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第13話 そのニー

「・・・いぃ・・・いいわぁ・・・シンイチくん・・・もっと・・・私のワレメ・・・擦ってぇ・・・」 教室のすぐ外の廊下に女子生徒が傍耳を立てている事にも気付かず、性欲に脳裏が支配されてしまっているサヤはシンイチの笛の先端で己の秘所をパンティの上から擦りたてるオナニーに没頭していた。サヤの脳裏の中では、シンイチが自分を愛撫してくれているシーンが妄想上映されていた。それも、奥手な筈のシンイチが「どうですか、サヤさん?」と積極的にサヤを責め立てる言葉を掛けてきて、サヤはそれに抗う術なくもう絶頂まで追い立てられているのだ。 「あっ・・・はぁっ・・・い・・・いぃ・・・イクゥッ!」 とうとうサヤはシンイチの机の上に座りながらシンイチのアルトリコーダーの先端で己の秘所を擦り揚げ抜いて、絶頂を迎えてしまった。勿論、脳裏の中ではシンイチによって“ウフ、イカされちゃった・・・”というシーンが妄想上映されていたが・・・。 だが、アフターオナニーで一息つく間も余韻を楽しむ間も無く、話は聞かせて貰ったばりにドアがガラッと開かれてそこにレイナが姿を現したのを見て、サヤは思わず心臓が縮み上がった感覚を覚えた。その衝撃のせいで、まくり上げていたスカートを掴む手を離すのも忘れていたので、愛液が染み出して舟形の染みがついてるパンティを隠す事さえできずに硬直していた。 一方のレイナも、その教室の中でシンイチを懸想の相手としてオナニーに励んでいた者が、女子生徒ではなくてサヤだった事に驚きを隠せないでいた。 サヤはスカートを捲ってパンティを見せたままという教師にあるまじき破廉恥・・・いや、恥ずかしい恰好を晒し、レイナの方も驚きに目を見開き口もぽかんと開けてしまっているという、今までに見せた事の無いボケ顔を晒していた。 と、その時、ちょうど下校時間になったらしく、それを知らせるためのメロディが校内放送で流れ始めた。 ““・・・はっ!?”” それを表紙にサヤとレイナは同時に再起動した。サヤは慌ててスカートを降ろすと座っていたシンイチの机から降りてシンイチのアルトリコーダーを机の上に置いた。レイナは廊下を見通して誰もいない事を確認してからその教室内に入り、ドアを閉めた。 「・・・そういう意図があって、生徒会の顧問制度を言い出したんですか?」 「ち、違うわ!それとこれとは全く全く別問題・・・」 「では、何故、教師である貴女があんな事を・・・」 「これは・・・私の・・・本当に私の純粋な想いからの・・・」 教師と教え子のイケナイ関係・・・と簡単に言ってしまえば、世間的には成人である教師の方に全面的に非があると片付けられてしまうのが世の常だ。たとえその当事者が真剣にお互いを想い合っていたとしてもである。勿論、その舞台が小学校であれば、無理解のレベルはとてつもなく大きくて、男性教師&JSの場合はさらに圧倒的に男性側が悪と断罪されて社会から抹殺されるケースが多く、その反対に女性教師&DSの場合だと何故かそうはならず事件も殆ど報道されず世の中に知られずに終わる事が多い訳だが、その舞台が中学校となるとまた話は違ってくる。DC、JCともに第二次性徴が発現されているから、場合によっては男性教師が女子生徒を妊娠させたり、その逆に男子生徒が女性教師を妊娠させてしまうケースも少なくない事から、より事態は深刻になる事も考えられる。 勿論、三悪の陰謀によって既にシンイチとサヤは結ばれていたが、幸運な事にサヤは妊娠はしていなかった。 「・・・純粋な想い・・・それで片付けられると思っているんですか?運が悪ければ、貴女だけでなく、あのコにも謂れのない誹謗・中傷が・・・」 純粋な恋愛感情の暴走である事は、サヤも天地神明に誓う事ができる。だが、事が公になった場合にどうなるか・・・サヤが責任を取ってシンイチと結婚する事ができるのならば是が非でもそうしたいとサヤも思うのだが、三悪がいては・・・シンイチも自分も不幸のどん底に叩き落される可能性が大きいのだ。 「・・・もう・・・私には・・・どうする事もできない・・・シンイチくんを想うだけで・・・その先には何も・・・何もできないのよぅ・・・」 サヤは、シンイチを救いたいと強く想っていても実際は何もできそうにない己の無力にやるせなさを感じ・・・とうとうサヤの前で顔を両手で覆ってしまった。 “・・・涙・・・” 泣き顔を隠す事はできても、溢れ出す情熱・・・いや、涙はサヤも止めたくても止めようがなかった。 「・・・何故・・・泣いてるんですか?・・・何が・・・悲しくて・・・」 「お願い・・・誰にも言わないで・・・私は・・・決してあのコに手を出したりできないから・・・」 自分の恥ずかしい様とか、秘めていた教え子への想いを知られた事・・・それが理由でサヤは涙をこぼしてしまったとはレイナには思えなかった。それに、シンイチの事はさておいて、恋する異性の事を想って自慰をする事は人間として別におかしな事ではないとレイナ自身も思っていた。 そして、サヤが哀願と同時に弁解として思わず口にしてしまったその言葉に何かが隠されているのだろうとレイナは思い至った。 「井吹先生・・・どうか、私に打ち明けてくれませんか?どうして先生が、あのコに手を出さないのではなく、手を出せないと言ったのか・・・」 その問い掛けをされた瞬間、サヤは愕然とした。確かに普通は「手を出さない」と言うところを、自分は「手を出せない」と言ってしまったのだ。