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第12話 そのイチ
第12話
(case[A]・・・惣竜アスリンの場合 その2)
「ほら、あそこよ。行ってきなさい」
「は、はぃ・・・アスリン様・・・」
顎を振ってアスリンはシンイチをある場所に行くように指示した。そこは、繁華街にあるとある商業ビルの4Fにある美容形成外科クリニックで、基本的には女性を対象としていた。
シンイチ・・・いや、新麻布十番中学の女子用制服の胸元のリボンが可愛らしいセーラー服に身を包んで外見は女のコとなったユイコがそのクリニックを受診する事になった理由は・・・豊胸手術の為だった。
アスリンの計画ではシンイチをほもーんのアナルマゾ奴隷にする予定だったが、やはり女装美少年好みのショタコン嗜好のサトミとしてはあまりお好みではなかった為、ある事をアスリンの耳に吹き込んだのだ。
「いつかアスリンがシンちゃんに飽きて手放す事になったら・・・きっと、シンちゃんは普通の男のコに戻るだけよ?」
勿論、そういう事態になるという事は、アスリンにとってシンイチに利用価値が無くなった事を意味する。行く行くは萩生コンツェルンの後継者となって、その時は大手を振ってキョウヤと結婚したいという願望を持っているアスリンにとっては、シンイチは猪狩財閥に金を出させる為だけの生贄のような存在に過ぎないのだから。
シンイチの女装趣味だって、サトミの手練手管で後付けで植え付けた趣味・嗜好なので、アスリンから離れた後で社会人として独り立ちすれば、まかり間違って誰かと結婚する可能性もあるし、そんな趣味も消滅する可能性も大きい。
「・・・それもつまんないわね・・・」
そして、サトミはある悪知恵をアスリンに吹き込んだ。
「豊胸手術をしちゃえば、もうどう悪足掻きしたって普通の男には戻れないもんね」
そして、、自分が捨てた後でさえもシンイチの人生に嫌がらせできる、という事に気付いて―――ただし、それがサトミの意向・思惑とは気付かなかった―――アスリンはその案を採用する事にしたのだ。
もっとも、最初は手術費を出すのを渋ってイツコに何とかできないか頼んだのだが、いくらサトミからMADと綽名される天才のイツコでも、医学の分野にはある程度は精通しているが外科手術など100%無理だった。イツコからは女性ホルモンの摂取―――錠剤を飲むとかクリームを塗るとか―――を提案されたが、そんな効果が少なく時間も手間暇も掛かる方法はダメだった。
「佳和ユイコさん、ですね?私が当クリニックの院長の西山です」
彼女はユイコの素性―――豊胸手術を希望するからには胸を診察するのは必然の事であり、そしてユイコのそこに乳房など全く無かった訳である―――に気付いても、すぐに依頼を却下するなんて事はなかった。ユイコの真剣な訴え―――シンイチは女装して一旦ユイコの意識になってしまえば、完全に心は女のコそのものになってしまう訳で、だから年齢的に胸がぺったんこなのはどうしても辛く悲しい事であった―――と、それに未成年に対する手術なので本人だけでなく保護者の同意も必要なのだが、それについても一応保護者であるサトミの手紙を携えてきていた訳で、どうしても年相応の胸の膨らみが欲しいというその願い・想いは真剣なもので、西山女医も無下に断る事もできなかった。
いや、どちらかというと、ユイコ・・・いや、シンイチは女装趣味であって、女装する事で性的興奮もしてしまう訳で、ユイコは心は女のコなのに女装してペニスをフル勃起させてしまう変態であった訳で、やはり西山女医も自分のその職業柄で女装者からニューハーフ/シーメールへステップアップしたい人―――まあ、大抵はシンイチよりももっと年上で多額の手術費用も出せる成人の場合が殆どだったが―――も何人かは施術した事もあった訳で、まだ中学生なのに豊胸手術を希望する変態女装美少年にも興味があった訳で・・・。
何もいきなりサトミのような巨乳(E-カップ)やアスリンのような美乳(B-カップ)でもなく、まずは歳相応にA-カップ程度の乳房を形成するだけだったので、その処置もさほど時間は掛からなかった。
「タマタマやオチンチンを切っちゃう時も相談に来ていいわよ。腕のいい専門の医者を紹介してあげるから」
初めて中学生男子の豊胸という貴重な施術を経験できた事もあって、西山女医もどことなく上機嫌のようだった。
