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第7話 そのヨン
ユイコはアスリンに言われるままに、トオルのペニスを手で包んで指で刺激し始めた。
「えっ何々~、このコってば毎日オナニーしてる訳?」
「げぇ~、それじゃまるっきり猿じゃん!」
「これは、後でしっかり反省させないとね・・・」
次期生徒会役員共のJK三人衆がそんな軽口を叩いていると。
「・・・う・・・う~ん・・・」
椅子に縛り付けられているトオルがくぐもった声を漏らして覚醒を始めた。
「・・・なんか・・・気持ちいい・・・」
「あっ、見て見て!」
「わはっ、膨らみ始めた!」
「これが勃起なのね!」
自分で声にして反応したように、ユイコの愛撫によって刺激されて快楽を覚えたトオルのペニスは徐々にその内部血流を増大させ、その体積を大きくしていった。その男子の性的現象を初めて生で目の当たりにした―――つまり、生でなければ何回か既に見た事はある・・・例えば、新刊・新中古刊の書店に置かれていて男性向けとは違って自由に取って立ち読みできたりあるいはNETで自由に拝見できる、腐女子向け18禁エロまんぐわ(ただし薄い本)とか―――彼女達のwktk感をさらに増大させながら、トオルの意識はようやく元に戻ってきた。
「・・・はっ!?」
「あらぁ、ようやくお目覚めのようねぇ・・・ククク・・・」
そのいやらしい笑い声のした方にトオルが思わず顔を向けると、そこにはやはり贅嶺女学院中等部の制服を着たアスリンがいた。
「惣竜さん・・・君が何故此処に・・・な、何だこれ・・・いったい、どういうつもりだい、君達・・・」
自分が椅子に縛りつけられて身動きできない状態だと気付いたトオルが周囲を見回すと、そこにはさっきの生徒会のメンバーとは違う者ばかり・・・しかも、彼女達が身にまとっているその制服は中等部のものではなかった。
「まぁ、きっとこれから長いお付き合いになる事だから、ちゃんと挨拶ぐらいはしておいた方がいいかしらね?」
「ええ、勿論です」
サエコの問いにアスリンは即答した。用意周到な準備と緻密な計画と大胆な行動で、既に自分達はトオルより圧倒的に優位に立っているからだ。
「初めまして、凪羅トオルくん。私は贅嶺女学園高等部の次期生徒会長、明日香サエコと申します」
「同じく、次期生徒会書記役、桂木アケミと申します」
「同じく、次期生徒会会計役、清宮ユミと申します」
「そしてこちらのお姉さま方は私が親しいお付き合いをさせて貰ってる、吉式リエさん、矢鳥ミエさん、袖永ミチコさん」
「彼女達が誰かはわかったから、僕を今すぐ自由にしてくれないか?」
しかし、気色ばむトオルの表情を見て、アスリンに紹介された三人は逆に薄ら笑いを浮かべた。
「あのさぁ、そんな姿で強気の言葉言ったって、お笑いにしか思えないんだけどぉ」
「イケメンの上にそんな凶器を股間に持ってるなんて、天は二物(にもの)を与えたって事ね」
「それを言うならにぶつだって」
三人のその言葉に、トオルはそういえば先ほど覚醒する前に何やら妙に股間が気持ちよく感じていた事を思い出して、はっと首を垂れてあっと驚いた。
「なっ!?ちょっ・・・き、君っ!?」
自分の足元にぺたんとM字座りして、自分のペニスを手で触っている女の子がそこにいて、流石のトオルも大慌てだった。
「き、君は、な、何をしてるんだい?」
「いや、わかるでしょ?凪羅くんのチンポをお手々で愛撫してあげてるのよ」
「や、やめたまえ、なんて破廉恥な事を・・・」
「でも、気持ちいーんでしょ?だって、そんなにチンポをそそり立てているんだもんね」
「なんでそんな事を・・・まさか、貴女達がこのコを脅して無理やりに・・・」
「そんな訳ないわよねぇ?」
実はトオルの言葉はまさに図星だった。だが、だからと言ってそれに対する反応はごく自然なものだった。勿論、そういう事態―――トオルは何故か物事の真相を証拠も無しに読み当てる事が多い、という事をシンイチから聞かされていたアスリンがそれに対応できるシナリオをイツコに立案してもらっていた―――に備えていたからだった。
三人のお姉さま方に問われて、ユイコは無言でこくりと頷いた―――頷く事しかできなかった、と言う方が正しいが―――のを受けてアスリンの説明が続いた。
「このコ、ユイコって言うんだけど・・・以前からずっとあんたに憧れていて、どうしてもいい仲になりたいと思ってて、悩んだ挙句私に相談に来たの。それで、私もこちらの三人に相談して、それでこちらの生徒会の方々にもつながって・・・最終結論が、実力行使でやってみよう、ってなった訳」
実力行使というより、それによる既成事実による脅迫で有無を言わせないという、ある意味タチの悪いストーカー行為も同然であるのだが、今トオルの目の前で起こっている現実は、アスリンが例のM資金(笑)にモノを言わせたおかげかもしれない。
「どう、ユイコ?あんたの憧れの男子のチンポの感触は?」
「え、えっと・・・」
ユイコ(シンイチ)はどう答えるべきかを、一瞬で決めなければならなかった。
「あ、あの・・・ビキビキで・・・コチコチで・・・硬いです・・・」
ほんの一瞬考えて導き出した結論は、アスリン達からの無茶な要求には全て応じる、という事だった。さもなければ、アスリン達はすぐさま自分の素性をトオルにばらしてしまうだろう。
女装させられて、ペニスを勃起させてしまって、アスリン達にペットか奴隷のごとく扱われて、どんなみじめな仕打ちも耐え忍んで受け入れねばならないという自分の境遇を知ってしまったら、トオルはどんな反応をするだろうか?