自分がシンイチの事を想ってオナニーしていた場面を見られている以上、教師としての立場・矜持から自制する意味で出た訳では無い事は明白だった。それをレイナに指摘されて、彼女に無用の不審を抱かせてしまった事に気付いてしまったのだ。 「そ・・・それは・・・」 「今日見た事・聞いた事は絶対に誰にも言いません。それに、何か深い事情があるのならば・・・一人で思い悩むよりも、誰かに相談した方がいい結果になる事もあると思います」 「綾見さん・・・」 相手はまだ自分より一回りは年下のJCだというのに、自分を見つめるレイナのその表情にサヤは何となく自分への慈しみのような雰囲気を感じてしまったのも、この危うい状況に瀕したサヤの心が脆弱になっていたから、あるいはレイナの経験値がサヤよりも大きかったからとも言えた。 「綾見さん・・・私・・・」 さて、シンイチとトオルを二人っきりにさせて悶え狂うのを放置プレイしていた時に三人組が何をしていたか? 「このお好みピザ、美味しいわね」 ピザを食べながら何事かを相談していた。その議題は何か? 練芙学院と贅嶺女学園はその生徒会が交流していて、互いの文化祭の際に何かのイベントに参加し合ったりしている。 アスリンが生徒会役員の選挙の際に公約として掲げた事の一つに、その贅嶺女学園との交流を深めて視野を広げようという事があって、そして早速アスリンは文化祭だけでなく体育祭でも交流する事を考えていた。それは、やはり体育祭の実施日が双方でずれていた事から思いついた事だった。 そして、一枚のブルマーをミサトはアスリンとイツコの前に持ってきた。 勿論、それはシンイチに女装させるためのもの。しかし、ブルマーなら以前からあるのにここでサトミが新たに用意したのはアスリンに依頼されたからだった。 生徒会の交流行事として、体育祭の競技のどれかに生徒会の代表が特別参加するのはどうか?とアスリンが持ち掛けてみたところ、部活対抗二人三脚競争はどうか?との回答があった。そこでアスリンはそれにシンイチを女装させて参加させようと考え付いたのだ。 ただし、そこでそのまま猪狩シンイチが女装して参加するとなるとかなりマズイ事態になる為、アスリンはシンイチを体調不良で欠席として代わりにシンイチを女装させて一般生徒による代役―――一般生徒が代役と言うのも、シンイチが生徒会役員選挙において掲げた公約の「より開かれた生徒会・一般生徒が気軽に相談に来れるフレンドリーな生徒会」に当てはめて、生徒会から代役を依頼してみた結果、手を上げてくれた・・・ということならば問題無いと言える―――として佳和ユイコという女生徒として参加させる事を企んだのだ。だが。 「何よ、これぇ~」 最初はちゃんと自分と同じ練芙学園中等部の女子生徒の制服姿で連れてきて、それからブルマー姿にさせて・・・と考えていたのだが、サトミが用意したそれは、わざわざハイレグ仕様に改造したハイレグブルマーだった。勿論、アスリンはソフトブルマーという、従来のブルマーよりも生地が薄くて柔らかいものを用意してほしいとは言ったが、ハイレグにしろとまでは頼んでいない。 「どうせなら、シンちゃんにも愉しんで貰わなくちゃ。だからわざわざハイレグにしてもらったのヨン」 “余計な事をしおって・・・” とアスリンは心の中で愚痴ったが最早後の祭り。それはそれとして、後は生徒手帳・胸章などの小道具の他に生年月日・入学年月日・在籍クラス・今までの成績・その他のパーソナルデータといった、練芙学院中等部に佳和ユイコという女生徒が在籍しているという嘘情報をデッチあげねばならない。それにはサトミとイツコの協力が必須だったのだ。 「まあ、偽データはデッチ上げるのは簡単だけど、事前にシミュレーションはすべきね」 イツコの危惧する事も尤もだった。アスリンはシンイチを不特定多数の前で女装させて辱めるのが目的なのだが、それが何処の誰か詳細不明な人物ならともかく、一応は練芙学園のJCでシンイチの代役という設定なのだ。女装している事に気付かれたら、何かしら騒ぎになりアスリンが自分で自分の首を絞める事につながる可能性が大きい。そして、シンイチは女装すると心は女のコになるのにペニスをフル勃起させてしまう変態っコなのだ。そのブルマーの前が不自然に突っ張ってテントを張っている姿を見たら、既に性教育を受けている年代で性の乱れも激しい贅嶺女学園のJCも気付いてしまう可能性が大きい。 そこでサトミは考えた。とにかく、ハイレグブルマーを穿かせてその中でペニスをフル勃起させてしまって前にテントを張ってしまったユイコを見たい、というのがサトミの目的、希望なのだ。だから本番でのアスリンの目論見が結果断念となろうが構いはしない訳である。そして、サトミは閃いた。 澄み渡った青空の下に広がる緑に包まれた運動公園。ここで今日は市内の6つの私立小学校―――勿論その中には私立練芙学院初等部、私立贅嶺女学園初等部も含まれている―――による合同体育競技会が行われていた。 競技内容は代表選手による100m走、80mハードル、100m×4リレー、1.8km走、走り幅跳び、走り高跳び、ボール遠投げの七種目と代表選手を除いた6年生全員による100m走である。勿論、一生懸命なのは主役の代表選手と学校側であり、6年生達は各競技開始までの途中途中の時間調整のために100m走をやらされるだけにここに来させられただけである。そんな訳で、グラウンドをすり鉢状に取り囲む堤には思い思いののんびりした姿で6年生たちが座っていた。 そして、サトミはその一番前の通路をユイコにハイレグブルマーを穿かせて一周ぐるりと歩かせる事にしたのだ。