18 / 51

第4話 そのゴー

(case5・・・猪狩シンイチの場合(Part2)) 地下の駐車場にサトミさんは車を停めました。 「さ、行くわよ、シンちゃん。あ、そうそう、ワンピースはちゃんと脱いでいくのよ」 「ええっ!?そ、そんな事・・・恥ずかしくてできない・・・」 「だって、約束だったでしょう?」 確かにサトミさんから一方的な約束をさせられました。それは、私にとっては拒否はできないものでした。 ここに来る前、サトミさんは私を有るところに連れてきました。それは、いつかアスリン様に連れて行かれたランジェリー・ショップ。そこで私はとても恥ずかしいいやらしいランジェリーを購入させられ、その時にアスリン様の悪戯でアナルバイブを激しく動かされ、座り込んでしまい、フル勃起したオチンチンがミニスカの前を持ち上げてテントを張っている事を見られ、変態女装美少年である事がバレてしまいました。 あの時の店員さんにバレないようになんちゃって女子高生ではなく、ちゃんとワンピースにしてウィッグの色も少し変えて行ったんですが・・・。 「いらっしゃいませー。ご自由にご覧くださーい」 私達を視認した店員さんだけでなく、視認していない店員さんもそれに続いて全く同じセリフを復唱するのは何か滑稽でしたが。 「さっき電話した者ですが・・・」 「あ、はい、レオタードをお求めのお客様ですね」 何と、サトミさんはお店にレオタードを購入する事を告げていたんです。 「このコにピッタリのレオタードを探しに来たんですけど」 そう言ってサトミさんは後ろにいた私を店員さんの前に押し出してしまって・・・。 「・・・あら、こないだの・・・」 その店員さんは、私がとても恥ずかしいいやらしいボディ・ストッキングを買った時にレジをしていた女性だったんです。 「・・・そういう事だったんですか・・・」 店員さんは私に嫌悪とも侮蔑とも見える冷ややかな笑みを向けてきました。 「ええ、そういう事なの。いいの、あるかしら?」 「そうですね・・・少々お待ちください」 その店員さんはサトミさんにニッコリ笑ってレオタードのコーナーに行きました。もしかしたら、アスリン様と同じ性格の人かもしれません。 「サ、サトミさん・・・」 「いいからいいから。貴方は変態女装美少年で、もうそれは治らないんだし、そういう事で生きていくしかないんだから」 サトミさんは私の困惑した顔―――もしかしたら泣きそうになってたかもしれません―――を見てもニッコリ笑顔です。 アスリン様だったら冷やかにバカにしたような汚物でも見るような下卑た薄ら笑い―――本人は楽しくてしょうがないみたいですが―――をするので、サトミさんの心からの笑顔はまだマシなんですけど・・・。 「これなんて如何でしょう?」 「あら、ブレザームーンZのレオタードじゃない。ふーむ、いいわね、このコもブレザームーンは好きだし・・・あ、でも、ブレザームーン・プティットの方がカワイイかも?」 「ちょっとサイズが小さくなってしまいますが・・・」 「まあ、大丈夫でしょ。あ、できたら試着させて貰えます?」 「ええ、構いませんよ」 ブレザームーンのコスチュームは着た事はあります・・・それはサトミさんに言われて着せられたものだけど、ブレザームーンZとかブレザームーン・プティットのコスチュームはまだ着た事はないです。 “・・・着てみたい・・・かな・・・” そんな事を思ってしまって、私はオチンチンをピクンとさせてしまいました。 「あらぁ?シンちゃんったら・・・早く着てみたくて興奮しちゃったんでしょ?」 「あ、いえ、そんな・・・」 「しらばっくれても無~駄。ワンピースの裾が今ピクピクンって揺れたわよ」 サトミさんはしっかり私のエッチな反応に気付いていました。 「はい、こちらです」 ほんの僅かな時間で店員さんは戻ってきました。ブレザームーンの紺色と違って子供っぽいピンク色がメインのブレザームーン・プティットのコスチュームは、何となく小さいような気がして・・・。 「あの、サトミさん・・・何だか、サイズが合わないような気が・・・」 「そうかしら?うーん・・・じゃあ・・・こうしましょう。あの、このコもしかしたらうまく着れないかもしれないので、手伝ってくれませんか?」 「ちょ、サトミさんっ!?」 「・・・まぁ・・・いいですけど・・・」 「で、でもっ!」 「いいからいいから、お願いしますね」 サトミさんは私を試着室に追い立て、店員さんにも試着の手伝いを無理強いするかのように依頼して、店員さんも私と一緒に試着室の中に・・・。 「・・・あ、あの・・・」 「・・・んーと・・・ねえ、あなた・・・いえ、ボク?」 私は店員さんが私の事を男のコと認識した事に今更気付かされて心が締め付けられるような気持ちになって・・・多分不安な面持ちになってたでしょう。 「・・・あの、ね・・・もう覚悟してるんでしょ?」 ここから逃げ出す事は・・・できません。多分、サトミさんはアスリン様の意向に沿って私を今日ここに連れてきた筈だし、拒否すると言う事はアスリン様に逆らうと言う事に・・・それぐらいなら、死んだ方がましかもしれません。 私は無言でコクッと頷くしかありませんでした。 「・・・じゃあ、着ている服、靴下以外は全部脱いじゃって。パンツ・・・じゃなくて、パンティかな?それもね」 店員のお姉さんは後ろを向いてくれました。仕方なく、私はのろのろとしたペースで服を脱ぎ出しました。前開きのワンピースのボタンを全部外して半袖から両腕を抜いてワンピースを足元に落とし、続いてAカップの生乳パッド入りのブラを外し・・・。 後はパンティだけですけど、そこで私はまた不安になってしまって、そこで固まってしまって・・・。 「脱いだ?」 「は、はい・・・」 私は店員のお姉さんに背を向けたまま、そう答えてしまいました。 「・・・あら、パンティも脱いでって言ったでしょう?」 「で、でも・・・」 「いいわ、お姉さんが脱がしてあげるから」 パンティを脱ぐことを躊躇していた私に業を煮やしたのか、店員のお姉さんは私のパンティに手を掛けてあっと言う間に下に引き降ろしてしまいました。