きっと、己の素性を偽っていた事をなじられ、彼に近づいた事―――別にシンイチが自ら積極的に近づいた訳ではなく、どちらかと言えばトオルがシンイチに興味を持って積極的に声を掛けてくるようになった、というのが本当だったが、今のシンイチは混乱しているのか、それに思い至らなかった―――を何か下心か何かあったのではないかと疑われ、ついには信頼を失って絶交されてしまうだろう。それはシンイチとしては絶対に避けたい事だった。もっと仲良くなって親密になって、それからならば今の自分の境遇を打ち明けて何とかいい方向に持っていけないかと言う相談ができるようになれば・・・と考えていたのだ。
トオルに自分の素性をバラされたくはない、そんな一心で口にした言葉は、やはりアスリン達腐女子が喜ぶようないやらしさに満ちた語句だった。
「そう・・・良かったわねぇ、あんたの手コキでフル勃起してくれたんだから」
さも楽しそうに話すアスリンにユイコは無言で頷く。
「んっ・・・やめ・・・たまえ・・・」
トオルの方は、ユイコの手コキでペニスに快楽が走り、直接的接触による愛撫の中止を求める声も途切れがち。
「じゃあ、あんたの得意技でもっともっと気持ちよくしてあげたら?それに、あんたもチンポしゃぶるのは好きでしょ?」
そのアスリンの呼びかけで、さらなる萌え萌えシーンが見られる―――まあ、その予定もちゃんと前もってアスリンから聞かされていたが。勿論、フィニッシュがどうなるかも―――という事で、ますます周囲の腐女子JK6人衆もwktkして股間を濡らしていた。
そして、アスリンに言われて、自分の股間の前に座り込んでいる少女が自分のペニスの前に顔を近づけてきた時、トオルもその少女が何をするつもりなのかに気付いた。
「だ、ダメだよ・・・そんな事・・・僕らはまだ・・・中学生だし・・・」
「あらら~、遅っくれてるのね~。今時のJCなんて、彼氏にフェラチオしてあげるなんて当ったり前なんだから~」
「それに、もっと進んでいるコなんて、中学生で童貞なんてキモーイとか言っちゃうのよ」
「童貞は小学生までだよね~、とかね」
勿論、それはネットから学んだ間違った知識であるし、第一そう言っている腐女子JK6人衆も全員処女であるし、中学生男子が童貞である事を蔑んだりできない筈であるが・・・。
「それにさ、このコはチンポしゃぶるのが好きだから、有料フェラチオサービスの裏バイトでおこずかい稼ぎしてたのよ。もうプロ級のテクだと思うから」
本当なら耳を塞いで聞きたくもないそのセリフも、今のユイコは甘んじて受け入れるしかない。心の中でトオルがそんなことを嘘だと信じてくれるだろうとはかない希望を持ちながら・・・。
「ねぇユイコ、いつまで焦らしてんの?さっさと咥えたら?あんたの大好きな男子のチンポでしょーが」
焦らしていたつもりではなく、踏ん切りがつかなっただけのユイコだったのだが、アスリンはトオルの背後から気付かれないように冷たい視線で睨みつけた。
「だ、ダメだよ・・・そんな事・・・ぼ、僕の事を・・・想ってくれてるなら・・・僕の頼みを・・・聞いておくれ・・・」
トオルはなおも中止を求める。
「と言う事だけど、今の言葉をちゃんと聞いたわね?」
アスリンの言葉にユイコはすぐさま頷いた。もしや中止させてくれるのか?との微かな期待を持ちながら・・・。
「ちゃんとその言葉はしっかり耳で聞いたそうよ。じゃあ、これでオーケーよね?さっさとやって」
頼みを聞くというのを文字通りただ「聞く」だけで流してしまったアスリン。これがお笑い芸人のコントならちゃんとギャグとして成立するが、この場でそれをギャグと受け止めるのなら、ペンギンが喜ぶほどの寒さで一気に凍り付くだろう。
“もう・・・ダメなのね・・・”
ユイコは心の中で呟いた。期待させるのも、それを後で裏切ってわざとより手酷いダメージを与える為だったのだ。どこかの根暗少年なら「裏切ったなっ!」とか絶叫するのだろうが、ユイコにはアスリンに反抗的な言動をすることは許されていないのだ。
“ゴメン、トオルくん・・・僕は・・・僕はもう・・・ダメなんだ・・・”
ユイコの意識から一瞬だけシンイチの意識に戻って心の中でトオルに謝ると、すぐにシンイチは意識をユイコに切り替えた。
目の前にあるのは、自分のフェラチオを待っているDCのペニス、ただそれだけに過ぎなかった。
ちゅっ・・・とまずは亀頭部に軽くキス。そして、次は右にさらに左に、同じく優しいキスを繰り返し続けながら、ユイコの唇は徐々にトオルのペニスの根元へと降りていく。
「い・・・いけないよ・・・君みたいな・・・カワイイコが・・・そんな事・・・」
トオルはその甘く優しい刺激に快楽を感じているものの、それを表情に出すのを我慢しようと目を瞑って耐えていた。
キスの次は、舌でゆっくりと舐め上げる、舐め下げるをまた前・左・右と繰り返しながら、ペニスの下の玉袋を優しく撫で回す。自分も同じ物を持ってるがゆえにユイコのその手つきは慎重であった。愛撫しても大した快楽は与えられないし、扱いを間違って力を入れてしまったら逆に苦痛を与えてしまって本末転倒となる。
それは、所謂「焦らし」でもあった。ペニスへの直接的な愛撫による快楽付与ではなく、そのすぐ傍の器官への刺激がさほど快楽を感じない事により、もっと快楽を得たいという男性の性欲を喚起させ、あるいはその快楽上昇曲線が度を過ぎていた場合の一時休憩と言う意味合いもあり、ペニスへの愛撫の際には玉袋も同時に刺激するのが男性の悦ばせ方の基本の一つでもあるのだ。