ただし、体操シャツも6つの小学校の指定のものではなく、第三新東京市立第壱小学校の校章入りのものにしたので、少なくともその6つの小学校のJS6に「アンタだれ?」と問い質される事態は回避されるだろう。 初めてサトミにそれを聞かされた時、中学生の自分が小学生に混じってそこを歩くとなれば、やはり身体の大きさの違いに気付かれるのではないかとユイコは案じた。だが、こういった競技会に参加する代表選手はやはり運動神経がいいと同時に体格も大きい方なので、すれ違っても体格の差は感じられない、というのがサトミの説明だった。 「じゃぁ、行ってらっさい」 そう言ってサトミは駐車場からユイコを送り出した。既に競技会は始まっているので駐車場にはまったく人影は見当たらない。別にスタディアムといった態の立派な競技場ではなくて市民に開放された運動公園内部のグラウンドだから出入りは自由で、ユイコはどことなく気は急くように足早になりそうで、でも不安な心が身体の動きをぎこちなくさせていた。 何しろ、サトミの目論見どおりに今のユイコはハイレグブルマーの前に中でフル勃起させたペニスによってテントを張ってしまっているのだ。体操シャツもAAカップの偽オッパイ付きブラジャーを胸に装着させられているせいでお腹(おへそ)までしか届かなくてブルマーを少しも覆い隠す事はできなかった。 どの小学校も、この時期にはもう既に性教育も実施済みで、JS6にも既に生理が始まっているコも数多くいる筈である。もしかしたら、いや、きっとユイコのブルマーの前の膨らみを見て不思議に思うに違いない。しかも、前を歩いてぐるりと一周回るという事は、横から見られてしまうという事なのだ。それはつまり、ユイコのブルマーの前に不自然な突っ張りがあるのをしっかり目撃されやすい訳で、そうなるともしかしたら不思議では無くて不審に思う者がいるかもしれない。 一番前の通路をユイコは歩いていく。横には小学6年生たちが座ってグラウンドの方を眺めているかそれとも友達とダベっているか、それはわからない。でも、うっかり横を見て誰かと視線を合わせてその表情が変なものだったりしたら・・・詳細はともかくとして、ブルマーの前を突っ張らせている変な女のコがいると気づかれた・・・という事に気付いてしまい、それで不安が限界に達して動けなくなってしまいそうな気がして、ユイコはただひたすら前を向いて、何も聞こえない振りをして歩いていったのだが。 「・・・今、前を歩いていったコ、見た?ほら、あの一番前の通路を歩いてるコ・・・」 「・・・見た・・・何か・・・気のせいかもしれないけど・・・ブルマーの前が何かヘンに膨らんで無かった?」 「え?モリマンだっただけじゃないの?」 「いや、それにしては・・・大体、モリマンってオマンマンのところがぷくっと丸く膨らんでいるだけでしょ?」 ブリッジをした時に横から見れば、モリマンの女のコはお腹から太腿までが緩やかな曲線で結ばれている所にオマンマンのところがぷくっと丸く膨らんでいるのですぐわかる。 「さっきのコ、オマンマンよりもう少し斜め上に真っすぐ、くの字みたいに膨らんでいたような・・・」 そこに、腐女子がいなかった事は幸いだった。もし腐女子がいたら、当然男性器の勃起についてもBLの18禁イラスト付き小説とかあるいは18禁漫画で見ていた可能性は大で、あるいはその不自然な膨らみ・突っ張りがもしかしたら・・・では、あの女のコは実は・・・ 「・・・ヘンタイ?」 などという呟きが出ていただろう。 しかし、ユイコのブルマーの前の突っ張りに気付いた女のコ達がそんな話をしている間にもユイコは歩みを進めていた。 実際、6つの小学校のJS6で各一人ぐらいはユイコの姿を横から目撃してブルマーの前の突っ張りに気付いていたのだが、それを不思議とは思っても不審を感じたコ者はいなかった。 だが、そのまま騒がれたりせずに何事も無く一周できると思っていたユイコだったが、そういつまでも幸運が続く事は無かった。 今までは、ユイコの前方を同じ方向に歩いている―――勿論後方でもそれはあった―――女のコばかりだったが、あと少しで一周回り切れそうなところで前方から女のコ達が歩いてきたのだ。そこでいきなり180度方向転換するなどしたら不審に思われるし、では90度横を向いたとしてもやはりブルマーの前の不思議な突っ張りを見られる事になってしまう。 “・・・あ、あと・・・少しだから・・・” 走れば出口まですぐ、そこでサトミの車に乗れば大丈夫・・・と咄嗟にユイコは考えてそのまま進んだ。だが、今まで横から見られていた故にあまり気付かれなかった事に前から見られたらすぐ気付かれてしまうだろうという事にユイコは考えが及ばなかった。 「あらっ、貴女、スゴイわね、それってハイレグじゃない!」 「わぁっ、ホントだ!ハイレグブルマーを穿いてるコって初めて見た!」 各校の代表選手たちは、学校の体育の授業で使うノーコンのブルマーではなく、ルビー・レッドとかサファイア・ブルーとかトパーズ・イエローとかエメラルド・グリーンとかアメジスト・パープルとかオニキス・ブラックといった各校独自の光沢のあるごく薄い生地で軽量のブルマーだったが、体育の授業用のブルマーよりも脚口のカットは確かに高くなっていた。しかし、ユイコの穿いているブルマーはサトミの特注で誂えたもので、言うなればハイレグの競泳水着あるいはレオタードのように鋭い角度で切れ上がったハイレグカットだった。外国の女性アスリートならば穿いていそうなそんな本格的なハイレグブルマーなど、JS6で穿いている者なんてまずいなかった。 