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第5話 そのサン
横綱を目指さねば関取にも成れぬ、とどこかの相撲親方が言ってたように、アスリンの野望は副会長でも良かったがその為にあえてより上の生徒会長を目指す事がより成就に近くなる。
ここでこうして贅嶺女学院ともコンタクトを取って置けば、その交流が両校の発展にもつながるし、高等部に進級した際のアスリンの箔付けにもなるかもしれなかった。
その為にも、今は四人のお姉さま達の願望をかなえてあげるのも吝かではなかった。
「ほら、さっさとそのチンポから汚らしい粘液を吐き出しなさいよ、このヘンタイ!」
「は、はい・・・アスリン様・・・」
オナニーを始めてからすぐにシンイチはペニスが気持ち良くなってきていた。アヌスをバイブで貫かれて犯されている不快感はあっても、女装している事で興奮してその不快感は何とか我慢できているレベルだったのだ。だから、女装して興奮してペニスがフル勃起している状態で、そこにオナニーで直接ペニスに性的快楽が加われば、ペニスの快感がアヌスの不快感を凌駕するのも然程造作もない事だった。
「・・・はぁ・・・気持ち・・・いいです・・・」
「どこが?」
「なにが?」
「どうして?」
好奇心のままにそんな事をついつい訊いてしまった女子高生のお姉さま三人。
「オ・・・オチンチンが・・・擦られて・・・」
そして、性的快楽で興奮してだんだん頭のタガが外れかけてきていたシンイチは三人の問いに素直に答えてしまう。
「じゃぁ、イク時はちゃんと言うのよ。いつもやってんだから、言う事もわかってるわよね?」
「は、はい・・・アスリン様・・・」
シンイチはさらに手の動きを早めた。同時にペニスに打ち込まれる快楽の度合いも大きくなり、シンイチはどんどん我慢の限界に近づいていった。そしてついに・・・
「あっ・・・あぁ・・・も、もう・・・イキそうです・・・」
切羽詰ったシンイチのせつない声を聞いてさらに三人の女子高生のお姉さま達は盛り上がった。
「セーエキ、出して!」
「セーエキ、見せて!」
「セーエキ、出すところ見せて!」
本当なら、これ以上自分の痴態を他人には見られたくないのがシンイチの本心だったが、もはやペニスの射精衝動は抑制できる状況を越えてしまっていた。
“・・・あぁ・・・見られちゃう・・・オチンチンがぴんぴんになってるところだけじゃなくて・・・オチンチンから精液が出ちゃうところを・・・”
それを今更恥ずかしいと感じた時点でもう一気に限界点に急上昇していった。
シンイチのペニスの中を精液が駆け上り始める。
「あぁっ・・・出、出ちゃう・・・私の・・・オチンチンから・・・セーエキが・・・・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ど、どうか・・・私の・・・オチンチンから・・・セーエキが出ちゃうところを・・・恥ずかしい射精シーンを・・・見、見て下さい・・・・・・・・・アッ、イィッ!も、もう・・・出っ、出るっ!オ、オチンチンッ!・・・イッちゃうぅぅ~~っっ!!」
悲痛な?響きも感じられるイキ声を上げたシンイチは、今日初めて会った四人の年上のお姉さま達の前でついに射精してしまった。
「すっ、すごい・・・」
「あんなにぴゅっ、ぴゅって出るなんて・・・」
「これが、男のコのシャセーなのね・・・」
今まで18禁やをい漫画でしか見た事が無い―――何故女子高生が18禁漫画を見られるのかと言うと、BOOK-ON他どこの新中古本ショップでも腐女子向けの本は例え18禁でも立ち読み防止用にビニール掛けなどされていないからだ―――男のコの射精シーン―――それも本物―――を目の前で生で見られた事で、三人の女子高生は激しく興奮していた。一人の女子大生は同じく興味深く注意深く観察していたが、言葉を発声はしなかったもののいざその瞬間を目撃して心の中では激しく感動に打ち震えていた。
“・・・すごい・・・あんなにぴゅっぴゅって出るなんて・・・これが男のコの本物のシャセーなのね・・・”
偶然にも、心の中の台詞は同じだった。
だが、同い年の一人の女子中学生はもう何度も見て見飽きているのか、何も言わなかった。
てゆーか、そっぽを向いて・・・ではなく、四人の年上のお姉さま達の後ろで何やらごそごそとやっていたのだが、四人は全然、オナニーに全力投球していたシンイチも当然それに気付かなかった。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「良くできたわ、シンイチ。褒めてあげる」
