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第5話 そのイチ
第5部
「アスリン様・・・買ってきました・・・」
メイド姿のシンイチが買い物袋を両手で胸に抱えてリビングに入ってきた。
「フッ、もうメイド女装姿での外出もすっかり慣れたようね」
「はい、アスリン様・・・」
何処に行っていたかと言うと、ドラッグストアでアスリン専用のシャンプーやらリンスやら洗顔フォームはまだしも、サニタリーパンティとナプキンにスキンやマッサージ器等といったシンイチとしては赤面しそうなものまで購入させられていたのだ。
ただ、サトミのマンションだと人の四方山話になったりしてサトミに迷惑が掛かるかもしれないため、アスリンは例のM資金(核爆)にモノを言わせて別に部屋を用意し、そこにメイドのシンイチと供に住む事にしていた。未成年である事も同じくM資金で実弾を関係者にばら撒いて無理矢理解決した。残るは若い男女が同棲するという形になる事だが、サトミはそれを積極的に勧め、そしてアスリンもシンイチの一生を握る重大なネタを持っているが故にシンイチは何も手を出せないだろうとタカを括っての事だった。
まあ、シンイチの手料理を食べたくても食べれなくなった事だけはサトミとしては非常に残念な事ではあったが、それも二人の為と我慢する事にした。
そしてアスリンは炊事洗濯掃除買い物などの日常的な家仕事全てをシンイチに押し付けるだけでなく、学校の宿題さえもシンイチにやらせていた。そんな事を続けていたら自分で学習しなくなるので満足な成績を取る事ができなくなるだろうと思われがちだったが、元々優秀だった上に以前と違って日本語の設問を全て理解できるようになったアスリンにとってはテストで優秀な成績を取ることに何も問題は無かった。
そしてアスリンの企みはもう一つあった。それは、家事を全て押し付けてシンイチに勉強する時間を与えない事だった。
アスリンはテストの結果でシンイチに負ける事はどうにも我慢できなかった。だからと言って、テストでいい点数を取るなと命じて・・・つまりシンイチにテストでわざと間違えるとか手抜きをさせて・・・それでシンイチよりもいい点数を取ったってむなしいだけで面白くもなんともない。やはりそこは実力で勝つ為に、ならばと逆転の発想でシンイチに勉強させなければいいと考えついた訳だ。
・・・何の事は無い、テストで頑張らせないか、普段の勉強を頑張らせないかの違いであって結局はシンイチの勉学を邪魔しているに過ぎない。どっちにしてもシンイチにとってはいい迷惑なのだがそれはさておき。
それでもアスリンはやはりどこか抜けていた。それは、宿題を全てシンイチにやらせていた事である。宿題だけでなく、古文漢文の訳や英文和訳・和文英訳等と言った予習的なものまで・・・実際、シンイチは教科書に触れる僅かな時間を利用して授業よりも事前に予習をしていた。それに、家で復習できない分、授業で取るノートの記載内容もより洗練されて覚えやすく・わかりやすくなっていった。
そしてその結果、先の定期テストではアスリンを僅差で押さえてシンイチが学年トップの座を死守する事ができた。
そしてその結果、アスリンの機嫌が大幅に悪化するのも当然だった。
「ドレイのくせに、何ご主人様よりいい点数取ってんのよ!」
「そ、それは・・・学校では・・・二人の関係に気付かれないようにしなければいけないって・・・そう言われてたから・・・」
それも確かにアスリン自身が決めたルールだった。
「う、うるさいわね!」
理詰めでも結局言い負かされた形になって憤懣やる方無くなったアスリンは・・・思わずシンイチの頬を張っていた。
「ひっ・・・」
予想外の攻撃でシンイチはバランスを崩して後ろに尻もちを付くように倒れてしまった。
「ア、アスリン様・・・」
思わず見上げたシンイチの目に映るアスリンの目は何時にも増して冷ややかだった。
「脱ぎなさい」
「・・・え?」
「え、じゃないわよ!脱げって命令してんのよ!」
アスリンは床に座り込んでしまったシンイチ―――しかも、たまたま両脚を開く形になってしまっていた―――の下腹部あたりに見当を付けて、メイド服のスカートの上から足で踏みつけた。
