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第6話 そのニー
「・・・これが・・・第一チンポ汁なんだ・・・」
女子中生の口からそんないやらしい響きのする言葉が出てきてしまっては、彼の理性が崩壊してしまうのも無理は無かった。
「せ、せっかくだから・・・その可愛いお口で・・・しゃぶってくれないかな?」
「えっ?・・・い、いいの?」
ユイコは本心から驚いた表情で顔を上げた。元々それが目的だったのに、「おちんちん、おしゃぶりさせてぇ」などと目一杯いやらしい顔で自分からお願いしようと考えていたのに、その前に相手が言い出したのでそれはユイコにとって大変好都合だった。
「う、うん、頼むよ、もっと気持ち良くなりたいんだ」
「じゃあ・・・いただきま~す」
ユイコは美味しそうなフランクフルトを咥え込むかのように彼のペニスを大きく口に含んだ。
“きゃは、美味しい~”
不潔なホームレスが相手だったら恥垢塗れでチーズが腐ったような臭いもしていただろうが、幸運にも彼は一応家庭持ちで身なりもまあしっかりしていて清潔だったので、ユイコはそのペニスそのものの味と匂いとカウパー液の味と匂いを愉しむ事ができた。
“・・・何か・・・甘い・・・”
味覚はまず嗅覚そして視覚に大きく影響されるという。かき氷のシロップのメロンもイチゴも色が違うだけで目を瞑って鼻を摘んで味わったら同じ味がするらしい。
と言う事は・・・もしかしたら、彼は糖尿病なのかもしれない。その証拠に、確かに少々お腹が出ているようだ。
それはともかく、前回の小学生男子の少々オシッコ臭いおちんちんと違ってほんのり甘い香りがする中年男性のペニスをユイコは前回よりも熱心に舐めしゃぶり続けていた。
「す・・・すごく・・・カタい・・・男の人の・・・チンポぉ・・・っ!」
「うぉ・・・美味そうに舐めちゃって・・・そんなにチンポが好きなのかい?」
ユイコの恥ずかしくもいやらしいそんな言葉に彼もより大胆と言うか気が大きくなったようで。
「だって・・・女のコはチンポが好きなの・・・、男の人はおっぱいが好きでしょ?」
「そりゃ・・・そうだが・・・」
「ああん、メチャクチャ興奮するぅ・・・私のおしゃぶりで・・・こんなにボッキして・・・嬉しい・・・」
ユイコはさらにちゅぱ、ちゅぷ、とイヤラシイ水音を立ててフェラチオを続ける。
「き、気持ちいいよ・・・キミ、ドコで覚えたんだい、そんなフェラ・・・」
「全部、想像・・・イメージです・・・私、ずっと想像の中でイメトレしてたの・・・男の人のチンポ・・・舐める練習を・・・」
勿論、そんなにフェラチオが上手なのは、本当は想像の中ではなく、アスリンの調教でフェラチオ強制マシーンを毎夜毎晩咥え込まされていたせいだが。
シンイチはサトミからフェラチオされてどこがどんなふうにキモチ良かったか、それを思い出しながら自分でセルフフェラをする際に同様にしてそれを確認し、そしてユイコとしてこの前初めて他人の男のコにフェラチオしてみて自信が確信に変わっていた。
彼のペニスは前回の小学生男子のそれよりも全然長さも太さも硬さも熱さも脈動も大きいものであり、それがユイコ―――シンイチの心の中の女のコとしての部分―――の性的興奮をいたく刺激し、しかしその身体にある性器は男のコのものであったため、その性的興奮は勿論ペニスをビン、ビンと震わせる反応になった。だが、彼は自分のペニスを熱心にフェラチオする女子中生のいやらしい顔に見惚れていて、彼女のスカートの前に不自然な膨らみができてテントを―――しかもその頂点には内側からの愛液によって沁みができていた―――張っている事に気付きもしなかった。
「あ、ああっ、もう、出るよっ!」
久し振りの性的快楽、そしてそれも女子中生によるフェラチオという背徳的なものでよりいっそう興奮度も激しいものであったので、最近は何となく遅漏気味であった彼のペニスはあっというまに絶頂に登り詰めていった。
「ちゃんと全部口の中に出してもらうのよ!顔に出されたら後処理がメンドクサイんだからね!」
トイレの裏に仕掛けていたカメラとマイクで彼の声を確認したアスリンはすぐにそんな指示を送ってきた。だから、ユイコは彼の腰を手でつかんで、彼のペニスを口から決して出さないという意志を示した。そんな仕草に感動した彼も、ユイコの意思を尊重して―――多分、そうだと思うが・・・もしかしたらこれ幸いにと己の欲望を優先した可能性もゼロでは無い―――ユイコの頭を掴んで自分のペニスを口から決して出さないという意志を示した。
「お、お口の中に・・・出すよっ・・・」
「いっぱい・・・出してっ・・・」
相手の腰と頭を互いにつかんでのフェラチオは、女子中生にペニスをしゃぶらせたい男性と彼のペニスをしゃぶりたいユイコの双方の意志が完全に合致し、腰を引き寄せる・押し戻す、頭を引き寄せる・引き離す、その行為がシンクロしてピストン運動がチョー高速になっていった。
そしてついに・・・
「で、でるうっ!」
我慢の限界に達し、彼は肛門括約筋に入れていた力を抜いて開放した。ここのところ御無沙汰続きで溜まりに溜まっていてそろそろどこかの風俗で一本抜きたい状態だった彼の精液タンクからスペルマが一気に流れ出し、ペニスの亀頭の尖端の鈴口から発射された大量のザーメンは、ちょうど亀頭にまとわりつかせようとしていたユイコの舌の裏側に勢いよく激しくぶつかった。
彼のペニスからの射精感覚が「ドピュ~、ドピュドピュ!ドビュウゥッ!ドビュドビュッ!」ならば、ユイコの口腔への被射精感覚は「ビチャ~ッ!ビチュビチャッ!ビジュウゥッ!ビシュビシュッ!」だった。
その快楽に一瞬呆けていた彼は、ユイコが口腔に溢れ返って今にも唇の端から零しそうになっていた己の白濁粘液をこくっ、こくり・・・と飲み干すその喉音ではっと気づいた。まあ、彼のセーエキを飲み込んでいる最中にユイコのペニスもピクッ、ピクンと震えていた事には気付かなかったが。もし今気付いたら、心にかなり悲惨なトラウマを受けてしまう事になっていただろう。
