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第8話

目隠しをされているにも関わらず硬いものが押し上げる感覚にオレは目を見開いた。それでも目の前は真っ暗。 「あっ……やっ…ん……っんあ……ァァあ」  きちんと解されていたからなのか痛みはなかった。オレはここがオフィス内と言う事を一瞬忘れ、貫かれた勢いで思わず発した声にハッとする。 「んんっ……んっ……ん」  オレが慌てて歯を食いしばると、颯真は構わずゆっくりと律動を始めた。感覚的に足は抱えられている。オレの便りは突き上げられる感覚と、耳をつく音。颯真が動く度、会議室のテーブルはギシギシと音を立てた。 「んぁ……んん……ふっん……っ……ぁん」  何も言わない相手。見えない表情……真昼間のオフィス。距離があるとは言え多くの人間が働いている。そのどれもがオレを不安にした。それでも彼が与える刺激に徐々に意識も身体も堕ちていく。 「司……っ」  唐突に耳元で呼ばれる名前は熱っぽくて甘い。やばい流される。そう思った瞬間だった。廊下側からカツカツと足音が複数こちらに近づき入り口付近で止まった。オレの心臓は今にも飛び出しそうに高鳴り息を飲んだ。が、瞬間颯真が激しく内部を突き始めた。 「……っ……」  オレは一瞬でも声が出ないようにギリッと唇を噛み外の気配に集中。 「あれ?使用中の札……使ってるのか残念」 「別の場所探しますか……」  そんなやりとりが聞こえた矢先、オレの弱点に熱くて硬いモノが突き立てられる。 「んっ……っ…ぁ……ん」  思わず零れた声……。万事休す。オレは絶望にも似た感覚を全身に感じて震えた。

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