そんなテクニック、いや、フェラチオそのものなんて、覚えたいなどとユイコ(シンイチ)は決して心から思った事は無かったのだが、それを覚えてしまった、いや、覚えさせられてしまったのは勿論アスリンの命令による有料フェラチオサービスをさせられてきたからだった。
もっとも、アスリンの意に反しててゆーか予想外てゆーか、フェラチオさせられている時のシンイチはそれまでの女装時―――ユイコと称してはいたが、心は男のコであった。それ故に、性同一障害でもなければ異性装というアブノーマル一直線という変態的行為に性的興奮して―――それもサトミによって条件反射的に躾けられてしまった性癖であるが―――ペニスをフル勃起させてしまっていた―――とは違って、心は本当にユイコという女のコに変化していた。女のコだから、男のコのペニスをフェラチオする事に拒絶反応などなく―――男性器に性的興奮を覚えない女性もいるにはいるが、つまりそれは大雑把に言えばレズビアンとしてくくられる―――ユイコはフェラチオサービスを続けてこられた。ただ、心は女のコでも持っている性器はペニスなので、女装でフル勃起してしまっていたそれが女のコの意識での性的興奮でも激しく熱い脈動を打ちながら硬度を持続し続けていたのであって、決してアスリンが目論んだ「男のコとしてフェラチオで性的興奮してペニスをフル勃起させる変態」にはならなかった。
「そろそろキスや舐めるだけじゃなくて、おしゃぶりしたくなってきちゃったんじゃないの?ユイコ」
「は・・・はぃ・・・私・・・トオルさんの・・・チンポ・・・・・・お、おしゃぶり・・・したいです・・・」
すぐにアスリンの気に入るようなセリフを返すユイコ。目の前でトオルのペニスを愛撫しているその女装っこが今は男のコではなくて女のコの意識に心変わり、はちょっと違うか・・・心が変化している事にアスリンは全く気付いていなかった。シンイチが自分の言う事に唯々諾々と従っているのだと認識していた。シンイチの今の心を見抜けるのはここにはいないイツコだけだろう。そして、シンイチの真の心の奥底まで読み取れるのは、おそらくもうこの世には誰もいないだろう・・・
そして、トオルの方も必死にユイコに愛撫を中止してほしいという言葉を出す事さえできなくなっていた。もし、口を開けばおそらくは歓びの声を漏らしてしまうだろうと思っていたのだ。
「くふふ・・・本当におしゃぶりしたいの?」
「は、はぃ・・・」
「本当ね?」
「は、はぃ・・・」
「・・・本当に、おしゃぶりしたいのね、ユイコ?」
何故かペニスをおしゃぶりしたいというユイコを焦らすように何度も訊いてくるアスリンの意図にユイコはようやく気付いた。
「は、はぃ・・・トオルさんの・・・チンポ、おしゃぶりしたいです・・・」
「ん?よく聞こえなかったけど、何をおしゃぶりしたいって?」
「トオルさんの・・・チンポです・・・」
「もう一回」
「ト・・・トオルさんの・・・チンポです・・・」
「ふーん、そんなにそいつのチンポをしゃぶりたいんだ。思った通り、あんたってば変態ね」
「まぁまぁ・・・だって、女のコだもんねぇ」
「女なら、死ぬまでにチンポの一舐めぐらいしたいのが普通だしさぁ」
「男ならチンポの代わりに女のマンコなんだろうけどねぇ」
ユイコの頬が恥じらいでほんのり赤く染まっているのを見て、アスリンが焦らすように見せかけて実はユイコを羞恥責めしている事に気付いた周りの腐女子JK六人衆が悪ノリ?してきた。
「本当にフェラチオが大好きなようね」
「じゃあ、早くヤラせてあげようよ」
「私達も見たいし」
まあ、確かにアスリンだって、キョウヤに片想いしているし、キョウヤをオナペットにしてオナニー中に妄想の中でキョウヤのペニスにフェラチオしていたり、さらにその妄想が口内射精や精液ごっくんや顔面シャワーまで暴走した事も多々あった。
「じゃあ、ちゃんとおねだりしなさい」
「はぃ・・・アスリン様・・・どうか、ユイコに・・・トオルさんのチンポを・・・おしゃぶりさせて下さい・・・」
自分の事を様付けで呼ばせたくて何度も同じことを言わせたかった、とユイコは解釈したのだが、それも違っていた。
「あのねぇ、私に言うならお願いだけど、おねだりだったら相手が違うでしょ?」
つまり、トオルにフェラチオさせて下さいと言えと言う事だった。アスリンの命令だから、アスリンのペットだから、仕方なく心を無にして従ってきたのに、今度はその変態行為をトオルに哀願しろというのだ。
そして・・・ユイコは一瞬で覚悟を決めるとトオルのペニスを咥えるために口を開いた。
「トオルさん・・・どうかユイコに・・・フェラチオさせて下さい・・・」
「ダメじゃん、ユイコ!そんなお上品ぶったお願いで許してくれると思ってんの?さっきまで口にしていたように、ちゃんといやらしくおねだりしなさいよ!」
アスリンのダメ出しが出て―――古臭い言い方をすれば、カミナリが落ちて―――思わず首を竦めたユイコは、気を取り直してトオルのペニスをおしゃぶりするためにもう一度口を開いた。
「トオルさん・・・どうかユイコに・・・トオルさんのチンポを・・・おしゃぶりさせてください・・・」
しかし、それでもトオルは首を縦に振らずに横に振った。既に性の知識として、女性に口唇愛撫してもらうのはとても気持ちいい事であると知っている年齢であるが、それでもトオルは年齢に不相応な道徳観念を持っているようだった。容姿端麗・学業優秀・運動万能・明朗快活という非の打ちどころの無い人となりに加えて紳士然とした普段からの言動やその立居振る舞いが、どんな女子生徒のハートも一撃で射貫いてしまう訳で、練芙学園だけでなく贅嶺女学園でもトオルは大人気だった。だから客観的に見れば贅嶺女学園の女子中学生―――という設定―――のユイコが思い余って過激な行為に走った、と受け取れる訳ではあるが、そこにいる七人の腐女子にとっては、トオルは自分達のほもーん幻想をリアルで具現化させるためのただのイケメンに過ぎず、射貫かれるべきハートなど持ち合わせていなかったようだ。