「きゃうんっ!や、やめて・・・下さい・・・アスリン様・・・」
アスリンの狙いは過たず、シンイチはフル勃起したペニスをパンティとスカートの布地越しに足で踏まれてしまっていた。
「相変わらずバカでアホでドジでグズでノロマな亀ね。私の命令には絶対服従だって事、まさか忘れたとは言わせないわよ!」
などとお決まりの侮蔑の言葉に自分でワードを追加して罵りながらもアスリンは一応足を退けてやった。
「・・・あ、有難うごじゃます、アスリン様・・・」
身を起こしてM字座りになったシンイチは一応頭を下げてアスリンにお礼を言ってから、命令されたとおり背中のファスナーを降ろしてメイド服を脱いだ。
「・・・これでよろしいですか?」
カップの無いお子様用のなんちゃって三角ブラとお揃いのピンクの水玉デザインのパンティからは、フル勃起しているために隠しきれないペニスの亀頭部分がはみだして露出していた。いや、露出しているのはそれだけではなくて、包皮もようやく半分はムケるようになったのか、亀頭部も半分露出していた。もう、サトミの好みのショタっ子の包茎オチンチンではなくなっていた。
「いいわ。じゃあ、そのまま、両腿の間に頭を入れる様に身体を丸めなさい」
「・・・?・・・こ、こうですか?」
一体何の意図があるのか全く不明ながらも、シンイチはアスリンに命令されたとおりの姿勢になった。
「それでいいわ。さて、あんたの目には今何が見えてる?」
と聞かれても、別に何か特別な物が見える訳でもない。両腿の間に頭を入れるような姿勢になったら、目の前にあるのは自分の下腹部・股間しかない。
「何って・・・私の・・・パンティですけど?・・・」
「それだけかしら?」
アヌスにはいつものとおりアナルバイブが入っていて、でもそれを動かすコントローラーは右脚のオーバーニーソで固定してそれからコードが伸びてパンティの中でバイブにつながっている。
さらに、左脚のオーバーニーソで固定しているもう一つのコントローラーから伸びているコードは、パンティの中でシンイチの睾丸の裏に貼り付けられたローターにつながっている。
だが、どちらもパンティの中なので見えるかと聞かれたら見えないと答えるのが普通だろう。
「パンティからチンポの先っちょがはみだしているんじゃなくて?」
シンイチはその二つの事を言うべきか否かで逡巡していたが、お構いなくアスリンはシンイチが敢えて言いたくなかった恥ずかしい部分の事に付いて指摘してきた。
「はい・・・そうです・・・私のチンポの先っちょが・・・パンティから見えちゃってます・・・」
「さっき足で刺激してあげたんだし、かなりコチンコチンになってるんじゃなくて?」
「は、はい・・・スゴク・・・硬くなってます・・・」
「そう・・・だったら、もっと刺激して気持ち良くしてあげなきゃね」
下を向いていてシンイチが気付く筈も無いまま、アスリンはシンイチの頭の上に足を乗せてきた。
「ア・・・アスリン様・・・く、苦しいです・・・」
「ふーん、チンポが硬くなって破裂しそうで苦しいのね。だったら、自分で何とかしたら?」
「・・・何とか、って・・・」
「あーもう、まだろっこしーわね!目の前にチンポがあるんでしょーが!だったら、自分でチンポ舐めてオナニーしなさい、って言ってんのよ!」
「そ、そんな・・・」
女性にして貰うからこそフェラチオはとてつもなく気持ちいいものであって、それが例え同じテクニックであっても相手が男性であったならば、性欲よりも嫌悪感が優ってしまってペニスは萎れてしまうものだ。
だが、何事にも例外はある。男性同性愛者ならば、そしてそのどちらかがより心が女性に近ければ、話は違ってくる。
そして、シンイチは女装趣味という変態性癖に堕とされてしまっているから、心がより女性化していると言えなくも無かった。
「今までフェラチオ特訓装置でいっぱいチンポを舐めまくってきたんでしょーが!」
“そ、そんな・・・自分で自分のオチンチン舐めるなんて・・・”
まさか、これをさせる為にアスリンは毎晩シンイチにフェラチオ特訓装置を装着させて朝までおしゃぶりさせていたのか?
