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第98話 痺れる。
---------ん、ぁあっ、
おもわず漏れた正臣の喘ぐ声。それを聞いて心地良くなった俺は、更に硬芯を舐め上げる。
小さな口に爪を立ててグリッと擦れば、また正臣の口からは歓びの呻きが。
「------きもち、ぃ?」
上目遣いで見上げると、正臣の瞳は濡れていた。
ゆらゆらと妖艶な色を放つと、突然俺の肩を掴んで転がす様にベッドに倒す。
勢いついた俺の躰がベッドマットから半分落ちそうになると、正臣の腕が俺の腰を捕まえてくれた。が、かろうじて床に頭が着くと俺は身動きが出来なくて。
「あ、......ちょっと、.......引っ張って、」
そう云った俺の言葉が聞こえなかったのか、正臣はそのまま俺の腰を掴んで内腿に舌を這わせて来た。
「あっ、ぁあっん!」
予想だにしない感覚に、思わずくすぐったい様な甘い叫びをあげてしまう俺。
逃げたい衝動に駆られて腰が浮くが、頭はベッドから落ちている。変な格好のまま、只々正臣の舌の感触を味わうしかなくて。
次第に身体の力も抜けると、手は頭の上に置いたまま、腰から足先まではベッドの上で正臣の愛撫を受けている。
-----ぁあ、っん!
時折腰をくねらせては鼻から甘い声が漏れる。
それが心地いいのか、正臣も「気持ちいい?」と訊き返して来た。
------ぁあっ、いいっ!
直接扱かれるわけじゃないのに、舐めたり甘噛みされたり、柔い部分を食まれたりするだけで達してしまいそうになる。
その内、正臣が俺の腰を掴んでゆっくりベッドの上に引き上げてくれると、胡坐をかいた自分の膝の上に俺を座らせた。
微かに脈打つ正臣の雄が、俺の双丘の割れ目に添う。
少し身体を捻ると、ビクンと臀部に伝わるソコにそっと指先を当てがった。
それから目の前の正臣を見つめると、ゆっくり唇を開く。
差し込まれる熱の籠った舌。
滑って絡みつく舌は、息をするのももどかしい程咥内を弄り合う。
正臣と俺の腹の間で擦られたものは、行き場を無くして蜜を溢れさせると、遂に我慢が出来ずに放ってしまった。
後ろ手に扱いていた正臣の分身も、大きく反り返ると遠くへ精を放ち、まどろみの中俺たちは長いくちづけを交わす。
正臣の肩を包むように回した腕は、ずっとこうして離れたくないと知らせているようで。
それが分かるのか、正臣もまた俺の背中を抱きしめる手に力を込めた。
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