「・・・ふぅ・・・気持ち良かったぜ。・・・ここんところ、溜まってたんだ。・・・有難う、お嬢ちゃん」
最後は自分で女子中生の頭を引き離して―――その際もユイコは唇でペニスを締め付けていたので尿道内の白濁粘液の残渣もしっかりユイコの口腔内に吐き出された―――彼はペニスをユイコの口から抜いた。まだそれは長さ・太さ・硬さ・熱さ・脈動そして勃起角度も射精前のそれと遜色無かったが、もう若くないせいか性欲はあっと言う間に減少していった。
「・・・ぷはっ・・・嬉しい・・・たくさんチンポミルクを飲ませてくれて・・・ありがとう、おじさん・・・」
ユイコのそのニッコリとした笑顔は女子中生らしくまだ無邪気さが残っていながらも性に目覚めた女らしい妖しさも漂わせていた。
ユイコの演技なのに、それを彼は男性ほど一気に性欲が減退しない女性の反応と受け取ったようで
「お嬢ちゃんはまだエッチな気分みたいなのかな?でも、おじさんはもうエッチな気分は抜けちゃったんだ。じゃあね」
中年男性はそう言うや否や己のモノをさっさとしまってその場を離れて公園から出て行ってしまった。小学生男子は恥ずかしさからだったが、中年男性は自分の淫行条例違反に気付いて怖くなったからだった。
勿論、どちらもユイコ・・・いや、シンイチが被害届を出す筈も無い―――それは自分の破滅をも意味するからである―――のでどちらも杞憂であるのだが。
「よくやったわね、シンイチ。あんたの熱心なフェラチオ、見事なもんだったわよ」
「・・・あ・・・うぅ・・・」
いつの間にかアスリンが傍に来ていた。勿論その目的は仕掛けた盗撮カメラの回収だったが。
「凄いわね、中年男性のチンポをしゃぶって精液まで飲んで、それで興奮して自分のチンポをビキビキにフル勃起させたままなんだもの」
アスリンはユイコのミニスカート―――その中央には女のコとしては不自然なテントを張っている――を見下ろして、冷ややかな視線のまま邪笑した。
「あ・・・」
ユイコはその視線に気付いて顔を下に向けて、自分のペニスが未だフル勃起状態のままである事を知って、慌てて手でそれを隠そうとしたがその前にアスリンは靴の裏を置いてしまった。
「男のくせに、チンポをしゃぶってチンポをビキビキにするなんて、本当にあんたは変態ね。そうよね?」
もしかしたらアスリンに自分のペニスを踏みつけられて凄まじい苦痛を味合わされる事になるかもしれない、とすぐに察知したシンイチは・・・
「そ、そうです・・・僕は・・・変態の・・・アスリン様の・・・奴隷です・・・」
「女装でエッチな興奮する変態美少年に堕ちてしまった者の悲劇か・・・いえ、それはショタコンの私も同じね・・・」
サトミは盗撮カメラから送られてくる映像が映し出されるモニターを見て自嘲気味に呟いた。
一方そのころイツコはと言うと。
「アスリン、いつまでもシンイチくんをいじめてないで、さっさと撤収するわよ」
前回もアスリンがシンイチのペニスを足蹴にしようとして―――サトミの声で未遂に終わったが―――撤収に無駄な時間が掛かったのだ。このままだとアスリンはいつか暴走して火の粉がイツコやサトミやサヤの方に降りかかってくるかもしれない。何もかもアスリンに任せっきりではマズイかも・・・。
「はいはい」
アスリンはイツコに言われて―――そう答えながらも足裏で軽く二回ほど軽く叩いてからだが―――シンイチのペニスの上から足を退けた。
アスリンが盗撮カメラを回収している間、イツコはまだ芝生の上に脚をM字にして座り込んでいるシンイチの表情を観察してみた。
自分の精液ではなくて他人の精液を飲んだのは今回が二回目だが、前回ほど混乱している様子ではなかった。前回で慣れて耐性ができたのか、精液を飲んだ事でドホモルンクルリンの経口錠剤と男性ホルモンが相乗効果をもたらしているのかはまだ不明だが、シンイチのペニスは一向に興奮を納める事を知らずにイキリ立ってセーラー服のプリーツスカートの前にテントを張って、内側から・・・つまりペニスの尖端の鈴口からカウパー液がドクドクと流れ出てそこに大きな沁みを作っているその頂点がヒクついているのだった。
「フフフ・・・サトミが今のシンイチくんを見たら悶え狂ってキュン死・・・いえ、萌え死にしそうね」
前回の映像を見た時もサトミはそんな状態に陥ったのだ。
「そ・・・そんな・・・」
今更もう女装姿でサトミを悦ばそうなんて気持ちはとっくに無くなっていたが、本当にサトミが死んでしまっては困るのだ。今のシンイチは天涯孤独なのだから。
「いつまでグズグズしてんのよ?さっさと立ちなさいよ」
盗撮カメラを回収してリュックサックに入れたアスリンが戻ってきて早速シンイチを急かした。
「は、はい、アスリン様・・・」
のろのろと立ち上がったシンイチだが、ガチガチにフルボッキしたままでビンカンになっているペニスの尖端がミニスカートのプリーツに擦られるのが何となくもどかしい気分をもたらして、シンイチの歩みは遅かった。
「ちょっと、もう少し早く歩きなさいよ」
「ご、ごめんなさい、アスリン様・・・その・・・おちんちんの先が・・・スカートに当たって・・・」
「はぁ!?」
「どうやら、興奮してビンカンになり過ぎているので、生地で擦れるぐらいのほんの少しの刺激でも感じちゃうようね」
まだ女子であるアスリンにはわからないが、女性であるイツコにはすぐにわかってしまったようだった。
「・・・ったく、メンドクサイ奴ねぇ。じゃあ、こうすればいいんでしょ!」
いきなりアスリンはミニスカートを捲り上げて、手に持ったまま歩き始めた。
「きゃっ!?ま、待って、アスリン様っ!み、見られちゃうっ!」
ミニスカートを捲り上げられてフルボッキしたペニス丸見えの状態でシンイチはサトミの待つ車の方に引っ張られていく。さっきまでのもどかしさは無くなった上にアスリンがリードしているので歩みも早くなったが、今度は猛烈な羞恥心が襲ってきてシンイチは身体中を真っ赤に染め上げてしまった。
