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第11話 そのサン
「たっだいま~」
「あ、お帰りなさい、サトミさん」
仕事を終えて夕方帰宅したサトミをお出迎えしたユイコの姿を見て、サトミは一気に疲れたような表情を喜色満面に一変させた。
家の中ではサトミの目を愉しませるという目的で、いつも丈の合ってないワンピースを着るように躾けられていたので、ユイコはその言いつけに従っていた。だが、いつもはプリティキューンのキャラパンのクロッチ部ぐらいが丸見えだったのに対し、今日は朝からサトミに与えられたビキニパンティのカワイイ横フリルがしっかり覗けていて、つまり前も後ろも上のゴム近くまで見えていて、言うなればパンティ丸見えというカンジだったのだ。そして、ビキニパンティでは半分近く上に露出してしまうフル勃起したオチンチンがしっかりとユイコのそのワンピースの裾を持ち上げてテントを作っていた。ギリギリでオチンチンは見えないが、ほんの少しまくれ上がっただけで見えてしまう状態だったのだ。
「ドゥフフ・・・かーいいわねぇ、ユイコちゃん。裾、捲っちゃおうかなぁ?」
「やぁん、サトミさんのエッチー」
サトミのその怪しい指の動きにユイコは嘘っぽい嫌がり方をしながら両手でその裾を抑えてガードするが、その手がクロスになっていたので余計にテントを張ってるのが強調されてしまい、サトミにムッハーと荒い息を吐かせてしまった。
「はいはい、私がエッチになるのはユイコちゃんがかわいいからだもーん」
ペットかおもちゃのような扱われ方だが、それでも女装美少年小学生として躾けられてしまったからにはかわいいとサトミに言われてユイコが気分を良くするのは当然の反応だった。だからもっとサトミを愉しませようとして、ユイコはその場でバレエのターンをしてみせた。勿論そんな事をすれば遠心力でワンピースのただでさえ短い裾がまくれ上がって・・・。
「まぁ・・・」
「エヘヘ~」
連続ターンのサトミの方を向いた一瞬だけ、ユイコのオチンチンはしっかりサトミの視界に捉えられた。ユイコのオチンチンを見て嬉しそうに微笑むサトミを見て、ユイコは自分のオチンチンはサトミにならいつでも見せ放題でもいいような気がした。
そんなひとときを挟んで夕食の時間。
「で、どうだった、今日の身体検査は?dkdkした?wktkした?」
「えっと、その前に・・・サトミさんはどうしてこのビキニパンティを穿いていくように言ったんですか?」
「ムフフ・・・それはもう・・・てゆーか、ユイコちゃんもわかってるくせにぃ」
「・・・それって、どういう・・・」
「ユイコちゃん・・・私の言いつけを破って、誰かに貸して貰ったハイレグパンティで身体検査を受けたそうね?」
「ど、どうして・・・それを・・・あ・・・あの人・・・イツコさんが・・・」
そう、イツコはサトミの依頼であの場所に行ったようなものだ。既に事の顛末はしっかりサトミに伝わっていた。
「ちなみに、誰にパンティを借りたの?仲がいいコかしら?」
「いえ・・・サヤ先生です・・・」
「あら、そうなんだ・・・要らん事をしおって・・・」
「はい?」
「ううん、何でも無いわ、こっちの話。で、話はまたさっきに戻るんだけど、今日の身体検査はどうだった?せっかくハイレグパンティに穿き替えたのに、イツコのせいでオチンチン露出させられちゃったんだってねぇ・・・ドゥフフ」
「だ、だって・・・サトミさん以外に私のオチンチンを見られるのなんて嫌だったんだもの!」
「・・・まぁ・・・それでハイレグパンティに穿き替えてオチンチンを見られないように、ってしてたのね・・・」
「・・・言いつけを守らなくて、ごめんなさい・・・」
「ううん、いいのよ。ユイコちゃんがそんなに私の事を想ってくれてたからなんだもの、全然オッケーよ」
と、ユイコの方はサトミを主点に置いた行動としてビキニパンティを穿いて身体検査を受けろという言いつけに背いてハイレグパンティを穿いて臨んだというのに、ユイコにビキニパンティを穿かせて身体検査を受けさせる・・・つまりユイコのオチンチンをクラスの女子の目にしっかり晒すという事を目論んだサトミの真意は一体・・・。
「最初から教えて。どんな気分だったのか・・・」
そのユイコの気持ちを知りたがるという事が、サトミの真意につながる事のようだったが、そんな事にユイコが気付く筈も無く。
「ずっと朝から・・・不安で・・・もし、スカートが翻ったりしたら・・・誰かにオチンチン見られちゃうかもって・・・それが怖くて、何か胸がキュッて締め付けられるみたいで・・・」
「その時、ユイコのオチンチンはどうだったの?萎えちゃった?」
「それは・・・全然・・・お姉さまに躾けられたから・・・」
“胸が締め付けられるように感じる程怖がっているのに、オチンチンはピンピンになったままだったのね。それは良かった・・・”
いったい何が良かったと言うのか・・・。そしてユイコの告白は続く。
「それで、学校についても、身体検査で下着姿になったら・・・オチンチンが見えてしまう事になっちゃうから・・・もし、私のオチンチンを見て、今まで普通に接してくれたクラスメートのみんなが、私を気持ち悪がってしまったら・・・それがとても不安で・・・」
そして一番自分に優しくしてくれるクラス委員長のカオリに思い切って打ち明けて、カオリの勧めで担任のサヤに相談し、ちょうどサヤが穿いていたハイレグパンティと交換して難局を乗り切れる事になったと安心したのだが・・・。
「・・・どうしてイツコさんが・・・」
「まあ、もしかしたら、ユイコがどうしてもオチンチンを他人に見られるのが恥ずかしくて私の言いつけを守らなかった場合に備えて、保健医として潜り込んで貰った・・・と、まあ、そういう訳」
「どうして・・・どうしてサトミさんは・・・私のオチンチンを他人に見せよう、なんて思ったんですか?・・・私は・・・サトミさんの・・・いえ、お姉さまのペットでいたい・・・私のオチンチンは・・・お姉さまだけのオチンチンだと思ってたのに・・・」
ユイコは何となく感情が昂ってきたのか、涙声になってきた。
「ああ・・・ごめんね、ユイコ・・・泣かないで・・・・・・・・・別にユイコにイジワルしようなんて事はこれっぽっちも無かったの。それだけは信じて」
「は・・・ぃ・・・」
では、一体サトミは何を考えているのか?何を企んで・・・いや、目論んでいるのか?