もしそれが、各校の代表選手たちが穿いてるブルマーと同じような生地だったら、その密着性の高さからユイコのフル勃起したオチンチンもしっかり押さえつけられてブルマーの前に突っ張りは作らなかっただろうが、逆に押さえつけられてオチンチンの形が浮き彫りみたいになってすぐにバレていた恐れがあった。事実、各校の代表選手たちを見れば、あまりにもぴったりと肌に張り付いているせいでお尻の谷間は勿論のこと、オマンマンの割れスジまでがくっきりになってしまっていた。それは、ユイコの目の前にいる女のコたち―――実はどこかの小学校の代表選手だった―――のブルマーの前を見ればよくわかった。 “わぁ・・・オマンマンのワレメちゃんがクッキリしちゃってる・・・羨ましい・・・” シンイチは女装してユイコになってしまえば、心はもうしっかり女のコになっていた。だが、それなのにオチンチンだけはエッチでフル勃起してしまうところが変態なところで、それをアスリンだけでなくサトミやイツコにも何度も言われているので、ユイコも自分が変態である事を仕方なく受け入れていた。だが、女のコの心であれば、股間にあるモノがオチンチンよりはオマンマンであった方がいいとも思い込んでいた。それ故に、目の前のJS6のオマンマンの割れスジがブルマーにくっきり浮かび上がっているのを見て羨ましいと思ったのは本心だった。 だが、目の前にいれば、流石にその女のコ達もユイコのブルマーの秘密に気付かない筈が無かった。 「あら?・・・ねえ、それ・・・ブルマーの中に何入れてるの?」 「何か、ブルマーの前が突っ張ってるようだけど・・・?」 もし、これが夢の世界の話だったら、ユイコは躊躇する事無く、それはオチンチンだと答えていただろう。女装してオチンチンをフル勃起させる事が大好きで、そんなヘンタイだから夢はショタコン女性の為の女装っコストリッパーとなる事で、エッチな格好をして踊りながらショタコン女性にフル勃起したオチンチンを見せてあげたい、さらには、射精する様も見せてあげたい・・・しかし、ユイコは他の三人とは違って現実と夢の境界をしっかりと認識していたので、そんな返事をする筈も無かった。 「・・・それは・・・秘密です」 そう言ってユイコはその女のコ達の脇をすり抜けていった。そして、ユイコがグラウンド側の通路を一周し終えて出口に出た時・・・ 「あ・・・まさか・・・もしかしたら・・・さっきのコって・・・本当は男のコだったんじゃない?」 「何でそんな発想に・・・んんっ!?・・・じゃ、じゃ、じゃぁ・・・あのブルマーの前の突っ張りって・・・」 「ハイレグブルマーの中でオチンチンを勃起させてたんじゃ・・・」 そのコたちはもう一度ユイコの先ほどの正面の姿―――ハイレグブルマーがあまりにも珍しかったのでそこばかり注視して、ユイコの顔ははっきりとは覚えていなかったのが幸いした―――を思い出して、その推測が強ち嘘でもないと気付いてしまった。 “ヘ・・・へ・・・ヘンタイだわっ!?” そのコ達が自分の学校の先生に話したりしてちょっとした騒ぎが起きた時にはもうユイコはサトミの車に乗り込んでいた。 「ドゥフフ・・・どうだった?ユイコちゃん・・・ドキドキできた?」 「そ、そんな事・・・もしかしたら気付かれるかも、ってずっと不安で・・・ドキドキなんて・・・」 勿論、サトミの言うドキドキはエッチな興奮をしての反応の事だった。だが、ユイコは言ったとおりそんなエッチな興奮などしている気分では無かった。 「そう?やっぱり不安だった?・・・でも、オチンチンは全然不安じゃなかったみたいねぇ、ドゥフ」 「やんっ!」 ユイコは女装して心は女の子になるのにオチンチンをフル勃起させてしまう変態である事をわかっていてそんな質問をして挙句にはユイコのハイレグブルマーの突っ張っている頂上を柔らかく擦って鼻の下を思いっきり長くしていやらしい顔になるサトミ。そしてハイレグブルマー越しとはいえオチンチンの先端を撫でられたユイコは女のコらしい可愛い声で嫌がった。 「・・・やっぱり、ユイコちゃんがJS6に化けて潜り込んだけどハイレグブルマーの中でオチンチンをフル勃起させてテントを張っていた事は気付かれちゃったみたいね」 NETでその小学校合同体育競技会関連の情報を探っていたイツコは、第壱小学校の男子児童が女装して紛れ込んでいたらしい、等というツイート記事を見つけた。勿論、あの時のシンイチはユイコになる時にいつもと違うセミロングのウィッグをつけてそれをポニーテールにしていただけでなく、サトミの手によって少々お化粧も施されて普段のユイコとは違うイメージにしていたので、それがユイコ、ましてやシンイチだなんて見破られた訳では無かった。しかし、そんな事もあろうかと?第壱小学校の体操シャツを着ていたせいで合同競技会の関係者から第壱小学校に一応は問い合わせもされたらしい。 しかし、それでサトミが顔を青くするなんて反応は全く無かった。どちらかと言うと、 「予想どおおりいいぃぃ~~!!」 てな気色満面?の反応だった。そしてその顔のまま、サトミの顔はアスリンの方に向いた。 「アスリン、これでわかったかしら?JS6でさえ、ユイコの女装ブルマー姿を見て、いえ、ブルマーの前が何故か膨らんでいるのを見て、それは中からフル勃起したオチンチンが突っ張っているという事、つまりユイコが女装美少年だという事に気付いたのよ」 別に顔は覚えていなかったので「美」少年とまで言い切れるかどうかは不明だが、ブルマーの前の不自然な膨らみを別として何も疑問を持たれなかったという事は、それは女っぽく見えたが実は男のコ、それも女装が良く似合うからには美少年の類に近い存在と認識されるという結論になったとしてもおかしくは無かった。 