フェラチオしてあげた男子小学生や中年男性にも見せていなかった、この自分の恥ずかしい性器を見れるのは基本的にアスリンとサトミとイツコ(+状況次第でサヤ)、それに場合によっては贅嶺女学園のJD&JKの四人のお姉さまたちだけ―――例外として、超ハイレグレオタードの極薄生地越しに形状・寸法がわかっちゃうのがバレエ教室のJK・JCの七人のバレリーナだけだ―――だった筈なのに、このままではもしかしたらたまたま通りがかった見知らぬ人にまで見られてしまう恐れがある。
だが、幸か不幸か、多分イジメる方イジメられる方双方にとっても幸運だったようで、他人に見られる事はなかったようだ。
「うわぉ!シンちゃんったら、オチンチン丸見えじゃないのぉ!」
サトミは戻ってきた愛しい?女装美少年が性器丸見えにされているのを見て破顔した。
「まったく、アスリンったらいきなりなんだから・・・誰かに見られやしないかと焦ったわ」
イツコはいつも冷静沈着だった筈が、今回ばかりはアスリンの暴走に焦り気味だった。
「ただ、何となく、丸見えにさせたら面白いかなって・・・でも、反省はしない」
もし何かあったら例のM資金の出番だ。買収して沈黙させるもよし、闇に葬るもよし。
「・・・そ・・・そんな・・・うぅ・・・」
いつなんどき誰かに見られるか、一番恐怖を感じていたのはシンイチだったのに、そんな事もお構いなしに三人は好き勝手な事を言っているので、とうとうシンイチは涙を浮かべてしまった。
「んん~?シンちゃぁん、何言ってるのかなぁ?あなたのオチンチンはフル勃起したまんまよぉ」
確かにそれはサトミの言うとおりだった。もうアスリンは手を離したが、未だにそのミニスカートはテントを張っていた。
「ノーパンだけど、ちゃんと女装はしているから、それで萎えなかったようね」
それもそうだろうが、男のコのペニスは一度フルボッキしたらそう簡単には元に戻らないのだ。
「フン、これぐらいで泣いてんじゃないわよ!あんたにはこれからもっともっと凄い変態な事をさせてあげる。そしてあんたは究極のアナルマゾ奴隷になるのよ。覚悟しておきなさい・・・プッ・・・ククククク・・・アッシャッシャッシャァ~~」
自分の変態的妄想に酔い痴れ、アスリンは嬉しそうに笑顔で声を上げて笑った。
かくして、シンイチはアスリンの綿密な計画通りにサトミの横縞な希望通りにイツコの正確な想定通りに小学生の男のコのおちんちんと中年男性のペニスをフェラチオさせられて精液を飲み込まされてしまったのだった。
それは絶対の秘密の筈だったが・・・。
「・・・それで、そいつはその女子中生の口の中に出して飲んで貰ったって・・・」
「それってさ・・・淫行とかになるんじゃないの?」
「多分ね・・・でも、その女子中生から誘ったんだから・・・」
「ちゃんと自分が何してるかを分かってて誘ったんでしょ?そう言う場合はまた違うんじゃないのかなぁ?」
色とりどりのハイレグレオタードに身を包んだ女子高生達のワイ談はわいわいと続いていた。
「私の友達のトモダチが聞いた話だと、小学6年生の男のコにもフェラチオして貰ったコがいるらしいよ」
「ええ~、まっさかぁ?」
その乙女の花園の中に女子中生も自分の又聞きした話で参加してきた。
「それで、その男のコはそれが初めての体験で・・・」
「まあ、小学生でフェラチオされた経験なんて普通はまず有り得ないもんね」
「しかも、そのフェラチオで初めて射精しちゃったんだって」
「・・・待って・・・じゃあ、それも飲んじゃった、とか?」
「みたいなの」
「うわぁ・・・スゴイわ、そのコ・・・」
「あ、じゃあさ、それだとお互いに14歳以下だから、それはもう淫行じゃないよね?」
「じゃあ、私達がやったら淫行になっちゃう訳?」
「ゴシューショーさまです」
「意味が違うでしょーが!」
彼女達はさらに頬をピンクに染めて盛り上がった。ちなみにそれは不純異性交遊になるだろう。
「・・・とまあ、私達は盛り上がっちゃうけど、あのコはどうなのかしらね?」
一人が指差したのに釣られて彼女達は更衣室の方を見た。ちょうどそこから、幼児用のブレザームーン・プティットのコスプレレオタードを着たので彼女達よりもさらに物凄い、ウエストの所まで急角度で切れ込んだ超ハイレグになっているレオタードを着た偽女子中生が出てきたところだった。
「ねーねー、ユイコさーん」
「あ、はい?」
ユイコ―――勿論、変態女装美少年としてここにバレエを習いに来ているシンイチの女装ッコとしての名前だ―――は声を掛けられて彼女達の方に歩み寄っていった。
「みなさん、柔軟体操とかはもう・・・」
「そんな事よりさ、あの話てゆーか噂聞いた?」
「噂?」
「どこかの公園に痴女が出たって話よ」
「それが、スゴイのよ~、フェラチオ大好き女子中生ってスレタイでさ・・・」
スレタイと言うからにはどこぞのネットの掲示板の話だろうと思い浮かべられるが。
「?」“まさか・・・”
ユイコは素知らぬ顔で首を傾げてみたが・・・
「・・・という話なのよ。何かスゴイでしょ?」
「どう思う?何かむむぅ、って来ない?」
だが、話を一通り聞いたユイコの次の言葉は・・・
「・・・その女のコは本当にフェラチオしたかったのかな?」
「えっ?」
ピンク色に頬を染めていた女子中高生たちはユイコの疑問に不思議顔になった。
「みなさんはどうですか?その・・・男のコのおちんちんを・・・おしゃぶりしたいって思いますか?」
そう問い掛けてきたユイコのレオタードの下腹部には、フル勃起したおちんちんが存在しているのがわかる程レオタードの生地が貼り付いていて、その目の前に座っている彼女達はそのサイズや形までくっきり浮かび上がっているのが見て取れた。
「ひ、ひえぇ~・・・今日もぴっちりぴったりはっきりくっきりだわぁ~」
と、彼女達はさも驚いたように座ったまま後ずさるが、誰もが笑顔のままで、嫌がっている素振りなど全く見えなかった。
「えっ?あっ、やんっ、もぉ~」
ユイコは彼女達が何に気付いたのかに自分でも気づいて、可愛い悲鳴を漏らしながら慌てて前を抑えてその場に脚をM字にして座り込んだ。
「そーゆーコト、言わないでって言ったでしょぉ~」