そしてその夜、「祝・シンちゃん豊胸手術」等というテーマでイツコやサヤも呼んでまた間違った意味でのランジェリー・パーティを開いて乱痴気騒ぎが始まった。今回もブラとパンティだけで、サトミはミント、イツコはグレー、サヤはレモン、アスリンがピンク、ユイコはサックスという淡色系でスタートしたのだが、夜も9:00を回るとまた衣装直しで、サトミはエメラルド、イツコはオニキス、サヤはトパーズ、アスリンはルビー、ユイコはサファイアという煌びやかなものに変えた。
さらに、前回と同様にチェンジしたランジェリーは色だけでなくデザインもシンプルなものから大人の、誘惑・悩殺を目的とした所謂セクシーなものになった。簡単に言えば、ブラのカップもパンティのフロントも大胆なシースルーなレースになった訳だが、これもやはり本日の主賓?であるユイコ/シンイチの胸の膨らみがわかるようにというのが目的だった。
そして、前回のパーティーのラストは18禁裏ヤヲイアニメDVDの鑑賞だったが、今回もやはり18禁DVD鑑賞となって、それはロリータ・シーメールものとなった。
ロリータ・シーメールというのは要するにそのとおりまだ未熟な第二次性徴を迎えたばかりの美少年に豊胸手術をしてシーメールとなった存在で、だから年齢的にロリータと付いている訳だが、どちらかというと胸の膨らみの小ささから女のコみたいでも男のコっぽい扱いをされる事も多く、その鑑賞していたDVDの前半では少々年上のJKを相手にタチ役をしていたが、後半では男性相手にアナルセックスを披露していた。
前回ではヤヲイの性愛シーンが始まるとユイコのオチンチンは急速に萎えてしまったが、今回は今までの三人組の調教の成果なのかそんな様子は全く無く、最後までフル勃起を続けていた。
「いいわね~、若いって。ほら、アスリン、興奮しちゃうでしょ~?」
前半部分についてサトミはJKをアスリン、ロリータ・シーメールをユイコ/シンイチと看做してそんな誘い掛けをしてみた―――サトミにとっては、シンイチが普通に男のコとしてアスリンと結ばれる事が一番の願いだった訳で、でも自分の趣味・嗜好で今のロリータ・シーメール然となったユイコ/シンイチのためにこのDVDを用意した訳だった―――のだが。
「サトミ・・・何かヘンなこと考えてない?」
サトミのその鼻の下を伸ばしまくっただらしない顔からその目論見を読み取ったアスリンは完全拒否した。
「今日の主賓はユイコちゃんなんだから、ユイコちゃんに訊いてみたら?」
「それもそうね。どう、ユイコちゃん、興奮しちゃうでしょ?オチンチン、ピンピンになってるじゃない?」
イツコに指摘されたサトミはそんな事を訊きながらも視線をユイコの下腹部に向けて、ユイコのオチンチンがフル勃起したままなのを見て嬉しくなったが。
「パーティが始まる前から変わってないと思いますけど」
「私の身体をこんな変態に変えたのは誰でしたっけ?」
女装で性的興奮を覚えるようにシンイチを調教したのはサトミ自身である。サヤとユイコの冷静なツッコミと受け答えにサトミは撃沈した。
しかし、後半部分に入ると今度はアスリンがノッてきた。
「ほら、見てユイコ。あのコ、アナルにあんなにチンポをズコバコ突き込まれてるのに、自分のチンポもフル勃起させちゃってるわ。あれって、アナルで感じてるのよ。ユイコもチンポをピクピクさせちゃって、あのコが羨ましいんじゃなーい?」
アスリンは酒に酔ってるような感じで―――実際、未成年のアスリンとユイコにはシャンメリーしか飲めない筈が、大人三人の目を盗んでアスリンはワインを口にしていたのだ―――ユイコに絡んできた。
「はい・・・何だかよくわからないけど・・・スゴイと思います・・・」
今まで何度もアヌスにディルドやバイブや本物のチンポも咥え込んだ事はあったが、どれもユイコ/シンイチに性的快楽をもたらす事はできなかった。
「うんうん、ユイコちゃんがそんな反応をしてくれて私も嬉しいわ。前のパーティの時はDVDを見始めたらどんどん萎えちゃったユイコちゃんのオチンチンが、今はまだまだこんなに全然元気でフル勃起してるんだもの」
サトミはつい気が緩んで―――頬はとっくに緩みっぱなしだったが―――ユイコのパンティの上からオチンチンをツンツンしてしまった。
「やぁんっ!もう、サトミさんったらエッチなんだから!」
「ちょっと、サトミ!勝手にお触りはダメって言ってるでしょ!」
ユイコを間に挟んでサトミとアスリンが一触即発とまではいかないが少々剣呑な風因気。流石にサヤが何とかしようと割って入った。
「二人とも落ち着きましょう。つまり、それだけユイコちゃんが大人になった訳で、それは嬉しい事でしょう?」
とDVDをそっちのけでやいのやいのが始まったので、イツコは
「コホン・・・はい、ちゅうもーく!」
