5 / 10

第5話

目隠しをされている為、颯真の行動が読めない。唇らしきものが首筋に触れた瞬間オレの身体は震えた。 「ぁ……んぅ……はぁ」  首筋から鎖骨、胸……そして乳首にヌルっとした感触を感じて必死に声を抑える。 「んん……っ……ふぅ……んん」  指と舌で円を描くように転がされ僅かにカリッと噛まれる。その繰り返し。しつこいくらいそこだけを攻め立てられて身体を捩った。 「我慢強いな……」  声でも出させようと言うのか。そんな事、絶対嫌だ。こんな昼間から会社でこんな……。既にシャツのボタンは全開。ようやく胸元から去ると、脇腹、臍と徐々に下腹部へ降下していくのが分かった。  「んんっ……やっ……め……ふっ……はぁぁん」  ズボン際まで辿り着いた時、迷わずカチャカチャとベルトを外しにかかった颯真。オレの焦りは増し、身を捩る。 「嫌がってもここはもうこんなだ」  そう言って一気にズボンを下ろされると、指ではなくヌルっとした舌がオレのペニスを含んだ。 「あ……っん…やぁ…んはぁ……ぁあ」  必死に食いしばっても声が漏れる。ジュルっとした音……鈴口から根元へ何度も行き来する感触が嫌でもオレを限界へ上り詰めさせて行った。 「んあ……やぁ……はな……して……ぁあっ……ああ」  オレの言葉に口に含んだままニヤリと笑うのが手に取りように分かる。彼はわざと音をたて裏筋から鈴口へ……先端にチロチロと舌で刺激し、また根元まで喉の奥へと含んでいく。駄目だ……自分が呆気なく限界を感じると、颯真はより激しく舌を使いオレを解放しにかかった。

ともだちにシェアしよう!