トオルのその頑固なまでの断固な拒否でまたユイコに一筋の希望の光が見えたかに思えたが。
「あーもうじれったいわねー。いいわ、ヤッちゃいなさい。この私が許可するわ」
アスリンのその一言で、希望の光はあっけなく消え去った。それでもユイコが躊躇していると・・・
「何やってんの?そいつのチンポが舐めたくてしゃぶりたくてムラムラ興奮して仕方なかったんでしょ!だから、さっさとヤリなさいよ!」
アスリンはユイコの頭を後ろから抑えて無理やりトオルのペニスに近づけさせる。
「ほらっ!口を開けなさい!チンポを咥えるのよ!しゃぶりなさい!」
そんな言い方をしたら、明らかに嫌がる女のコにフェラチオを無理強いしているのがバレバレなのだが、何が何でもシンイチにトオルのペニスをフェラチオさせたくて仕方がなかったアスリンは頭に血が上ったのか、自分のしている事が全く分かっていなかった。
そして、仕方なくユイコはトオルのペニスを口の中に入れた。決して、何が何でも間違って歯を当てたりして痛い思いをさせないように最新の注意を払って・・・てゆーか、それはフェラチオする場合には当然の事で、相手が誰だろうが関係なく女のコが気を付けなければならない当然の事だった。
そして、今まで優に20本を越えるほどのペニスをしゃぶらされてきて、本職のフェラガールに勝るとも劣らないとも言えるか言えないかというレベルに達していたそのフェラチオテクニックをもってすれば、これが初めてのフェラチオというトオルの忍耐力を凌駕するのも時間の問題と思われた。
ユイコは、フェラチオサービスをさせられていた時のように、丁寧に唇と舌と口内粘膜とを使って着実にトオルのペニスに快楽を注ぎ込んでいく。舌をねっとりとペニスのカリ首に這わせるようにして舐めまわし、バキュームしながら唇をすぼませてペニスの茎をしごき立てる。女のコの意識がなせる業か、ペニスを口腔内に含んでいるというそのシチュエーションに興奮しているかのようにユイコの口腔内は唾液で溢れかえってしまった。
じゅるじゅるっというフェラチオの音が室内に響く。
「スゴ・・・これがフェラチオの音・・・」
「唾がいっぱい出てるんだ・・・」
「さすが、相思相愛らしいね・・・」
女子高生のお姉さま達は目の前で見る初めてのフェラチオの光景に興味津々で熱い視線を送っていた。
「大丈夫です、ちゃんと録画しているので、後で何回も見れますから」
今までに何度なくユイコのフェラチオサービスをやらせてきたアスリンは耐性ができていたのか、目の前のフェラチオシーンにもさほど興奮はしていない・・・フリをしていた。
何とは無しに見ていれば、確かにそれは見慣れたユイコのDS・DC・DK・DDへの有料フェラチオサービスのシーンと同じであった。だが、今回はユイコがペニスを咥えている相手はトオルなのだ。
“グフ、グフ、グフフ・・・ついにシンイチにトオルのチンポをフェラチオさせてやったわ・・・”
惜しむらくはトオルのペニスをフェラチオしているのがシンイチではなくその女装したユイコである事だが、また後になって今回のネタを使って脅迫すれば、いつかはシンイチがトオルのペニスをフェラチオしているシーンは見れる筈だ。今日はそのための第一歩であり、シンイチのほもーんアナルマゾ奴隷化計画と言う己の野望の達成がだんだん着実に近づいている事に胸を熱くし、そしてそれ以前に目の前のそのシーンに腐女子として性的興奮を覚えない筈が無かった。
そして、異常なまでの男女の性愛への我慢てゆーか道徳心が大きかったさしものトオルもそろそろ陥落に近づいて来ていた。
「うぅ・・・や・・・やめるんだ・・・こ、このままだと・・・君を・・・汚してしまうから・・・」
「まだそんな事言ってるんだ」
「女心がわかってないわね」
「そのコはあんたが好きで好きで堪らないんだよ」
「てゆーか、あんたのチンポをしゃぶりたくてずっと悩んでたんだってさ」
「だったらお願いを聞いてあげてもいいじゃん」
「ここはやっぱり、セーエキ出してあげないとね」
その瞬間が見たくて―――妄想の中やネットで見れるアダルト動画ではさんざん見ていたらしいが―――ペニスから精液が迸るそのシーンを生でみたいらしく、女子高生のお姉さま達は勝手にユイコの希望をでっちあげてトオルに射精を促し始めた。
勿論、彼女達の勝手な設定にユイコは抗議の声を上げる事は出来ない。トオルのペニスを咥えているからそれは物理的にも不可能な事だった。
もっとも、トオルが射精した精液を全部ユイコの口に注ぎ込んでしまったら、射精シーンを生で目撃できない事に気付いていないところは何をか況や・・・。
「も・・・もう・・・ダッ・・・ダメだっ・・・・・・出るぅっっっ!!!」
我慢の限界をこえて臨界点を突破してしまったトオルは目をぎゅっと瞑ったまま、悲痛な声を出して腰をガクガクと震わせながら射精を開始した。
「ふぐぅっ!?」
何十人ものDS・DC・DK・DDのペニスを舐めしゃぶらされてきただけでなく、口腔内に発射された精液をことごとく飲み干させられてきたユイコだったが、運悪くトオルの精液の初弾は口腔内粘膜ではなく喉の奥に着弾して・・・
「・・・んぐぅっ!・・・ぐふっ!!」