「えーと、それで・・・スリーサイズでヒップを測定する時に、オチンチンがハイレグパンティにテントを張ってるのでちゃんと測れないから、ハイレグパンティを下に引き下ろして、オチンチンの内側でメジャーを回して測定したそうだけど・・・それで、クラスメート全員に見られちゃったのかしら?」
「い、いいえ・・・すぐ傍にいたカオリさんと、ほんの二・三人でした・・・」
思いの他、目撃者が少なかった事でサトミは内心で舌打ちした。それでは効果は殆ど無く、作成は失敗に終わったと思えた。が。
「でも・・・それで、HRの時にちょっと変な言い合いが始まってしまって・・・」
女のコとして通っているユイコには実はオチンチンが付いている事とか、ユイコが心は女のコなのに女装するとオチンチンをフル勃起させてしまう変態女装美少年である事を家族に言っていいか?という質問がクラスメートからサヤに出され、そこでユイコのオチンチンを目撃したコが自慢気では無かったがつい口を滑らせてそれを言ってしまい、一気にクラス中がユイコのオチンチンをネタにいろいろと盛り上がってしまって、ユイコも愕然として血の気が引いたほどだったが、ちゃんとサヤとカオリが騒ぎを鎮めてくれてユイコの心の中の嵐も打ち消してしまった訳だが、実はその後もいろいろとあったのだ。
「でも・・・帰る時に・・・またアイツらが・・・」
ユイコがアイツら等とヤクザな言い方をする者達と言えば、勿論例のイジメっこ達だった。
「また何かイジワルしてきたの!?」
何度クラスの他の女のコ達にやめろと言われてもサヤに怒られても少しも懲りず何度もイジメ・嫌がらせを繰り返してきたので、余りに粘着度がヒド過ぎると感じて次に何かやったら有無を言わせず実力を行使しようかとサトミは考えていたのだが。
「私に・・・オチンチンを見せろ、って言ってきて・・・」
「無理矢理スカートを捲られて見られちゃったのね?」
「い、いえ・・・そこにクラス委員長のカオリさんが来てそれを止めてくれて・・・」
それで一見落着かと思いきや、そうではなかった。そのイジメっこ達はカオリがユイコのオチンチンを見る事ができたのをズルイと言ってきたのだ。それはすぐ傍にいたという事で、つまりは運が良かっただけの話で他人にズルイなんて言われる事では無い。
だが、当然他にもユイコのオチンチンを見れなかったクラスメートは何人もいて、彼女達もユイコにオチンチンを見せて、とお願いしてきたのだ。
「で、オチンチンを見せちゃったのね?」
「い、いえ・・・それで図に乗って見せろ見せろ、ズルイズルイとアイツらがふじこってきて・・・でも、カオリさんがまた言ってくれたんです。命令でなくて、お願いするのがスジだろう、って」
そこで何を勘違いしたのか、パンティを降ろしてスカートをまくり上げてワレメちゃん―――つまりは割れスジ―――を見せればいいのだろうと解釈したコが何人かいて、そのコ達はユイコにワレメちゃんを見せてしまった。となれば、ユイコもお返しとしてオチンチンを見せなければ対等にならない事となったのだが。
「それで騒ぎになったところにちょうどサヤ先生が通り掛かってくれて・・・」
“おのれ・・・またしてもジャマをするか・・・”
などとサトミが一瞬だけサヤにそんな敵意を抱く事は無かったようだが。
「その場で私がオチンチンを見せなくてもいい、とはなったんだけど・・・」
だが、それではワレメちゃんを見せてくれた女のコ達の気持ちが収まらないだろう。という事で、カオリが提案を出した。
「みんなで海に遊びに行って、そこで親睦を深める為にもっと裸の付き合いというか、自分を開放してみようって・・・」
「裸の付き合いっ!?ダッ、ダメよっ!ユイコは私だけのものなんだから!」
そこはJSで大人の関係に足を踏み入れるのはまだ早過ぎる、とかそんな言い方でダメ出しをするのが普通の保護者なのだろうが、やはりそこでサトミは己の性欲・独占欲が丸出しの発言をした。
「サトミさん・・・私のオチンチンを他人の目に晒そう、っていう事じゃなかったんですか?」
「あ、えっと、その・・・見られるぐらいなら、まあ、いいかな?でも、他のコとエッチするのはダメって事なのよ!」
いま一つサトミの真意がよくわからないユイコは不思議そうな、あるいは何となく不審気味な顔をしたが。
「そ、それで、それからどーしたの?」
その聞き方は誤魔化し感が非常に強かったが。
「サヤ先生が引率、という事で海に遊びに行く事になりました。勿論、私はサトミさん以外とエッチとかするつもりは全然ありませんから。私のオチンチンはサトミさんのものだもの。だから、海に行ってもいいでしょ?クラスのみんなともっと仲良くなりたいし、もしかしたら、アイツらも心を入れ替えてくれるかも・・・」
果たして、サトミの返事は・・・。
「うーん・・・どう考えても、クラスメートの女のコ達の目的は、何とかしてユイコのオチンチンを見たい、って事のようね」
「・・・そう・・・かなぁ・・・」
「そんなに見たい、見たいと言い出しちゃったら・・・やっぱり見せたくないような気がするわねぇ・・・」
「・・・はぁ・・・え?」
ユイコのオチンチンを他人の視線に晒したくないのなら、身体検査の日にどうしてユイコにオチンチンを半分以上隠せないビキニパンティを穿くように言いつけたのか?サトミの考えがますますユイコにはわからなくなった。
“う~む・・・さて、どうしようかしら?そんなにユイコのオチンチンを見たい、っていうコが出てくるとは思わなかったわね・・・これは予想外だわ”