軽く咳払いをして、一同を画面を向かわせた。その直後、画面の中で屋敷のご主人様にアナルをレイプされていたロリータ・シーメールは悩ましい悶え声で鳴きながら射精を始めてしまった。
「スゴイ・・・アナルレイプされてイッちゃってる・・・」
サヤは思わず口にしてしまったが、ユイコの方は本当にアナルレイプによってオーガズムを感じて射精を始めてしまった画面の中のロリータ・シーメールの痴態に声も無く見入ってしまっていた。
「確か、このコまだ13歳でしょ?年下のコがアナルレイプでしっかり射精もできるのに・・・ユイコもこのコを見習ってしっかりしなさいよ」
「まぁまぁまぁ、ヤボな事は言わないの、ユイコちゃんだってわかってる筈なんだから」
アスリンがユイコに注文を付けるとサトミがすぐさまそれを混ぜ返す。あまりにも二人のシナリオ無視のアドリブがひどいので、イツコは強引にシナリオを進める事にした。
「と、いう訳で、ユイコちゃんに待望のオッパイができたという事で、やっぱりせっかくだからもっと女のコらしくなってみましょう」
イツコはどこから出したか双方向バイブを取り出した。
「サヤ、これを付けてユイコちゃんをもっと女のコにしてあげなさい」
「「ええっ?」」
予想外のイツコのセリフにユイコもサヤも驚愕した。まさか、またいつぞやのシンイチ/ユイコのチェリーを貰った時のようにドッキリかと思ったサヤは思わずアスリンを振り返ったが、アスリンは無言で頷くだけ、サトミを見ると「ヤリなさい」と答えられ、またイツコを見ると「時間が無いのよ」等と口走られた。勿論そこでサヤが「無理です・・・そんなの、シタ事も無いのに・・・」と俯いて抗弁する事は無かった。イツコとのレズプレイで双方のヴァギナ同士だけでなく、アヌス同士も、あるいはヴァギナ-アヌスも、それらの両方も、計6パターンをサヤは経験済みだったからだ。
ただ、サヤとしてもサトミと同様に女装ショタコンの嗜好が大きくなってきていた訳で、それはやはり女装美少年をタチ、自分をネコという設定、つまり今まで見ていたDVDの前半と同じ状況の方がより萌えモエな訳で、自分がアナルレイプする側になるのは「それはちょっと・・・」という感じがした訳だ。
それに、ユイコ/シンイチの方も既にアナルセックスは何度も経験している。トオルと同じくイツコだってサトミだってアスリンだって、みんなみんな経験しているしホモダチな訳で、残るはサヤだけだったのだ。
「ユイコもいいわよね?勿論、文句があったって言わせないけどね?」
アスリンはまた腐女子らしく男のコがアナルレイプされるシーンを生で見れる事に昏い邪笑を零していた。
「は・・・はぃ・・・」
ユイコ/シンイチも逆らえずに頷くしかなかった。それに、アナル内をペニスのような棒状の物で刺激されても性的興奮する筈が無いのは人間として当然であるとわかっていたが、今目の前で見たDVDでロリータ・シーメールがアナルをズコバコされて見事にアナルアクメをキメて射精してしまったシーンを見てしまったからには、もしかしたら自分も同じようにアナルでイケルという奇跡が起こるかもしれない、という想いもあったのだ。
という訳で、ソファの上で、双方向バイブをちゃんとヴァギナに咥え込んでペニスバンドを腰で留めたサヤの偽チンポの上に、ユイコ/シンイチはM字開脚して跨るようにして弛緩させて開口させたアヌスをゆっくり降ろしていった。
「あぁ・・・は、入る・・・私の・・・アヌスに・・・サヤさんの・・・おチンポが・・・・・・うぁあんっ!」
ちゃんと事前にフェラしてローション代わりに自分の唾液をたっぷりとディルドにまぶしていたおかげで、別に引っ掛かって痛みを感じる事も無くユイコ/シンイチはアヌスでサヤの偽チンポをゆっくりと咥え込んでいった。
「うん、根元までちゃんと咥え込んだわね、感心感心・・・じゃあ、雰囲気出せるように、またDVDを見ながらヤリなさい」
勿論、見たいシーンはさっきの後半の屋敷のご主人様がロリータ・シーメールをアナルレイプしている場面だ。
「二人ともイイわね?後ろの男性は用意できなかったからサヤが務めるとして、ユイコちゃんはこの画面の中のロリータ・シーメールを自分だと思ってプレイするのよ」
「「は・・・はぁい・・・」」
という事で、画面の中の二人と同様に、ユイコ/シンイチもサヤも激しく腰を上下に振り動かしてアナルセックスを始めた。
“・・・う・・・嘘・・・何これ・・・お、お尻・・・気持ちいい・・・”
胸を膨らせてより女のコの身体に近づいたという意識が脳に何か影響を与えたのか、アナルで感じるという感覚をユイコ/シンイチは感じ始めていた。どうせヤルならキモチイイ事したいのは性欲の権化であるこの年代のJC/DCでは当然であり、ユイコ/シンイチは画面の中のロリータ・シーメールを自分に投影してさらにどん欲に性的快楽を求めて腰を上下するシリンダー運動を激しくしていった。