次々とトオルのペニスから打ち出されてくる精液を口腔内で受け止めながらも、最初の一撃でユイコはむせてしまっていた。
結果、我慢する事が出来ずにユイコはトオルのペニスを口から抜いてしまった。そうしなければ、喉奥を直撃して気管へ侵入した異物を吐き出す事はできなかった。だが、アスリンを除く腐女子JK6人衆にとっては、その方がよかった。もし、口内に発射された精液をユイコがそのまま一滴も零さずに飲み込んでしまったとしたら、せっかく目の前で美少年が射精してくれるというのにそのシーンを生で見れなかった訳で、後で悔しがったりあるいはアスリンに文句を言っていただろう。しかし、実際にはユイコはトオルのペニスを口から出して、その結果、トオルの生射精シーンをとうとう自分の目で鑑賞できたのだ。しかも、その精液はフェラチオしていたユイコ(勿論実は美少年シンイチの女装した姿)の顔じゅうにまき散らされる事になって、「美少年による美少年へのフェラチオ、そして精液顔面シャワー」という、腐女子の脳天を直撃するようなシーンまで鑑賞できたのだ。まさにアスリンさまさま・・・いや、今回ばかりはユイコさまさまかも。
だが、思わぬ不幸?を被った者もいた。
ユイコの頭を押さえていたアスリンも、目の前でトオルからユイコへの精液顔面シャワーを生で鑑賞―――それも、本当に目の前と言う特等席で―――できたのだが、ずっとそこにいたので目標地点―――ユイコの口腔内―――を外れた流れ弾―――それも、トオルの射精が思ったよりも長く・・・・・・・・・ユイコに有料フェラチオサービスで経験させていた時の記録よりも・・・・・・・・・続いていたせいもある―――が、トオルのペニスのしゃくりあげによって目標地点を定めずにまき散らされたせいで、ユイコの頭に添えられていたアスリンの手の甲に着弾してしまったのだ。
ぴちゃっ、という音とともに手の甲に何かが付着したのに気づいたアスリンは、慌ててユイコの頭から手を放してその付着物を確認した。
「ゲェーッ!?きっ、汚ったねぇ~っ!?」
アスリンは慌てて手を振ってそれを落とそうとしたが、仮にも?白濁粘液と言われるその粘性の高い白濁液がそう簡単に落ちてくれる筈もなく・・・
「こ、このクソバカユイコッ!何チンポ吐き出してんのよっ!汚ったない汁が手に掛かっちゃったぢゃないのよっ!」
「アハハハハッ!」
「イヒヒヒヒッ!」
「ウフフフフッ!」
「エヘヘヘヘッ!」
「オホホホホッ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・ッ!」
慌てるアスリンを見た腐女子JK6人衆は変なカンジで大笑い。中には器用にも声を出さず腹を抱えて笑っていた者もいた。
「もうっ、笑ってないで、誰かウェットティッシュ取ってよぅっ!」
「はいはい」
こんな事もあろうかと、なんて大袈裟なレベルではなく、ちゃんと常に準備しておくのが淑女の嗜みであるのだが、サエコが出してくれたポケットティッシュでアスリンは手の甲に付着したトオルの精液を何とか拭き取った。まあ、水で洗い流さないと完全には落ちないので、後でシャワーを浴びるまでアスリンは微かながらも精液臭に悩まされる事になるだろうが。
だが、アスリンがほんのわずかな一滴だけ手の甲に受けたのに対し、ユイコの方は口腔内だけでなく、顔中にもトオルの精液をまき散らされてしまっていた。三人同時に相手をさせられた時に、ほぼ三人同時に―――正確には間を殆ど開けずに三人連続で―――精液を顔中にまき散らされた事もあったが、トオルの射精量はその三人に匹敵・・・いや、顔中にまき散らす前に口腔内にもまき散らしていたのだから、一人で4発分の精液を発射したようだ。
「・・・ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・」
トオルはあまりの激しい射精快楽に大きく息を荒げていた。自分でオナニーした時よりも異常な程に大きく興奮したようで、それも初めてだったせいもある。
そして、腐女子JK6人衆と言えば、アスリンの反応が情けないてゆーかカッコワルイてゆーかみっともない、てゆーか、そんなカンジみたいなものとかだったので、思わず大笑いしてしまったのだが、その直前までは、それまで文章・音声ドラマ・二次元の漫画や動かないアニメ・ゲーム(と言っても音・挿絵付き小説も含む)で見聞したり、あるいは脳内で妄想する(勿論それだけでなく、オナニーのネタに使っていたのだが)しかなかった、垂涎モノの美少年同士(と言っても、片方は美少女に化けているが)によるフェラチオシーンに続いて口内射精(と言っても、それは口の中なので見えなかったので想像だったが)シーンさらに顔面射精シーンまでが目の前で鑑賞できて、もう胸はドキドキ動悸はムネムネ秘所はヌルヌルという状態だった。
しかし、誰一人として暴走してトオルのペニスに手を伸ばして好き勝手に弄ったりするような行動までは起こさなかった。
確かにトオルは贅嶺女学園で人気ナンバーワンの練芙学園の生徒で、誰もがお近づきになりたい・彼氏になってほしい・彼女になりたい、さらには年齢が上がってくると結婚を前提としたお付き合いをしたい等と思うようなイケメン男子中学生ではあるし、その6人も練芙学園でナンバーワンのイケメン男子とは思っていた。しかし、その先が一般女子と腐女子が決定的に異なるところで、その6人は別にトオルと恋人同士になりたいとは思っていなかった。
その6人が求めるモノ・願うモノは異なっていた。