四人のお姉さま達の後ろからゆっくりと出てきたアスリンは、激しくオナニーして激しくイッたせいでその場にしゃがみ込んだまま激しい息遣いになっていたシンイチの前に立った。
「約束だったわね、アナルバイブは止めてあげる」
アスリンはポケットのコントローラーを操作して、シンイチのアヌスに突き刺さっているアナルバイブを停止させた。
「・・・あ・・・有難うございます・・・アスリン様・・・」
シンイチはアナルバイブの動きが止まったのでほっとしたが、アスリンのシンイチいじめは次の段階に移ろうとしていた。
「あんたのオナニー見てて私も何だか興奮してきちゃったわ。だからあんたのお口で気持ち良くしてくれない?」
そのセリフは単純に考えればクンニリングスしろ、という意味だろう。
「わかりました、アスリン様・・・」
シンイチはその意味だと理解してすぐに返答したのだが。
「じゃあ、しゃぶって」
「「「「「!?」」」」」」
目の前にいるシンイチは勿論、四人のお姉さま達も度肝を抜かれた。アスリンはその言葉と同時に自らスカートの前をお腹まで捲り上げたのだが、そのアスリンの仕草そのものではなく、スカートの下に隠されていた物に度肝を抜かれたのだ。
「ア、アスリン様・・・そ、それは・・・」
そこにあったのは、アスリンのペニスだった。いや、勿論本物ではなく、世の中のフタナリAVでお馴染みのすぐ偽物とばれるシロモノそっくりだった。
「見覚えが無い?前に初めてあんたのアナルを犯したものよ」
「んぅっ!?」
シンイチの脳裏にものすごく苦い思い出がよみがえった。文化祭のクラスの出し物でシンデレラをやった時、シンイチはアスリンの策略でシンデレラをやらされたのだが、その時に演技の稽古と称して何だかんだで女装させられ、女のコらしくなるには女のコと同じ体験をしなければならないとの無茶苦茶な理由でシンイチはイツコが下半身に装着したディルドでアヌスをレイプされたのだ。
だが、シンイチはその時の屈辱と苦痛と悲哀でイツコが感じてイッテしまった事など全く知る由も無かった。
今はアスリンが装着しているそのディルドは、実は双胴バイブとなっていてその片方はアスリンのヴァギナの中にあった。そして専用のパンティをその上から穿いてコネクターを接続し、それにまたペニス然としたディルドを接続すれば、外のディルドに与えられた刺激が中のディルドに伝わる仕組みになっていたのだ。
「別にこれであんたのアヌスをレイプしたいって言ってんじゃないわ。これをしゃぶればいいのよ」
アスリンは両手を拳にして腰の左右に付けて自分の秘所に生やした?ペニス?をシンイチの目の前に突き付けた。
「ほら、早くしなさいよ。この時の為に今までさんざんフェラチオの練習してきたんでしょうが」
「え~っ」
「ウッソー」
「やっだぁ~」
「どーゆー事?」
ただ信じられない話に驚く三人の女子高生に対し、女子大生は冷静にアスリンに訊いてきた。
「もっと女のコらしくさせる為に、毎晩寝る時にフェラチオ特訓マシーンを装着させていたの」
もっとも、フェラチオ特訓マシーンと言っても別に機械ではなくて、輪っか型ギャグ(口枷)を付けてそこにディルドやバイブを咥えさせたり、あるいはボールギャグと言ってもそのボールの部分がペニス型をしているものを付けさせたりしていただけに過ぎない。偶にはペニス型の飴を咥えさせた事もあったが。
さらに、アスリンの言ったこの時の為という言葉も勿論嘘である。アスリンの本音は勿論、シンイチに同性のペニスをしゃぶらせて―――そして、相手に射精させるのは前提だが、その後、精液を飲ませたり顔射させられたりとかまではまだこの時点では明確には考えてはいなかったが―――ほもーんテクを覚えさせる為だった。当然、アスリンの計画ではシンイチは受け限定であった。
一方のシンイチは、アスリンの秘所に生えているこのペニスをしゃぶってどうしてアスリンが気持ち良くなるのがわからずに困惑していた。あの時のイツコの事を全く覚えていない、てゆーか、全く知らないシンイチが、そのカラクリに気づく筈も無かった。
「ほら、さっさとしゃぶりなさいっての!」
アスリンは腰を前に突き出して自分のペニス?をシンイチの口に突き付けた。
「・・・う・・・うぐ・・・むぐぅ・・・」
拒否権は無いので仕方なくシンイチは咥えた。どうしてこれをおしゃぶりしてアスリンが気持ち良くなれるのかわからないが、とにかくしゃぶれというのだから従うしかない。それでアスリンが気持ち良くなれなかったとしても知った事ではないが、本当に気持ち良くなれるのに手抜きをしたせいで気持ち良くなれなくて怒られるのも嫌だから、取りあえずシンイチは真摯にフェラチオに取り組んだ。
「あんたがされた時の事を思い出して、同じ様にしてみなさいよ」