“ククク・・・そうよ、もっと腰を激しく動かしなさい・・・アンタがイク時こそ、アンタがアナルマゾに堕ちる瞬間・・・それを絶対に見届けてやるわ・・・”
アスリンはその瞬間を刮目して待ち構えていた。
そしてさらに、その激しさは勿論サヤのヴァギナの中のディルドにも当然伝わっている訳で、サヤも激しい性的興奮を味わっていた。
「はぁん・・・スゴイ・・・ユイコちゃんのアヌスの締め付け・・・私・・・もう、イキそうよぉ~」
サヤのそんな悩ましい悶え声を聞いて、もうすっかり自分を女のコと思い込んでいるらしいユイコ/シンイチもさらに気分はイケイケになって・・・。
「イ・・・イッて・・・サヤさん・・・私の・・・ケツマンコで・・・オルガ感じてぇっ!」
偽物とはいえチンポらしきものを持っているのならそれが男だろうが女だろうが自分が受け入れて快楽へ導くのが女の役目、なんて誰かに教え込まれたか唆されたか知らないが、サヤをオルガへ導こうとユイコ/シンイチの腰の上下運動はさらに激しくなり、そしてそれは画面の中のロリータ・シーメールのアヌス内に打ち込まれているペニスのピストン運動が最後のクライマックスへ向けてスピードアップしたのと同時だった。
「アァン、ダメェ~・・・ワ、ワタシィ・・・モ、モゥ・・・・・・・・・イィッ・・・クウゥゥ~~ッッ!!」
そして、サヤがついに込上げてくる快楽の波を堪えきれずに我慢の堤防を決壊させられて歓びに身体の隅々まで侵入されたその瞬間は、正に画面の中のロリータ・シーメールのアヌスの中に屋敷のご主人様がペニスから白濁液を噴出させた瞬間だった。もちろんそれはアヌスの中なので見えなかったが、その代わりに同時にオルガに達したロリータ・シーメールが可愛らしいサイズながらもフル勃起させたオチンチンからミルクを激しく噴き上げてくれた。
そして、その画面の前でもついに
「アァアンッ・・・ワ、ワタシィ・・・ケツマンコを突かれて・・・メスイキするうぅっ!!」
人の想いは叶う・・・画面の中のロリータ・シーメールのように自分も気持ち良くなってイキたい―――アヌスをケツマンコ代わりにされようがオチンチンを扱かれようが、気持良ければそれは別にどうでもいい事だった―――と思ったユイコ/シンイチはアスリンの邪悪な欲望パワーに後押しされて、ついに射精を始めた。
“やった!・・・ついに・・・ついに、シンイチが・・・アナルレイプでイッた!・・・これでこいつはアナルマゾに堕ちたわっ!!”
シンイチがアナルでオルガに達してアクメをキメて、シンイチをアナルマゾのほもーん奴隷に堕とすという念願がかなった事で、アスリンも腐女子であるからにはさっきからDVDを見ていてある程度は興奮していた事もあって、今目の前にシンイチがアナルレイプされてオチンチンから精液を吹き上げている様を見ては、さらに性的興奮のヴォルテージを無意識に上げざるを得なかったようだ。
しかし、幸か不幸か、サヤの身体の向きがTVの画面の真正面方向から少々ズレていた事でシンイチの身体、いや、オチンチンの向きも少々斜めになっていた事、また激しい腰の上下運動によってオチンチンも激しく揺れ動いていた事、さらに射精時のオチンチンのヒクつき、そしてアスリンも気付いていなかったがシンイチのオチンチンも微かに曲がっていた事―――これは別に何らおかしな事ではなく、右利きや左利きが生れ付きあるのと同じ事だったりする―――等々の理由が重なった結果。
“っ!?”
ぺちょ・・・という音とともにアスリンは何か生暖かい飛沫が自分の顔に降りかかったのを感じた。そう、シンイチのオチンチンから発射された精液は宙を飛んで放物線を描いて落下してアスリンの鼻っ柱を直撃したのだ。
「ひいぃぃ~~っっ!?きっ、きったねえぇぇーーっっ!!」
アスリンは慌ててティッシュでそれを拭き取ろうと手を伸ばしたものの、パニクっていたせいでものの見事に何かに足を引っかけてすっ転んだ。
「どわっはっはっは!」
そのアスリンのコントみたいなズッコケぶりを見て、サトミは思わず腹を抱えて大笑い。そしてイツコはと言えばクールというか冷ややかな目付きで
「・・・ブザマね・・・」
と一瞥したのみだった。
まあ、天罰覿面と言うところだが、そんな事を露知らず、射精を終えたシンイチとサヤの二人は喘ぎながらもソファの上でオルガに達した余韻に浸って幸せそうな満足そうな顔をしていた・・・。
“ふざけんじゃないわよ!!!何で私がこんな目にっ!?”