しかし、そう言うユイコも怒ってはおらず何だか優しく微笑んでいる。
「あー、ごめんなさ~い」
返す女子中高生たちも顔は笑っている。超ハイレグレオタードを着ておちんちんをフルボッキさせてしまうという変態女装美少年に対し、彼女達はもう何も毛嫌いせずに普通に同じ女の子扱いしていた。
「うーん、まあ、それは、やっぱりさ・・・興味はあるよね」
「どんな感触なんだろうとか?」
「どんな味がするんだろうとか?」
「ちなみにキスの味ってゆーのはその前に食べた食べ物の味だからね」
「それに、フェラチオしたら、男のコが泣いて喜ぶとか言うけど、ホントなのかな?」
「そこのところ、ユイコさんはどう?女装しているって、それはつまり・・・」
やはり女装しているとは言えちゃんとペニスを持っているユイコの答えには興味津々のようだ。
「あの、えっと・・・私は、女装するのが好きなだけで・・・女のコみたいに可愛くなりたいのは本当だけど・・・別に男のコが好きと言う訳じゃないから・・・フェラチオしたいなんて考えた事も無いです」
ただバレエを習いに通っているだけで、ただしそのカッコをしなければいけないのが条件であって、別にアスリンが気に入るように自分を卑下する言葉を使う必要は無く、ユイコは自分の本当に思っている事を答えた。
「あー、そうなんだ・・・オカマさんとはちょっと違うのね」
「それっておネェのこと?」
男だけど男が好きで女の格好をするのがオカマ、オカマを好きな女性がオコゲ、反対に女だけど女が好きで男の格好をするのがオナベ、オナベを好きな男性がオススである。もしかしたらオコゲとオススはそれぞれ女性/男性同性愛者であるのかもしれない。
心と肉体と恋愛対象とでそれぞれ性別が異なる事も有るので、そんな分類をすると人間は8種類に分けられそうだ。まあ、心と肉体が同じ性で恋愛対象が異なる性なのが圧倒的多数の所謂ノンケの男女になろう。
オカマの人の事を最近はおネェと呼ぶようになってきたそうだが、ではオナベの人をおニィと呼ぶようになってきたかと言うとそうでもない。てゆーか、男性同性愛的な話はよく普通にTVの中でも出てくるが、女性同性愛的な話はまず出てこない。学園ものドラマの中で、JCが性同一性障害で男装した(学ランを着た)というのがあったが、これは例外でその役者の事務所の意向を制作側が飲んだだけだろう。運動会や体育祭での応援合戦で、大学の應援團を真似てか気取ってか、JKやJCが学ランを着る事なども奇異に見られたりする事は無いし。
「てゆーことわぁ・・・私達、勘違いしてたのかなぁ・・・」
「うーん・・・ユイコさんは、もしかして男のコが好きだから女装していたのかも?というのは・・・勘違いというより、見込違いと言った方が正しいかもね」
「もしかして・・・腐女子だったんですか?」
「何それ?婦女子って私達は当然・・・」
「ああ、婦女子じゃなくて腐女子よ、それ。つまり、男性同性愛が好きな人達の事」
「勿論、違うわよ、私達は」
「やっぱり、恋愛するのなら男性相手だし」
それはユイコに問い返された後の反応でよくわかる。それらの反応は、やはり異性(男性)に対する自然な女性の反応であるのだが、それが腐女子になると、ほもーんでハァハァするのは自分をその攻めの方に投影しているかららしい。
そんな無駄話を一通りやってから7+1人の少女&偽少女がレッスン前の自主的柔軟体操に取り組んでいたら、今日は新たに二人のJKとJCがレッスンメイトに加わってきた。
「フランソワ・アズナブールです」
ライラックのレオタードに身を包んだJKは金髪に青い目をしたフランス人で、家族の事情で日本に引っ越してきたそうだ。
「ロビン・チャンです」
オレンジのレオタードに身を包んだJCは茶髪に黒目をした台湾人で、同じく家族の事情で日本に引っ越してきたそうだ。
早速自己紹介をしてからレッスンに入った訳だが、二人ともレッスンメイトの中に一人だけ何やら異質な存在がいるのに早くも気付いていた。いや、気付かない筈も無かった。他の者はそれぞれ色は別々だが基本的に無地のレオタードを着ているのだが、一人だけアニメのブレザームーン・プティットのコスプレのようでしかも超ハイレグのレオタードを着ているから、というのはその二人にとっては建前で、本音はその下腹部にまるでペニスとそっくりのものがくっきりと浮き彫りになっているからだった。
そこで、チラチラとユイコの方を見る二人に、レッスンの小休憩の時間に他のレッスンメイトが説明してあげた。すると、
「ワオ!ホントに日本には女装美少年がいたのですネ!」
「最初はフタナリと思ったヨ」
アジアにもヨーロッパにも日本のラノベ・マンガ・アニメ・ゲームを中心としたオタク文化、所謂クールジャパンはますます浸透しているようだった。
「それと・・・えー・・・ちょっと言いにくいんだけど・・・そのコは見てのとおり・・・勃起しちゃってるんだけど・・・」
「ボッキってわかる?・・・つまり、おちんちんぴんぴんになってるんだけど・・・」
ユイコの下腹部が指差されたので、フランソワもロビンもすぐに理解した。
「オー!エレクチオンしてる!セクシーですネ!」
「変態さんでも気にしないヨ」
もしかしたら、クールジャパンでもかなり間違った知識が入っているのかもしれない。でも、やはりバレエが好きで習いに来たという事が共通点でもあって、二人の新しいレッスンメイトは最初からユイコの事を受け入れてくれたようだ。
「二人とも・・・ありがとう」
ユイコはおちんちんに注目を浴びてしまって、何となく恥ずかしくてほんのりと頬を赤く染めたが、恥ずかしさ以上に嬉しさでニッコリ笑顔になった。女装して性的興奮する変態美少年に堕とされてしまったが、普段は女装する時はいつもアスリン達にイジメられているので心は哀しくなっていた―――それでも心と身体は別物、とでもいうかのようにおちんちんはいつもフル勃起していたが―――が、ここでは女装、それもおちんちんがレオタードにくっきり浮かび上がって変態女装美少年だとバレてしまうというのに、それでも自分を蔑んだり気持ち悪がったりする事無く好意的に受け入れられているのがとても嬉しかったのだ。
