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 男の親指が撫ぜるように僕の露出した亀頭を触った。  その度に電流を流されたようにびりびりと身体が震えた。  「―――!―――!!!」  指の先までぴんと張り、身体を震わせる。細かな痙攣が僕を貫いた。  「―――!―――!!」  何度もされるたび、目の前が真っ白に閃光する。  僕は目一杯目と口を開き、涙と涎を垂らした。  尻の筋肉が張り詰める。  「!!」  男の指が香油に浸され、ぬめりてらつく。  足の間に滑り込んだその指が裂けた肛門に突き立てられた。  腹の中が仄温かくなる。  「力を抜け」  ぎょろつく眼光が僕を見た。  それは恐ろしいものではなく、極めて事務的な印象を受けた。  腹の中で指がうねり、僕は踏ん張るため自ら両足を開いた。  そうしなければ立っていられなかった。  「っ…」  息が詰まり、身体が痙攣するたびに男の手が僕を撫でた。  内側から外側から撫でられ、下腹部が熱く張る。  食後の満腹感から来るものではなかった。  それは凶暴なまでに出口を求め突き上げる。  亀頭の先が激しく痛んだ。  「!!」  隠茎の中を突き上げる感覚があった。  突き上げた正体は得体の知れぬ白濁色の粘液で、それは男の太い骨にかかり、とろりと糸を引いた。  何やら、そら恐ろしいものに見えた。  ずだんと音をたて、畳の上に尻を打った。  強か打ち付け、張り出した尾てい骨が痛かった。  僕がそれを"精通"と知ったのはそれから程なくしてだった。

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