ユイコが恥ずかしがってくれる様を想像してハァハァしてイツコに依頼して身体検査の情景を隠しカメラで撮影して貰って後で愉しむ・・・そんな計画だったのだが―――確かにイツコはサトミの依頼をちゃんとこなして盗撮までやってのけてその映像をちゃんと提出してくれた。金さえあれば何でもやってくれてしまう彼女の行動力にも驚きであったが―――ユイコのクラスメートの女のコ達がそんな積極的な行動―――ユイコにオチンチンを見せてと頼みに来て、あろうことか自分のワレメまで見せてしまう―――に出てくるとはさしものサトミも考えていなかった。
“時代はどんどん進んでいるようなのね・・・”
振り返って昔の自分を思い出してみると、ユイコと同い年の頃のサトミも男のコのオチンチンを見たいと―――それがイツコの場合だと、男のコのオチンチンを舐めたいと思っていたりした―――思っていた訳だが、あくまでも思っていただけで、男のコに「オチンチン見せて」等とお願いするような行動力はサトミも持っていなかった。イツコはどうかは知らないが。
そしてこれからのユイコの反応もじっくり観察・考慮しないと、サトミの壮大な計画はとん挫する可能性もある。
“やはり、事を急く必要は無いわね・・・このコにはもっともっと愉しませて貰わなくちゃ・・・”
今夜のplayを終えて満足しきった表情で既に眠りに落ちているユイコ―――身に付けているベビードールはオープンブラなのでまったく膨らみのない胸と乳首が見えてしまっているのはさておき、そのベビードールは腰までの丈しかない為、ユイコの下半身を覆うのはT-バックのスキャンティのみなのだが、勿論ベビードールに合わせてそこはオープンフロントになっており、ユイコのフル勃起したオチンチンがしっかり丸見えになっていた。今日もさんざんオチンチンのミルクを飲ませて貰い、ユイコが睡魔に負けて眠りに落ちる頃にはサトミの口ですっかりオチンチンの中の残渣も吸い出し尽くされており、寝ながらオチンチンの先からミルクを零すという事は未だかつて無かった―――の頭を優しく撫でてやって、サトミはユイコの部屋から自室に戻った。
結局、サヤは関係各位のご厚意などや幸運などもあって、担任しているクラスの児童たちを引率してとある島のプライベートビーチにレジャーでやってきた。
参加者はレイカ、ノゾミ、マナミ、ヒカリ、サクラ、カオリ、アスナ、コダマ、マリコ、ユミ、キヨミ、コトコ、ヒデコ、リョウコそしてユイコの15人(出席番号順)。身体検査の日になんだかんだで勘違いしてユイコに自分のワレメちゃんを披露してしまった数人のコは都合で参加できなかったようだ。
“しかし、これまた見事に分かれたわね・・・”
とサヤが感心したのは、女のコ達の水着の事だった。学校の授業で使用するスクール水着のようにワンピースを選んだ者が7人(アスナ、ヒカリ、ユミ、キヨミ、コトコ、ヒデコ、リョウコ)、ビキニを選んだ者が7人(レイカ、ノゾミ、マナミ、サクラ、カオリ、コダマ、マリコ)である。そして、形だけでなく、色遣いやデザインについても、地味なモノカラーが7人(ノゾミ、サクラ、コダマ、キヨミ、コトコ、ヒデコ、リョウコ)、派手なカラフルな花柄が7人(レイカ、マナミ、カオリ、マリコ、アスナ、ヒカリ、ユミ)と分かれていた。
“身体の発育がいいコは派手な水着でいま一つなコは地味な水着と言うのも分かりやすいし・・・”
さらに、誰もがこの日の為に新しく新調した水着だったという事で、そのお披露目パーティも兼ねた感じだった。
そんなサヤも大人らしく何と花柄のハイレグのワンピースを装着していた。ハイレグなんていう大人向けのワンピースを着ているのはワンピ組にはアスナしかいなくて、スポーツ万能で活発な彼女らしかった。一方、ビキニ組ではなんとレイカがパンティのサイドを紐で結ぶキワドイものを装着して対抗?しているようだった。
「はい、それでは、最後に猪狩さんの登場でーす」
一番最後に水着姿への変身を完了したユイコの水着はどんなものかと言うと・・・
「・・・ど・・・どうでしょう・・・」
一堂の前に現れたユイコはハイレグビキニを身に纏っていた。
「え~?ビキニだって言うから期待してたのに~」
「コラコラ、一体何を期待してたっつーのよ?」
「それはもう・・・ビキニ水着だったら丈が足りなくて、「見えちゃってるー」とかさぁ・・・」
「何が見えちゃってるって?」
「恥ずかしがらずに言ってみよう!」
「言えるかー!」
等とやいのやいのとオゲフィンな事を言い合ってふざけてる派手ビキニ派に対し、地味ワンピ派は醒めた表情だった。
「・・・まあ、猪狩さんにしては随分勇気を出して頑張ったと思うわ」
そう言ってサヤはユイコを褒めてくれた。
身体検査の際に不安になったように、普通のビキニ水着だと誰かが言ったそのとおりに丈が足りなくてフル勃起したオチンチンの半分は露出してしまっていただろう。ハイレグビキニならば、Vラインが鋭い代わりに腰骨の上にサイドが来るので当然フロントの部分は縦に長く、ユイコのフル勃起したオチンチンをしっかりと覆っていてくれた。勿論、そのフロントにオチンチンがテントを張ってしまうのはどうしようもなかったが。
さて、水着の披露会も程々に、女のコ達は荷物の番をサヤに任せて、4つのグループに分かれて島の探検に出発した。と言っても、30分も歩けばぐるっと一周できてしまう小さな島だし、しかも内陸側には遊歩道がしっかり整備されていたりするので、探索もあっという間に終わってしまった。