自分の理想・欲望・思いどおりの展開になる筈が、予想外のアクシデントに遭ってアスリンは余計にシンイチへのドス黒い憎悪の炎を燃え上がらせてしまった。
シンイチのアナルマゾほもーん化―――まあ、相手が偽チンポを付けたサヤだったので純粋な男性とのアナルセックスにはなっていなかったので、正確にはほもーんになっていたかは曖昧だったが―――で、シンイチがサヤにアヌスを突き上げられてついにオルガに達して射精した事はアスリン自身が望んだ事だったのだが、もしかしたらシンイチのアナルオルガによる射精を見た事で気が緩んでしまった可能性も考えられる。
詳しくはイツコの分析・確認が必要だった。
だが、アスリンはそれを無視してさらに妄想を広げていった。目的は勿論、シンイチを辱めてイジメる事である。
(case[S]・・・桂木サトミの場合 その2)
“ココね・・・猪狩さんが暮らしてるマンションは・・・”
転入してきたユイコは出席番号が最後になっていて、出席番号順に家庭訪問は行われるため、ユイコの家庭訪問はクラスで最後となった。勿論、ユイコが暮らしていると言っても実際は保護者であるサトミの家にいる訳で、そのサトミの家がこのコンフォート18という豪華な18階建てマンションだった。入り口は暗証番号でロックできる自動ドアが付いているので不審な人物の侵入は防げるし、ちゃんと管理人・・・もっとも、コンシェルジェというオシャレな呼ばれ方をしているが・・・も玄関の受付にいるので何かあったらすぐに通報してくれるようになっていた。
サトミの部屋番号を入力すると、少しして相手がでた。
「はい、桂木です」
「贅嶺学園初等部の教諭、井吹です。既に連絡があったと思いますが、本日は―」
「はいはい、家庭訪問ですね?ユイコからちゃんと聞いてます。ロック解除しますので、ドアでまたチャイムをお願いしますね」
ピーッという音がして、ガラスドアが自動で左右に開き、サヤは玄関に入ってエレベーターで目的の階に向かう。そして、サヤは目的のドアの前についてチャイムをピンポンと鳴らした。
「はーい、今開けまーす」
とユイコの声がインターホンから聞こえたかと思うとすぐにロックが解除され、自動ドアが開かれた。
「サヤ先生、いらっしゃ~い」
可愛い声で出迎えてくれたのはユイコだった。勿論、サトミの躾が行き届いていてしっかり変態女装美少年していた。着ている金ラメ入りのシャンパンベージュのノースリーブの極薄ワンピース(てゆーか、超ミニ丈のキャミソールドレス)は丈が全然足りなくて(てゆーか、わざと股上10cmという設定で誂えてもらっていたものだった)、穿いてる純白のハイレグパンティの下半分が見えてしまっていた。勿論、フル勃起したオチンチンがワンピースの裾ごとパンティにテントを張っているのもお約束だった。
「あ・・・あら・・・猪狩さん・・・えっと・・・パンティ見えちゃってるけど・・・」
とサヤに言われてもそれがユイコの家での普段の姿なのだし、サヤが訪問するからと言ってお出掛けのようにオメカシするのも変な話だった。
「はい、家ではいつも私こんなカッコですよ。それより、スリッパどうぞ」
と、ユイコが出してくれたスリッパを履いてサヤはユイコに案内されてサトミ宅の客間に通された。
「井吹先生、ようこそ。ユイコがいつもお世話になっております」
ユイコの転入時にサヤは担任教諭としてサトミにも面識はあった。性同一性障害で本当は男のコの身体なのに女のコとして転入させたい、というかなり無茶な要望をしてきたのでよく覚えていた。
サトミに勧められてサヤがソファに座ると、そこにトレーにアイスティーを載せてユイコがやってきた。
「この前の井吹先生に引率して頂いた臨海学校、とても楽しかったとユイコは歓んでましたよ」
「あ、いえ、それは良かったです・・・」
と言っても、引率は確かにしたが、連れて行って荷物番して連れて帰っただけでほぼ一日児童たちの自由にさせていたのでそれほど威張れる事でもないし名誉な訳でもなかった。
「そうそう、その時の写真が・・・これです」
ユイコはリビングボードの上に立てかけてあるアルバムの最新版を持って来てサヤの前で開いた。列車に乗る前の集合写真、列車の中でカオリとトランプしている写真、目的地に着いて水着に着替えてからの集合写真、カオリと二人で島のあちこちでの写真、さらにそれらでユイコだけをトリミングした写真もあった。ただし、それらのどれにも共通しているのは、写っている被写体の誰もがカメラに気付いていない、ということ。それはつまり、盗撮写真という事だった。だからユイコのビキニ水着のブラだけの写真とかパンティだけの写真―――ご丁寧にフロント側とバック側の二枚―――もあった。