「それに、身体も十分柔らかくなってる筈よ。この為にあんたをバレエ教室に通わせたんだから」
勿論それはアスリンの咄嗟の思い付きの台詞に過ぎなかった。元々シンイチは身体が柔らかかったし―――それ故に文化祭のシンデレラ役もやり遂げる事ができた―――アスリンがサトミに頼んでシンイチをバレエ教室に通わせたのは、勿論シンイチが夢の中で回想したとおり、シンイチが変態女装美少年である事を赤の他人の女性に知られる事で羞恥責めしたかっただけだった。
「オナニーの方法が手から口に変わっただけじゃないの!さっさとフェラチオ特訓の成果を見せてみなさいよ、ほらぁ!」
アスリンは早く自分で自分のペニスを舐めしゃぶれと言わんばかりに足蹴にしたシンイチの頭を下にぐいぐいと押し下げてきた。
「・・・は・・・はぐぅ・・・んぐぅ・・・」
思わずシンイチはセルフフェラをする事になってしまった。でも、それは・・・
“!?・・・き、キモチ・・・いい・・・”
セルフフェラする事に頭は心は拒否しようとしていても、身体が、ペニスがその歓びを覚えていた。
その快楽を前に体感したのは果たしていつだったか?それをシンイチは思い出した。アスリンが一週間イツコの所に泊まり込んでいた頃・・・シンイチはサトミにさんざん女装させられて弄ばれ、その最後の夜はお風呂で彼女にフェラチオされてその口腔の中に射精して果てた・・・。
“・・・で、でも・・・”
心は舐めたくないと思ってるのに、口と舌と唇の動きは止まらなかった。サトミの愛撫による快楽を覚えていたのだ。何処をどう愛撫してくれたかさえも。
“・・・サトミさん・・・気持ちいいです・・・”
いつの間にかシンイチはアスリンに頭を足蹴にされるまでもなく、積極的にセルフフェラを愉しんでいた。
“・・・今、ボクのオチンチンを舐めているのはサトミさん・・・口も、唇も、舌も・・・みんなサトミさんのもの・・・”
そう思い込む事で、より積極的になり、それ故により快楽の度合いもアップする事になった。
“・・・あれ?・・・こいつ・・・”
シンイチの頭が下にスライドし始めたのに気付いて何か不審というか疑心を持ったアスリンは、シンイチの頭の上から足を退けてみた。すると、自由に動けるようになったので、シンイチの頭のスライドはよりストロークが大きくなった。
「・・・ぷっ・・・アヒャヒャヒャヒャ・・・」
余りの可笑しさにアスリンの笑い声はひっくり返った。
“こいつ・・・自分のチンポ、熱心にフェラしてる・・・口唇愛撫が気持ちイイからって、何ておぞましいのかしら・・・もう、こいつをここまで変態に調教できた事を我ながら褒めてあげたくなってきたわ・・・”
アスリンはまるで汚らしい物を見る目付きのようになっていながらその口はほくそ笑んでいた。
“ああ、この光景をサトミやイツコ先生やサヤさんに見せてあげたい・・・”
そして、シンイチの方はと言えば、アスリンに頭を足蹴にされるという苦しい体勢から解放されて楽になったため、よりセルフフェラが積極的になったので、どんどん快楽の度合いが急上昇していった。
“サ、サトミさん・・・もう、ボク、イッちゃいそうです・・・”
「うふふ・・・いいのよ、シンちゃん・・・私の口の中でイッちゃいなさい・・・」
そこにサトミが現れた訳ではなく、勿論それはシンイチの幻聴に過ぎなかった。
「・・・んう・・・んうぅ・・・んうぅ~・・・」
シンイチの口からくぐもった声が聞こえてきたのは、自らの口唇愛撫による快楽によって思わず声が漏れたのだが、口を閉じているので仕方なかった。
「・・・んっ・・・んうっ・・・んっ、んっ、んっ、んっ・・・」
そしてそのくぐもった声も短く細切れになった分、ペースも上がってきた。
“・・・こいつ・・・自分のチンポ舐めてイキそうになってるんだわ・・・ド変態ね・・・”
自分だったら自身の秘所なんてクンニできない・・・その点ではアスリンは自分をノーマルと思いこんでいた。それに、ペニスがそそり立つ男のコと違って女のコの秘所は股間にあるので、自分で口唇愛撫しようとしてもまず到底無理な話だった。
それはともかく、シンイチがイキそうになってるのに気付いた―――以前にもピストンマシーンでアヌスを貫かれながらオナニーさせられてイッたシンイチの情けなく恥ずかしい様を見た事があったから、男のコがイキそうになる時の反応はわかっていた―――アスリンは、また何事かを思いついてそっとシンイチの背後に忍び寄った。勿論、セルフフェラに夢中なシンイチはそれに気付いていない。
「・・・んっ、んっ、んっ、んっ・・・んんっ!!」
シンイチのくぐもった声が一際高まったその瞬間、シンイチが頭を上げてペニスから口を離す前に、アスリンは背後からシンイチの頭を両手でつかんで固定してしまった。
「んんうぅーーっっ!!」
シンイチはイヤイヤをするかのように首を振ってみたが、それでアスリンが許してくれる筈もやめてくれる筈も無く、シンイチは切羽詰った。
このままでは自分の口腔内に射精してしまう・・・ついさっきまでは今自分のペニスを包み込んでくれている熱い空洞はサトミの口腔だと思い込んでいたのに、いざイク瞬間になって男のコとしての本能と言う理性が戻ってきたのは、やはり射精が男のコの性的興奮の絶頂時に起こるものだと身体がわかっていたからだった。
「さあ、シンイチ、自分で自分の口の中にシャセーしなさい!その汚らしい白濁粘液を飲みなさい!」
「んん~~」
「何嫌がってんのよ!あんたは女のコになるんだから、それぐらい当然でしょーが!!」
などと、本心にも無い事なのに平気で嘘を言ってシンイチを追い詰めるアスリン。シンイチが身も心も女になってしまっては、シンイチをアナルマゾの変態に調教する意味が無くなってしまう。アナルマゾとなったシンイチを女性ではなく同じ男性にアナルレイプさせる・・・当然心が男のままならシンイチは嫌がるだろう。その嫌がる様を見る事が、そして嫌がりながらも感じて射精してしまう恥ずかしく情けない姿を見るのが本来の目的なのだ。
シンイチは何とかイクまいと、唇で自分のペニスの根元をぐっと締め付けていたのだが、それも限界だった。
「さあ、早くっ!!!」
アスリンが強く頭を動かしたせいで余計な刺激がペニスに伝わってしまい、その一扱きによってシンイチは限界を越えてしまった。
「んっんうぅーーーっっっ!!!」
とうとうシンイチは自分の口腔内に射精してしまった。
「あーひゃっひゃっひゃっひゃっ!」
心の底から愉しくて愉快で仕方がないアスリンは興奮のあまりまたしても笑い声が裏返ってしまった。
“やった・・・ついにこいつに自分のセーエキを飲ませてやったわ!”