抵抗する暇も無く、私は慌てて自分のオチンチンを両手で隠すのに必死でした。 店員のお姉さんはどこ吹く風で、コスチュームを私に着せる準備をしていました。後で上にくっつけるブレザー部とミニスカートを外すと、中のレオタードをくるくる開いてクロッチ部分を広げました。 「ほら、ここに足を入れて」 私が言われるとおりにすると、店員のお姉さんはすぐにレオタードを上に引き上げていきました。でも・・・レオタードの肩口は胸元までにしか届きませんでした。 「やっぱり、小さ過ぎて無理・・・」 「いいえ、大丈夫よ。この生地は柔らかくてもっと伸びるんだから」 店員のお姉さんは肩口に私の腕を入れさせると―――肘までしか入りませんでしたが―――そのままハイレグの脚口の両サイドをグイッと力任せに引っ張り上げました。 「あっ、やんっ!?」 ハイレグレオタードのクロッチ部がぐぐっと私の股間を上に押し上げる様に締め付けてきました。でも、確かにその生地は伸びてくれて私は肩まで腕を通す事ができました。でも、腰骨の上まで切れ込む超ハイレグになってしまったけれど・・・。 「ほら、ちゃんと入った。後はミニスカートとブレザーを付けて・・・」 やっとお着替えは完了しました。 「どぉー?お着替えできたー?」 「ええ、ご覧になりますか?」 「それじゃあ、見せて貰うわ」 サトミさんの問い掛けに私が同意する前に店員のお姉さんさんが答えてしまい、サトミさんはカーテンを開けて中を覗き込んできました。 「おお~、ちゃんと着れてるじゃない」 「ちょっと手こずりましたけど」 サトミさんは感心、店員のお姉さんは達成感?で双方ニッコリしています。 「シンちゃん、ちょっと鏡を見てみましょうか」 サトミさんは私の肩を抱いて試着室内の鏡に向き直らせました。 「ドゥフ・・・いいわぁ・・・フル勃起したオチンチンの形がレオタードにくっきり浮かび上がっちゃってるわね」 「やぁ・・・」 私は慌てて両手でそこを覆って隠そうとしましたが、サトミさんはすぐにその手を引き剥がしてしまいました。 「ダメダメ、隠さないの。女のコはレオタードを着たってそんな事しないんだから」 本当なら、腰の周りに付いてるミニスカートが上から覆って隠してくれる筈だったのに、無理矢理?下腹部の生地を伸ばしてしまったせいでミニスカートはお腹の周りの位置になってしまって、サトミさんの言うとおり私のピンピンになってしまったオチンチンの上にレオタードの前の部分がぴったり貼り付いてしまっていて、何だかサイズも形も丸わかり?みたいになってしまってるんです。本当の女のコなら、きっと縦スジがくっきり浮かび上がってしまってるでしょう。そんな恥ずかしい状態なのに、女のコの理由を持ち出して来てサトミさんは手で隠す事も許してくれません。 「やっぱり、ちょっとサイズが小さかったみたいですねぇ」 「いいえ、それがいいのよ。予想どおり、ハイレグレオタードが上に伸ばされて、オチンチンがこんなに可愛い事になってるのが丸わかりなんだもの。それに、お尻の方も谷間に生地が喰いこんじゃって、何となくTバック―――実際はハーフバック状態でお尻の外側が左右とも半分ずつはみ出ている感じ―――気味になってるし」 サトミさんはそう言って私のお尻をさらっと撫で上げました。 「いゃん」 私は思わず可愛らしい悲鳴をあげて嫌がると・・・ 「まあ・・・本当に女のコみたいに反応するのねぇ・・・女装趣味の変態少年のくせに・・・」 店員のお姉さんのその言葉に私はビクッと身体を震わせてしまいました。でも、そんな羞恥心を痛めつけられる侮蔑の言葉を吐かれても、私のオチンチンは固くピンピンになったまま・・・言われたとおり、私は変態女装美少年なんです。 「じゃあ、こちらを頂く事にします」 「有難うございます」 「えーと、万札一枚で足りる筈・・・それじゃあ、自分でお金払って来てね。私は脱いだものを持って行くから」 「えっ?そ、そんな・・・このカッコでここから出るなんて・・・そんなの恥ずかし過ぎます・・・」 「ダーメ。アスリンからちゃんとお願いされてるのよ。今日はシンちゃんに自分が変態女装少年だと言う事を徹底的に心の芯から自覚させてくれってね」 「そ、そんな・・・そんな事、もう前からちゃんと自分でわかってます・・・私は、女装が三度のメシよりも好きで、女装しただけでオチンチンをピンピンにしてしまう変態の男のコです・・・」 私は必至で自分で自分を蔑む言葉を吐き出しました。誰かにこんな恥ずかしい姿を見られるぐらいなら、自分から恥ずかしい言葉を言った方が気分は楽だと思ったんです。 「っぷぷぷ、シンちゃんったら必至ねぇ・・・うーん、じゃあ、こうしましょう。どうしても嫌ならワンピースを羽織る事だけオッケーにしましょう。でも、その次は無いわよ?それでもいい?」 「は、羽織るだけ?」 「そうよ。それ以上は譲れないわ」 この時は、どうしても他人に今の恥ずかしい姿をできるだけ見られたくなくて、全部は隠せなくてもワンピースを羽織って少しでも隠せるのなら・・・という事しか頭に無くて、サトミさんのその次は無いという言葉の意味を深く考えていませんでした。それに、この後どこかに行くなんて知らなかったし・・・ 「わ、わかりました・・・」 私はワンピースを手にして、袖に両腕を通しました。 「いい、シンちゃん。羽織るだけというのはわかってるわよね?ボタンは全部開けたままよ?」 「は、はい・・・」 「じゃあ、お願いします」 「わかりました。じゃあ、ボク?」 サトミさんは私にお金を渡すと、用意してきていた紙袋に私の身に着けていたブラとパンティを入れてさっさと出口へ行ってしまい、私はそのままの姿で、女性の店員さんに連れられてレジへ向かいました。 お店の中には私達の他に何人かお客さんがいました。もし、その誰かに見られても、後ろや横からだったら、ワンピースをちゃんと着ていると思ってくれるでしょう。でも、前からだったら・・・。 それでも、他のお客さんが正面から来る事無く何とかレジまで来れました。後は、サトミさんから渡されたお金を渡してお会計を済ませれば・・・ 「・・・お買い上げ有難うございました。