「えっ?まさか、アスリンって・・・」
アスリンの言葉尻を捉えて驚きの声が出たが。
「別に、私がこいつのチンポをフェラチオしたんじゃないって。まあその辺は気にしないで」
シンイチはアスリンの言葉で自分がサトミにフェラチオされた時の事を脳裏に思い出していた。その時のシンイチのペニスは勃起してもまだ半分ぐらいは亀頭が皮被りの仮性包茎―――今は女装によって四六時中フル勃起させられていてそれもパンティやブルマーに水着やレオタードなど、女のコは出っ張ったものが無いから何でもなくても男のコの場合はそれがあるから必然的に生地で締め付けられて刺激され続けてか包茎から卒業したが―――だったが、今アスリンの秘所に生えているソレは完全に大人のモノでシンイチのペニスよりも太く長くカリ高だった。
そんな違いはあるにはあったが、とにかくシンイチはアスリンの言うとおりサトミが自分にしてくれたのと同じようにやってみる事にした。
最初は啄む様にキスの雨を降らせる。亀頭部に、裏スジに、茎に、根元に。続いて今度は舌で刺激する。最初はつつくように、続いてそっと少しだけ舐めて、さらには大きく舌を這わせるように舐め上げる。さらに、今度は亀頭全体を口に含んで、まずは舌で舐め回し、続いて唇で締め付けて顎を回すようにして刺激し、さらに首を回すようにして愛撫する。そこまですれば未だうぶなシンイチは勿論、どんな男性でもそのサトミのフェラテクで十分に性欲が高まっているだろう。そして最後には、唇で締め付けて舌を絡ませながら首を前後に動かして扱き上げる。普通のセックスではヴァギナ全体がペニスを締め付けるのに対し、フェラチオは唇だけでしか締め付けができないが、その代わりに舌が締め付くとまた別の種類の刺激で快楽を与えてくれるので、普通のセックスよりもフェラチオを好む男性も多い。
「い、いいわよ・・・その調子よ・・・」
キスや舌で舐め回すだけでは、実はアスリンの胎内のディルドには何も反応が無い。だが、自分が身に着けているとは言え、男性のペニスを模したものなのにそれを同じ男のコであるシンイチがフェラチオしているその光景を自分の眼下で直に見られる事に、やはり腐女子としての性癖・感性がいたく刺激され、アスリンの秘所は潤い始めていた。そしていよいよシンイチがディルドをしゃぶりながら首を前後に動かして扱き上げる段になって、初めてアスリンの胎内のディルドも積極的に動き始めた。つまり、外側のディルドに摩擦エネルギーが加わればそれが電磁起動となって中のディルドを振動させる訳だ。
「・・・んふぅ・・・い、いいわよ・・・感じるわ・・・もっと・・・もっとそのままペニスを愛撫して私を気持ち良くさせるのよ・・・」
「・・・何かよくわからないけど・・・気持ちよさそう・・・」
シンイチの奉仕によってつい、感じる声を漏らしてしまったアスリンを見て、四人のお姉さま達も生唾をごくりと飲み込んで期待に胸を膨らませてその後を見守る。
「・・・はぁ・・・ぁは・・・いい・・・いいわぁ・・・もっとして・・・もっと強く・・・もっと大きくっ・・・もっと激しくっ!」
とうとうアスリンは更なる快楽を求めて自ら腰を突き出し始めた。快楽にともすれば腰が砕けてしゃがみ込みそうになるのを蟹股になって耐えながらへこへこと腰を前後にゆするアスリンの姿は、傍目に見ればひどく滑稽なものだったが、そこにいる四人の女性はそんな事は露とも思わず、その後の展開を期待してますます目を見張る。
しかし、フェラチオさせられているシンイチの方は自分のペースでやっていたのに途中でアスリンが腰を振り始めたのでペースが乱されて混乱してきた。それが自業自得だとも気付かず、アスリンはやや刺激が弱くなってきた事にいら立ちを隠せず。
「・・・んぅ・・・もっと・・・んもぅ、何やってんのよ、もっと激しくしゃぶりなさいよ!」
「・・・ふぐぅっ!?」
痺れを切らしたアスリンは、とうとうシンイチの頭を掴むと、自らの腰を激しく前後に振り動かし始めた。何の事は無い、シンイチにフェラチオさせると言うよりは、シンイチの口をオナホールに仕立てて自らオナニーに耽る事になってしまった。
シンイチの方はアスリンに頭を掴まれているので自ら動く事はできない。ただ、唇で締め付けて舌を絡めるだけしかできなくなった。
「・・・ぅぁあ~、い、いぃっ、いいわぁ~~・・・」
自分のペースで胎内のディルドを蠢かせる事ができるようになったアスリンはますます気合を入れて前後の腰振りを続けていった。
「はぁ、はぁ、はぁ、その、調子よ、シンイチ・・・力いっぱい唇で締め付けなさい・・・そうすると、私はスッゴク気持ちい~んだからぁ・・・」