「これが、JS6に比べてずっと大人で性的好奇心も性的欲求も断然大きいJCが相手だったらどうだったと思う?見た瞬間にすぐに女装美少年だとバレてしまうわ」 「だったら、すぐにバックれたらいいじゃん」 「あのねぇ、ユイコはシンちゃんの代理としてちゃんと練芙の女子制服で来て、アスリンは自分と同じく学校の体育用の体操シャツとブルマー姿にさせる訳でしょ?だったら、練芙の女子生徒という事でアスリンも尋問される事になるのよ?」 「それだけじゃないわ。当然、贅嶺側から練芙側に問い合わせも来るし、そうなったらただ事じゃ済まなくなるし。そんな人間を贅嶺側に連れていったという事で、アスリン、貴女の立場もものすごく悪くなるのよ?」 「う・・・・・・・・・」 贅嶺の体育祭でシンイチを女装させて参加させる、それは確かにシンイチを辱める事はできるが、同時にアスリン自身にも悪影響を与える、つまり諸刃の剣も同然だという事をサトミやイツコに気付かされて、アスリンは愕然とした。現段階で大騒ぎになれば自分の立場が危うくなり、さらにそうなると萩生コンツェルンからのミッション遂行も上手くいかなくなる恐れもあるのだ。 アスリンがそれに気付いたらしい事に気付いてサトミはさらに鼻高々になった。サトミがシンイチを女装させてユイコにして小学校合同体育競技会に連れて行ったのは、アスリンの計画が無謀な事だと立証するのが目的だったのだ。勿論、ユイコにハイレグブルマーの前をフル勃起したオチンチンで突っ張らせて衆人環視の前で歩かせる、という女装ショタコン趣味の暴走の方が大きかったが。 また、シンイチを辱めるのが目的の贅嶺女学園中等部の体育祭への交流参加案だったので、シンイチの女装が不可であれば交流参加する意味も無くなってしまう訳で・・・。 “女装して心は女になるのにチンポをフル勃起させる変態の癖に!・・・私の野望の邪魔ばっかりしやがって!” アスリンはシンイチにまた一方的で且つ理不尽な憎しみの炎を燃え上がらせた。 「・・・これは・・・本当の事かね?」 自室の居間でレイナが持ってきた録音データを再生して聞き終えた夕月はサヤに厳しい視線で問うた。 「は、はい・・・嘘偽りはありません・・・本当に・・・申し訳ありません・・・」 サヤは椅子から絨毯の上に降りて正座して深く身体を折り曲げて頭を絨毯の上に押し付けた。 教室でのシンイチのアルトリコーダーを利用してのオナニーをレイナに目撃されてしまったサヤは、とうとうレイナに全てを告白した。自分のシンイチへの想い、どうしてそうなったのか、そしてシンイチの窮状、さらにおそらくトオルにも魔の手が伸びているらしい事・・・。それらをサヤはレイナの家で告白した。それは、他人の耳を気にしてのレイナの配慮であり、その判断が正解だったのはサヤの告白内容からしても明らかだった。 勿論、サヤのその告白を聞いてレイナも思わず仰天・狼狽してしばらくの間は絶句していた。一瞬、目の前のサヤへの憎悪を覚え、すぐにそれは何の意味もない事だと悟り、どうすればシンイチを救えるかに思考を切り替えた。だが、今は高校への進学を控えたただの中学三年生という状態に過ぎないレイナ一人では、シンイチそしてトオルを救う方法は無かった。そして、レイナは夕月に相談するしかないと思い至ったのだ。 サヤもレイナに告白したおかげで―――勿論、告白している内に自分の情けなさ、シンイチへの想いが溢れ出して来て思わず泣き声になってしまったが、レイナに優しく慰められあるいは励まされて最後までいう事ができた―――既に心は決まったらしく、シンイチさえ救う事ができれば自分はどうなってもいいと言う心境に落ち着き、夕月への報告にレイナと同道したのだった。 「もっと・・・もっと早く・・・自分が勇気を持てていれば・・・こんな事には・・・うぅ・・・」 サヤはボロボロと涙を零して嗚咽した。 「・・・彼女の言うとうり・・・写真とかいろんな証拠もあるのですが・・・こればかりは夕月先生にお見せする訳には・・・」 と言いつつ、レイナも胸が締め付けられるような気分になって顔を歪め、俯いた。 「その証拠のいくつかを・・・君も見たのかね?」 との夕月の問いに、レイナは沈黙を以って・・・ではなくて、無言でただ頷くだけだった。サヤとは違う意味で愛するシンイチが保護者のサトミと同居人のアスリンとこの学園の教師であるイツコによって生き地獄にいるという状況は、サヤに見せられた数枚の写真で理解できた。母親似で女顔で生まれてしまったシンイチの悲劇・・・だからこそ、シンイチの心境を思えばレイナも身を切られそうな想いだった。 「あの三人の正体がそんな邪悪な存在だったとは・・・この私も気付かなんだ・・・許してくれ」 「い、いえ、夕月先生を責めるつもりは・・・」 「だが、桂木くんを信頼して預け、その生徒も同居する事を認めたのはこの私だ・・・」 「そ、それなら・・・こんな事になるまで見ていただけだった私が・・・」 レイナだけは言葉に出していないとはいえ、誰もがシンイチのこの悲惨な境遇に僅かでも責任があると考えていた。順番から言えば、レイナ→夕月→サヤの順となるが、責任の重さで言えばその逆になるか・・・まあ、そんな事は今更言っても意味が無い事だ。 「・・・二人とも、この件は一先ず私に預からせてほしい。シンイチ君を救うには、まず何よりもその三人の悪行の証拠を奪い取り、未来永劫消去しなければならない」 「私・・・シンイチ君を助ける為なら何でもします・・・警察に行って、罪も償います・・・」 「井吹くん、落ち着きなさい・・・私は事を公にするつもりはないのだよ・・・何とか秘密裏に事を片付けるのが大事だ」 「は・・・はぃ・・・」 警察が知る所になったら、勿論児童虐待でサトミとイツコとサヤは処分されるし、学校も解雇されるだろう。