「・・・私の知らない写真がありますが・・・」
集合写真は自分が撮影したから知っているし、その他のスナップ写真も何人かカメラを持って来ていたコがいるからそのカメラで撮影された事もわかるが、どう見ても盗撮写真としか思えない物があってサヤは言葉を濁したのだ。
「せっかくのユイコのビキニ水着姿ですから、気付かれないように撮影を依頼したんです」
まあ、誰とは言わないが、サトミの親友兼悪友で資金を提供すれば何でもこなしてしまう・・・ドローンでも使ったのか?・・・頭のいい女性による作品だろう。そして勿論、そんな不審者がいたなんて報告をサヤは受けていない。そして、盗撮されている事がわかっているのにユイコも何も疑問も不安も抱いてない様子なので、却ってサヤは不気味な感じがした。一体何者が盗撮して、その盗撮者とサトミ達の関係はどうなっているのか・・・?
「またイジメっこ達が絡んできて、オチンチン見せろとか言ってきたんですけど、カオリさんがずっと付いていてくれて・・・身体検査の時に私のオチンチンを見ちゃったからって、自分のワレメちゃんを見せてくれました」
「えっ!?」
「でも、それだけですよ。まあ、同じ女のコどうしの礼儀と言うかしきたりと言うか、これでお相子という事で・・・」
嬉々としてそんなハレンチっぽく聞こえる体験を話すユイコを見て―――サトミの隣に座っているユイコはちゃんと女のコらしく両膝を揃えてはいるが、フル勃起したオチンチンがワンピースの裾ごとパンティにテントを張っているのは隠しようが無かった―――何度も見て慣れている・・・まあ、転入時にそれを見た時は唖然呆然だったが・・・というより、気にしなくなっていたそのユイコの変態女装美少年姿にサヤは何だかムラムラに近いようなモヤモヤした気分になった。
“・・・ユイコさんったら、女のコなのにオチンチンをピンピンにしちゃって、カワイイ・・・って、な、何を考えてるのよ、私ったら・・・そうじゃなくて・・・”
サヤは今日の家庭訪問の目的を思い出した。
「あ、えーと、今日の家庭訪問の理由ですが・・・」
勿論、家庭訪問は担任しているクラスの児童の家庭環境・・・何か悪い影響は無いか、とか、相談事とかがあれば話を聞いてあげるとか、そういった訪問してからの事の他に、学校生活についての報告とかがまず先に行われる。ユイコは学業は極めて優秀でテストはいつも満点だし、スポーツの方も抜群―――まあ、元々身体は普通の男のコに比べて華奢ではあるが、それでも一応男のコの身体なので筋力・瞬発力も女のコよりは優れているし、けれども身体の柔らかさも普通の女のコと同レベルだった―――なので、成績は非の付けどころが無かった。また、性同一性障害という事で、つまり身体は男のコでも心は女のコである事は普段の振る舞いで証明されており、一部の例外を除いてクラスメートの女のコ達との関係も極めて良好だった。
「一つ気がかりなのは、一部の女子にユイコが何度も嫌がらせを受けているという事なのですが・・・」
「申し訳ありません、何度も指導しているのですが・・・」
「いえ、井吹先生がお気にされる事ではないでしょう。何度も指導しても改善しないというのは、それは先生の指導力不足ではなく、相手その物に問題が有るとしかいえないでしょうし、度が過ぎるのであれば、こちらも然るべき処置をさせて頂きますので、その旨だけ、ご了承下さい」
「・・・あ、あの、然るべき処置とは・・・」
さっきの盗撮写真の事もあって、サトミに何となく不気味な印象も感じているサヤとしては訊いておくべき事だと思ったらしいが
「先生の事を信用していない訳では無くて、その時になったらちゃんと話しますが、今の段階では何も情報を漏らしたくありませんので・・・」
と、サトミは何も教えなかった。まあ、世間一般では弁護士に相談し場合によっては法による裁きを受けさせる事にもなりかねない訳だ。
「えーと、それでは・・・進路についての話をしたいのですが・・・」
勿論、進路とはユイコの進路、つまりユイコがこの先どう進んでいくべきかという話なのだが、サヤはユイコがそこにいるので言葉が淀んだ。大人の話をしなければならない訳なのだが、やはりそこに本人がいるのも少々マズイかもしれないと気後れしたようだ。
「ユイコの事ならお構いなく。進路は重要な話ですし、本人に直接聞かせて考えさせる事が重要だと思っていますから」