それは、自分の欲望充足・野望達成につながるための第一歩だった。
“自分のセーエキが飲めるなら、他人のセーエキも飲めるでしょう?”
そうやってシンイチに男の相手をさせるのだ。
自分の願望欲望野望達成にまた一歩近づいた!とアスリンはほくそ笑んだ。
しかし、シンイチとしては・・・自分の精液を味わう事になってしまい、そのひどい味に顔を顰めていた。
リアルでもファンタジーでも、女性はセックスした相手の男性の精液を顔を始め身体で受け止めたり、今のシンイチのように飲んでしまうという状況はいくらでもあった。
勿論、リアルと言ってもそれはアダルトビデオに出演している女優ではなくて、実際に自分にフェラチオしてくれたサトミの事である。
どうしてこんなとんでもなくマズイ味の粘液を女性は飲む事ができるのだろうか?それは、その相手の男性を心から愛しく想っているからだろう。としか、シンイチは思えなかった。
勿論、アダルトビデオに出演している女優はその殆ど(99.89%?)が仕事だから我慢しているだけなのだが、そんな事をシンイチが知る筈も無かった。
アスリンが私立贅嶺女学院高等部の生徒達と知り合う事ができたのは、結局はサトミがそこの卒業生だったから、というのが理由だった。
切っ掛けはサトミの同窓生である女性が、後輩の女子大生を教育実習生として連れてきた事だった。その女子大生は大学のサークルで同人誌を描いているのだが、そのジャンルはやをいだった。しかもデブとヒゲという、普通の―――何を以って普通というのかもよくはわからないが―――美形男子どうしをカップリングさせるやをいとはかなり路線を外れた特殊なものだった。
それでも、サトミやイツコを交えたフランクなおしゃべりをしている最中にその話が漏れて出て、アスリンは怖い物見たさ―――勿論、アスリンもそんな特殊な方面ではなく、美男子と美少年をカップリングしたものが一番のお気に入りだった―――で興味を以って私立贅嶺女学院短期大学の学園祭に遊びに行って、当然彼女の属しているサークルの同人誌の展示場にも顔を出す事になった。
18禁の同人誌も展示されてはいたが、まだ・・・いや、もう中学生のアスリンは別に何も言われずも、男性どうしがほもーんセックスしている―――勿論、ペニスもちゃんと描かれている―――18禁同人誌を鑑賞する事ができた。これがもし男性向け18禁同人誌だったりしたら、当然18歳未満の男子に鑑賞させたら犯罪になってしまう訳だが・・・。
それはさておき、18禁同人誌を熱心に見ているのはアスリンの他にも何人かいた。それが贅嶺女学院高等部の生徒達だった。
最初は18歳未満と言う事で、見てはいけないんじゃないの?とアスリンに難癖付けようとしていた彼女達も一応18歳になってはいるがまだ高校生だったので人の事は言えない筈だったのだが、そこを教育実習に来ていた女子大生が間に入って仲を取り持ってくれた。
「萩上先輩、惣竜さんが来ましたよ」
「しかも、もう一人連れて」
「噂のコかも?」
「早速お通ししてあげて」
場所は贅嶺女学院短期大学の使われていない地下教室。窓も無く、防音に優れているので以前は軽音楽同好会が使用していたらしいが、建物自体の老朽化により他に新しく建てられた校舎の一室に活動場所を移動してからは、もう長い間誰も使用していなかったらしい。
時間はもうとっぷりと日が暮れた後のPM8:00。
今日は私立贅嶺女学院が幼稚園から初等部・中等部に高等部・短大そして大学(大学院も含む)まで全体での文化祭だったのだが、この時刻ではもう高等部以下の生徒・児童・園児は既に帰宅しており、敷地内に残っているのは後片づけの役目を押し付けられた者か、後夜祭と称して独自にパーティ単位でパーティをしている者しかいない。
しかし、誰も来る事の無い使用されていない廃棄された?旧校舎の地下教室の一室に今集まっているのは、練芙学院中等部に教育実習に来た女子大生、萩上チコ。そしてその後輩(高等部だから)の吉式リエ、矢鳥ミエ、袖永ミチコの計4人。後輩の三人は、上述のアスリンに難癖を付けてきてその後に友達となった女子高生達だった。
元はと言えば、18禁やをい同人誌を見ていたが故に知り合った訳で、チコの仲裁によって蟠りがなくなったアスリンと三人はチコも入れて意気投合。アスリンのお願いに協力する事にした。