アスリンについてはそのバックの萩生コンツェルンが彼女の所業を知って認めていたか、知らなかったかによるだろうが、いずれにしても猪狩財閥との関係悪化は避けられないだろう。となると、どちらも世界的企業である事から事件を隠してはおけず、結局シンイチの未来を奪う事になってしまう。 「・・・夕月先生・・・よろしくお願いします・・・どうか、シンイチを・・・助けて下さい・・・」 そしてまたある日のプレイは、嬲・・・ではなくて嫐がテーマだった。 通常の男一人女二人の3Pだと、男一人と女一人がセックスして、男あるいは女がもう一人の秘所を口あるいは手で愛撫する―――ただ、この場合は女が女を愛撫する同性愛の部分も出てきてしまう事もある。まあ、バイの女性なら何の問題も無いが―――という形になるのだが、アスリンがそんな事をシンイチに許す筈も無かった。 「アスリン、よく見ておきなさい。これが「嫐」という字が考えつかれた元になったプレイよ」 「またあなたはテケトーな事言って・・・」 「なるほど、これが名は体を表すって事なのね」 サトミのボケにイツコはさっそくツッコミを入れたが、アスリンは知ってか知らずかさらにノリボケを重ねたのは天然である。 つまり、どういうプレイかというと、ペニバンで双頭バイブを装着したサトミとイツコがベッドの上で四つん這いになったシンイチのアヌスと口を前後から犯すというものだった。ちなみに今回はサトミが後、イツコが前だった。 勿論、シンイチはなされるがまま何の抵抗もできずにいた。いや、その三人組、と言うよりはアスリンの野望―――シンイチをアヌスをレイプされてペニスをフル勃起させてしまうアナルマゾのほもーん奴隷に堕とす―――には断固抵抗を示すかのように、そのペニスは萎れたままだった。 「ったく、男のくせにアナルレイプされてもチンポをフル勃起させないなんて、あんたインポみたいね。じゃあ、今日からあんたのチンポはインポって呼んでヤルわ。アーヒャッヒャッヒャッヒャッヒャー!」 勿論、シンイチも無理やり後付けで躾けられてしまった女装性癖のせいで女装すれば―――ただし、セーラー服の上衣だけではそれも不可能だったが―――しっかりフル勃起するのでアスリンのインポ呼ばわりもアタマワルイ事この上ないのだが、口もバイブでレイプされているので反論もできなかった。 だが、イツコ、サトミの疑似チンポが胎内に咥え込んだバイブと同時に自動で動き出して―――今回使用しているのは、入れられた方からの反応が伝わる双方向バイブではなく、双頭バイブである。スイッチ一つ・切り替えによって入れられた方・咥え込んだ方・その双方ともON/OFFを切り替えられるし、その動くモードも回転/振動をその大きさも含めて組み合わせた何種類かのパターンを設定できるのだ。勿論、これもイツコがサヤと親密なレズ関係にあった頃に開発したものだった―――思わずシンイチはくぐもった声で悲鳴を上げてしまった。 シンイチのアナル・口同時レイプシーンをネタにオナニーしていたアスリンも、そのシンイチの悲鳴を聞いて己のドス黒い変態性癖に火が付き、自分の秘所を弄りまくるその指使いをさらに激しくヒートアップさせた。そして、そのアスリンのオナニーによる喘ぎ悶えアヘる声にとうとうシンイチも反応してしまった。やはり、女装してペニスをフル勃起させてしまう変態に堕とされてしまってはいても、シンイチ自身はほもーんではなく性的欲求対象は女性のままであり―――最近はシンイチが性的興奮して女装に歓びを感じている事さえ気に入らなくて、アスリンは女装を禁じてしまっていたので今のシンイチはただの裸の男のコだった―――相手がアスリンであっても女性の艶っぽい悩まし気な声に反応するのも致し方なかった。 「ああっ!?シ・・・シンイチのインポが、勃った!!」 “それを言うならインポじゃなくてチンポでしょうが!” “だいたい、勃起してるのにインポって矛盾してるわよ!” などとサトミとイツコはツッコミを入れようと思ったが、それは心の中に留めた。第一、シンイチのアナルと口に自分の疑似チンポを突き込んでいる最中なのでそんな余裕はなかった。 そして、アスリンはシンイチのペニスのフル勃起がアナルレイプによるものだと完全に勘違いして、ついにシンイチをアナルマゾに堕とす事ができたと勝手に思い込み、さらなる性的興奮を覚えてチツ穴指入れマン擦りクリ弄りをさらに激しくさせ、それによりもちろん喘ぎ悶えアヘる声を大きく強く高くしてしまい、ついに絶頂に達してしまった。その声を聞いて、とうとうシンイチも絶頂に達して激しく射精してしまった。そしてその直後にサトミとイツコも絶頂に達してしまったのはお約束であった・・・。 「さて、バカシンイチもケツマンコをレイプされてしっかりチンポをフル勃起させてアクメを決める立派なアナルマゾの変態奴隷になった事だし、次のステップに進むわよ」 アフターオルガで一休みするかと思いきや、アスリンはかねてより考えていた己のさらに邪悪な野望に満ちた新たな計画を披歴する事にした。と言っても、何の事は無い、シンイチに女装させてアナル売春させる、というものだった。 以前にシンイチに同じく女装させてフェラチオサービスをさせていたが、要するに口からアナルに変わっただけで、しかもただ単にアヌスで締め付けるだけよりフェラチオの方が様々なテクニックを使ってより大きな快楽を与えられる筈なのに、アスリンはやはり腐女子思考から抜け出せず、アナルセックスの方がより上のレベルと思い込んでいて料金も強気の設定を考えていた。 