男のコの身体なのに女のコとして生きていく事を選んだのだから、そこは大きな葛藤があっただろうし、それについては保護者であるサトミともとことんまで話し合ったのだろう・・・と思ったサヤは、ユイコに目を向けた。
「サヤ先生、私の事は気にしないで下さい」
「わかりました・・・それではお話しします」
贅嶺女学園は保育園から始まって幼稚園→初等部→中等部→高等部→短大まであって、そこまで行って卒業すれば立派なお嬢様が出荷されるシステムになっている。勿論、平均よりも学業が優秀な者は、より上のレベルの学校を受験して贅嶺女学園から離れる事も有るが、よほどの低学力や素行不良などの問題児を除けばそのほぼ大半がエスカレーター式に進級していく。
「ユイコさんの成績ならば、勿論中等部への進級には何の問題も有りません。ですが・・・ユイコさんの場合は・・・」
「性同一性障害だと、中等部以降への進級は問題が有る、という事ですか?」
「・・・いえ、そういう事でもありません。ですが・・・ユイコさんはさらに特殊というか・・・」
サヤの視線が一瞬だけ、ユイコの下腹部を確認してまた元に戻った。
「・・・えっと、もしかして・・・私がいつもオチンチンをぴんぴんにさせてるのが悪いんですか?」
「あ、いえ、その、悪いというか・・・えーと・・・」
「初等部ではまだ性の知識も少ないから大目に見ていたけれど、中等部では一日中ユイコがオチンチンをフル勃起させている事が周囲の女のコに何らかの影響をもたらす可能性が大きい、という事ですね?」
「性教育もちゃんと行っておりますが、ユイコさんのケースはあまりにも特殊でして・・・幸いにして今のクラスメートのみなさんは圧倒的多数がユイコさんの事をちゃんと女のコとして認識してくれていますが、中等部に進んで身体も精神も成長していくと・・・」
「大丈夫ですよ、ユイコにはちゃんと女性ホルモンも飲ませてますし、それでバストも摂取前よりは少しですが膨らんでいます。中等部に進んだらその量も増やしますし、より女のコらしい身体つきに近づくと思います」
第二次性徴による影響が大きく出て、ユイコも身体つきだけでなく顔つきがより男らしくなってしまう、その変化によって、周囲の女子生徒達のユイコに対する認識も変化し、まさかの不純異性交遊という事態に発展する可能性も無きにしも非ず・・・という事をサヤは心配しているのだろうと考えてサトミは用意していた答えを返したのだが。
「・・・その薬は・・・ユイコさんの・・・男性器にも効果が有るんでしょうか?」
「・・・まさか!そこはちゃんと考えてますから」
「・・・・・・・・・はい?」
女性ホルモンの摂取でユイコのオチンチンがフル勃起しているのを抑制できるのか?はっきり言って、性同一性障害の者でも、男性的アピールが全く無ければ何の問題も無かったのだが、ユイコはオチンチンを四六時中フル勃起させていてそこだけ男のコである事を激しくアピールしている、というのが問題なのだ。だからその事を憂慮しているという意味合いも含めてサヤは質問してみたのだが、それへのサトミの回答は「まさか!」であった。思わずサヤもその言葉の意図が全く分からず、頭を傾げた。
「見た目は女のコなのに、でも女装してオチンチンをピンピンにフル勃起させちゃっている、それがユイコの一番の可愛らしさなんですよ?女のコの身体つきを得る為にオチンチンがフル勃起しなくなってしまったら、本末転倒です」
「・・・はっ?あ、あの、おっしゃっている意味が全く理解できないのですが・・・」
「井吹先生は、ユイコを見て可愛いと思いませんか?男のコなのに女装が大好きで、女装したら本当に女のコそのものになってしまって、でも、女装する事で性的に興奮してオチンチンをピンピンにしちゃってる・・・はっきり言って、女装ショタ最強でしょ?」
サヤも教師である前に一人の女である。男性器に興味が無いと言ったらウソになる。今日ここに来た際も、まだ小学生なのにオチンチンをピンピンにさせているユイコの姿を見て、確かに最初に「カワイイ」と思ってしまって、すぐにその想いを慌てて脳裏から心の奥底に追いやったサヤである。だがしかし、そんな大人の女の欲情みたいなものを相手―――勿論この場合はユイコである―――の前で堂々と口にできる程、サヤは心が邪ではなかった。
「このコを見て激しく興奮しないショタコン女はいません!」
「あ、いえ、その、ちょ、ちょっと待って下さい・・・」
サヤが思うに妄言?をなおも笑顔でまき散らすサトミに戸惑ったサヤは慌てて待ったを掛けた。