そのアスリンのお願いとは・・・
「同級生の男子生徒をアナルマゾに調教したい」という豪速球ど真ん中なセリフで他の四人を飛び上がらんほどに驚かせた。しかし、アスリンが語るシンイチの話を聞いている内に、年上ゆえのお節介精神が暴走して、所謂「好きなコほどイジメたい」という心の奥底に眠る願望にアスリンはまだ気づいていないのだ、などと勘違い―――アスリンが好意を持っているのは、時々M資金(笑)の事やミッションについての報告と言う事で連絡を取る剣崎キョウヤである。キョウヤ自身はアスリンの事を何とも思っていないらしいが―――してしまったが、それもアスリンは計算のうちだった。理解してくれた理由はどうあれ、自分に協力してくれるのであれば何も問題は無かった。
そして、前後を三人―――前にミチコ、後ろにリエとミエの二人―――にガードされて、アスリンはこの地下教室にやってきた。
「いらっしゃい、惣竜さん」
「こんばんは、チコさん。ほら、こっちに来なさい」
アスリンはチコに挨拶すると、手にした綱を引っ張った。その綱は、アスリンと一緒にこの室内に招かれた―――正確には連れて来られたのだが―――もう一人の首輪につながっていた。そのもう一人は何故か身体中を黒いマントてゆーかガウン?で覆っていた。勿論それもアスリンによる演出の一つに過ぎない。
首輪に付けられた綱を引っ張られてよろけるように歩み寄ったそのもう一人の顔をよく見て、チコも何か納得したようにうんうん頷いた。
「スゴイですよね、先輩」
「こうして見れば、やっぱり女のコにしか・・・」
「これで男のコなんて」
三人の言葉に満足してアスリンは振り向いた。
「良かったわね、ちゃんと女のコみたいだって認めて貰えて」
「は、はい・・・嬉しいです、アスリン様・・・」
その返答に思わず三人は「きゃぁ~」「うわぉ~」「むふぅ~」と驚きの感動の声を零した。
「じゃあ、そのコを紹介してくれるかしら?」
「はい。ほら、自分で挨拶しなさい」
チコと三人が前に集まったところでアスリンは綱ごと首輪を外してやって自己紹介を促した。
「は、はい・・・あの・・・私は・・・アスリン様のペットの・・・ユイコと言い―」
「何言ってんのよ!違うでしょーが!」
突然アスリンが激しい剣幕で血相を変えて怒鳴って言葉を遮った。
「あんたが女装趣味の変態男子中学生だって事はもうここにいる全員が知ってんのよ!今更女のコの振りしたって意味無いのよ!」
「えっ!?」
「ここは視聴覚教室として使われていたんだって。視聴覚教室って言ったら意味わかるでしょ?」
そのような教室は練芙学園にもあった。防音設備が整っていて、中で映像―――勿論音声付―――作品の鑑賞ができる教室だった。勿論、授業で使用した事は無く、部活動や文化祭で映研が作品を上映する時とかぐらいだが。
その、映像というキーワードを頭に思い浮かべてシンイチははっとした。
「ま、まさか・・・」
「今までのあんたがチンポをフル勃起させた恥ずかしい女装姿は写真もビデオもここで公開してあげたわ。お姉さま達、スゴーク喜んでいたわよ」
それは、最初のシンデレラ姿から始まってサトミに一週間オモチャにされていた間の様々なコスプレからランジェリーパーティの罠にかかって奴隷宣誓をさせられてアスリンの下僕になって以降のメイド服姿に、深夜に練芙学園のグラウンドやプールや校舎内を歩かされた時の様々な女装姿、そしてついこの前のブレザームーン・プティットのコスプレでのバレエレッスンまで、全て網羅されていた。
アスリンは自分の欲望の成就にこの贅嶺女学院のお姉さま達を巻き込むにあたり、それならばと自分の入手したシンイチの情報―――ペニスをフル勃起させた恥ずかしい女装姿―――の全てを公開したのだ。
もし、彼女達が自分の意向を無視してその情報を外に漏らすような動きをしたら、例のM資金と自分のバックにいるラングレー・コーポレーション引いては萩生一族の力で何とかなるだろうと―――例えば、言う事を聞けば将来に有利な就職先も世話するし、言う事を聞かないならばその時は風俗業界に堕とすなど如何様にも―――要するにアメとムチを使い分ければいいとアスリンは考えていたのだ。
「あれを見た時は本当に驚いたもんねー」
「この世にこんな可愛い女装ッコがいるなんて思わなかったわ」
「今ここで見てもまだ信じられないぐらいだし」