相変わらずカラクリは全然わからないが、とにかくアスリンが気持ちイイと感じているのがわかって、シンイチは言われるとおりにさらに力を入れて唇でディルドの茎を締め付けた。
「あっ、あぁ、あぁん・・・ス、スゴク・・・いぃ~~」
アスリンが快楽に善がる声を漏らし始めていたのをいつからちゃんと確りと耳に入れて確認していたのかわからないが、やはり男のコの本能だろうか、そのアスリンの悩ましい声でシンイチのペニスはまたさっきと同じぐらいの硬度・色艶・傾きを取り戻していた。
「・・・ねぇ、またこのコ、チンポがフル勃起してるよ?」
「ホントだ。まだ若いから回復が早いのね」
「・・・大して変わんないでしょうが」
目ざとくシンイチのペニスが復活してフル勃起したのを見つけて、それに感心するも、自分達が大して年代が変わらない事をツッコミされあう女子高生のお姉さま三人。
一方、アスリンは己の膣内を振動しながら掻き回すディルド―――てゆーかもはやバイブも同然―――によって送り込まれる快楽に最早耐え切れなくなってきていた。最早、快楽の度合いはほぼクライマックスに達する直前だった。
あと一息でオルガを迎えるのだが、ただ今のまま腰を前後に振っていただけではもう一つ萌えが足りなかった。
今の姿勢ではシンイチのペニスの状況をしっかり確認する事もできない。ならば、残された手段は腐女子が何よりも得意とする妄想力しかない。そしてアスリンがそこで妄想したシーンは・・・。
“ああっ、気持ちイイ・・・気持ちイイよ、シンイチくん・・・このまま、僕を快楽の絶頂に登り詰めさせておくれ・・・”
トオルが己のペニスをシンイチにフェラチオさせているシーンだった。
“さぁ、出すよ、シンイチくん!僕のザーメンを君の口の中に!一杯出すから、しっかり味わってくれよ!”
アスリンの脳裏に描かれる妄想の光景の中で、今のアスリンと全く同じくシンイチの頭をしっかりつかんでシンイチに咥えさせた己のペニスを前後に激しくピストン運動させていたトオルは、思いっきりシンイチの口腔の奥底まで使って己のペニスを根元まで突き込んだ瞬間・・・
「もう・・・出るうぅ~っ!」
「むっぐぅぅっ!」
アスリンは本来なら「イク」、と言うべきところを妄想内のトオルとシンクロし過ぎたせいで「出る」、と言ってしまった。勿論、本物のペニスのようにスペルマが本当に出るなんて仕掛けは付いていなかったが、シンイチにまさかという思いと同時に少しは恐怖感を抱かせる事はできたかもしれなかった。
それはさておき、アスリンの腰の動きが完全に停止したにも関わらず、それまでの口ピストンで蓄えられた摩擦エネルギーのおかげ?でアスリンの膣内のディルド―――てゆーかもはやバイブも同然―――は、すぐに停止する事はせず、成り終わったサイレンの音のヴォリュームが徐々に小さくなるかのようにのように徐々にその振動と首振りの度合いを減少させていって、約一分間ぐらいの時間が掛かった後に静かに停止した。
そして、アスリンにそのペニスの根元まで自分の口腔に押し込まれて苦悶の声を漏らしたシンイチは、しかしアスリンの悩ましいイキ声―――言葉そのものは男のコのものだったが、それでもその声は可愛らしい女のコのものだった―――を聞いたせいで再び一気に興奮度が急上昇してしまい、本当はこんな惨めで恥ずかしい状態ではイキたくないと心から思っていたのに・・・
「わはぁっ、見て見て!このコまたシャセーしてるよ!」
「まぁっ、ホントだわ!いやらしいー!」
「男のコなのに口にチンポ突っ込まれて興奮しちゃった訳!?」
「ホント、変態だわ」
心とは裏腹に、女のコの可愛らしいイキ声を聞けばどんな男のコでも性的興奮するのは本能だから致し方ないとばかり、シンイチのペニスは再び射精してしまっていた。性器に直接的に接触して刺激をせずとも、この年頃の少年少女は性的興奮の度合いがとてつもなく大きければ絶頂を迎える事ができるのだ。
逆に言えば、大人になれば成程、妄想ではなく実際に性的興奮を高めるもの―――18禁の書物・絵画・映像など―――を見聞できる機会が多くなるが故に、かえって性器への直接的刺激に重きを置くようになり、ピンクローターやマッサージャーやバイブレーターやディルドに頼る様になってしまう訳だ。
それはともかく、アスリンはしばらくシンイチの頭を自分の秘所に押し付けたままでイッた余韻に浸っていたが、仄かに薫る栗の花のような匂いに気付いて事態に気付いた。
「シンイチ!?あんた、勝手にシャセーしたのね!?」
「おーい、そのまんまじゃ答えようにも話せないでしょーに」
“あっそうか”
チコに指摘されてアスリンは両手で掴んでいたシンイチの頭を離し、口からディルドを抜いてやった。
「・・・あんた、私の奴隷のくせに何勝手にシャセーしてんのよ!」