昼食は各自が持ってきたお弁当を全員が車座になって食べる事になった。勿論、全員水着なので量が多いとお腹が膨らんで少々みっともない事になってしまいかねないので誰もが少食にしていた。
“これまた見事に分かれたわね・・・”
サヤの観察どおり、ビキニ派はサンドイッチ系、ワンピ派はおにぎり系だったし、派手組は家で作って貰ったもの、地味組はコンビニで購入したものとなっていた。
ユイコも家でサトミと一緒に手作りしたサンドイッチで、マーマレード、タマゴフィリング、シーチキン、チョコペースト、ピーナッツバター、ハムとレタスの豪華六種類。
「・・・ウインナーとかフランクフルトとかは入ってないんだね」
「そうだけど・・・今日はサンドイッチだし・・・」
「もしそれを食べてたら、共食いだ、なんて事に・・・」
カオリの冗談に気付いて何人かが思わず喉に詰まらせて慌ててドリンクを飲んだり、あるいは口に含んだばかりのドリンクを思わず吹き出したりしまっていた。
“もう、カオリさんってば、お下品だよ・・・”
一方、サヤはというと
“誰もドリンクにヨーグルトドリンクを持って来てなくてよかったわ・・・”
等とより大人の女性らしいもっとお下品なネタを心の中で呟いていた。
昼食が終わってほんの一休みしてから、また女のコ達は三々五々に別れて夏の海を満喫することにした。砂浜で誰かを砂で覆ってみたり―――勿論、お約束として両胸と股間に小山を作る事を忘れなかった―――する者もいれば、波打ち際で波と戯れる者もいたし、海の中に入ってビーチボールで遊ぶ者もいれば、岩場で潮溜まりの中を観察する者もいた。
「あ、イソギンチャク発見!」
「こっち、ヒトデがいたわ」
他にはフジツボとかカメノテとかはわかったが、岩牡蠣とかはやはり見つけられなかった。
「アメフラシって、紫のスミを吐くんだっけ?」
「それはスミじゃなくて、目晦まし用の粘液なんだって」
“粘液、ですか・・・”
ユイコの答えにまたカオリは何かを思いついたらしく。
「粘液と言えば・・・ユイコさんは、確かミルクがお好きではなかったかしら?」
粘液、そしてミルク、というキーワードで、カオリが何について言ってるかを気付いてユイコは顔を真っ赤にしてしまった。
「カ、カカ、カオリさんったら、エッチなんだからっ!」
勿論、ユイコも給食で出る牛乳はあまり好みではないが・・・いや、そうではなくて、オチンチンからミルクを出した事は幾度となく経験していた。勿論、それはサトミの前でだけである。勝手にオチンチンをいじってオナニーする事は禁止されているのだ。
「・・・あ・・・やっぱり・・・そうなんだ・・・漫画で読んだとおり・・・」
「はぃ?」
つまり、カオリは何かのエッチな漫画・・・まぁ、どこぞの公園のベンチの裏か茂みの中に隠されていた18禁エロマンガだろうが、そこでエッチな知識―――精液が白濁粘液である事からミルクだのカルピスだのと称する事―――を仕入れて来たらしい。
「もぅ・・・カオリさんがそんなにエッチな人だなんて知らなかったよ」
「あ・・・気に障ったのなら謝るよ。ごめんなさい」
それがニヤニヤしながらの謝罪だったらユイコもサヤに言いつける案件だったが、カオリはちゃんと頭を下げて真摯に謝罪した。
「もし、気が済まないのなら・・・私もワレメちゃんを見せてあげるけど・・・」
「い、いい、いいってば、そんな事しなくても・・・」
ユイコは慌てて却下したが。
「だって・・・身体検査の時に、私はユイコさんのオチンチンを見てしまったから・・・そうしないと不公平みたいな気もするし・・・」
確かにあの日の夕方、帰る際にまたイジメっこ達が絡んできてその際のドタバタでユイコに自分のワレメちゃんを見せてくれてしまった女のコ達が数人いた。お互いに見せっこ見られ合う事で対等となるというのは間違った論ではない。しかし、それでも身体は男のコと女のコなので、まかり間違ったら暴走する可能性もゼロではないので、それだけはサトミもサヤも危惧していた。
「・・・でも、大事なところを見せ合うって、その・・・恋人同士とかの関係じゃないのかな?よくわからないけど・・・」
「・・・私、ユイコさんと恋人同士になってもいいよ?」
「・・・ふぇ?」
カオリの突然の告白?にユイコも口をぽかんと開けた。
「その・・・ユイコさんは・・・身体は男のコだけど、心は女のコ・・・とすると、恋愛対象も男のコなのかな?お尻に何か、その・・・オチンチンみたいなのを入れてるというのって・・・つまり、お尻で男のコと結ばれたい、みたいな・・・」
確かに今、ユイコはサトミの言いつけによるディルドのアヌスへの装着を守っている。お尻の穴に入りきれないほんの僅かな部分がハイレグビキニのパンティのお尻にしっかり丸く出っ張っているのでバレバレだった。
「ん~と、これは・・・その、女のコには、オチンチンを受け入れる為のセーリの穴があるでしょ?でも、私は無いから、お尻の穴を代わりに・・・というのは合ってるんだけど・・・このディルドは何てゆーか・・・アクセサリーみたいなものかな?」
「アクセサリー・・・?」
頭髪を飾るリボンとかならまだわかるが、ディルドをアクセサリーと称するのは流石に最近エッチ度が上がって来たカオリでも理解しがたかった。
「・・・あ、えーと、何か自分でも何言ってるか分かんなくなってきちゃった・・・えっと、だからもしもの将来のために慣れておいた方がいいと思ってるけど・・・まだ、男のコが好きとかどうとかはわからない、って事なんだけど・・・」