さらに、どんどん人数をこなせばやがてシンイチのアヌスも拡張されてしまい、ガバガバケツマンコになるのは目に見えていたが、それに対してもアスリンは考えていた。アヌスが広がったら、今度は日本人よりも平均的にペニスが太く長く大きい外人を相手、それもほもーん売春させるつもりだった。 「あんたは一生ケツマンコが擦り切れるまでアナルでほもーん売春するのよ!アーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャー!」 等と恐ろしい宣託を告げて高笑いするアスリン。 しかし、サトミはアスリンの計画は諸手を挙げて賛成できるものではなかった。サトミはどちらかというと腐女子ではなくショタコン女であるので、シンイチを女装ストリッパーにしたいと考えていた。だが、女装はシンイチの好きな性癖・嗜好であり、女装して喜ぶシンイチの姿を見るのはサトミは燃え萌えだったが逆にアスリンはシンイチが喜ぶ事は何もかも許せなかった。 そしてそこで二人の間に入ってイツコは冷静に建設的な意見を出した。それは、例えばストリップの世界ではステージに男性を登場させて―――その男性はプロ(例えばAV男優とか)もあれば、ストリップを見に来ていた客のスケベ親父というケースもある―――観客の前でフェラチオは勿論セックスして見せる、というショウもあるという事。つまり、女装でストリップさせて・・・てゆーか女装姿で踊らせてギリギリまで脱がせて、それから男性相手にステージ上でフェラチオサービス→アナルセックスを披露させてはどうか?と言う事だった。それなら一応シンイチ・・・というよりはサトミの願望であるシンイチ女装ストリッパーもアスリンの野望であるシンイチアナルマゾほもーんセックス奴隷も叶えられて一挙両得・一石二鳥にもなる事請け合い?だった。 しかし、それだとイツコの希望としては特に何も叶えられない、とも考えられたが、イツコとしてはアスリンに協力する事で自分の様々な研究欲が満たされればいいのであって、特にシンイチをどうしたい・シンイチにどうなってもらいたいかの考えは無かった。 そして、イツコのその意向から、イツコがいれば自分の理想は全て実現できる―――何しろ、シンイチをアナルマゾのほもーん奴隷にしたい事からイツコに依頼した、「服用すればどんな男でもほもーんになってしまうクスリ」が本当に実現されてしまったのだから―――との考えに至ったアスリンは、あまりにも戦慄的な事を考え付いてしまった。それはQほもこと究極のほもーんだった。 例えば、女性同性愛だったら、女性器同士を接触させて同時に歓びを享受するのも有りだ。ならば、男性同性愛だったら、アナルセックスではなくて男性器同士を接触させて同時に歓びを享受するのも当然有りである。そして、そこでアスリンのシンイチに対する極悪非道思考が暴走した。 「どうせなら、チンポ同士でセックスすればいいのよ!」 最早(キ)になってしまったアスリンのその言葉を聡明なイツコでもサトミでも理解する事はできなかったらしく、二人とも頭の上にいくつもの?が乱舞した。 「だからさ、バカシンイチのチンポの穴を拡張してさ、その穴でトオルのチンポを咥え込ませるのよ!」 その常軌を逸した話の内容にシンイチも驚愕の前に唖然とした。アヌスならば、時には出す物も太い事も有るからペニスも受け入れられると言う事は考え付くが、どう考えてもペニスの穴、つまり鈴口、要するに尿道口にペニス自体が入る筈がない。 「でも、イツコならそれを実現できるでしょ?お金はいくらでも出すわ。それに、女装してもストリップのショーでまさかチンポミルク出して見せるなんて、そんな低レベルのショーじゃサトミも満足しないでしょ?」 どんな事でもいいから自分のしたいMADな研究を思う存分したいイツコ、そしてシンイチの女装ストリッパーを心行くまで愉しみたいサトミ、双方の求めるものをアスリンは提供しようというのだ。 「アナルマゾのほもーんセックスだけでなく、チンポ同士のセックスを披露したらもの凄い騒ぎになって、バカシンイチも一気に超ウルトラド変態として有名になるわ。勿論、当然ながら人間扱いされなくなるけど、あんたにはそれがお似合いだもんね・・・グフッグフッグフッ・・・ンギャーハッハッハッハ~~」 最早、人間とは思えない狂気に歪んだ恐ろしい表情になっている事にも気付かず、アスリンは兇悪な高笑いを続けた。 「・・・い・・・いや・・・いやだ・・・いやだあぁぁぁーーーっっっ!!!」 口やアヌスだけでなく自分のペニスの穴にもペニスを突き込まれてしまう、そんなおぞましい姿を想像してしまい、シンイチは恐怖で頭を抱えて悲鳴を上げた。 「も・・・もう、やめて・・・やめてよ、アスリン・・・どうして僕をイジメるの・・・僕が何をしたって言うの・・・」 アスリンが転校してきたその初日、アスリンが自己紹介で黒板に書いた文字の違いを指摘した事が発端だった筈なのに何故そこまで?・・・シンイチ自身だけでなく、その場に居合わせたサトミも言われてみればアスリンのあまりもの暴虐が不思議に思えた。 「アスリン<様>でしょうが!!!」 アスリンはスリッパを脱いでシンイチに投げつけた。至近距離からだったので避ける事もできず、それはシンイチの頭に見事に命中した。 「アスリン、暴力だけはダメって言ってるでしょ!」 「何言ってるのよ、こんなやつ、人間扱いするのが間違ってるじゃん!」 