こちらがレシートになります」 お金を渡してから会員カードがあるかどうかとか、今会員になればポイントが多く付いて有利だとかいろいろ言われたけど・・・私は速くサトミさんの所に戻りたかったのに、店員のお姉さんがそんな事をペラペラしゃべってたのは、わざとイタズラで私をなかなか帰らせずに羞恥責めしようとしてたのかもしれませんが・・・私は全部いいえで答えて、やっとお会計が終わりました。 やっとこのお店を出れる・・・私はほっとして、そのレシートを貰ってすぐに立ち去ろうとしたのですが・・・ 「あっ!?・・・ボク、御釣りを忘れてるわよ!」 店員のお姉さんは、私を呼び止めようとして無意識にボク呼ばわりしていました。 「ボク?」 「・・・って、ボクっ娘?」 店員のお姉さんのその呼び掛けに一斉にお店の中にいた全ての女性が私に注目してしまいました。 「そんな、イマ時、ボクっ娘なんて・・・」 「んん?今ドキ、ボクっていうのは・・・」 「てゆーか、まさか・・・女装っコ?」 「つまり、男の娘!?」 店員のお姉さんの不注意な言葉で、私の事がバレてしまいました。私は信じられない思いでお姉さんの方を振り向いたら・・・最初はあっという顔をしていたのに、お姉さんはすぐにいやらしい笑みを浮かべました。 「う、うわあぁぁ~~ん!」 私はもう慌てて無我夢中でその店の外へ逃げ出しました。 すぐに外に待ってたサトミさんの車の助手席に逃げ込もうとしたら、サトミさんはまだドアをロックしたままで・・・ 「サトミさん、開けてっ」 ウインドウを何度かノックしたら、ようやくサトミさんはロックを解除してくれました。 「サトミさん、ヒドイです・・・私が乗る事わかってて・・・」 さっきランジェリー・ショップで私が変態女装美少年である事が他の女性のお客さんにもバレてしまって、私は泣きそうな顔でサトミさんに訴えました。 「あらあら、どうしたの、そんな顔して・・・せっかく可愛いコスプレしてるのに、可愛いお顔が台無よ?」 「だって・・・だって・・・」 私はサトミさんがお店を出て行ったあとの出来事を説明しました。 「あら、そうだったの・・・それはさぞかし吃驚仰天したでしょうね・・・ん~、でも、まぁ、気にするほどでもないわよ。だって、シンちゃんのここがこんなになってる事までは気付かれなかったんでしょ?」 サトミさんは信号で停車したタイミングが良かった事もあって、私の下腹部に手を伸ばしてきて・・・私のオチンチンをレオタード越しに撫で撫でしてきました。 「あっ、ゃんっ・・・」 ちゃんとシートベルトしていたのでとっさに身体を捩って逃げる事はできなくて、私はサトミさんにオチンチンを撫で撫でされながら、ちょっと気持ち良さも感じて可愛い悲鳴を漏らしてしまいました。 「ドゥフ・・・シンちゃんったら、可愛い声で悶えちゃって・・・そんな反応はすっかり女のコなのに、ここはこんなに男のコを主張してるんだから・・・女装美少年に調教した甲斐があったってものねぇ」 サトミさんはまた鼻の下を伸ばしたいやらしい笑みをこぼしました。 「まぁ、レシートが有れば後でまた行ってお釣りを返して貰えばいいし、レシートが無くても変態女装美少年が買ったブレザームーン・プティットのコスプレ衣装って言えばすぐに思い出すだろうし、問題無いわ」 そう言ってサトミさんは組んだ両手で口元を隠すようにしてハンドルに両肘乗せて寛いでいましたが、信号がまた青になったのですぐにハンドルを握り直しました。 そう言えば、車は一体どこに向かって走っているのか、私には全然わかりませんでした。はっきりわかる事は、帰路ではないという事だけ。 「あの・・・サトミさん?どこに行くんですか?」 「それはね・・・ヒ・ミ・ツ(ニッコリ)」 「ど、どこに・・・ま、まさか・・・」 「それはね・・・い・い・と・こ・ろ(チュッ)」 私の問い掛けに妖しく微笑んでキスするような素振りをしたりして・・・サトミさんは私をどこか妖しい所に連れ込もうとしている?そんな事を思ってしまって、私の胸はドキドキし初めていました。 でも・・・私はアスリン様のペットなのにいいの?でも、あの奴隷宣言をした時の相手にはサトミさんも含まれていたし・・・ ドキドキする胸の中で私はそんな事で逡巡していて、車がどこかの立体駐車場の地下に入って行った事に気付きませんでした。 「ついたわよ」 「・・・どこですか、ここ?」 「ユ★ザワヤの地下駐車場よ」 街で一番大きなデパートの地下駐車場に車を止めて何をするのでしょう?私は何だか急に不安になってきました。 「あの・・・サトミさん?ここで何を・・・」 「ここの一番上の階にカルチャースクールがあってね、今日はバレエ教室をやってるの。シンちゃん、バレエにも興味が有りそうだったから・・・」 確かに、TVでたまにバレエの番組があった時は熱心に見ていたような気がします。あのチュチュというバレエの衣装を着て踊ってみたいと妄想した事もあったけど・・・ 「ま、まさか・・・」 「そう、そのまさかよ。まぁ、一回ぐらいは体験させてあげたいと思ってね、ドゥフ」 もしかしたら、じゃなくて、私はこの時はバレエのチュチュを着させて貰える、と思いこんでしまっていました。サトミさんの鼻の下が伸びたいやらしい笑顔に気付いていれば、そんな勘違いはしなかったかもしれません。 「さ、行くわよ、シンちゃん。あ、そうそう、ワンピースはちゃんと脱いでいくのよ」 「ええっ!?そ、そんな事・・・恥ずかしくてできない・・・」 「だって、約束だったでしょう?」 どうしても嫌ならワンピースを羽織る事だけオッケーにしましょう。でも、その次は無いわよ?それでもいい? サトミさんはそう言ってました。でも、その時は後で他の所に行くなんて思いもしなかったし・・・ 「ダメならそれでもいいんだけどねぇ・・・」 そう言ってサトミさんは明後日の方角を向いてしまいました。 “・・・もしかしたら、チュチュを着れるチャンスはもう無いかも・・・” 腰骨の上まで切れ上がった超ハイレグレオタードの下腹部にピンピンになったオチンチンの形がくっきり出ている、そんな超恥ずかしい姿で出歩くという羞恥よりも、バレエのチュチュを着たいという欲望が優ってしまったのはやはり変態女装美少年の性というものでしょうか・・・ 「わ・・・わかりました・・・」 私は震える指で何とか羽織っていたワンピースを脱ぎました。超恥ずかしい姿で出歩くという羞恥に心どころか身体まで何だか微かに震えていたんです。 “どうか、途中で誰にも出くわさないように・・・” 私は神様?に祈りながら車の外に出て、サトミさんに手を引かれながら歩き出しました。まずはエレベーターに乗りさえすれば、他人に見られる可能性はかなり下がります。それでも、途中で誰かが乗って来たらもう逃げようが無いですけど、その時は前を見られないようにさえすれば、ちょっとサイズの小さいレオタードを着てしまった女のコで誤魔化せるかもしれませんし。 サトミさんがエレベーターのボタンを押すと、一番上(十階)に停まっていたエレベーターが下降し始めました。 “もし、誰かが乗っていたら・・・途中で誰かが乗り込んで来たら・・・” その時は私はとっさにサトミさんの後ろに隠れようと思いましたが、エレベーターはどこにも止まる事無くこの地下一階まで到着してしまいました。 “・・・どうか、誰も乗っていませんように・・・” ドアが開くと、運よく誰も乗っていませんでした。 「良かった・・・」 私はほっとして口にして言ってしまっていました。 「シンちゃんったら何か心配していたようね?でも、こっちのエレベーターは最上階直通なの。それに、まずそこから乗って降りてくる人もいないわ」 「え?」 サトミさんの話では、とにかく最上階まで人を運んで、そこのレストランエリアでご飯を食べてから、ウインドウ・ショッピングをしながら徐々に下の階へ降りていって買い物をして貰う、そんな理由と目的で直通になってるそうです。 「そうだったんですか・・・心配して損しちゃった」 「ドゥフ・・・だから、誰も乗ってこないから、こういう事も出来るのよ」 サトミさんは私を連れてエレベーターに乗るや否や、後ろ手でレオタード越しに私のオチンチンをギュッと掴んできたんです。 「あっ、きゃんっ!」 「いいわぁ、レオタードの生地が薄いから、シンちゃんのオチンチンを直に触ってるみたい」 「ダッダメ、サトミさん、手を離して・・・」 「いいじゃない、これくらい・・・ここをおしゃぶりしてあげた事もあったんだし、今更触られたってどうって事ないでしょ?」 そう言って、サトミさんはレオタード越しに私のオチンチンをシコシコ扱き上げてきました。 “あんっ・・・き、気持ち、いいよぉ~” 只でさえピンピンになっていた私のオチンチンは、さらに固くなってしまいました。腰骨の上まで切れ込んだ超ハイレグになってしまったレオタードにさらに締め付けられる事になってしまい、私は気持ち良さと同時に何だか切なさを感じて身悶えしてしまいました。 「ダ・・・ダメェ・・・それ以上されたら・・・」 「セーエキ出ちゃいそう?」 「は・・・はぃ・・・」 「わかったわ。取りあえずここまで」 サトミさんは何の躊躇いも無くパッと手を引っ込めてしまいました。私は、切なさから解放されてほっとした気分になったと同時に、気持ち良さが止まってしまってなんだか物足りない気分にもなっていました。 「・・・はぁん・・・サトミさんの・・・イジワル・・・」 「だって、レオタードの中にセーエキ漏らさせちゃう訳にはいかないもの。そんな状態だったら流石に臭いも気付かれてバレエ教室も受講拒否されちゃうしね」 そのバレエ教室という言葉に私ははっとしました。バレエの衣装のチュチュを着させて貰えるかも?と淡い期待で胸を熱くさせていましたが、それはまさか、他の女のコの前で!? 「サ、サトミさん・・・まさか・・・私を連れてきたのは・・・」 「ん?シンちゃんにバレエを体験させてあげるためよ。その為にちゃんとこうしてレオタードも着させてあげたんじゃないの」 「えっ!?じゃ、じゃあ、まさか・・・まさか・・・」 私の心に一気に不安が押し寄せてきました。 「そう、そのまさかよ。シンちゃんはそのカッコで他の女のコ達と一緒にバレエを習うのよ」 「そ、そんなっ!?う、嘘ですよね?また私をからかっているんですよねっ?」 私は必至でサトミさんに問い掛けました。嘘と言って欲しいと心から願って・・・でも・・・ 「嘘じゃないわよ。もうちゃんと予約を入れてあるし。まぁ、男のコだとは言ってなかったけどね」 私はそのサトミさんの言葉に愕然としながらも、 「・・・い、嫌です・・・こ、こんな恥ずかしい姿をアスリン様やサトミさんやイツコさんやサヤさん以外の女性に見られるなんて・・・お願いです、許して下さい・・・もう、イジメないで下さい・・・」 何とか中止して貰いたくて哀願したんですが・・・ 「・・・あのねぇ、シンちゃん・・・これは、アスリンの意向なのよ」 「ふぇ?」 「だって、シンちゃんはアスリンのペットでしょう?そして私達の奴隷でしょう?なのに、言う事をきけないならアスリンに報告するしかないわねぇ。アスリンはそれを知ったらどんなに怒るかしら?きっと、シンちゃんなんかいらない、って言ってポイって捨てちゃうかもしれないわよ?そしてそれは、シンちゃんが女装趣味の変態美少年だって事があっと言う間に世界中に拡散されちゃう可能性があるのよ?それでもいいの?」 そのサトミさんの言葉に、私は絶句して何も言えなくなってしまいました。サトミさんの言うように私の事が世界中に知られてしまったら、私はもうどこにも生きていけない・・・。 「さっきランジェリーショップでも言った筈だけど、今日は徹底的にシンちゃんが変態女装美少年だって事を自覚するように、他人の女のコに変態女装少年だって事を知らしめて徹底的に辱めて欲しいってアスリンから依頼されてるの。だから、もう観念しなさい。あなたは女装してオチンチンをフル勃起させてしまう変態女装美少年だって事をたくさんの見知らぬ女のコ達に知られてしまうの。そして変態だのなんだの蔑まれてしまうのよ。でも、変態なんだから仕方ないもんねぇ。