ユイコが自分自身でしっかり確信している想いの大きさで言えば、自分を女装美少年としてペットのように躾けてくれたサトミに対しては一番誰よりも優先する想いがあった。それも、サトミがショタコンで女装させて弄ぶの好きというかなりの変態趣味・嗜好を持ってるが故である訳なのに、その辺についてはまだ知識不足で未成熟で気付いていなかったが。
「・・・じゃあ、女のコを好きになってもいいんじゃないかなぁ?」
「そうかもしれないけど・・・カオリさん?」
ユイコはカオリが頬をうっすらと赤く染めながらも自分の下半身てゆーか、ビキニ水着のハイレグパンティの前に高くテントを張っている部分を注視している事に気付いてdkdkし始めた。
「えーと・・・はっきり言って、女のコは、オチンチンに興味があります。ユイコさんも、オチンチンを持っているんだから、ワレメちゃんに興味を持ってもおかしくないと思います」
どう聞いてもそれは露骨にワレメちゃんとオチンチンを見せっこしようという誘い掛けにしか受け取れなかった。事実、カオリの白いビキニのパンティはおまんまんに食い込んでしまっていてワレメちゃんがはっきりくっきりわかるようになっていた。
「カオリさん、顔がエッチだよ・・・」
「うん・・・あのね、あの身体検査の日に・・・ユイコさんのオチンチンを見てから・・・私のエッチ度がかなり大きくなったみたい・・・」
こういう状態をサトミやサヤは危惧していたのだが、流石にサヤもまさか委員長のカオリが積極的にアプローチする事になるなど予想外だったろう。
「き、気持は嬉しいんだけど・・・一応、私、女のコのつもりだし・・・」
dkdk、wktk、knwk・・・いろんな想い・気分・感情がごちゃ混ぜになってユイコは頭がくらくらしてきた。
「・・・うん・・・嬉しい、と言ってくれだけで私も嬉しいよ。じゃあ、ユイコさんが熱出しても困るから、このお話はこれまでにするからね。・・・いやらしい奴らも見てるし」
勿論、カオリが言ったいやらしいとはエッチな意味合いの方ではなく、人間の性格・心根としての意味合いの方だった。事実、カオリがそう言って背後を振り返ると、根性がいやらしい連中が数人、慌てて岩陰に身を隠したのだが。
「あんた達、モロに頭隠してお尻隠さずになってるっつーの!」
「・・・チッ」
隠れたつもりがしっかり気付かれている事がわかって、舌打ちして岩陰から出てきたのは、例のイジメっこ達だった。それを知ってユイコの表情も少し暗くなった。
この離れ小島に来る前日、イジメっこ達は放課後のトイレに集まって何やら悪の計画を練っていた。
「これは、チンコの奴に凄く恥ずかしい目に遭わせるチャンスじゃん!」
「レジャーだからカメラ持ってったって普通だし~」
「問題はどうやって脱がせるかじゃね?」
カオリに邪魔されてユイコのオチンチンを見る事ができなかった・・・といっても、見せろと強要されて彼女達に普段から嫌悪感を持ってるユイコがハイハイと命令に従ってオチンチンを見せる筈も無いので、どう考えてもそいつらがおかしいのだが・・・という事で、逆にユイコのオチンチンをケータイとかチェキで写真に撮って、それをバラ撒いて居場所を失くして学校から追い出してしまおうというのが最終目的だった。
「海の中で全員で取り囲んで無理矢理脱がすってのはどう?」
「砂浜に落とし穴作ってさ、出してほしかったら水着脱げって命令したら?」
「森の中でロープで罠作ってさ、脚を縛って木の枝に逆さ吊りしちゃえば?」
他にも穴だらけの作戦を考え付いたりしていたのだが、それらはもうどうでもいい。そして、連中がそんな事をだべっていてトイレを出ていった後、個室の中にいたカオリは何としてでもユイコを守らなければと決意していた。
「どこまで私達の邪魔をしたら気が済むのよ!フザケンナ!」
「何を言ってるのよ、どう考えたってあんた達の方が間違ってるわよ」
「うっせーよ!てめーだけチンコのチンポ見やがって、ズルイ!」
「だから、それはたまたま私がすぐ傍にいたから見れたっていう、ただ単に運が良かっただけの話じゃないの。何がズルイよ」
“だから・・・カオリさんは今日ずっと私と一緒にいてくれたんだ・・・私をイジメっこ達から守る為に・・・”
ユイコの心遣いが嬉しくなったユイコは、カオリが求めるなら自分のオチンチンを見せてもいいかな?という想いになった。そして、それでもしかしたら?と考えてしまうのはまだ未熟な小学生であるが故に仕方が無かった。
「あ、あの・・・もし、私が・・・オチンチン見せたら・・・もうイジメない?仲良しになってくれる?」
「ユイコさん、何言ってるの?こいつらは・・・」
「い、いーぞ、見せてくれたらもう何もしないし」
イジメっこ達は首を縦に振った。もしかしたら、身体検査の時のダサイ下着に対してユイコが理解ある態度を示してくれた事に少しは恩義を感じていたのだろうか?と一瞬カオリは考えたが、それでも疑念は消えない。
「だったら、前にも言ったけど、ユイコさんにお願いするのがスジでしょ?」
とカオリに言われてイジメっこ達は思わず互いの顔を見やった。勿論、それはこの前の時に勘違いして自分のおまんまんのスジ、つまりワレメちゃんを見せてしまったコが数人いたが、それと同じ事をしろと言ってる訳では無いと確認し合っていただけだ。
「・・・猪狩さん・・・オチンチンを見せて下さい」
一応、イジメっこ達はお願いしてきたが、さらにカオリは念には念を入れる事にした。
「普通、自分の性器を見せる相手と言えば好きな相手、だったら、相手も性器を見せるのが普通だよね?」