「・・・あのぅ・・・込み入った話というか・・・ご家庭の事情というか、そう言った事は本来お聞きしないのですけど・・・どうしてユイコさんが桂木さんに引き取られる事になったのか、そこからお話し頂いてもよろしいでしょうか?」
「ええ、構いませんよ」
猪狩ユイコ・・・いや、猪狩シンイチが何故に孤児になったのか?その理由は特に記す事は無い。しかし、天涯孤独の身になった12歳のDSを何故に華の毒女である桂木サトミが引き取ったのかは、ただ単にサトミがシンイチを気に入ったからである。男のコではあるが、女のコと言っても通るような顔立ち、華奢な身体・・・真性ショタコンであるサトミが自分の思い通りになる美少年DSを探していて、孤児院にいたシンイチを見初めた、という訳だ。
そこまでのサトミの説明を聞いて、サヤの眉間にしわが寄った。
「・・・つまり、桂木さんは・・・男のコを女のコとして躾けようとして引き取った・・・という事ですか?」
「そうね、そうなるかしらね」
「そんな!そんな事・・・それは、児童虐待ではないんですか!?」
引き取った男のコを自分の趣味・性的嗜好で勝手に女のコとして躾けるなど、子供の意志を無視した虐待ではないか、とサヤは思ったのだ。
「サヤ先生、落ち着いて下さい。サトミさんの事を悪く言わないで」
「いえ、でも、しかし・・・」
その虐待?されていると思われている当事者のユイコが制してきたので、思わずヒートアップしそうになったサヤがすぐにクールダウンしたところで、サトミはふと思いついた。
「そうだわ、ねえユイコ、最初のアルバムから井吹先生に見せてあげたら?それなら、きっと分かってくれると思うわ」
「はい」
サトミに言われてすぐにユイコはさっきのリビングボードのところからまた数冊のアルバムを持ってきた。そのアルバムが開かれてその中を見たサヤは・・・
最初のユイコは、XTCとロゴが入ったTシャツとジーンズのショートパンツという、ちゃんと男のコの服を着たシンイチだった。でも、髪の毛は今と同じくらいの長さで女のコのような顔立ちのせいで顔だけ見れば女のコそのものだった。だが、どことなくその表情は寂しげというか怯えたようなものだった。そう、その顔立ちのせいでシンイチは孤児院でいつもいじめられていたのだ。
だが、その次の写真はシンイチではなく、淡いピンクの膝丈ワンピースを着たユイコになっていて、なんだかほっとした表情になっていた。男のコだけど、女のコみたいだからいじめられる。女のコの姿になれば誰もイジメる事はない、とサトミに説得され(唆され)て着てみたのだ。勿論、写っていないが下着も女のコ用のパンティを穿かされていた。
「それが、初めて女のコになったシンイチ、いえ、ユイコです」
だが、シンイチ、いや、ユイコのその安堵の表情でサヤは何か好印象というかいいイメージ・雰囲気を感じたのに、その次の写真でまたおかしな感覚を覚えた。
「で、こちらは初めてのおネグですね」
おネグ・・・つまり、ネグリジェは確かに女性用の寝間着であるのだが、写真に写っているユイコが身に付けているのはやはり淡いピンクの膝までの丈で可愛らしくパフスリーブにはなっていたり首周りや裾はフリルで飾られてはいるが、かなり薄い布地・・・いや、裏が透けて見えるようなレース地でできていて、下に穿いているパンティ・・・これまた同じようなデザインでフリルで飾られていたが、裏が空けそうなレース地でできていた。つまり・・・
「・・・あの、これは・・・子供用としては・・・ちょっと違うのでは?」
「え?そうかしら?とても似合ってると思いますけど?」
「で、でも・・・レースが透けていて・・・見えてしまっているではないですか・・・」
「ええ、おちんちんが見えてる方がカワイイでしょう?」
そのサトミの感覚がサヤにはそうそうすぐにはわからないところだった。
それに、ユイコも何となく頬が薄っすらとピンクに染まっていて・・・女のコらしい寝間着を着れた事が嬉しくもあり、でもデザインがちょっと大胆だったから少々恥ずかしくもあり、そんな表情だった。
「それで、今日からあなたを女のコとして躾けるから、貴女はこれから女のコとして生きていくのよ、と言い聞かせたんです」
「え?で、でも・・・あら?」
そんな事をいきなり言われてユイコ・・・いや、その時のシンイチはどんな反応だったのか?と気になってサヤは顔を上げたが、視線の先にいたはずのユイコはいつの間にか席を外していた。
そして、サトミはさらにアルバムの頁を繰っていく。
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