だけど、それがどんなに惨めでも、どんなに恥ずかしくても、きっとあなたはオチンチンを萎らせるどころか、興奮してさらにビキビキに固くしてしまうでしょうね。もしかしたら、踊っているうちに、触ってもいないのにレオタードの生地で擦られてオルガを感じてレオタードの中に激しくシャセーしちゃうかしら?・・・愉しみだわぁ、ぐふふ・・・」 そんなひどい羞恥責めの言葉を聞いて、私は恥ずかしくてギュッと目を瞑ったまま顔も上げられなくてわからなかったけれど、楽しそうに話すサトミさんは、きっとまた鼻の下をビロンビロンに伸ばしただらしなくイヤラシイ笑みを零していたでしょう・・・。 そうこうしている内に、エレベーターは最上階に到着してしまいました。私はこれが現実だと信じられなくて呆然としたまま、サトミさんに手を引かれてエレベーターを降りてしまいました。 「ウフフ、これから物凄い羞恥責めが待っているというのに、シンちゃんのオチンチンは全然萎れないわねぇ。さっきシコシコしてあげたせいかしら?」 “そんな・・・じゃあ、さっきのは・・・” 「やっとわかった?いざって時にシンちゃんのオチンチンが萎れないように刺激を加えただけなのよ。あまり勝手なことするとアスリンが怒るんだけど、まあ役得ってものよね。ってゆーか、シンちゃんのオチンチンがコチコチにフル勃起したままなのは、私がシコシコしてあげたおかげよね?できれば感謝して欲しいんだけどなぁ」 「・・・わ、私の・・・オチンチンを・・・シコシコして・・・コチコチにフル勃起したままにして頂いて・・・有難う御座います・・・」 私は、サトミさんのその物言いにアスリン様と同じ雰囲気を感じてしまい、思わずいつもアスリン様に対して反応する時のように恥ずかしい言葉でサトミさんに感謝の言葉を言っていました。 「うん、うん、いいわぁ・・・アスリンの調教もだいぶ進んでいるようね。じゃあ、行くわよ」 「あんっ!」 サトミさんはまた私のオチンチンをレオタード越しに握って、そのまま歩き始めました。 「ま、待って、サトミさん、手を離してぇ・・・オチンチン、引っ張らないでぇ・・・」 「そんなに騒いだら、誰かに見られちゃうかもしれないわよ?」 「えっ?」 「それに、せっかくレオタード女装しているのに、シンちゃんが恥ずかしがってオチンチンのもっこりを手で隠したら、余計気付かれちゃうでしょ?だから、隠せないようにこうしてオチンチンで引っ張ってあげてるんじゃない」 「そ、そんなぁ・・・」 それはきっと、サトミさんが私のオチンチンを引っ張って私をイジメるための、もっともらしい理由付をした嘘に違いありません。でも、確かに騒いだら他人の注目を余計集めてしまう事に変わりはありません。 私は泣きそうな思いでサトミさんにされるがままを受け入れるしかありませんでした。 そしてそのまま私はサトミさんに手の代わりにオチンチンを引かれて歩いてカルチャーセンターに連れて来られました。 「こんにちわ。今日のバレエ教室に予約を入れて置いた者ですけど」 「はい、伺っております。伊丹ユイコちゃん・・・は、そちらの方ですね?あら、もうレオタードに着替えていらっしゃるなんて、熱心なコねぇ」 受付のお姉さんはカウンターの中に座ってるせいで、幸運にも私がサトミさんにオチンチンを握られている事には気付きませんでした。だから、私は頷くようにして小さな会釈をする事はできました。 「バレエ・シューズのレンタルはどうされますか?」 ここはレオタードもレンタルしてくれるそうですけど、 「ああ、大丈夫です。それもちゃんと準備してきていますので」 サトミさんは紙袋からトゥ・シューズ―――私がアスリン様の言いつけで自ら買いに行かされて購入したもの―――を取り出しました。 「準備がよろしいですねぇ。それでは、レッスン場へ案内しますのでどうぞこちらへ」 「じゃぁ、行ってきなさいな。私は見学室で見てるからね」 サトミさんは私にトゥ・シューズを手渡してニッコリ微笑みました。 もう・・・・・・・・・逃げ出す事はできません・・・・・・・・・その勇気もありません・・・・・・・・・だって、今逃げ出したところで、最後に待っているのは・・・・・・・・・猪狩シンイチは変態女装美少年だと世界中に知らされて・・・・・・・・・破滅するだけだもの・・・・・・・・・ 「大丈夫・・・ちゃんと髪は長いんだから、素性まではバレたりはしないわよ」 「・・・は・・・ぃ・・・」 私はかすれ声でサトミさんに返事すると、おぼつかない足取りで係のお姉さんに案内されてレッスン場へ行きました。トゥ・シューズは前に持ってそれとなく下腹部を隠しながらだったので、なんとか気付かれなかったようですけど。 レッスン場の入り口に付くと、そこは既に何人か先に来ている女のコ達のものだと思われる靴が何足か並んでいました。 「えーと、普通なら更衣室でレオタードに着替えて貰うんですが、伊丹さんはもう既に着替えていますから、ここでもうシューズを穿き変えて下さい」 「は、はい・・・そ、その後は・・・」 「レッスン場で待機していてください。時間になったらバレエの講師の方が控室から出てきますので、後はその指示に従って下さい」 「は、はい・・・」 「それでは、どうぞ」 係のお姉さんはそれだけ言って受付の方へ戻って行ってしまいました。 「・・・・・・・・・すぅー・・・はぁー・・・すぅー・・・はぁ~・・・」 私は大きく深呼吸して心を落ち着けました。 “これから私はきっと大勢の女のコから変態とかキモチ悪いとか罵詈雑言を浴びせ掛けられてしまう・・・それを思うと心が締め付けられて、消えて無くなってしまいたくなるかもしれない・・・だけど・・・そうやって私が辱められる事が・・・アスリン様の望みなのなら・・・・・・・・・アスリン様が愉しんでくれるのなら・・・・・・・・・私は・・・どうなってもいい・・・だって、私は変態女装美少年だもの・・・女装して興奮してオチンチンをピンピンにしてしまう変態なんだもの・・・女装して興奮してオチンチンが気持ちイクなれるのなら、私は・・・変態で構わない・・・” もう、頭の中は混乱して訳がわからなくなって・・・女装できるその歓びだけで、全ての負の思いを覆い隠して・・・私はサンダルを脱ぐと、レッスン場への扉を押し開きました。 