そう言って、カオリはいきなりビキニ水着のパンティを太腿の途中まで引き下ろして自分のワレメちゃんをユイコの視線の前に晒した。
「ふぁっ!?カ、カ、カオリさん!?」
ユイコは目を丸くしてカオリのワレメちゃんを視界に捉えてしまい、慌てていつまでも見てはいけないと思って後ろを向いた。カオリがユイコのオチンチンを見れたのも大して長い時間でもなかったから、まあお相子だろう。
「私はこの前、ユイコさんのオチンチンを見ちゃったから、今私のワレメちゃんも見せたわ。あんた達も、ユイコさんのオチンチンを見たかったら、まずは最初に自分達からワレメちゃんを見せたらどう?」
カオリは水着のパンティをまた引き上げて穿き直しながら連中に言ったが。
「なっ!ふ、ふざけんなっ!」
「なんで私らがマンコをチンコに見せなきゃならねーんだよ!」
「それじゃ意味ねーじゃん!」
それが、連中の回答だった。正に語るに落ちたも同然だった。
「ふん、やっぱりね。先にユイコさんにオチンチンを出させてそれをそのカメラで写真に撮って、それをバラまかれたくなかったら、って脅して彼女を学校から追い出すつもりだったんでしょうが、そうはいかないわよ!」
カオリが指差したのでユイコもよく連中を見てみると、確かにカメラを持っていた。
「ユイコさん、騙されちゃダメよ。彼女達は絶対に反省しない。サル以下よ」
反省するなら猿でもできる・・・だが、イジメっこ達は何度もカオリ他クラスメートやサヤ先生に注意されてもその場は引き下がるそぶりを見せるだけで何の反省もしていない、つまり猿でもできる事をできない事をカオリに指摘されて言い返す言葉を失った。
以前にユイコが丈が足りないワンピースを着てパンティの上に穿いたアンスコ丸見え状態で登校した日にユイコのオチンチンの事で下級生に晒し者にしようとして、逆にサトミの言葉を思い出したユイコに変態的反応で返されて対応できずにうぐぐ・グギギになった時と同じだった。
「じゃあ、サル以下のアホは放っておいて行きましょう、ユイコさん」
「う、うん」
カオリはユイコの手を引いてサル以下のアホをその場に残して磯場から出て行った。
しかし、そいつらが見えなくなるところまで来た時、カオリはユイコの手をぱっと放して、砂道の上にしゃがみ込んだ。
「カ、カオリさん、どうしたの?」
しかし、ユイコが覗き込んだそのカオリの顔は真っ赤になっていた。
「ユ、ユ、ユイコさん・・・わ、私が・・・ワレメちゃんを・・・貴女に見せた事・・・誰にも言わないでね・・・」
さっきはユイコをイジメっこ達から守る為に捨て身の行動で自分のワレメちゃんをユイコに見せたのだが、今更ながらその行為が猛烈に恥ずかしくなってしまったのだ。ユイコがオチンチンをカオリに見せたのは、自らの意志ではなくてイツコの仕業によるもので、ある意味ハプニングで、だからカオリはラッキーだっただけだ。だが、さっきのカオリは自分の意志でワレメちゃんをユイコに見せてしまったのだ。
「それはいいけど、どうして?あいつらはさっき見ちゃってるから・・・」
「あいつらの言う事なんか誰も信用しないわ。でも、私はクラス委員長だし・・・ユイコさんさえ黙っていてくれれば・・・」
さっきは気丈に自分を守ろうとして大胆な行動をしてくれたカオリが恥ずかしさで顔を真っ赤にしてしゃがみ込んでいる・・・そのギャップの大きさと、何よりもカオリの可愛らしさにユイコも感激していた。それに、さっきはカオリへの感謝で自らオチンチンを見せてあげてもいいかもしれない、と思ってしまったユイコである。
「うん、約束する。二人だけの秘密、って事で」
「良かった・・・有難う、ユイコさん」
「ううん、御礼なんて・・・それより、いつも私の事を気にかけてくれて、ありがとうカオリさん」
お互いに二人だけの秘密、というものができて、ユイコとカオリは一緒に笑顔になった。
という事で、ますます二人は仲良しになった。
そして、時間は過ぎて無人島での楽しい時間は終わり、ユイコ達は帰路に就いた。
“ありがとう、カオリさん・・・でも、いつまでもカオリさんに迷惑は掛けられないし、サヤ先生にも、クラスメートのみんなにも・・・・・・いつか、私のオチンチンをみんなに見せてあげるからね・・・”
女のコ達は遊び過ぎて疲れて全員電車の中で寝てしまった―――サヤだけは荷物番という事で遊ばずにビーチパラソルの影の中でゆっくりできていたので一人だけ起きていた―――というその中で、ユイコも心地良い睡眠の中でサトミの変態的な言葉―――「いつか、みんなにユイコちゃんの恥ずかしいフル勃起したオチンチンを見せれたらいいわね・・・」―――を思い出していた・・・。
(case[I]・・・赤城イツコの場合 その1)
“いよいよ準備はすべて整ったわ”
イツコは自宅のPCの前で全てのプログラムにエラーが無い事を確認してほくそ笑んだ。
アスリンの野望・・・シンイチのアナルマゾ奴隷化計画に協力する流れで資金を提供して貰って開発したドホモルンクルリンは、錠剤の経口薬とアヌス内に注入する軟膏とペニスに塗布するスプレー液の三つで構成されているものだが、やはりどんな男でもほもーんにしてしまうというその目的にはそのほもーんの組み合わせ・相性というものを考慮して成分調整を行わないと十分な効果を得られないという事がわかった。
そこでイツコはアスリンの意向としては「とにかくシンイチがアナルレイプされてヨガるアナルマゾになればいい」という事が主な方針である事を確認し、ほもーんになる組み合わせよりもアナル性感を極度まで高める方向に成分調整をする事にしたのだ。