だが、暴力だけはダメと言っても、アスリンがシンイチにしているのは殴る蹴るの暴行とはまた違った形での暴力に過ぎない、とイツコは知ってるし、そしてサトミの言葉も偽善に過ぎない事もイツコは気付いていた。 「ふん・・・まあ、いいわ、この際だから教えてやるわ」 そしてアスリンは、キョウヤから聞いた話―――シンイチをたらし込め、というグレート萩生の指示―――をする事にした。 「僕が・・・猪狩コーポレーションの・・・後継者!?」 自分の苗字と同じと言う事で、猪狩コーポレーションについては世界的大企業のコングロマリットである事はシンイチも知っていた。だが、父ケンゾウと母ユイコが自分が生まれた直前・直後に死んだ事については祖父ジュウゾウも教えてくれたが、母ユイコが猪狩コーポレーションの現在の総帥・猪狩タツヒコの娘である事、だからシンイチが実は猪狩コーポレーションの後継者である事等、一言も言わなかった。 「サトミさんも・・・知ってたの?」 「ええ、夕月理事長から一応聞かされていたわ」 「何故、黙ってたんですか?」 「貴方が成人するまで言わないように、って言われたからよ。おそらく貴方の祖父の遺言じゃないかしらね」 「そんな事はどうだっていいのよ!それに私はキョウヤさんが好きなんだから、あんたなんか相手にする訳ないでしょうが!」 しかし、アスリンのミッションの話など、前置きに過ぎなかった。そこからサトミさえも聞かされていなかった、アスリンの独白が始まった。 アスリンの母、惣竜キョウコは実は中学生の頃から猪狩ケンゾウ(その時は勿論まだ六本木ケンゾウだった)の事を好きだった。 だが、それは一方的な懸想で、結局キョウコは告白もできないままケンゾウが暴力事件を起こした事で転校になり疎遠になった。 そして二人が再会したのは大学生の時。しかし、その時すでにケンゾウはシンイチの母・ユイコと交際していた。ケンゾウに思い切って自分の想いを伝えてもケンゾウは振り向いてくれなかった。それにもめげず・・・と言えば恋に必死なうら若き女性と言えなくも無いが、ケンゾウの精子を貰って子供を作ろうと思い詰めてストーカーまがいの行動までしてしまったキョウコはケンゾウやユイコへの接近を禁止され、失意のままドイツへ留学した。そこでキョウコは精子バンクから優秀な遺伝子を持つ精子を買って、その結果、試験管ベビーとしてアスリンが誕生したのだ。 だが、まだアスリンが幼少の頃、キョウコは病に倒れた。入院したキョウコはケンゾウと一目でも会いたいと願っていたが、それが叶う事も無く逝去した。それからアスリンはツェッペリン家の養女となる訳だが・・・。 「優しかったママは、あんたの父親に会いたかったのに、あんたの父親はお見舞いにも来てくれなかった。その事が悔しい、恨めしいと言ってママは死んだ・・・」 そして、キョウヤがアスリンに例のミッションを告げる時に、当然の情報としてシンイチが今どこにいるのかも教えてくれた。だからこそ、アスリンはこれ幸いとばかりにサトミ邸に居候を決めたのだ。 「あんたをたらし込むなんて誰がするもんか!それだったら、あんたを手懐ける方が、いや、あんたを従わせる方がもっといいわ!あんたが私の奴隷になれば、私の言う事を何でも聞けば、それは萩生コンツェルンが猪狩コーポレーションを支配下に置いたのも同然の事なんだから!」 つまりは、アスリンの母キョウコによるシンイチの父ケンゾウへの恨み辛みを代わりに果たそうという事で、アスリンはシンイチに復讐しようとしていたのだ。 「これでわかったでしょう・・・あんたは私の奴隷にならなきゃいけないって事が!」 そんな、両親のしがらみをアスリンがシンイチにぶつけるのは勿論理不尽極まりないものであったが、アスリンは既に(キ)なのでサトミやイツコが指摘してもそれがどーしただった。 「話はもうこれで終わりよ。あんたが心からではなくていやいやながら私に従っている事はわかっているんだから。今までのあんたのアナルマゾほもーん変態奴隷姿はいくらでも撮影してるし、それを世界中にばらまけばあんたをこの世から抹殺するぐらいいとも簡単な事。だから覚悟しなさい、これからも一生、私のペットとしてとことんイジメ抜いてあげるわ!」 そう言ってアスリンはどこぞから何かのアイテムを持って来てシンイチの前に置いた。 「見ればわかると思うけど、それはあんたのケツマンコが咥えるアイテムよ」 しかし、その太さは尋常では無かった。今のシンイチは直径4cm(カリ部の最大径だと5cm)のバイブかディルドしかアヌスにはめられた事がないのに、目の前にあるアナルプラグはそれよりもずっと大きいものだった。ヌード色のバイブは直径は7cm、ピンク色のディルドは直径10cm、そして黒のアナルプラグに至っては最大径部は直径12cmもあったのだ。 「あちらの国の男性のチンポは、それはそれはもう立派で逞しいモノよ。比較すれば、あんたのチンポなんか爪楊枝みたいと思える程のビッグなモノを持ってる人もいるとか。行く行くはそんな人にケツマンコをレイプされて泣き叫んでもらう事にするけど、その前にそれらが入るように調教してやるからね」 「ひいぃぃぃ~~~っっっ!!!」 またアスリンによるシンイチのアヌスへの恐るべき暴虐な計画を聞かされてシンイチは悲鳴を上げた。そしてそれを心の底から嬉しそうに眺めるアスリンにサトミもイツコも唖然としていた。 そしてまたシンイチは自室に連れていかれ、ピストンマシーンで口とアナルを一晩中イジメられる事になるのだった。

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