してしまうシンイチ。
「ほら、そろそろイクんでしょ?チンポからセーエキをぴゅっぴゅと出しちゃって、シンちゃん」
「何も考えず、今はひたすらペニスを扱いて快楽を求めなさい」
「早く汚らしいセーエキを出しなさいよ!」
サトミが、イツコが、アスリンが、次々と自分の欲望・探究心・嗜虐趣味を露わにしてシンイチに射精を要求した。
「・・・私も・・・猪狩くんの射精するところ、見てみたいな・・・」
とうとうサヤも好奇心に勝てず、そんな言葉を漏らしてしまった。そしてそれが決め手となった。
「・・・んぅっ・・・で、出る・・・セーエキ、出るっ!・・・チンポからっ!・・・イ、イク・・・チンポ、イク・・・・・・・・・チンポ、イクウウゥーーッッ!!」
アスリンに躾けられたとおりのペットとして、シンイチは女のコ気分でオルガの言葉を叫び、とうとう射精した。
“ついに・・・ついに見てやったわ、シンイチの女装オナニーによる射精を・・・”
シンイチをペットとして躾け始めた頃から、オナニーしたくなったら自分の目の前で射精する事をことあるごとに命じていた。しかし、シンイチは女装してペニスをフル勃起させ続けているものの、今日まで終ぞオナニー→射精を懇願してくる事は無かった。それは、アヌスに入れられたディルドあるいはバイブによる不快感や夜寝る時にペニスを模したオシャブリ―――アスリン曰く、フェラチオ強制装置―――を咥えさせられる屈辱感によって、性欲がある程度減少させられてシンイチに射精欲求が出る程の興奮が溜まらなかったせいなのだが、アスリンがそれに気付く事は無かったのだ。
しかし、ついに今シンイチの恥ずかしい射精シーンを目の当たりにして、アスリンは興奮を覚えていた。それはマルキ・ド・サドのような嗜虐欲から催される性的興奮であった。
同じくサトミとイツコも性的興奮を感じていた。もっとも、それは男性の射精を性的興奮の極致として知っているが故の、女性としての本能的な部分から来るものだった。
さらに、サヤも・・・。
“・・・シンイチくん・・・カワイイ・・・”
他の三人と同じく、ほんのり顔を赤く染めたその表情は、やはり性的興奮を感じていたからだった。それも、厳密に言えば、アスリンは勿論サトミやイツコの感覚とは微妙に異なったものだったが。
そして、シンイチは、以前に最後に射精したのがいつだったか―――それは、アスリンにペットに堕とされる前、サトミによる口唇愛撫によるものだったが―――が思い出せなかったぐらいの久々の射精だったため、その快楽はとてつもなく激しく、宙に向かってペニスの尖端口から噴出した濃厚白濁粘液がお腹に、胸に、喉元に、そして一滴が頬に落下した事も気づかず、快楽の余韻に浸っていた。
さらなる激しい屈辱を味合わされる調教がこの先に待っている事も知らず・・・。
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