リツコはそれを錠剤の経口薬として開発し、ドホモルンクルリンAと名付けた。
そしてもう一つ・・・アスリンにもサトミにもサヤにも誰にも言っていなかった薬も完成させていた。ドホモルンクルリンBと名付けたその経口薬は、簡単に言えばどんな女でも腐女子にしてしまう効果があると言えばいいか・・・ドホモルンクルリンAが男に対しアナルレイプされる事で性的興奮を得られるのに対し、ドホモルンクルリンBは女に対しアナルレイプする事で性的興奮を得られる事を目的としていた。
勿論、女には男と違ってペニスが付いていないので、そこはサヤとのレズセックスで使い慣れた?双方向バイヴの応用である。相手に入れた方に伝わる刺激をエネルギー源として自分に入れた方のバイヴを作動させる・・・それならば、相手のペースではなく自分のペースで事を運びやすい。相手がイこうとイクまいと、自分の快楽を求めて腰を動かせばいいだけだ。それは普段の男女のセックスで男が自分本位の一方的なセックスをする事と何ら変わりはないが、目的は「女が男のアナルをレイプしてオルガを迎える事」なのだから一方的であるか否かはこの際関係が無かった。
また、女には男と似たようなクリトリスと言う性感スイッチのような器官もあるが、そこに刺激を与えるデヴァイスも開発できない事も無かったが、やはりペニスとは違って性感神経の集中度が大きすぎ・・・つまり感じ易い、いや、感じ過ぎるきらいもある訳で、熟慮した結果、イツコはクリトリス刺激についてはカットする事にしたのだ。
薬を開発できたら、次は是非とも実用できるかを試験してみなければならない。それも、自分一人ではなく、できるだけ多くのサンプルが必要だ。
そこでイツコはまたアスリンとサトミを上手く利用する事にした。
「ソドムの宴?」
「まあ、パゾリーニとは全然関係ないけど、プロジェクトの名称としてはいいかなと思ってね」
バレリーナ・ナイン+1を抹殺した後でシンイチのアナルを黒人男性のごん太ペニスでレイプさせて、シンイチが泣き叫んで嫌がり苦悶する―――もう、アナルでイクかどうかはどっちでもいい―――様が見たいとアスリンは思っていたが。
「いくら何でも内径5cmのナットに外径10cmのボルトは入らないのよ?まずはタップで穴を広げないとね」
「・・・はぁ?」
「つまり、前準備が必要って事よね?で、イツコはその宴とやらでそれをやる、と」
アスリンにはイツコの例えはチンプンカンプンだったが、サトミは何となくその意味を理解できたようだ。
「・・・で?よくわからないけど、私の野望にまた一歩近づく事ができるのであれば、資金は提供するわ」
陽も沈んでとっぷりと暮れた夜、その宴は贅嶺女学園大学の使われていない校舎の大型教室の一室で開かれた。
「男は入れる側で女は入れられる側・・・それは神が仕組んだ自然の摂理かもしれない。しかし、我々人間は、その神の仕組んだ掟に縛られなくても良いのです。今宵は、男を入れられる側、私達女が入れる側となって性の歓びを享受しようではありませんか!」
教壇に立ったイツコはそんな演説を声高々とブチ上げた。
「イツコったら、妙にノリ気ね。何かあったのかしら?」
等とサトミは訝しんだが。
「まあ、ノリノリになる気は私もわかるけどね」
アスリンは宴が始まるのを今か今かと待ちわびている。
「それでは、まずは一口飲んでから宴を開始しましょう!」
という事で、そこに集まった十数名のJC・JK・JDそしてそれ以上の女はイツコに合わせて配られたカクテルグラスに注がれていたジュースかワインかエビチュ(サトミのみ)を飲んだ。
そしてそこにいる女性全員がその液体を飲んだ事を確認して、イツコはまた声を張り上げた。
「それでは、本日生贄になってくれる男のコを紹介しましょう。変態女装美少年の猪狩ユイコちゃんです!」
イツコが教卓に置いていたリモコンのスイッチを押すと、教卓の前に掛っていたカーテンが左右に開いていき、そこに哀れな女装美少年が犬のように―――両の手足には肉球付きのグローブとブーツ、頭には犬耳カチューシャ、お尻には犬尻尾を装着している―――四つん這いになって鎮座していた。ただし、その他に身に付けているのは犬用の首輪―――ちゃんとリードも付いている―――だけで、女性の衣装は何も着ていなかったが。
「おぉ~~」
既にユイコの事を知っている贅嶺女学園のJK達はそんな感嘆の声を簡単に漏らしたが。
「えぇ~~っ!?」
初めて見る練芙学園のJC達は一拍置いて驚嘆の声を上げた。
「なるほど、両手両足だけじゃなく、頭や尻尾まで犬にしちゃうなんて、流石、赤城センセイは凝ってますねぇ」
「しかも、尻尾ってさぁ・・・ちゃんとアナルプラグになってるところがニクイよね」
贅嶺女学園のJK達はイツコの仕掛けに感心している。
一方の練芙学園のJC達はと言えば・・・
「・・・あ・・・れ・・・もしかして・・・」
「ね、ねえ・・・まさかとは思うけど・・・」
「猪狩くんに似てない?」
「苗字も同じだし・・・」
その似ている誰かと同じクラスのヒカリ、マナ、マユミ、そしてレイナは恐る恐る近寄ってきてその顔をよく確認しようとした。
「はい、そのまさかです。このコは貴女達と同じクラスの猪狩シンイチくんですよ」
イツコは勿体ぶる事なく、あっけなくバラしてしまった。
「エエーッ!」
練芙学園のJC達は全員驚愕の声を上げた。
「はい、本当にこのコは猪狩シンイチくんです」
