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第113話

ぐにゃりと脱力した佐助の体を抱き寄せた。嵬仁丸の肩に片頬を付け、厚い胸板に体を預けたままはぁはぁと荒い息を繰り返している佐助の体はびっしょりと汗をかいている。今になって、(いたわ)るどころか無理をさせたのではと嵬仁丸は焦りはじめた。 「佐助、大丈夫か?すまない、やり過ぎだったか?疲れたのならもう休め」 「くくくく……」 「佐助?」 「はぁ……気持ちが良すぎて、どうかなりそうじゃった。それに、これはどうするん?ってば」 そういいながら自分の腰を揺らす。熱く滾る一物を襲う快感に嵬仁丸は切なげな息を漏らす。 「だが……」 「ふふ、おら、嵬仁丸様がおらを欲しがって雄の顔になるん、好きじゃ。気が昂ると、狼みたいにグルグル喉を鳴らして目をギラギラ光らせとるん見るとゾクゾクするん。あっ」 自分の中に埋まっているのものが一段と怒張しびくびくと暴れたのを感じた佐助が笑みをもらす。身を起こすと自分から嵬仁丸にぷちゅっと口付けた。 「嵬仁丸様。おら、怪我はしたけども、元々は山育ちの丈夫な男の体なんよ?さあ、遠慮せんと好きに喰うたらええ」 そう言って両手を広げ、にっこり笑う。 ああ、お前というやつは……。 改めて佐助の両脇を掴んで引き寄せながら、自分の腰を回してねじ込むようにすると、「ああ……ん……」と色っぽい声を上げる。 「はぁ……奥の方を嵬仁丸様の硬いんで突かれると、体ん中から溶けてしまいそうになるん……」 「ふふ、では二人で溶け合って一つになろうぞ」 今度はどちらからともなく唇を寄せ合う。ねっとりと互いの舌を合わせながら、佐助は嵬仁丸の逞しい首に白い両腕を絡ませた。

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