ミエ・リエ・ミチコの三人はやはりサイコーのヤヲイシーン(つまり美少年同士のほもーんセックス)を生で鑑賞したいという事であるが、ユミ・アケミ・サエコの三人はさらに貪欲で自ら美少年のアヌスを貫いてヨガらせたいという事であり、さっきユイコがトオルにお願いした、ペニスをさわりたいとかしゃぶりたいとかの普通の女の子らしい欲望は微塵たりとも持ち合わせていなかった。その点は、同じく腐女子でありながら片想い人のキョウヤに対し淫らな妄想をしてオナニーをするアスリンともまた異なっていた。
「いや~、エガッタ~」
「いや~、堪能したわ~」
「ふっ、濡れちゃった・・・」
リエ・ミエ・ミチコの三人は今日の幸せを無言でしみじみと噛みしめているのに対し、ユミ・アケミ・サエコは明け透けなまでに己の心情を口にした。そのレベルの差が、腐女子の差でもあり、さらには生徒会役員を務める器量の差とも言える訳らしい。
「楽しんで頂けたようで良かったです」
アスリンは6人の腐女子のお姉さま方が自分の仕掛けたショーを楽しんでくれた事に満足した。もっとも、アスリンとしてはその6人を楽しませるのが主目的ではなく、自分の野望の達成に利用しているだけであり、自分がシンイチに飽きてポイ捨てしたとならば、この6人なりサトミでもイツコでもサヤでもさらにシンイチに反感を持つ例の反ブルマー同盟の連中にくれてやるのにやぶさかではなかった。注意すべきは自分の言に染まぬあるいは意に反するさらには敵対的な言動を見せた時の対処である。
“まぁ、その時は例のM資金(笑)を使えばなんとでもなるし・・・”
等と心を引き締めつつも、アスリンはトオルに向き直った。
「いつまでも悶えてないでさぁ・・・感想聞かせてよ。ユイコにチンポしゃぶられてどうだった?気持ち良かったでしょ?」
「・・・き・・・君は・・・なぜこんな・・・破廉恥な事を・・・」
自分の後継者に、と考えていたシンイチと仲の良いらしいアスリンの手引きでこんな破廉恥な体験をする事になったのがトオルは信じられなかった。何より、自分の後輩でもある女子がこんな事を企てた事は愕然とする事だった。
「ん~とさぁ、何か勘違いしてない?私はこんな事はしないし、できないわよ。このコはチンポしゃぶりが大好きみたいだけど」
女子中学生にペニスを口唇愛撫されて、自分と同じ練芙学園の女子生徒であるアスリンも中学生にあるまじきレベルの不純異性交遊をしているのではないかとトオルが勘違いしても無理は無かった。
だがしかし、アスリンは今トオルが体験した事と同じ行為はしていなかったが、別の意味での不純異性交遊をしていた。同じ年齢の男子中学生に理不尽な罠を掛けた挙句に自分のペットにしてしまい、あろう事かほもーんアナルマゾ奴隷に仕立て上げようとしている・・・そんな事をトオルが気付く筈も無かった。勿論、自分の足元にいる贅嶺女学園の中等部の生徒がそのアスリンのペットである事も・・・。
「今日はどうしてもこのコが自分の欲望が抑えきれなくて悶々する毎日を送っているって悩みごとの相談を受けたから、思い切って行動してみればいいんじゃないか、って思ってお膳立てしただけだし・・・そうよねぇ、ユイコ?」
最初は確かにそんな理由付けをしてはいたが、途中で盛り上がってきた際には頭のタガが外れて無理やりユイコにトオルのペニスを咥えさせようとしたのはそこにいる腐女子JK6人衆には完全に目撃されている事実なのに、またしゃあしゃあと元の理由を持ち出してそれでも平気な顔のアスリンだった。トオルもさっきの体験が強烈すぎて、最初のアスリンの説明なんて記憶からすっかり消えていた。
「え、えぇ・・・そうです・・・」
アスリンの問い掛けに一応同調して肯定の言葉をつなげたユイコだったが。
「・・・あまり嬉しくなさそうねぇ?」
「い、いえっ、嬉しいですぅ」
アスリンの冷ややかな視線に慌ててユイコは彼女の言葉を否定した。
“肯定したり否定したり、忙しいわねぇ”
等と腐女子JK6人衆は思っただろう。が、ユイコはアスリンの気に入りそうな言葉を続けて紡いでいった。
「わ、私・・・男のコのチンポが大好きで・・・いつもチンポを触ったりしゃぶったりするのが大好きだったから・・・」
「好きなのはそれだけだったっけ?」
「それから・・・チンポから出るミルクを飲むのも・・・顔に掛けられるのも大好きで・・・」
「それで、おこずかい稼ぎがてらに有料のフェラチオサービスまでやっちゃってたのよね~」
「中学生や高校生だけでなく、上は大学生や社会人のチンポ、下は精通している小学生のオチンチンまで舐め回して・・・」
「まさに老若男女ってやつ?」
「コラコラ、女にチンポは無いっつーの!」
まあ、クリトリスは女チンチンとも言うからあると言っても間違いにはならないかもしれないが。
「それで、ザーメンミルク飲みまくって・・・」
「スペルマシャワー浴びまくって・・・」
「セーエキの顔面パックでお肌もツヤツヤなのよね」
アスリンを含め、腐女子JK6人衆はアスリンから提供されて見たユイコの有料フェラチオサービスの動画のシーンを思い出して、口々に言葉の暴力でユイコを傷つけていく。自分達が何をやっているか、何をしているかについてはアスリンは自覚しているが、他の6人は自覚していないようだった。
「そ、それで・・・私、トオルさんを見かけて・・・一目で好きになってしまって・・・」
ユイコは7人の腐女子が思いつくまま有らん限りに嘘八百を並べ立てるのを遮るように女のコらしく可愛い事を言ったのだが。