「ご、ごめんなさい・・・アスリン様のカワイイ声を聞いてたら・・・興奮してしまって、自分でもコントロールできなくて・・・勝手に・・・」
「・・・な・・・なっ・・・何言ってんのよ、この変態!」
アスリンとしては、女のコのカワイイイキ声を聞いて興奮して射精してしまうという男のコの本能でもあるから仕方ないとでも言うべき反応に対して侮蔑するつもりで「変態!」という言葉を使ったつもりだったが、自分のイキ声を聞かれたことそのものが恥ずかしかった―――だったら、自分を気持ち良くしろなんて命令を出す事自体が間違っていたのだが―――事と、さらに自分のそのイキ声がカワイイと言われた事に何となく嬉し恥ずかしな気持ちになったせいで顔を真っ赤に火照らせてしまったので、自分の気持ちを誤魔化しているという事は四人のお姉さまたちにはバレバレだった。
「好きなコほどイジメたい」という心の奥底に眠る願望にアスリンはまだ気づいていないのだ、などと勘違いしていたお姉さま達だったが、今のアスリンの反応では強ちそれも真実のように見えた。
「・・・まあ、いいわ。予定外だったけど、男のくせにチンポをしゃぶりながらシャセーするなんて変態以外の何者でもないってぐらいの画も撮れたし」
「えっ!?」
「ああ、言い忘れてたけど、ここは以前は視聴覚室として使われていたから、撮影とか録音とかの機材もまだ残っていた訳」
勿論アスリンは言い忘れていた訳でなく、最初から言うつもりも無かったのだが、ついうっかり口が滑ってしまっただけだった。
だが、勿論シンイチがそれに異議・抗議をできる筈もなかった。呆けたように驚きはしたが、もはや諦念の方が強かった。アスリンのペットにされた以上、もう何もかもアスリンの仕打ちを受け入れるしかないのだから。
「さて、どうでしたでしょうか、今夜のショーは?」
アスリンは秘所にディルドを付けたまま―――だから今はスカートの前がその中のペニス?で持ち上げられていて見た目はまるでフタナリ少女のようだった―――四人のお姉さま達に向き直って感想を聞いてみた。
「とても素晴らしかったわ」
「よくぞそこまでその男のコを調教できたわね」
「すっごく興奮しちゃったわ」
「このまま進めば貴女の思い通りのアナルマゾ奴隷にできそうよ」
ほぼ・・・いや、ほとんど、てゆーか、不評など一欠けらもない好評を得て、アスリンの計画したシンイチの奴隷お披露目ショーは無事終了となったが。
「シンイチ、何ボケっとしてんのよ?あんたの変態お披露目ショーが終わったんだから、さっさと片付けに入りなさい」
「・・・片づけるって・・・何をですか?」
自分が何かを持参してきた訳でもない。しいて言えば、淫らなバレエを披露する為に脱いだ黒いマント、そしてその前にアスリンが引き綱ごと外した首輪ぐらいだったが。
「いちいち言わなきゃいけないなんて、あんたは本当にバカね。いい、あんたは二回も汚らしい粘液をこの教室にまき散らしたのよ?ペットならそれを掃除するのは当然でしょーが!」
「は、はい、わかりました・・・あの、ティッシュとか何か拭くものはないでしょうか?」
シンイチはお姉さま達に問い掛けたのだが、彼女達がポケットをまさぐろうとする前にアスリンがぴしゃりと言い放った。
「そんなものないわよ。ペットのくせに何言ってんのよ!」
「えっ?」
「自分で出したものぐらい、自分で舐め取りなさいって言ってんのよ!」
まさかのとんでもない命令にシンイチは唖然愕然呆然とした。
「あんたは私のペットなのよ。犬や猫と変わらないの。だったら、それらしくしなさいよ。・・・それとも、私の言う事がきけないとでも言うつもりかしら?」
「そ、そんなつもりは・・・・・・・・・わ・・・わかりました・・・」
アスリンに冷たい視線で睨まれたシンイチは本当に犬猫になったかのように四つん這いになって自分の飛ばした白濁粘液の傍にゆっくりと歩み寄ると、上半身を伏せる様にして床に顔を近づけた。
目の前には自分が快楽の果てにペニスから噴き上げた精液が滴り落ちて栗の花の香りを立てていた。
前にアスリンに無理矢理セルフフェラをやらされて、そのまま自分の精液を飲まされて、その酷い味に顔を顰めざるを得なかったシンイチだが、今度は口腔に直接出た精液を飲むのではなく、床に落ちた精液を舐め取って飲み込まなければならないのだ。
シンイチが本当に女のコだったら、とっくに泣き出してしまっていただろう。しかし、シンイチは女装がよく似合う男のコなので、涙は零すまいとギュッと目を瞑って・・・意を決して床に舌を這わせた。
「うわ、このコ本当に自分の出した精液を舐め取ってるわ!?」
「ウッソー!」
「シンジラレナーイ!」
「ヘンタイジャーン!」