「あれ、それを言うなら、まだ中学生でよくもまあこんなヘンタイがいたもんだ、じゃない?」
四人のお姉さま達は口々にその時の感想を口にした。一人だけ年上の者はアスリンの期待どおりにどちらかと言うと侮蔑の嘲りの言葉だったが。
「例えば、どれが気に入りました?」
「そうね・・・私はやっぱりスカートの前が持ち上がっていたじょしもんのコスプレかな?」
「そう?私はそんなおとなしいのよりは、やっぱり学校でのブルマー姿ね。オチンチンのモッコリがしっかりわかるし」
「え~、そんな事言ったら、ブレザームーン・プティットの方がハイレグレオタを突き破らんばかりにペニスの形がくっきりしているじゃん」
「あのねぇ、あんた達何猫被ってんのよ?ベビードールにスキャンティの方がスケスケで見えちゃってるでしょーが!」
女子高生三人に女子大生一人がツッコミを入れると。
「ハイッ!それならフルオープンのブラとスキャンティ姿の方がスゴイですよ。何たってフル勃起したチンポが丸見えだし」
そこに一人の女子中生が挙手して発言したので
「「「「おぉ~」」」」
と、しらじらしい相槌を打つかのように同意して感嘆を零す四人のお姉さま達。
「そ、そんな・・・」
アスリンの言葉だけでは信じられず、信じたくなかったが、実際に四人の年上の女のコ達の口にした言葉は、確かに自分が不本意ながら―――自分の意志とは反してオチンチンがフル勃起してしまったのは、勿論サトミ達の陰謀であるシンイチ女装奴隷化計画による―――女装した時の姿だった。
あの深夜の保健室でアスリン―――サトミ、イツコ、サヤも含む―――の前で奴隷宣言をしてから、何とか自分への一方的な恨みを忘れて貰えればとアスリンに気に入られるようにと考えていて、いつの間にかアスリンの歓びに応えたい、アスリンが悦んでほしい、そんな気持ちに心が変化していったシンイチだったが。
つい先日のバレエレッスンでとうとう赤の他人の女のコたちに自分が女装してペニスをフル勃起させてしまう変態美少年であることをカミングアウトして―――本名までは言わずに済んだが―――それで何だか自暴自棄になっていたシンイチ。
アスリンに命じられるままに、元々今日は、もう自分が女装でペニスをフル勃起させてしまう変態美少年である事を自ら披露する為に来たようなものなのだ。確かにアスリンの言うとおり、自分を偽っても意味が無い。遅かれ早かれすぐにわかってしまう事なのだから。
「ご、ごめんなさい、アスリン様・・・」
「わかったのなら、ちゃんと挨拶しなさい」
「は、はい・・・わ、私は・・・アスリン様のペットの・・・シンイチと言います・・・私は・・・女装が好きで・・・女装させてほしくて・・・アスリン様のペットになりました・・・」
つっかえつっかえだが、何とかシンイチはアスリンに何回も繰り返し言わされて覚えさせられた恥ずかしい口上をまずは半分言い終えた。
アスリンの他に四人の見知らぬ年上の女性の前でそんな恥ずかしい告白の形を借りた挨拶をするのは、シンイチにとって辛いものだった。胸は締め付けられそうにドキドキしていて、頬は羞恥心で火照っていて、羞恥で心を苛まれているのだが、さらにもっと恥ずかしいセリフを言わなければならないのだ。
シンイチは息がどんどん荒くなっていきそうなのを少しゆっくりめの呼吸で何とか抑えて、覚悟を決めて次の台詞を言う為に口を開いた。
「今日は・・・私がどんなに変態なのかを・・・みなさんに見て頂きたくて・・・ここに来ました・・・」
そして、シンイチはそこまで言うと、両手を首元に持ってきて、震える指を使ってガウンの紐を解き始めた。それは、なかなか上手くいかなかったが、何とか解く事はできた。
「そ、それでは・・・ぁぁ・・・ご・・・ご覧下さい・・・」
シンイチは自分の胸が早鐘のように鳴っているのを感じながらも、思い切ってガウンを脱ぎ捨てた。
「まぁ・・・」「すごぃ・・・」「かわいぃ・・・」「いいわねぇ・・・」
アスリンは置いといて、シンイチの目の前の四人の年上の女性は初めて見る変態女装美少年―――前にアスリンに命じられて自分でランジェリーショップで買ってきたバレエのチュチュもどきのボディストッキングを身に着けたシンイチ―――の姿を生で目の当たりにして、その背徳的・退廃的な風因気に心がドキっとしてシンイチの姿を注視し続けた。