「でも、三度のメシよりチンポしゃぶりが大好きな変態であるだけあって、寝ても覚めてもあんたのチンポをしゃぶる事ばっかり考えてて、オナニー三昧だったんだって・・・それで、とうとう気が狂いそうになってようやく私に泣きついてきたのよ」
よくもまあ次から次へと嘘八百の捏造を思いついて並べ立てる事ができるものだ。だが、実のところ、この7人の腐女子は普段から脳内で妄想していた事を口にしているだけだった。
「で、どうだった、ユイコ?憧れの男子のチンポをおしゃぶりして」
「う・・・嬉しかったです・・・」
「ちょっとぉ、それだけ?もっと素直に言いなさいよ、チンポしゃぶっておいて今更何をカワイコぶってんのよ!」
勿論、アスリンがユイコに恥ずかしい事を言わせようとしている事ぐらい、ユイコにはお見通しだった。
「あ、あの・・・トオルさんのチンポ・・・触ってみたら・・・大きくて・・・長くて・・・太くて・・・熱くて・・・硬くて・・・いい匂いで・・・胸がスゴクdkdkしました・・・」
しかし、トオルのペニスは別に巨根という訳ではなくて、勃起前後の大きさ(長さと太さ)と硬さは別に普通の一般男子中学生の平均と何ら変わるものではなかった。
「それで?」
「そ、その・・・トオルさんのチンポ・・・しゃぶってみたら・・・とても美味しかったです・・・フェラチオしている時に・・・お口の中で出たり入ったりしている時に・・・チンポの先っちょがお口の中に当たったり・・・カリ首のところで唇がプリプリされて・・・いっぱいエッチな気分になっちゃって・・・」
「それから?」
「え、えと・・・トオルさんのチンポミルク・・・お口の中にいっぱい出してくれて・・・嬉しかったです・・・チンポミルク・・・スゴクおいしかったです・・・お口だけじゃなくて、顔中にもいっぱいかけてくれて・・・感激しました・・・」
「・・・ったく、よくもそんな変態丸出しのセリフ言えるわねぇ。とことん変態ね」
「どうせ、妄想の中でこの人のチンポしゃぶってたんでしょ?その時から、こんな変態なセリフ考えてたんじゃない?」
「良かったじゃん、したい事もできて言いたい事も言えて、自分が変態だって事もわかって貰えて」
7人の腐女子の口から出まかせ発言は続く。もっとも、ユイコが言ったセリフは、今までアスリンから受けていたほもーん調教の一環である、18禁やをい作品(小説・漫画・アニメ)の鑑賞で無理矢理に頭の中に詰め込まれていた状況描写やセリフを思い出して口にしたものだった。
「ほら、聞いたわよね?ユイコは憧れのあんたのチンポを触ってしゃぶって、セーエキを飲ませて貰ったり顔に掛けて貰って嬉しくて喜んでる変態なのよ。ハレンチだとかなんだとかは気にしなくていいんだってば」
しかし、トオルの方は、目の前のカワイイ女の子がアスリンやほかの腐女子JK6人衆が口々に蔑む変態少女である事に衝撃を受けているようで、頭が混乱して思考回路がうまく回らず、言葉が出てこなかった。
「じゃあさ、とりあえず記念撮影してお開きにしましょうか?」
とアスリンが言い出して、ようやく悪夢の黒昼夢は終わりを告げる事になった。
「ほら、ユイコ、トオルの前でこっち向いて・・・頭の上にチンポ載せてちょんまげにして・・・」
アスリンに促される・・・もとい、命じられるままに、ユイコはトオルの開いた両脚の間に身体を入れた。さっきまでユイコの手・口唇愛撫でギンギンにオッ起っていたトオルのペニスも、今は項垂れてしまってはいたが、まだ血流はさほど抜けきっていないようで半勃ちサイズでユイコの頭の上にポロンと置かれている。
そんな屈辱的な構図なのに、アスリンはさらに容赦ない言葉を告げる。
「あんたまだ興奮してるみたいねぇ?じゃあさ、スカート持ち上げてパンティ見えるようにしちゃいなさいよ。その方がより変態度が上がるわ」
「そ、そんな・・・み、見えちゃう・・・」
勿論、はた目にはトオルにパンティを見られそうで恥ずかしがっているように思われるが、実はそうではなかった。ミニになっているスカートを持ち上げたら、そこにビキニのパンティから顔をのぞかせているペニスを見られてしまうかもしれない、それを怖れていたのだ。だが、実際にはトオルからはユイコの頭が邪魔してユイコのパンティは見えなかった。
「ダイジョーブだって、バレないバレ・・・じゃなくて、見えないから」
その発言もヒヤヒヤものだったが、未だ、少々惚け気味だったトオルは全く気付かなかった。いつものトオルだったらその聡明さでピンとくる事は先日のブルマー廃止の是非を問う生徒総会での、とある一女教諭の不用意な発言を切っ掛けにスキャンダルを暴いた事で証明済みだったのだが、さしもの彼もこんな尋常ではない事態ではどうしようもなかったようだ。
「ほら、いつまで躊躇ってんのよ!さっさとしなさいよ、ユイコ!」
アスリンにまた命令されて、ユイコは恐る恐る制服のスカートをパンティが丸見えになるまで捲り上げた。当然、そこにはビキニタイプのパンティに収まり切れずにペニスの亀頭部がしっかり顔を覗かせていた。だが、それを口にして囃し立てたりしたら、やはりもうごまかしようも無いので、アスリンと腐女子JK6人衆は我慢した。
「はい、笑って笑って~スマイルはタダだもんね~ピースサインもしちゃお~」
しかたなく、ユイコは片手でスカートを持ってもう片手でVサインしてぎこちないスマイルを見せた。ちゃんとビデオカメラで盗撮されているから心配する必要―――このシーンを使ってさらなる変態行為をシンイチとトオルに強要する予定なので、このシーンをちゃんと押さえておく事はとても重要であった―――は無かったが、その場の気分の盛り上げの為にアスリンは記念写真撮影をしたのだ。
