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第97話 確かめ合う二人。
俺の頭の形を何度も確かめる様に撫でると、正臣の熱い舌が咥内を弄るように動く。
それを感じながら、ギュっと背中に回した手に力を入れる。
「ん、...........ふっ、......」
立ったまま互いの感情の高ぶりを押さえる事が出来ずにいると、やがて俺の腰に回された手は背中の隙間に滑り込んでくる。
ほんの僅か、肌の感触を味わうと指先がもどかしそうに隙間を出入りした。
「ぁ、............正臣、ダ、ダメだよ....」
後ろの敏感な部分に触れそうになると、俺は唇を離してそう言った。
正臣の指先に力が入るとグッと掴まれるが、これ以上触られたらもっと欲しくなってしまう。
さすがにここでは.................。
「今夜は泊ってく?」
そう訊くと、「ああ、そうする。」と言っておでこをこすり付けた。
少しだけ呼吸が整うと、二人は無言で玄関へ行き、静まり返った通路を急くように歩くとマンションを後にする。
タクシーの中で運転手から見えない様にそっと手を繋ぐ。
互いに外を見ながらも、絡めた指先から熱が逃げないように力を込めた。
運転手には申し訳ない程の距離で、それでもお釣りはいいと云うとにこやかに降ろしてくれる。
マンションのエレベーターに乗り込むと、また手を繋ぐ俺たち。周りには人影もないし、そのまま歩くと俺の部屋のドアを開ける。
「ぁ、ハルミ.....」
ドアが閉まりきらない前に、正臣は俺の名を呼ぶと身体を引き寄せた。
ん、ん、................
くちびるを強引に塞がれて、息も出来ない程身体に回した腕は絞まる。
苦しいような心地よさが全身を駆け巡ると、俺も我慢が出来なくなってきた。
靴を乱暴に脱ぐと、そのまま雪崩れこむ様にベッドに横たわる。
はぁ、.......................はぁ、..............っう............
あっという間に着ている物を剥ぎ取ると、肌を密着させた。
汗ばむように吸い付く肌が、ダブルベッドの上で重なり合うと、せわしなく身体を撫でる手が敏感な部分を捉える。
ぅ、.........ぅぅ、
短い息を吐きながら、俺は正臣の張り出したものをそっと指先でなぞった。
逞しい正臣のものが、俺を欲しいとばかりにゆらゆらと蠢く。目の端で確かめながら俺は幸福感で満たされ、身体を折ってソコに顔を近付けると舌先で先端を突いた。
「ぁ、ハ、ルミぃ...........」
正臣の頼りなげな声が、俺の耳には心地よい。
舌先で奥を広げる様に突くと、俺の頭に伸びた正臣の手がぐしゃっと髪の毛を掴んだ。
その時僅かにしまった臀部の筋肉が俺の掌に伝わる。
何度も何度もそれを舌で味わうと、完全に反り返った正臣のものは溢れる蜜に包まれた。
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