だが、アスリンはまたも演出を考えて更にギミックというか仕掛けをしていた。それは、胸には純白の三角ブラ、陰部には同じく純白のハイレグパンティを付けさせていたので、四人にはモヤっとした気分もあった。
その風因気を感じ取ったのか、アスリンが前もって用意していたラジカセをリモコンで操作すると、何やら音楽が流れてきた。
「ほら、音楽に合わせて踊りなさい」
その音楽は四人の誰もが知ってるクラシックの曲だった。それも、バレエ音楽の定番である白鳥の湖だった。
アスリンに命じられてシンイチは踊り始めた。
最初はテレビでバレエを見て興味を持って―――勿論、バレエそのものよりは、どちらかと言うとバレリーナが身に着けているチュチュの方にだったが―――アスリンやサトミに言われて見よう見まねで踊りを覚えた。勿論その時はバレエの基礎も何も知らない訳だから、バレエに目のある人から見れば稚拙なバレエごっこにしか見えないレベルだっただろう。
だが、アスリンの依頼でサトミにバレエ教室に無理矢理連れて行かれ、同じ年頃の女のコ達の侮蔑の視線と嘲笑―――一部はどちらかと言うと変態女装美少年というものに嫌悪感どころか興味を感じてどちらかと言うと好意的だったが―――に晒されながら、羞恥心に苛まれながら、アスリンが喜んでくれる事だけを望んで、必死にバレエを習い覚えていった。
そのおかげもあってか、今四人の年上の女のコの前でバレエを踊るシンイチは見事に女装バレリーナになっていた。
しかし、そのままただ踊っていたのでは目の前のギャラリーを更にそれ以上に愉しませる事はできない。彼女達が何に期待しているか、それは自分に刺さってくる―――それも下半身の一点に集中的に―――視線を感じ、ハイレグパンティに包まれたシンイチのペニスはさらに熱く硬くなり、熱く脈を打っていた。
バレエのレッスン時に来ていたブレザームーン・プティットのコスプレのハイレグレオタードの時はペニスが締め付けられているのにそれが却って刺激となってますます前にテントを高く張ろうとしてしまって、気持ちいいのに逆にせつなさも感じてしまって苦労した。それを思い出して・・・いや、思い出したのは頭の中の記憶ではなく、身体の記憶だったらしく、さらにシンイチのペニスはますます熱く硬くなり、ハイレグパンティの中で苦しそうに身動ぎしていた。
アスリンに許されれば手でそのツッパリを均す―――所謂チンポジを直す―――事ができるだろうが、まずこの場でアスリンはそんな事は許さないだろう。
後はハイレグパンティを脱げば・・・とシンイチが考えそうになった時にアスリンは打ち合わせしていたとおりにまた声を掛けた。
「いいわ、外して」
それだけでは何の事か、四人のギャラリーには何の事かわからなかっただろう。だが、踊りながらシンイチが腕を首に回し、続いて背中に回して三角ブラの紐を解いた事に気付いた時、彼女達は心の中で何かの期待が膨らんでいくのを感じただろう。
そして、シンイチが踊りながら三角ブラを外して放り捨てると、四人の心の中ではあっと小さな感動が起こっただろう。
今シンイチが着ているその衣装はボディストッキングと言うだけあって流石に生地はストッキングと同じらしく、しかも色はヌード色であったために上半身はスケスケで、膨らみの無い胸もそこに意味も無く付いている乳首―――当然、刺激しなければ勃起さえしないが、と言っても勃起しても性感には何の関係も無いものだが―――も透けて見えていた。
だが、胸を見ればそこは全く膨らみが無いだけで、それはまだ小学生レベルの女のコならばいくらでもいる訳で、目の前にいる美少女然とした者が美少年であるかどうかを確認するには、やはり自分達には付いていない、男のコしか持っていない特別な器官をその目で見なければならなかった。
そして、とうとうシンイチが踊りながらハイレグパンティのサイドに両手を持って行った時、四人のギャラリーは生唾をごくりと飲んで固唾を呑んで見守った。
一方、シンイチは胸を隠している三角ブラを外す事は何の躊躇いも無かった―――上半身裸になる、つまり乳首を見られる事になるが、そんな事は今までプールで何度も経験しているし、何の恥じらいも感じる事ではなかった―――のだが、今度はハイレグパンティを外すのだ。当然、自分のフル勃起したペニスが露出してしまう・・・本当はアスリンやサトミにだけ―――この際、イツコやサヤは置いといて―――見せたい、見られたい、そんな変態的な想いを胸に今と同じくペニスをミニスカの中でガチガチに硬くフル勃起させながらランジェリーショップで購入したものだった。