「じゃあ、いいわユイコ。もの凄~~~くイカ臭いから、さっさとウェットティッシュで綺麗にしなさい。それともそのみっともない姿のままで家に帰る?」
「そ、そんなの嫌です!」
ユイコは慌ててトオルの脚の間から這い出て、アスリンに言われたとおりにウェットティッシュで顔中にまき散らされた―――勿論、射精の激しさゆえに顔だけでなく髪の毛や制服の一部にまで降り注がれていた―――トオルの精液を拭き取る作業に入った。
「さてと・・・じゃあ、そろそろ自由にしてあげるわ、凪羅センパイ」
アスリンは盗撮カメラをリモコンで電源Offにするとトオルに向き直ったが。
「ちょっと、お姉さま方!本日のお楽しみはもう終わりですよ!」
トオルの傍には腐女子JK6人衆が群がって至近距離でトオルのペニスを観察していた。
「それに、まだまだ続きはあるんだし、一段落着いたら自由にされて結構ですから、それまでは勝手な振る舞いは謹んで貰いたいんですけど!」
「はいはい、わかったわ」
何と言っても、アスリンはお金持ちなのだ。今後の自分達の欲望を満たす宴の主宰者であり、スポンサーなのだ。今ここでアスリンの意向に従って自分の愉しみをみすみす失うような事を彼女達がする筈も無かった。てゆーか、そんな事したら、もしかしたら命さえ危ういかもしれないのだが、勿論彼女達にそこまで思い至るほどのあれやこれやは無かった。
そして、アスリンはロープをほどいてトオルの身体を椅子から解放してやった。
「じゃあ、さっさとソレを仕舞ってくださいます?」
少々いやらしさを感じる下卑たニヤニヤ顔でアスリンに言われて、トオルは慌てて自分のペニスをパンツの中に仕舞った。
「・・・惣竜さん・・・君は・・・」
「あぁら、凪羅センパイったら、私に何か強く言える立場にあるとでも思ってるんですかぁ?さっきのユイコのフェラチオとセンパイのトコロテンの様子はちゃんと録画させて貰ったから、センパイの態度一つで全世界のNETにOPENする事もできるんですよ?」
「・・・く・・・」
トオルは唇を噛んで押し黙った。現在のNET社会では、一度広まったらその情報を完全に削除・消滅させる事はほぼ不可能に近い事ぐらいトオルも知っている。道徳心の大きいトオルが、相手が一方的な想いをぶつけてきたからとはいえ、自分の射精シーンを世界中にバラ撒かれて平気でいられる筈もなかった。
「当然、わかっているとは思うけど、今日の事は勿論誰にも言うべき・・・言うべっけんかな?・・・言うべっかんこー?」
思わず腕ぶして頭をひねってしまったアスリンに代わってサエコが続けた。
「言うべからず、よ・・・」
所謂、最近覚えた事を得意になって披露しようとして大失敗してしまった感のあるアスリンは気を取り直して・・・
「そう、言うべからずよ。だから、黙っていれば・・・また今日と同じようにとってもチンポが気持ちよくなれるかもしれないから。てゆーか、イジメる気とかは全然ない訳なんだけどね」
他人の意思を蔑ろにしてイジメる気はない等とよくも言えたものである。
「という事で、また凪羅センパイを外までご案内、よろしくです」
リエ・ミエ・ミチコに連れられてトオルはこの部屋から連れ出されていった。あとは、本当の中等部の生徒会役員共に引き渡して、門の外までエスコートされる事になっていた。
「・・・ぐふふ、どうだったかしら、ユイコ?憧れの凪羅センパイのチンポをフェラチオした感想は?」
トオルの姿が見えなくなった途端、アスリンはさっき訊いた事をもう一度訊いてきた。それに対し、さっきの受け答えはあくまでもトオルに不審がられるのを避けるため、アスリンの欲望を満足させるための思いつき―――と言っても、アスリンから無理やり覚えさせられた知識を総動員させたものだったが―――だったのだ。
「どうして・・・トオル先輩を・・・トオル先輩は・・・関係ないじゃないですか・・・」
今まで何度もアスリンに無理強いされて有料フェラチオサービスをやってきて、意識をユイコに切り替えていたからこそ、シンイチはトオルにフェラチオできたのだ。元の意識のままではそんな事は不可能だった。
「何言ってんの?あんたをアナルマゾのほもーん奴隷にするのが目的なんだから、それには当然相手がいるでしょーが!
アスリンはきつい視線でシンイチを睨み付けた。
「と言っても、その辺にいるDQNとか見ず知らずの人間とかを相手させたら、いろいろとコントロールしにくい面もあって難しそうだし、その点凪羅センパイならあんたも顔見知りだし、まんざらでもないでしょ?」
「そ、そんな・・・」
最初はただ単にシンイチを自分のペットにして思いつくままの屈辱を味合わせるのが目的だったのに、いつの間にか腐女子と化していたアスリンはシンイチをアナルマゾのほもーんにしてトオルと無理やりくっつけてそれを楽しむという野望に変わっていた。
「あんたはアナルマゾになって、凪羅センパイと熱いほもーんの関係になって貰うわ。もうこれは今更変更の利かない決定事項なんだから、あきらめる事ね。く・・・くっくっく、ギャーハッハッハーッ!!」
シンイチをびしっと指さして地獄の宣告を告げたアスリンは、歪んでるようにも思える笑顔で大笑いした。
「かわいそうに・・・」
「カワイソウニ・・・」
「可哀想に・・・」
と口では言ってるユミ・アケミ・サエコの三人もアスリンとまではいかないが、腐女子としての醜い欲望をむき出しにした下卑た笑顔でシンイチを嘲笑っていた・・・。
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