中にはもう七人の女のコ達がいました。それぞれ赤や青や黄に緑、ピンクや水色といった色もあでやかなレオタードに身を包んでいました。 仲良く談笑しているコ達もいれば、一緒に柔軟をしているコ達もいました。 私がそのレッスン場に入ると、気付いたコは会釈を―――中にはちょっと吃驚してから・・・まあ、既にレオタードに着替えてやってきた事か、或いはブレザームーンプティットのコスプレだという事に気付いたからかもしれませんが―――してくれたので、私もなんとか会釈して、できればそのコ達からできるだけ離れた所を探し、レッスン場の隅っこに行きました。 そして、壁に背を向けて・・・つまり一応彼女達の方に向いて―――彼女達に背を向けて座ると変な勘ぐりをされてしまいそうなので―――床に体育座りして、それからトゥ・シューズのリボンを解いて足に装着して、リボンを脚に巻き付けて固定しました。 そのままじっと座って待っていると、お揃いのピンクのレオタードに身を包んだ小柄な女のコ二人が私の傍にやってきました。よく見ると、髪に付けたリボンが白と黒で違うだけで、どうやら双子の姉妹のようでした。 「こんにちは。今日、初めて来た人ですか?」 「え、ええ・・・」 「ねぇねぇ、それって、ブレザームーンプティットみたいだけど、もしかして手作りのコスプレ?」 「う、ううん、お店で売ってたから・・・」 「あれ?もうトゥ・シューズ穿いてるの?スゴーイ、もしかして経験者?」 「あ・・・ええと、その・・・初めてだから、よくわからなくて・・・買って貰ったのを持ってきただけで・・・」 「あー、そうなんだ・・・まあ、先にトゥ・シューズに慣れておくのは別に悪い事じゃないもんね」 「このクラスでトゥ・シューズ穿いてるのはチハヤさんとマヤさんとアロエさんだけですし」 双子の姉妹はそう言って反対側の壁で念入りに柔軟体操をしている三人の方を指差しました。確かに、赤のレオタードと青のレオタードと黄のレオタードにそれぞれ身を包んだ三人の女のコはトゥ・シューズを穿いていました。でも、誰が誰なのか私はわからないのでボケッとした顔をしてると・・・ 「あっ、そっか、初めてだから誰が誰だかわかんないよね。私、吉崎ミサキ」 「私は双子の妹のミチルです」 気さくな方が姉で丁寧な口調が妹のようです。そして、トゥ・シューズを穿いてる人はレオタードの色が赤:長峰チハヤさん、レオタードの色が青:三条マヤさん、レオタードの色が黄:高柳アロエさんだそうです。 「それで、緑のレオタードが緑川ツブラさん、水色のレオタードが川原ノナさんです」 ちなみにチハヤさんは高一、マヤさんとアロエさんは中三、ツブラさんとノナさんが中二、ミサキ・ミチル姉妹は中一だそうです。 ちょうどその時、隣の講師控室のドアが開いて誰か出てきました。 「はい、みなさん、集合してください」 黒のレオタードに身を包んだ美しい女性が手を叩いて集合の合図を掛けたので、そこにいた七人は柔軟やおしゃべりをやめてその女性の前に横一列に並びました。 私はどうすればいいかわからず、そのままそこに座ったままで・・・それが気になったのか、ミサキ・ミチル姉妹が私の方をチラチラ盗み見しているのに気付いて、バレエの講師らしき女性は私の方に歩み寄ってきました。 「あなたが伊丹さんですね?」 「は、はい・・・」 「このバレエ教室の講師をしている白島キヌコです。よろしく」 「こ、こちらこそ・・・」 私は座ったままだと失礼になると思って慌てて立ち上がって返事しました。勿論、手を付いて立ち上がったので、隠す事はできずにバレてしまう事になってしまう事には慌てていたせいで気付きませんでした。 「では、皆さんに紹介しますので前に来てください」 私はその瞬間、一瞬身震いしました。自分が女装してオチンチンをフル勃起させてしまう変態女装美少年だと言う事が、初めて会う女のコ達にバレてしまう、その瞬間がもう間もなくやってくると言う事に怖くなり、同時にそれがアスリン様の歓びになるのだと思って、その両方の感情が綯い交ぜになっていました。 とにかく、私は両手でそれとなく前を隠すようにして講師の白島先生の後ろに付いて行きました。 「はい、今日からもう一人、新しくレッスン生が入ってきました。伊丹さん、自己紹介してくださいな」 「は、はい・・・」 私は一回だけ深呼吸をして・・・私を注視している七人の女のコの前で、前を隠すようにしていた両手を腰の左右に置き直しました。 「えっ!?」 「ウソ!?」 「ちょっと・・・」 「まさか・・・」 「そんな!?」 「「何・・・アレ?」」 私のレオタードの前にくっきり浮き上がった、女のコにはあろう筈が無い物の存在におぼろげに気付いて―――意味不明といった反応をしているコも二人ほどいましたが―――驚きの表情を浮かべる女のコたち。 「あ、あの・・・伊丹ユイコです・・・よろしくお願いします・・・」 私は消え入りそうな声で何とか挨拶をしたのですが、目の前の女のコたちは・・・ 「あれって・・・」 「お・・・おちんちん?」 「じゃあ、あのコって・・・」 「ホントは・・・男のコなんじゃない?」 「それに・・・アレって、ボッキしてるんじゃない?」 「じゃ、じゃあ・・・変態じゃん・・・」 「やだぁ・・・」 「キモチ悪い・・・」 私の挨拶など聞いてないかのように私のレオタードの前にくっきり浮かび上がった勃起したオチンチンのシルエットを注視して女のコたちは思わず驚きの言葉―――それは予想したとおり、侮蔑・屈辱的なものでした―――を口ぐちにし、顔をひきつらせていました。 「あの、質問していいですか?」 手を挙げて質問してきたのは、さっきの双子の妹のミチルさん。 「えっと・・・その・・・レオタードの前に・・・オチンチンみたいなのがあるみたいですけど・・・それって何を入れてるんですか?」 「何聞いてるのよ、ミチル!?あれって、どう見たって・・・」 「オチンチンそのものじゃないの!」 「・・・そうなの?