“・・・もう・・・普通の男のコに戻れなくても・・・いいのかな?・・・こうやって・・・恥ずかしいエッチな女装をして・・・女のコに愉しんで貰えたら・・・”
それは、最初はサトミに対する真摯な想いだった。だが、サトミは心を弄んだあげく裏切り、自分をイジメる側になってしまった。
もう、ユイコ、いや、シンイチの心からはサトミへの憧れとかそういった恋愛的感情は一切消滅していた。
「どうかしましたか?センパイ・・・何か腑に落ちない、ってお顔ですけど・・・」
サヤはテーブルの片隅にコーヒーカップを置きながらイツコの顔色を伺ってみると、何やら思案顔だったので訊いてみた。
「・・・サヤはどう感じたかしら?」
「え?い、いえ、その・・・あんなエッチで恥ずかしい格好なのに周囲も自らも喜んでいるなんて・・・やっぱり女装美少年って素晴らしいものですね・・・と、そんな感じでしょうか?」
「成程・・・どうやら貴女にも少々ショタっ気が芽生え始めたようね」
「そ、そうでしょうか?」
イツコの指摘はしっかりと正鵠を得ていたので、思わずサヤは空とぼけながら目を逸らしてキッチンシンクで後片付けを始めた。
久し振りに?イツコ邸に愛の三人組+おまけ1が揃ったのは、シンイチのDPSのデータを確認するのが目的だった。
バレエ教室でのその夢での追体験はサトミのショタ魂をますます刺激して、サトミはさっさとそのデータ映像を持って帰った。また自室で再生して鑑賞して一人で密かな遊びに耽るのだろう。
アスリンはというと、シンイチいやユイコが嬉し恥ずかし楽しそうな雰囲気だったので、成果が上がってるのは理解しつつも何となく面白くなさそうな顔で帰っていった。アスリンとしてはシンイチが嫌がる・悶える・苦しむ顔が見たかったのだからさもありなん、といったところか。
それに対し、サヤはシンイチいやユイコの超ハイレグレオタードの下腹部にペニスの形がくっきりはっきり浮き出ているいやらしい変態ちっくな姿に少々ハァハァし、微かに秘所に潤滑液が沁み出したのを自覚していたせいで、それをイツコに見事に言い当てられたので背を向けた訳だ。まだサトミ程の酷い真性ショタコンではなくて、あくまでも年下の女装美少年の下腹部の状況を見て無意識に異性を意識してしまって、という何だかウブな反応と言えなくもなかった。それに、今日の鑑賞会に自分も参加したいとイツコに自らお願いしてきたのだ。イツコにバレない筈が無かった。
そんな三人と違ってイツコが何やら小難しい表情をしているのにはちゃんと訳があった。
“バレエ教室の女の子たちは、噂としてだけど、公園での事を知っていた・・・”
あの小学生男子や中年男性に口止めをした訳ではないから、彼らの口から、或いはネットへのカキコから話が誰かに伝わるのは阻止できない。だが、情報は正しく管理しなければ、便利になる事も有るし危険な事にもなるのだ。
“・・・情報の拡散具合もモニタリングした方がいいかもしれない・・・”
そしてその状況に応じて、今後の計画を微妙に修正して進めていくのだ。
“その為には・・・やはり活動はある程度コントロールできる状況下に限定したほうが良さそうね”
「・・・ふう・・・気持ち良かったよ・・・また次もよろしくねっ」
「まいどあり~」
そのDKは初めて今日来た客だった。アスリンは何も考えずに商売の基本で決まり文句を返していたが、それに対しユイコはむせかえるセーエキの若草っぽい匂いにえづきそうになるのを深呼吸でなんとか堪えていた。
自分のセーエキを何度も飲んでいたから飲み慣れたかと思ったらそうではなかった。
初めての他人へのフェラチオ、それは小学6年生の男のコが相手で、その初めての射精はまだスペルマの量もそれほどでもなくサラサラしていて飲み込みやすかった。
二回目の他人へのフェラチオ、それは中年男性が相手で、ザーメンの量はそれほど多くは無かった―――どちらかと言うと小学6年生男子よりも少なかったかもしれない―――が、粘性はずっと高かった。
そして、自分と同年代の男子中高生になると、流石性欲の権化―――それは男子も女子も変わりは無い―――とも言われるだけあって白濁粘液の量もより多く、そのネバつきもより高く、それ故に今までさほど気にしなかったその匂いもよりきついものだった。
“・・・どうして・・・こんな事・・・させられてるんだろう・・・”
アナルバイブからの不快感を何とかしたくて、でも手淫は禁じられていたのでいつの間にか覚えさせられていたセルフフェラをさせて欲しい、それを土下座してまでお願いしたのは事実だが、いつの間にかシンイチはユイコの姿でフェラチオの有料サービスをさせられていた。
「ほら、シンイチ、ボケッとしてないでブレスケアしなさい。次のお客さんが待ってるんだからね」
アスリンはさっきの客が置いて行った代金を数えて財布にしまいながらユイコ―――今はちゃんと女装している―――ではなくシンイチと呼んで、次の客をメールで呼び出している。
シンイチ、いや、ユイコはブレスケアを一粒口に入れてさっきの客の精液臭を口から消して、代わりに甘いイチゴの香りを湛えた。
やはり、誰かの精液の匂いがフェラしてくれる女の子の口から漂ってくるとあまりいい顔をしないのがこの年頃の男子高校生なのだ。
やがて、校舎内のどこかで時間を潰していた客がドアまで来て外からノックされるとアスリンは・・・
「ペレスと?」
「ロイカ!」
相手からの合言葉を確認してアスリンはドアの鍵を開けて客を招き入れた。
「ようこそ、ユイコの部屋へ」
勿論そこはユイコ、いや、シンイチの住んでいる部屋ではない。練芙学園高等部の使われていない男子トイレだった。
「早速ですけど、料金システムの説明はもう一度必要ですか?」
メールでの案内で提示済だったが。
「念のために」
話が違う、てな事にならないように再確認も客の当然の権利だ。
「通常料金は2000円/一発ですが、初回の方はサービスで半額の1000円/一発になります」
