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第101話 バレていいのか?

 正臣に指定された通り、美容室の前で待つこと10分。 せっかくの休みなのに、職場の前で待ち合わせって............ 上にあるカフェは営業していて、さっきなんか洋介くんの彼女がバイトから帰るところで顔を合わせてしまった。 俺の顔を見て、不思議そうに首を傾げながらも「お疲れ様です」なんて挨拶をして帰ったところ。 何処へ行くのか知らされていない俺は、スマフォを取り出しては画面をチェックするばかり。まだ連絡も無いままだった。 さすがにイラついてきて、家に戻ろうかと踵を返した時、「ハルヨシ!」という声に振り返る。 ボ~っと見た先にいたのは同級生の斎藤だった。 しかも、その横には正臣の姿もあって。 「.....え?!何、どうした?なんで二人?」 俺の問いかけに、薄く笑った斎藤が正臣の顔を確認するように見上げる。 そんな斎藤を見つめ返した正臣は、俺に近付きながら「斎藤も一緒にイイだろ?」という。 ____どういうことだ?俺と正臣の関係を斎藤は知らないのに 変に気を使いながら食事をするなんて、ちょっとイヤだな。と思っていると、俺を挟む格好になった二人がニヤニヤと笑う。 なんだか気持ちが悪いな..........。 「なんだよ、キモいな。ニヤケてんなよ。」 「ああ、ごめん。..........聞いてるよ、ハルヨシと正臣の事。」 斎藤が自分の顎に手をやると、俺を見ながら云う。 「ぇえっ?.............聞いてるって..............」 戸惑う俺。いったい正臣は何を云ったんだろう。まさか俺と付き合ってるなんて言ったのか?男同士で?! 「家を追い出された正臣と一緒に住むんだろ?結局ハルヨシは頼られる運命なんだよな。昔からそうさ、ホント、お前ら仲いいから。」 斎藤はそんな事を云うが、益々俺の頭の中はパニクる。 どういう意味合いを持っているんだろう。仲がいいって.............親友として、って事か? 「まあ、その話は飯でも食いながらしようぜ。」 正臣が俺と斎藤の間に入ると、「回る寿司でいいよな?」と笑顔を向ける。 「あ、ああ、いいけど...........。」 「オレは何でもいいよ。」 俺だけが妙にぎこちない面持ちで、二人の後をついて行く格好になると、正臣が振り返って早く来いとばかりに手で合図をする。 それに合わせて歩幅を合わせると、心臓がドキドキしてきて食欲は何処かに行ってしまったようだった。

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