・・・えーと、ユイコさん?」 周りの年上の女のコたちがミチルさんに慌てて反応しましたが、双子の姉のミサキさんは慌てる事も無く訊いてきました。双子の姉妹の反応は気持ち悪がっているという雰囲気ではなかったので、私は何となく呆気に取られてしまってすぐに答えられずにいると・・・ 「伊丹さん、ちゃんと答えて下さい」 隣にいたキヌコ先生に促されてしまったので、私は答えるしかありませんでした。 「あの・・・これは・・・オチンチンです・・・」 「ほら、やっぱり!」 「何で男のくせにレオタード着てるのよ!」 「しかも・・・お・・・おちんちん、勃起させて!」 「変態じゃん!」 私が正直に答えると、年上のマヤさんやアロエさんは怒ったようにきつい目付きで私を睨み付けてきました。でも・・・ 「えーと、女のコなのにオチンチンが付いてるって・・・そう言うコ、何て言ったかなぁ?」 「フタナリでしょ」 年下のミサキ・ミチル姉妹はのんびりしてるというよりわかっていないようでした。 「あー、そっか、フタナリだっけ・・・ユイコさんはフタナリなのね?」 「あ・・・そう・・・かも・・・」 私は二人のペースに惑わされてついそんなあやふやな答えをしてしまいました。 「でも、こいつ、胸なんか全然無いじゃない!」 「・・・それは人によって差があるって事じゃ・・・」 私と同い年のツブラさんとノナさんも半信半疑の様子でした。 「先生、ちゃんと説明して下さい」 最後に一番年長のチハヤさんが説明を求めたので、ようやくキヌコ先生が口を開きました。 「まあ、本人はフタナリと言ってますけど・・・本当は男のコです。そうですね、ユイコさん?ユイコくんかしら?」 あっさりキヌコ先生はバラしてしまいました。きっと、受付の女性とは違って、裏でサトミさんと繋がっているんでしょう。 「・・・はい・・・」 私は俯きながら頷くしかできませんでした。 「きゃー、やっぱりぃー!」 「こっち見ないで!」 「気持ち悪いから出て行ってよ、変態!」 やっぱり、予想していたとおりの反応でした。でも仕方ありません、私は変態女装美少年なのだから・・・こうして私が蔑まれる事がアスリン様の歓び・愉しみになるのだから、私はその屈辱的な侮蔑の言葉を甘んじて受ける他は無いのです。 「はいはい、静かに!」 騒がしくなった七人の女のコ達の前でキヌコ先生はパンパンと手を叩いて静粛させました。 「確かにこのコは女装して興奮してペニスをフル勃起させてしまう変態の男のコです。でも、だからと言って、バレエを教わりに来ている人に出て行けという言葉はいけませんよ」 その言葉に、年上の女のコたちは何かハッとした顔付きに変わりました。 「ユイコさん」 「は、はい・・・」 「どんな恥ずかしい性的趣味・嗜好でも、バレエを習いたいという意志がある人ならば、私は大歓迎で何の隔たりも無くレッスンしますわ。だから気にしなくても結構ですよ」 キヌコ先生はちゃんと私に向き直って微笑んでそう言ってくれました。 「はい・・・有難う御座います・・・」 私はキヌコ先生のその優しい言葉に思わず涙を零しそうになりましたがそこをなんとか堪えてお礼を言いました。 七人のレッスンメートの女のコのうち、三人はあまり私を毛嫌いする素振りは見せませんでした。というより、ミサキ・ミチル姉妹は変態女装美少年というものに興味津々らしく、私のオチンチンのところにチラチラと視線を送っているようです。 「はい、それではレッスンを開始します。まずは柔軟から」 私は見よう見まねでレッスンについていく事にしました。 この超ハイレグレオタードに身体を締め付けられる感触は別に苦しいという訳ではなく何とも言い難いのですが・・・でも、フル勃起したオチンチンが締め付けられるのは得も言われぬ感覚が・・・身体を動かすに連れてレオタードの生地でオチンチンが擦られて・・・それは明確ではなかったけれど、やっぱり何だか気持ちイイような気がしました。 別にバレエを本格的に習いたいと思ってここに来た訳ではないけれど、こうやってオチンチンが気持ちイクなれるのなら・・・私、バレエを好きになれそうです。 「・・・あの・・・えーと・・・ユイコ・・・さん、だっけ?」 「あ・・・何でしょう?」 私が見よう見まねでレッスンに励んでいると、同い年のノナさんが話し掛けてきてくれました。 「えっと・・・男のコ・・・なのよね?」 「・・・はい・・・」 「にしては・・・随分身体が柔らかいのね・・・何となく、羨ましい気がする・・・」 「そう・・・ですか?」 「身体が柔かくないと、踊っているうちにバランスを崩して転んでけがをしてしまう事も有るのです。だから、バレリーナに取って身体の柔軟性は一番大事な事なのですよ。ノナさんはそこがまだちょっと難点ですね」 そこにキヌコ先生がやってきて、ノナさんが羨ましがっていた理由を説明してくれました。 「それにしても、ユイコさん、初めてって言ってたけど、どこかでバレエ習ってたのかしら?」 「い、いえ・・・習うとかじゃなくて・・・TV番組とか見て、それを見よう見まねで踊っていたぐらいで・・・」 「でも、飲み込みが早いし、いいスジがあると思いますよ」 「あ、有難う御座います・・・」 キヌコ先生は今日本格的にバレエを習い始めたばかりの私を褒めて下さいました。 「そうかなぁ・・・?私達ならスジはあるけど」 「ユイコさんはスジじゃなくてモッコリですよね」 ミサキ・ミチル姉妹が言ってる事の意味は一瞬ではわかりませんでした。でも、私のモッコリというのは・・・多分、レオタードの下腹部にくっきりと形が露わになっているフル勃起したオチンチンによる膨らみの事だから・・・じゃあ、二人の言うスジと言うのは・・・ “・・・あっ・・・” 私は二人のレオタードの下腹部を見て、やっとそのスジの意味に気付きました。本当の女のコならオチンチンではなくてオマンコが有るのが当然、だからレオタードの下腹部には当然、生地がオマンコに食い込む事によってその割れスジが露わになるのが当然でした。 「余計なムダ口叩いていないで練習しなさい!」 「「はーい!」」 