チコの驚愕の声に続いて聞こえてきたリエとミエとミチコの声は何となくざーとらしいようにシンイチには聞こえた。
“これは・・・スゴイいいモデルケースになるわ。もっと彼女からいろいろ話を聞いて、原案に使えばスゴイ作品ができそう・・・”
チコはどうやら自分の同人作品(勿論18禁やをい漫画)のテーマに使えるかもと胸の中で皮算用をしているようだ。
“““これは・・・彼女に頼んでこうやってまたいじめてやれれば、凄いストレス発散ができそう・・・”””
リエとミエとミチコはどうやら普段の学校でのストレスの発散になるかもと頭の中で皮算用しているようだ。
“・・・ぐふ、どうやら自分の精液は飲む事はできるようになってきたようね・・・よぅし、後何回かセルフフェラとかやらせてもっと慣れたら、次は男子の精液便所にしてやるわ。それも、有料にしたらおこずかいも増えて・・・キョウヤさんに何かプレゼントでも・・・”
「できたわ」
と、サトミとサヤのいるテーブルの前にイツコが置いたのは、錠剤の入ったピルケースと薬液の入ったスプレー缶と軟膏の入ったチューブだった。
「・・・これが何なの?」
「お薬のようですが・・・?」
実はサトミとサヤにアスリンから依頼された詳細はまだ話していなかった。
「アスリンからある特殊な効果のある薬剤の開発を頼まれていたのよ。勿論、開発費はアスリンが払ってくれるという約束でね」
「・・・何も聞いてないわよ?」
サトミはアスリンとイツコ二人の密約があった事で、一人除け者に―――サヤも入れれば二人になるが―――された気分になったのか、どことなく怪訝な表情になった。
「その、特殊な効果ってどんなものですか?」
シンイチいじめに然程乗り気でないサヤとしてはサトミのような感覚は露持たず、イツコがいったい何を開発したのかに興味が湧いただけだった。
「それでは説明しましょう。まずアスリンの依頼が何かと言うと・・・」
「ホラ薬?」
「それを言うならホレ薬では?」
「・・・話の腰を折らないでくれるかしら?」
思わぬサトミのボケと即座のサヤのツッコミにイツコの両目がすっと細くなったが。
「ゴミン」
「お話の続きをどうぞ」
「アスリンがシンイチくんをアナルマゾ奴隷にしてほもーんセックスさせたい、と考えてるのは知ってると思うけど、なかなかA感覚に目覚めないという事で私に依頼してきたのが、呑めばたちまちどんな男のコでもほもーんになってしまう薬を開発して欲しいという事だった」
「そんな、風が吹けば桶屋が儲かるような話・・・」
「それもちょっと違うのでは・・・?」
サトミが素でボケてサヤも思わず真顔でツッコミを入れたが、話が進まないのでもうイツコは無視する事にした。
「そんな夢みたいな話、と思うでしょ?でもマウスで検証してみた結果、実際に効果が証明されたのよ」
「「えっ?」」
二匹のオスのマウスにそのほもーん薬を配合したエサを与えた結果、オス同士でありながら求愛行動を取り始めたのだ。
無性生物ならば元々性別が無いのだから同性(?)で種の保存行動をするのは何も異常ではないが、有性生物であるならば同性で種の保存行動をするのは生物的に矛盾した事象である。
だが、イツコの開発したその薬物は、有性生物では有り得ない変化をもたらしたのだ。
「ほ、本当なの?」
「ええ」
「・・・スゴイ、流石です、先輩」
「ありがとう。それで、私はこのほもーん薬に名前を付ける事にしたの」
「それが私達を呼んだ理由?」
「別に先輩が独断で名付けてもいいと思いますけど?」
「いえ、違うわ。既に名前はもう考えてあるの」
「ふーん・・・」
「なんて名前ですか?」
「その名も・・・ドホモルンクルリン!」
どんな男でもこの薬でたちまちほもーんにくるっと変わってしまう事から安易に名付けただけであって、決して女性のお肌のケア用の薬に似た名前になったのは単なる偶然に過ぎない。第一、イツコはまだそんな年齢ではないし。
「「・・・・・・・・・」」
しかし、恥ずかしげも無くそのパロディまがいなネーミングを宣言したイツコに対し、サトミは勿論サヤまで一瞬呆気に取られた。
「何よ?」
「いえ、何でも」
「まあ、いいけどね」
「こほん・・・話を元に戻すわ。それで、貴女達二人に来てもらったのにはそれぞれ別の理由が有るの。まず、この薬の開発は当然お金が掛かったわ。私が研究に費やした時間については、まあ私の趣味的な意味合いもあったから不要として、実験やこういう形にするというところの部分についてはアスリンに請求させて貰うから、サトミからちゃんと話しておいてね」
「そんなのイツコが自分でやれば?だって元々あんたにアスリンから直接話が行ったんでしょうに」