普通の風俗嬢だとチンポ1本しゃぶってイカせて800円で、ドイツの高級ソーセージの値段と変わらないのは何の偶然かそれとも奇跡の因果か・・・それより割高なのは女子中生がフェラしてくれるからである。ちなみに風俗店では時間制限というのがあって―――それは大抵30分ぐらいである。フェラ嬢も肉体労働であるし、稼ぐ事・・・勿論、料金のいくらかは店に取られてしまうワケで・・・を考えたら客がイケるかどうかなんて考慮していられないようだ―――時間が来たらイケなくても終了、逆に時間が許せば何回でもOKだったりする事も有る。が、ここでは時間制限はない代わりに一発出したら終了である。
「えーと、君がユイコちゃんな訳?」
「いえいえ、私はマネージャーで、お相手するのはこのコです」
ちなみにアスリンは正体がバレないように黒のウィッグで金髪を、黒のカラーコンタクト(度無し)で青い瞳を隠していた。一方のシンイチは顔の上半分をタオルで巻いて隠しただけだった。もし、タオルが取れてしまったら、もしかしたら正体がバレる恐れがある。だからすぐに終わらせるには熱心にフェラチオするしかない、とアスリンは目論んだのだ。
「何で目隠しなんか・・・客にするのならわかるけど」
「ちょっと恥ずかしがり屋さんなんです。まあ、気にしない下さい。えーと、じゃあ、お客さんは今回初めてと言う事で、料金は前払いで1000円になります」
相手のDKが1000円をアスリンに渡すと、アスリンは顧客ノート―――客の名前(勿論本名ではなくHN)と来店回数・・・正でカウント・・・を管理している―――に記帳して
「ユイコ、準備おk?」
洋式便器の前でトイレの床に置いたクッションの上にM字座りしているシンイチはコックリ頷いた。
「では、そちらに座って・・・それで、見てのとおりこのコは眼隠して見えないので・・・ズボンからチンポ出すまでは御自分でお願いします」
「君は何もしてくれないの?」
「さっきも言った通り、私はマネージャーなので・・・だけど、お客さんを信用しない訳じゃないですけど・・・二人っきりにするのもちょっとアレなので、ドアのすぐ外にいますがどうか気にしないで・・・それではごゆっくり・・・」
勿論、相手はDKなので何かあったらアスリンとシンイチ二人で抵抗しても負ける可能性が有るので、隣の男子トイレでボディガード―――勿論、例のM資金で雇った訳だ―――に待機してもらっているので心配は無かった。アスリンの目論みは、シンイチがDKのフェラチオをしているシーンを生で鑑賞したいだけなのだ。まあ、個室トイレの外で後方から見るのでその口元は全然見えないが、それは個室トイレ内に設置した盗撮カメラの録画映像を後で確認すればいいだけだ。
「じゃ、じゃあ・・・お願いしようかな・・・」
初めてのフェラチオ体験という事で、DKは逸る気持ちを抑えてもどかしげにズボンのファスナーを降ろして、ブリーフの中から自分のチンポを取り出した。既にフルボッキは完了していた。
そして、アスリンは少々不満だったが、運悪く恥垢塗れの臭チンに遭遇する事はまだ無かった。
違法で零細の個人営業だが、射精産業には変わりはない。お客側のエチケットとしてチンポをちゃんと綺麗にしてくるのは当然―――アスリンはそれを知らなかった。だからエチケットについては何も連絡していなかった―――であった。まあ、昨今の清潔好きなDK達がそれをちゃんと理解てゆーか意識してくれているのかは不明だったが。
視界が遮られているシンイチはおずおずと手を伸ばしてDKのチンポに指が触れるとその根元を抑えて固定し、次にその先端の位置を確かめるようにまずは亀頭にキスをして、それから口を開いて一気に咥え込んだ。見えないので亀頭の位置を確かめずに咥えようとしたら歯が当たって痛がらせる可能性がある・・・教えられてもいないのに自ら考えてそういうやり方にしたのは、やはり自分も同じ性器を持っているからだった。
「お・・・おわ・・・き、気持ちイイよ・・・」
知識では知っていたが、もっと大人に・・・少なくとも18歳以上になって風俗に行けるようになってからじゃないと体験できないと思っていた、夢のフェラチオを・・・それを初めてでしかも自分よりも年下のJCにやって貰えてDKは感動していた。
「気持ちイイってさ。良かったね、ユイコ」
まだ唇で締め付けてピストン扱きはせずにまずは舌を絡ませるように愛撫していたシンイチは、アスリンに言葉で答える代わりに頷いたので喉に亀頭があたり、DKは思わず「ウッ・・・」と呻いた。
「スゴイ気持ちイイけど・・・随分慣れてるような・・・俺より年下なのに・・・」
「このコ、私の友達、てゆーか幼馴染なんだけど・・・まあ、いろいろと理由が有って・・・」
幼馴染なんて丸っきりの大嘘で、それからアスリンはさらに大嘘・・・てゆーか、設定を喋り出した。
小さい頃から男のコとエッチな事がするのが大好きで、始めはお医者さんゴッコだったのが性教育を受けてからは一気にエスカレートして・・・小5の夏休みにオナニーを覚え、小6の夏休みに手コキでの射精を経験し、中1の夏休みにフェラチオを覚え、ついに中2の夏休みに初セックスを体験。
「まあ、私がまだ向こうにいた時のクラスメートの話なんだけどね」
愛の三人組でこのシンイチ精液便所化計画を考えた時のアスリンの話がそのまま生かされたのだ。
「で、男にチヤホヤされて調子に乗ってヤリまくってたら、悪いヤツに引っ掛かって中田氏されてとうとう孕まされちゃって・・・贅嶺学園って女子校だけあって、そんなヤリまん女は嫌われて・・・このコ、気付いたら周りに友達なんか一人もいなくて・・・だからカンパなんて呼びかけもできなくて、私に泣きついてきたのよ」
アスリンは練芙のJC制服だが、シンイチは贅嶺のJC制服を着させられていた。アスリンと同じ制服を着ていたら、話は一気に暴走気味に広まって当人探しが始まってしまうかもしれないからそれはやめた方がいいとのイツコからアドバイスがあったのだ。
そして、アスリンの大嘘設定での暴露話を隠れ蓑にした、ユイコ(シンイチ)へのディスり話はさらに続く。