なのに、今はアスリンの命令で、今日初めて会った見ず知らずの四人の年上のお姉さま方に自分のペニスを見せねばならない・・・恥ずかしくて死んでしまいたいと思いたくなりそうだったが、自分がそんな恥ずかしい目に遭っている、いや、自ら恥ずかしい姿を晒す様をアスリンは望んでおり、愉しむであろうと思うと・・・シンイチの指は震えてはいるが、しっかりとハイレグパンティをサイドで留めているリボンを摘んでいた。
踊っているが故ではなく、踊りながらハイレグパンティをこれから自ら脱ぎ捨てるのはまるでストリッパーのように想えてシンイチも興奮してハァ、ハァ、と少々荒い息になっていた。
そして、シンイチが左右同時にリボンをゆっくり解くと、ハイレグパンティはシンイチの足許に落ちていった。
だが、そのボディストッキングはバレエのチュチュ然としているからには、腰の周りにフレアのミニスカート部が当然存在している訳で、しかも横にピンと張ってはいるが三重~四重も重なっているので重力には勝てず、外側になる程徐々に垂れ下がってしまっていて、上手い事シンイチのペニス―――コチコチになってフル勃起しているのだが、それが逆に?功を奏した形になっている―――を隠してしまっていた。ちなみに、その下のタマタマの部分はちゃんと申し訳程度に付いていたクロッチ部が包んでいてくれたので見ようにも見えなかった。
女装美少年・・・いや、女装はともかく、美少年も置いといて、男のコのペニス―――それもフル勃起したもの―――など、18禁やをい漫画でしか見た事が無かった―――それも、裏スジが表側になっていたりと妄想だけで描いたのがバレバレの間違ったもの・・・やをい漫画ではよくある、腐女子としてはある意味あるあるネタとも言われている―――のだが、今夜ここで本物のそれが、生チンポが目の前で見られる、見させてくれるとアスリンが約束したので朝から期待に胸を膨らませて待っていて、ついにその瞬間を迎えた筈だったのだが、確かに相手の女装美少年はハイレグパンティを脱いでくれたのに、そのストリッパー御用達のようなイヤラシイ衣装が邪魔して生チンポが見れない・・・四人の腐女子は一瞬そこでブーイングをしようとするかに思えたが。
「きゃ・・・」「あは・・・」「ぃゃん・・・」
三人の女子高生は可愛らしい声を零したが、女子大生は一人だけ
「見えたっ!」
とあけすけな声を出した。
ハイレグパンティを脱いだだけでは見えなかったが、女装美少年がくるりとターンをした時に、遠心力でフレアのミニスカートが上に持ち上げられて・・・最初に見えたのは女装美少年のお尻―――ボディストッキングはT-バックだったので、お尻は丸見えになっていたのだ―――だった。
そして、ターンはくるっと回る訳で、まず後ろを向いたら当然また前を向く訳で、今度こそフレアのミニスカートは邪魔をしないでくれたので、四人の腐女子はついに女装美少年のフル勃起した生チンポを一瞬だが目にする事ができた。
そのボディストッキングは、下腹部のフロント部はハート形にオープンになっていて、そこに生チンポが丸出しになっていたのだ。
しかも、ターンするだけでなく、踊りのところどころで華麗にジャンプしたりするなど見せ場は何度も何度も入っていたので、その度に何度も見る事ができたので、その度に可愛い声を漏らしたりあるいはあけすけな声を出したりして愉しむ事ができた。
そして、シンイチも四人のお姉さま達のそんな反応もちゃんと耳に入っていたので、
“ああ・・・見られてる・・・僕のオチンチン・・・サトミさんや・・・アスリン様だけのものだったのに・・・でも・・・このお姉さま方も・・・歓んでる・・・僕のぴんぴんになったオチンチンを見て・・・”
白鳥の湖の音楽に乗せて、バレエを踊りながら胸やお尻やオチンチンを見せる女装ストリッパーを演じる美少年・・・そのシチュエーションにチコ、リエ、ミエ、ミチコだけでなく、アスリンも、そして被虐心に包まれたシンイチ本人でさえ、酔い痴れているようだった。
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