「だからよ。こういうお金の事に関する部分は貴女が管理しているんでしょ?だったらちゃんと先に話をしてそれから伝えて貰うというのが正式な筋ではなくて?」
そう、さっきこの薬の開発の依頼がサトミをすっ飛ばしてアスリンから直接イツコに話が行った事でサトミが少々不満そうな雰囲気になったので、今度はちゃんとサトミを通して・・・というのがイツコの考えの半分だった。
「あら、そういう事だった訳ね。わかったわ、任しといて」
サトミはイツコの熟慮に気付かず、簡単に納得してしまった。
ではもう半分がどんな理由かと言うと、また直接アスリンにドホモルンクルリンの開発に成功した事を話したら、アスリンが何となく暴走するような予感がしたからだった。つまり、事を急ぎ過ぎて失敗をしでかすのではないかと危惧した訳だ。
「それで、私は何をすればいいんでしょう?」
「あ、その前にこれらの使い方だけど、ちゃんとどう使うかが決まってるの」
錠剤・スプレー薬・軟膏と状態がそれぞれ異なる三種の組み合わせになっているのはちゃんと理由が有るのだ。
「まず、この錠剤は勿論経口薬よ。それからこのスプレー薬はペニスに直接噴射するの。最後にこの軟膏はアヌスに抽入する訳。まあ、どれも媚薬に近い効果があるのだけれど、錠剤は主に脳神経や精神に対して作用して性的興奮を促し、スプレー薬はペニスの硬度・勃起持続力を高めて、軟膏は潤滑効果と同時に不快感を麻痺させて逆に爽快感を大きくさせる訳」
「つまり、その三つを同時に使わないと意味が無い、という事ですね」
「何だかよくわからないけど、それでシンちゃんもアヌスで感じる事ができるようになるって事ね?」
「そのとおりよ。この3種の薬を同時に使用して男性ホルモンと反応させる事で大きな効果が出る訳。ただ、マウスを使った実験では、エサに薬の成分を混ぜて食べさせた訳だけど、こっちはちゃんと人間用、それも男のコ用としてこんな3種類の形態になったので、実際に効果があるかどうかはまだ自信がないのよ。それで・・・」
イツコは少々自信無さそうな表情になり、そのままサヤに向き直った。
「サヤ、試して貰えないかしら?」
「は?でも、試すと言われてもどうやって・・・シンイチくんに私が直接話して使ってみるというのもアスリンにとっては面白くないでしょうし、でもじゃあ他にどうにかできる男のコなんていませんし・・・」
まあ、普通はそんな風に受け取るものだが、はっきり言ってサヤはイツコの言葉を正しく理解していなかった。
「いえ、そうではなくて・・・貴女の身体で試させて欲しいのよ」
「はいぃっ!?」
予想外のイツコの言葉にサヤは両目をまん丸にして、いや、両目を飛び出さんばかりに驚いた。言うなれば男のコに使う媚薬を女の自分の身体で試すとは、流石に理解の範疇を越えていた。
「いえ、だって、それって男のコ用でしょう?女の私に使ってどうするんですかぁ!?」
「あら、私がお願いしているのにきいてくれないのなら、命令するしかないわねぇ」
「そ、そんなぁ・・・」
イツコの考えが理解できないので困惑したサヤは、イツコがさらに命令などと言い出したので焦ってきた。勿論、イツコのペットである以上、サヤはイツコの命令には逆らえないのだが・・・。
「ちょっと待ちなさいよイツコ。サヤちょむが戸惑うのも無理ないわよ。男のコ用の媚薬を女のコに使用するその意義目的をちゃんと説明したら?」
イツコとサヤの主従関係を知っているサトミは、自分としては第三者な立場である訳で、それ故冷静にツッコミを入れてみた。
「・・・それもそうね。悪かったわね、サヤ。要するにさっき言ったように、シンイチくんに使う前に人体実験をしたいけど、モルモットになる人がいないから、この際女性でもいいか、と考えた訳。勿論、男性と違うから反応も変わってくる事ぐらいはちゃんと計算して予想を立てているわ」
「・・・はぁ、つまり、その予想とのズレで効果の有無を判断するという事ですね」
イツコに説明されても頭の上にいくつも?が浮かんでいるサトミに対し、サヤの理解は早かった。
「そういう事。貴女が聡明で助かるわ」
と、ようやく頭の上の?が消えて理解したサトミは、すぐに浮かんだ疑問をぶつけてきた。
「・・・あ、でもさ、さっきの説明だと、そのドホモルンクルリンの成分が男性ホルモンと反応して効果が出るとか言ってたわよね?じゃあ、やっぱり女の身体に使っても効果なんて全然無いんじゃないの?」
「あら、知らないの?女性でも身体の中で男性ホルモンは僅かだけど分泌されているのよ」
そう、男性ホルモンは男の身体を男らしく、女の身体を女らしく変化させていくのが主たる効果だが、それが全てではない。例えば男性ホルモンは皮脂の分泌を促す効果もある。
