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第12話

「ちょっ…」 弦は抵抗しようともがいたが、キスの上手さに力が抜けて変な声が出そうになるのを必死で我慢するほかなかった。激しくて凄く長いキスが続く中、ムラムラがMAXに達した弦が、引っ付いてた口が離れた瞬間、甘いため息と共に顔を真っ赤にして、 「お前、犯すぞ…」 そう言うと、響がソファに顔を預けて、微笑を浮かべ、 「いいよ」 と、言う。 男に欲情するなんて初めての事で、気後れしたが、ここまで誘惑されると止まらない。響の顔を引き寄せ、「はぁ…」という甘い声と共にキスの応酬が始まる。 ヤバい…! マジでヤバい…! このキスはハマる…!! と心の中で叫んだ弦だった。 しばらく激しいキスが続いた後、もう我慢の限界、腰が勝手に動く程まで盛りのついた弦が響をソファに持たれ掛けさせ、響の上の服に手を掛けた時、グルッと景色が回転した。 いくら客に奢ってもらって飲んだとはいえ、倒れるほど飲んでいないのにと思っていたら、強烈なまでの快感が弦を襲い、思わず「…あっ、はぁ…!」と、声が漏れる。 こんな快感は初めてで、何が起こったのかと視線を自分のお腹の方へ向けると、弦の乳首を愛撫する響の姿があった。 「ちょ…あっ…、お、俺が掘られるんかい!」 ペロッと自分の唇を舌でなぞって、少し挑発的な色っぽい瞳で、 「どっちでもいいけど、怖いの?」 と、響が言った。

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