「それで、親にも勿論学校にも言えないから、自分で何とか中絶手術のお金(20万円也)を工面しなくちゃいけなくなって・・・」
要するに、身から出た錆だった訳だが、そこは幼馴染だから何とか協力しようと言う事でアスリンは親身になって相談に乗ってやった。
お金を稼ぐのに手っ取り早いのは援交に名を借りた売春だが、それも巷でやるとまた(ヤ)が出てきたりして危ないかもしれない。そこで二人で相談して決めたのが、このフェラチオオンリーの有料サービスだった。これなら安全な学校内でもできるし、お金も稼げて、さらに大好きなフェラチオも堪能できて性欲も満足させられるというので、正に一石三鳥。
と言う事で出会い系掲示板に料金設定と連絡先を纏めてカキコして、ケータイメールで返事してきた相手についてのみ凄腕ハッカー―――これまた例のM資金で雇った訳だ―――によって素性を突き止め、この練芙学園のDKだったら場所とおおよその時間を指定して返信して、それでOKなら例の合言葉―――こういう所謂符丁についてもアスリンは知らなかったのでサトミがアドバイスした―――を返信して商談が仮成立、という訳だ。
一応プロの女性ではなく素人(それも実は男のコ)がするので、放課後16時~19時を目途に5人/日を限度とする事はサトミとイツコの両方からの指示だった。
こうしてアスリンのシンイチ精液便所化計画は順調に滑り出した。自分より年下のJCのフェラチオサービスは瞬く間に口コミでDKの間に広がり、リピーターも含めて毎日シンイチは女装してフェラチオしなければならなくなった。勿論、料金は全てアスリンの懐に入ってシンイチにはビタ一文も回ってこない事を考えると、その境遇はプロのフェラレディ達よりも酷い扱いと言えよう。
だが、客にリピーターが何人も発生しているのにはやはり訳があった。
「うお・・・何て・・・的確に・・・気持ちイイところを・・・君、今すぐプロになれるよ・・・」
的確にチンポの気持ちイイところを丹念について刺激して確実に快感を高めていく事ができるのも、自分自身が男性自身を持っているからこそ為せる技だった。サトミにフェラチオされた時の快感が忘れられず、身体が覚えていた事はアスリンに命じられてセルフフェラをさせられた時に気付いていた。
“・・・こんな事をする為に覚えていた訳じゃないのに・・・”
シンイチはそう思ったが。
「この為にサトミにフェラチオやって貰って、その後あんたにセルフフェラを覚えさせたのよ。口で男をイカせられるようになったんだから、私に感謝してもいいぐらいよねぇ?」
「アスリン様・・・女装してチンポをフル勃起させてしまうこの変態男子中学生に・・・フェラチオで相手をイカせられるまでのテクニックを習得させて頂き・・・有難う御座いました・・・これからは・・・いつでもどこでも・・・アスリン様のご命令が有れば・・・フェラチオして相手をイカせます・・・」
下卑た薄笑いを湛えて自分を見下ろすアスリンにシンイチは正座して頭を下げて、サトミに前もって含まされた言葉を使って感謝の意を表すしかなかった。
“そろそろいいかな?”
アスリンはポケット内に隠し持ったリモコンのスイッチを入れた。
「んぐっ!?」
「ん?何だ・・・何か変な音が鳴り始めたような・・・」
シンイチのアヌスが銜え込んでいたアナルバイブがワイヤレスリモコンで起動されてクネリ振動を始めたのだ。
それを合図にしたのか、シンイチのフェラチオはついにリップで挟んで締め付けながらのピストン扱きに移行した。
「うわ、い、いきなり激しく・・・どうしたの、このコ・・・」
「あー、今そのコ、アナルバイブが入ってるの。どちらかというとアナルセックスの方が好きらしくて・・・ちょっとヘンタイ入っているけど、気にしないで」
女のコならアナルセックスなんてナシだが、男のコならそれは当然アリだ。
「う・・・うあぁ、もう・・・イキそうだ・・・ちょ待てョ・・・口、離して・・・」
「あー、それはダメダメ」
「い、いや、このままじゃ・・・口の中に出ちゃうよ・・・」
「外に出すとマズイから、口の中に出して」
外に出したら部屋の中に匂いがこもるし、顔はともかくとして服に掛かったら後始末が大変だし。
「それにそのコ、ザー汁飲むのも好きだし、きっと今も飲みたくてアソコヌレヌレにしてる筈だし」
アスリンの嘘八百に騙されて、客のDKはシンイチの頭を掴んで口内発射体制を整えた。
シンイチは激しくヘッドバンキングしてチンポをリップでロックしたままピストンのスピードをアップさせた。
「うう・・・もう・・・ダメだ・・・出るっ!」
頬が扱ける程急吸引されて、ついに客のDKはシンイチの口腔内に精液を放出した。
「うおおry)」
シンイチの頭をしっかりつかんで固定したまま、腰をガクガクと震わせて思いっきり射精するDK。
自分が出すものと味も匂いもほぼ変わらない白濁粘液を口腔に注ぎ込まれて思わず顔を顰めるシンイチ。
自分からはシンイチの表情はわからないが、おそらく顔を顰めているだろうと想像して興奮するアスリン。
一方その頃・・・。
デスクの上のパソコンと取っ組み合って次回の授業での講義計画に頭を悩ませているサトミ。
誰も来ない保健室内で自分専用のコーヒーを淹れて、優雅にその香りを楽しんでいるイツコ。
それぞれ別の部活動・委員会活動に精を出すヒカリ、マナ、マユミ、コダマ、ノゾミ、サクラ。
例によって生写真販売に精を出すケンタとコウジ。
生徒会室で活動しているトオル、レイナ、モモコ、ヒロキ、シゲキ。
どこかの使われていない教室で何やら良からぬ相談をしているコトコ、キヨミ、ヒデコ。
学院長室から外の様子を眺めているコウゾウ。
同人活動に励むチコ、それを手伝うリエ・ミエ・ミチコ。
どこかに電話で報告を入れているキョウヤ。
頷き合って次の行動を決める危険なミッション遂行中のアカネ、カオリ、ハヅキ。
背中を向けているので誰かはわからないが電話を受けている謎の男。
そして・・・
“・・・私は・・・どうすればいいの?・・・何をすれば・・・シンイチくんを救えるの?”