キヌコ先生にお小言を言われて二人は逃げるように行ってしまいました。 「・・・ところで・・・ウフフ・・・聞いていたとおりのようね・・・」 「な・・・何が・・・ですか・・・」 キヌコ先生の何となく意味深な微笑に私は何故かサトミさんと同じ雰囲気を感じました。 「今、見学室で見ているあなたの保護者の方からさっき聞いたのよ」 「えっ?」 一体、サトミさんはキヌコ先生に何を話したんでしょう?私は少し緊張した面持ちで次の言葉を待つしかありませんでした。 「同世代の女のコたちに恥ずかしい女装姿・・・それもこんなにハイレグなレオタードを着ている様を見られているというのに、あなたのオチンチンは大きくなったままなのね」 背後に回ったキヌコ先生はいきなり私のレオタードの脚口を腰の両サイドから指を掛けて上に引っ張り上げてきたんです。 「あっ・・・いやんっ・・・」 「それとも、さっきの二人のワレスジがレオタードにくっきりになってるのを見て、エッチな気分になっちゃったのかしら?」 「ダ、ダメ・・・やめて・・・」 こんな事、バレエの指導とかとは全然関係無くて、サトミさんが私に仕掛けてくる―――このバレエ教室に来る前もしていたような―――エッチな悪戯とまるで同じです。でも・・・ 「バレエの動きはもっと激しいものもあるのですよ。これぐらいの刺激で感じ過ぎているようでは、バレリーナになれませんよ?」 キヌコ先生は尤もらしい事を言ってるけど・・・ 「ウフフ・・・男のコのくせに女のコみたいな可愛い声あげちゃって・・・そんなにオチンチンが気持ちイイのかしら?でも、白いオシッコは出しちゃダメよ」 「そ、そんな・・・」 キヌコ先生の手の動きでレオタードの生地によるオチンチンの締め付けがより一層大きくなって・・・オチンチンがレオタードの生地で擦られて・・・もう、ここに来るまでにさんざんサトミさんに嬲られてきた私のオチンチンは、流石にもう限界が迫っていました。 「あんっ・・・いゃん・・・わ、私・・・も、もう・・・ダメェッ!!」 もう、どんどんオチンチンが気持ちイクなっていきました。このままでは・・・白いオシッコを漏らしてしまう・・・ “いいじゃん・・・シャセーしちゃいなさいよ・・・この私が見ててあげるわ・・・見知らぬ女のコの前で、ハイレグレオタードを着てチンポをフル勃起させた変態美少年がレオタードの中に白いオシッコを漏らす恥ずかしい姿をね・・・” アスリン様の声―――それはきっと幻聴だったのでしょう―――が頭の中に届いて・・・ “・・・っ!!” 私の頭の中でピシッと音を―――それは、破滅の音だったかもしれません―――立てて何かが切れました。 「イ、イクッ・・・私っ・・・レオタードの中に・・・ミルク出しちゃう・・・」 私のそのハレンチ極まる恥ずかしいセリフが聞こえたのか、レッスン場にいた七人の女のコ達はバレエのレッスンを一時中断して全員私の方に注目しました。 私はそれに気付いていたのか、それともオチンチンがイク寸前の快楽に悶えて見えていなかったのか、わかりませんでした。でも、そんな事はどうでもいい事でした。 その時の私の頭の中は、私の恥ずかしい白いミルクがレオタードの中に漏らしてしまう様をアスリン様に見て貰いたい気持ちでいっぱいになっていたのですから。 「・・・み、見てっ・・・私がっ・・・イクところっ・・・シャセーするところ、見てえぇ~~」 キヌコ先生による刺激に加えて、恥ずかしい言葉を自ら口にしたという事も相まって、私のオチンチンは限界を越えて、ついに恥ずかしい白いミルクをレオタードの中に噴き上げてしまいました。そしてその白濁粘液は、その噴出のあまりの激しさにハイレグレオタードの薄い生地を沁み抜けて外に漏れ出してしまったのです。 「ひいぃ~!?」 「きゃあぁーっ!?」 「い、いやあぁ~~っ!!」 「変態ーー!!!」 チハヤさんやマヤさんにアロエさんとツブラさんが悲鳴を上げていました。でも、その罵声を聞いて私は何故かさらに感じてしまって・・・ “・・・そうです・・・私は・・・女装して興奮して・・・オチンチンをフル勃起させてしまう・・・変態なんです・・・” キヌコ先生の前で力なくズルズルと腰を下ろしてM字座りしてしまった私は、なおもオチンチンから恥ずかしいミルクを吹き出し続けていました。 「イイわぁ・・・女装シンちゃん・・・も、もう・・・イク・・・もう・・・も・・・も、萌エェ~~ッ!」 「イ、イイッ!すんごくイイッッ!!も、もう・・・イクウゥーーーッッッ!!!」 シンイチの変態女装美少年姿の公開羞恥責めの追体験をD.P.S.の記録画像で見ていた―――勿論一緒ではなく、それぞれの自室で別々にだが―――サトミとアスリンは、その画像に性的興奮を覚えて思わず股間に手を伸ばしてオナニーしてしまっていたが、ついに迎えた最後の瞬間(クライマックス)―――シンイチの心が切れて真性のマゾに堕ちていったかのような痴態を見せるというその強烈な状況―――に激しく興奮し、とうとうオルガを迎えてイッテしまった。 アスリンの依頼でシンイチに変態女装美少年姿の公開羞恥責めをしたサトミだったが、自分で実際に見ていたその光景に加えてシンイチ自身の心の声も追加されていた事で、より興奮の度合いは大きくなっていた。 “・・・もっと・・・もっと、シンちゃんが羞恥責めを受けて・・・感じてしまって・・・イクところを見てみたい・・・” ショタコンで女装美少年好きというその特殊な性的嗜好がさらに強く刺激され、ますますサトミの性的欲望は大きく膨らんでいった。 その一方で、シンイチへの変態女装美少年姿の公開羞恥責めをサトミに依頼していたアスリンは、胸を期待で膨らませていたそのとおりのシンイチの情けない恥ずかしい痴態を見る事ができて嬉しい一方で、何となくだが達成感という面では少し残念な気分もあった。 “・・・もっと・・・もっと、こいつを恥ずかしい目に遭わせてやりたい・・・今度は、私の手で・・・” 生来の異性に対する支配欲あるいは嗜虐欲がさらに強く刺激され、ますますアスリンの性的欲望はその色をカラスのようにドス黒させていった。

ともだちにシェアしよう!