「シンイチってさ、女装が趣味だったのよ。家の外じゃ品行方正マジメぶってるけど、家の中に入ったら私やサトミの下着で女装してオナニーしていた変態だったんだよ」
「な、なんですって!?」
「・・・まぁ、人の性癖は人それぞれだからねぇ・・・このコがそれで幸せならばそれでいいかと目くじら立てずに・・・」
「勿論、私達の下着とか衣類は使わせてないわよ。自分の趣味なんだから、自分が着たい衣類はシンイチ自身で買わせたからね」
「で、女装だけでなく、本当に女のコ扱いされたいと言い出してね」
シンイチの保護者で同居人であるサトミと、同じく同居人であるアスリンの証言も加わって、シンイチの変態女装少年っぷりは真実である事がわかってきて、練芙学園のJC達は面白がってさらに近寄ってきた。
「い・・・猪狩くんって・・・女装趣味の変態だったんだ・・・」
「ま、まぁ・・・女のコみたいな顔立ちしてるから・・・女のコになりたいというのは何となくわかるような気も・・・」
練芙学園のJC達は何となく納得できるという顔付で、キモッ!とかきしょい!とか露骨な嫌悪の表情を浮かべなかったのがアスリンとしては意外・・・というより残念だった・・・もっとシンイチを変態だのなんだのと汚物を見るような視線で罵倒して貰いたかったのだが、やはりシンイチが女顔だった事で違和感が無い事、それに今までの物静かな振る舞いでの好感触のせいで誰も嫌悪感を抱かなかったようだ。
「えーと、ところで質問ですが、この変態をどうやって女のコとして取り扱うんですか?」
「さっきの私達が入れる側というのはどうやって?」
と、贅嶺女学園のJK達は先ほどのイツコの開宴宣言?のセリフから―――勿論、腐女子であるからには何をするかぐらいはさんざん妄想していたのでわかり切っていたが―――わざわざ訊いてみた。
「私達は入れる側になると言っても入れるモノをそもそも持っていません。では、どうすればいいと思いますか?」
「・・・ペニスバンドを使うとか?」
「惜しい!残念ながら、それでは入れる事はできても、気持良くはなれませんね?」
「・・・なるほど、それは確かに・・・」
イツコと贅嶺女学園のJK達の問答を練芙学園のJC達は少々顔を赤らめながらも好奇心は打ち消せずに耳ダンボで聞いていた。
「という事で、正解は・・・じゃじゃ~ん、双方向バイブです!」
イツコが教卓の中から取り出したのは、言ったまんまのシロモノだった。
「え~、何なに~?それって、バイブが前後に付いてるの?コントローラーとかは?」
やはり、JCの中では一番進んでいるマナが興味津々で食い付いてきた。
「それでは、説明しましょう」
簡単に言えば、それを固定するT-バックのバンドの右サイドに起動スイッチ、左サイドにモードコントローラーがあって振動やくねりのパターンを変えられる仕組みになっているのだ。
「と言う事で、この双方向バイヴを使えば、私達もまるで男のような感じで快楽を得られます」
「ん~、でも、男のコには私達と違って受け入れる為の穴が無いですよね・・・」
アスリン以外のJCはマジでそこをどうするのか全く思い浮かばず全員首を傾げていた。
「えーっ、知らないのぉ~?男のコは、お尻の穴で気持ち良くなれるんだよ?」
「えええ~~っ!?」「ウッソー!?」
アスリンのその発言でJCの誰もが驚愕の表情になった。
「だ、だって、そこは・・・アレを出すとこでしょ?」
「そこに・・・その・・・ソレが入ったり出たりしたら・・・」
つまり、排泄する度に快楽を感じるという事になるではないか?という疑問が出るのも当然だった。
「それに、私達、そんな事で気持ち良くなったりしないよね?」
「・・・少なくとも、エッチな気分になったりはしないし・・・」
アスリンを除くJC達は半信半疑・・・というより自分達の身に置き換えてみたら、やっぱり殆ど信じられないという表情だった。
簡単に言えば、やはり雰囲気と言うか気分も関係してくるという事だった。男でも女でも、性器は普段下着に包まれて布地に皮膚が接触し続けているが、だからと言っていつも勃ったり濡れたりする訳では無いのだ。エッチな気分になってこそ、性的興奮・性的快楽は生まれてくるものだった。
という事を一通り説明し終えて、イツコはメガネをキラーンと輝かせながら・・・
「では、百聞は一見に如かず、という事だし、実際に見てみましょう」
イツコはシンイチの首輪のリードを引いて、シンイチを教室の真ん中まで引っ張り出して・・・
「はい、チンチン!」
それは飼っている犬に命令する言葉だった。そして、今のシンイチは犬耳に犬の手足に犬尻尾を付けている訳で・・・
「きゃあぁ~ん・・・」
果たして、シンイチはチンチンを命令された犬のように、下半身はしゃがんだままで両腕を前で畳んでそのポーズを取った。そしてシンイチは他に衣類は何も着ていない裸だったので・・・
“み・・・見ちゃった・・・猪狩くんの・・・おちんちん・・・”
シンイチは下腹部を隠す事もできず、羞恥に顔を赤く染めたまま、ペニスをJC・JK・JD達に晒すしかなかった。そして、JDとJKは平然としていたが、JCはチン凸されたJKのようにかわいい?声を出して一瞬怯んで思わず顔を両手で覆ったが、その口元は何者かのニヤリ笑いのような薄ら笑みをこぼし、両指はV字にして目を隠している素振りでしっかりシンイチのペニスに釘付けになっていた。
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