今日は手芸部の活動がない裁縫室で一人思い悩むサヤの姿があった。
「・・・うんくっ・・・んくっ・・・くっ・・・」
DKの射精が収まるとシンイチは口腔内に溜まった精液を飲み込んでいった。出された精液は全て飲み込むのが精液便所の当然の役目、とアスリンに厳しく言われていたのだ。勿論、一滴でも零したら今までのシンイチの変態写真を公開して破滅させると脅迫もされていた。
「・・・ふぅ・・・スゴイ気持ち良かったよ、ありがとう」
DKはようやくシンイチの頭を掴んでいた両手を離すと自らシンイチの口腔からチンポを引き抜いて開放してくれた。が。
「あら、まだ、サービスは終わってないですよ。ほら、ユイコ」
言われてシンイチはまだフル勃起したままのDKのチンポをまたパクッと咥え込んだ。
「えっ?只で二回目やってくれるの?」
「いいえ、お掃除ですよ」
尿道内に残ったスペルマの残渣を吸い取ったり、チンポの表面に付着したザーメンを綺麗に舐め落す、所謂お掃除フェラだ。そんな事シンイチは知らなかったが、それもアスリンがズリネタに使っていた18禁やをい同人誌を読まされて覚えさせられたのだ。
そして、すっかり綺麗に舐め上げられてテカテカにぬめりきらめくチンポがシンイチの口から出てきて、ようやく有料フェラチオサービスは一巻の終了となった。
「あー、気持ち良かった・・・」
「良かったら、また次回も来て下さい」
「あぁ、また利用させてもらうから、次の連絡を待ってるよ」
「ありがとうございましたー」
クラスメートのDCにも笑顔さえ見せた事は無いのにアスリンが愛想良く客のDKに笑顔を振りまいているのも、サトミから言い聞かされていたからだった。そんな、見ず知らずの男に笑顔を見せるなど、アスリンのプライドからは決して承服できない事だったが、それもこれもシンイチを精液便所に堕とす為だとイツコに言われれば、やはり自分の邪な欲望の方がちっぽけなプライドなど遙かに凌駕してしまった訳だ。
そしてその計画を知らされた時、サヤは一つ懸念する事があった。それは、DKの口から噂が伝わって、それがネットで広まって制御できない事態になりはしないか?と言う事だったが。
「そんなの心配いらないって」
「何故?」
サヤの最もな懸念も既にイツコが想定していた事で、それも例のM資金にモノを言わせて雇ったスーパーハカー達が客のDK達の情報をすぐに突き止めてくれて、ネットに情報を漏らしたならばすぐに消去できるような体制も整えて貰っていた。
「今日もしっかり咥えてしゃぶって稼ぐのよ。あんたをイジメるのに使う道具を揃えるのにもお金が掛かるし、いつまでもサトミのM資金を当てにはできないんだからね」
「は、はい、アスリン様・・・」
自分をイジメる為の道具を自分がイジメられる事によって自ら稼がせられる、ある意味自ら墓穴を掘るとも同じ事をしろとアスリンから歪んだ笑顔で命令されても、シンイチ自身はもう殆ど気力の無い諦めきった表情になりながらも粛々と甘んじてそれを受け入れていた。
だが、彼らにはさらに過酷な運命が仕組まれていた。
贅嶺女学園の現役JC―――勿論それはあくまでも設定だが―――による有料フェラチオサービスの話はまるで生き物のように噂が噂を呼び尾ひれを増やして近隣のDK・DCの間に広がっていった。
「俺はやっぱりBKA98がいいと思うぜ」
「あんなオワコンのどこがいいんだよ!?やっぱりそこは麻布十番だよ」
「それこそ地下で終わってる偽アイドルじゃんかよ!だったら俺は春日のハラヒレを推すぞ」
「何言ってるんだ?何と言ってもエヴァを越えたまさマサだろ!」
「何が何を越えたって?もう一度言ってみろゴルァ!」
「ふざけたクソスレ立ててんじゃねえよ!」
「いや、あの、やっぱり僕はじょしえんの方が・・・いいと思うんだけど・・・」
彼らが何を言い争っているかというと、アスカ―――勿論、アスリンの偽名である―――が思いつきでくっつけたオプションでのコスプレだった。贅嶺女学園中等部(時にはアスカ(アスリン)経由で入手した?練芙学園中等部の女子制服になっている事もあった)の姿ばかりではそのうち新鮮味が無くなって面白くなくなるだろう、と考えたのだ。
「良かったわねー、いろんな女装ができて。まあ、もっとも、チンポが付いてるのがバレそうなのはアウトだけどね」
チンポが透けて或いははみ出し若しくは丸見えになるセクシーランジェリーを始め、下着姿はNGで、水着やレオタードなど身体にみっちりと貼り付いてしまうのも、チンポの形が浮き上がってしまってバレバレなのでこれまたNGで、シンイチの大好きなブルマーもブレザームーンプティットの衣装もおそらくNGだろう。今の贅嶺学園/練芙学園のJC制服のように下腹部がちゃんとミニスカートで覆われているものでなければ気付かれてしまう。という事で、OKになったのが練芙学園中等部の女子制服も含めて以上の5種類のコスプレ衣装だった。それも、しっかりサトミが保管してくれていたので、そのコスプレをした写真を撮って案内メールに添付して、客に選択させる事にしたのだ。+1000円の追加料金は掛かるが、それでも客はコスプレを希望する者が続出した。これも年二回行われるコミケにおいて、女性コスプレイヤーがだんだん過激なセクシー衣装にチャレンジするようになってきたからかもしれない。
「はい、よくぞ御集まりになられました紳士淑女の皆様方。今宵は何かと学校の先生達からのお説教で溜まったストレスを一気にリセットして貰いたいと思い、ささやかですが宴を開催する事に致しました。どうぞ皆様方、リビドーを開放して頂いて好き勝手に楽しんで下さいませ」
土曜の深夜、練芙学院中等部のとある教室に集ったDK・DC・JK・JC十数名の前でアスカ(アスリン)がみょうちきりんな挨拶をしたところで、早速男女入り乱れてのパーティが始まった。と言っても、刺しつ刺されつ・・・いや、組んず解れつ・・・もちょっと違うか・・・ようするに、乱交セックスが始まったのではない。そこはまだ未成年らしく?着衣でのフェラチオ・クンニ、そしてシックスナインまでである。無論、汚れても良いように着替えもちゃんと準備されていた。
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