同様に、男性の身体の中でも女性ホルモンは僅かだが分泌されている。例えば骨や筋肉を強化する効果を持つホルモンがそうだ。
だから、その男性/女性ホルモンの量のバランスが少々崩れると、いわゆる性格が女性っぽい男性や男性っぽい女性という事になるし、その崩れ方が大きくなると性的嗜好にも影響を及ぼす。大雑把に言えば、レズにおけるタチやホモにおける受けが該当する。そしてそのバランスの崩れ方によっては、酷い場合には肉体にまで大きな影響を及ぼし、所謂半陰陽という形になって現れる。
「ふーん・・・」
「そう言う訳で・・・もう一度言うけど、サヤ、貴女の身体で試させて貰うわよ?」
「はい・・・わかりました・・・」
それを試すという事は、つまり・・・その先の展開を予想して、サヤの胸は期待に膨らみ始め、頬にもほんのり赤みが差した。
「・・・それじゃ、私はアスリンにさっきの事を話すから、これで帰るわね」
「あら?スプレー剤はどうやって使うのかは訊かないの?」
「それぐらいはすぐにわかるっつーの!」
錠剤は経口薬だから口から飲む、軟膏はアヌスに抽入する、スプレーはペニスに直接噴霧する・・・だから男性ではペニスだが女性だとクリトリスとなる。ペニスとクリトリスが発生学的には同じものである事ぐらいは、流石にサトミでも知っていた。勿論何故知っているかは、女性ならば小学六年生で特別授業(勿論、男子は聴講禁止)があったから当然である。
「んじゃぁ、ジャマ者は帰るので、後は御存分に御愉しみ下さいな」
それを聞いて思わずサヤは顔を真っ赤にしてしまったが、イツコは氷の微笑でこめかみをヒクつかせただけだった。
サトミが帰った後で久しぶりに二人で夕食を取った後、イツコがお風呂を借りている間にサヤは寝室の準備をしていた。
“久しぶりのセンパイのお泊り・・・久しぶりの二人だけの夕食・・・”
アスリンがシンイチの事をイツコに相談してきてからここのところずっとイツコのサヤ宅へのお泊りは無くなっていた訳で、サヤは少女のように心をときめかせていた。
「ふう、いいお風呂だったわ。なかなかいいハーブを使ってるわね」
「気に入ってくれたようで嬉しいです、センパイ」
風呂から出てきたイツコはお泊り用に準備してきたシルクのパジャマに着替えていた。
「待ってるから、貴女も入ってきなさいな」
「はい」
いそいそとバスルームに向かったサヤを尻目にイツコはベッドルームの手前のリビングルームのソファに座り、テーブルの上に先ほど置いた3種の薬を手に取った。
“この薬効が証明されたら・・・どうしようかしらねぇ・・・”
今はわざと経口薬とスプレー剤と軟膏の3種の形にしたが、やはり経口薬1種にした方が用法は簡易である。
“これを飲めばあら不思議!?どんな男性でもたちまちほもーんになってしまう、その名もドホモルンクルリン!・・・”
TVのCMみたいなキャッチコピーを一人で空想して、イツコはそこで何だかおかしくなってしまってストップした。
“バカバカしい、そんなTVショッピングなんてできる訳無いじゃないの”
だが、そんな効果がある薬品の開発に成功したとなれば、学術的あるいは化学薬学分野での見地からは大きな発明・進歩に寄与する可能性もある。
しかし、イツコはそんな類稀なる才能を持ちながらも、決して栄誉や名声等を得たい等とは露にも思わなかった。イツコの望む事は自分の好きな事を好きなだけ研究したいという事だけだった。勿論、それには先立つ物が要るからこの学園で養護教諭という意外と時間が自由に使える職―――それも、レズという生来の性癖からの欲求・・・つまり可愛い女のコとお近付きになってあわよくばいろいろイイコトをしてみたい・・・が叶えられそうな―――に就いた訳だ。
〝何たって、養護教諭よ。可愛い女子中高生の肢体を観察し放題、場合によっては触り放題、データも撮り放題。正に天職よ!〟
〝あんたって人は・・・〟
自分と同じ学園に就職が決まって、研究者になるものだとばかり思っていたサトミがイツコの本心を問いただすと、彼女は真顔でそう言ってのけた。しかし、何故かサトミはそんなイツコを糾弾する気にはなれず、苦笑するしかなかったのも親友付き合いしていたせいだった。その一年前に別れた彼氏がそれを聞いたら「なんて不純な動機なんだ!!」と憤慨していただろうけども。
しかし、身体測定や普段の健康相談あるいは怪我・疾病の対応など、女子中高生との触れ合いを積極的に愉しんで―――直接的な性欲の発散は後輩のサヤを相手にしていたので間違っても女子中高生に手を出す事は無かった―――いたのだが、そのサヤも同じ職場に就職してきたのだ。
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