「まっ、.............」 咄嗟に目を見開き、自分の腹の上に居る正臣に声をあげた。 まさか、とは思うが、正臣が同じ男のものに顔を寄せるなんて思いもしなかったから........。 「驚くなよ、このぐらいで。」 「..............え？」 驚く俺に妖艶な笑みを見せると、そのまま舌をペロリと出してへその下へと伝ってゆく。 ............ぁ、............. 堪えていたのに、茂みの先に息をふき返した己の欲が頭をもたげると、それはもうどうしようもなくて。 ゲイだと悟られない様にするには、どうしたらいいのかすら考える余裕もない。 散々身に覚えのある快感が、抑えきれずに溢れてくると身体をくねらせてしまう。 「.....ハルミ、.....可愛い、な.............」 途切れ途切れの正臣の囁きが耳に心地よくて、シーツに縫い付けられた手が解かれた途端、俺は正臣の背中に腕を回して縋りつく。あんなに距離を保とうとしていたはずなのに............。 与えられた快感には抗えない。 ぅ、んん...................んっ 軽く握られて、舌の先で敏感な部分を突かれたら、今まで堪えていた欲望は俺の身体から溢れ出し、更なる快感を得るために自然と自分の後ろに指が行く。 身体の芯で疼く熱は、どうしようもなく淫らで、正臣の髪の毛を掴んで自分のモノを深く呑み込ませると、硬く閉ざされた蕾がじわりじわりと芽吹いてくる。 俺は、自分の指を咥内で湿らせると、窄まりへ差し込んだ。 もちろん、いきなり入る筈もなく、ほんの先端を抽挿するだけで。それでもくるりと撫でれば気持ちが良かった。 「ハ、ルミ.............それ、気持ちぃ？」 咥えた口を離すと、正臣の淫靡な瞳でそう訊かれた。 コクリ、と顎を下げて頷けば、正臣の片方の手が俺の指を押しやった。 「あ、何を.........」 訊く間もなく、正臣の指が俺のにとって代わって窄まりを捉えると、軽く押し込めてくる。 俺の腰にグッと力が入ると、今度は又前を刺激されて。 一度に前と後ろを刺激されると、ただ身悶えるしかない俺は、「あっ、あああ、..........んっ.........」とあられもない声をあげた。 それが正臣の雄を更に刺激させてしまうと、ずぶりと入った指が幾分かの振動を与えながら入口を押し広げてくる。