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 僕の悪癖には新たな嗜好が加わった。  僕は畳の上に全裸体になるとうつ伏し、いつものように包皮から亀頭を剥き出し、丁寧に先端を撫でた。  そして茎を扱いて今では馴染みとなった勃起をさせ、鼻からい荒く息を吐く。  「ん……」  鼻から洩れる息はなんだか湿っぽく熱く、肛門の淵が熱を持って膨らみ始めると、腹の奥が痺れ、痒みに似たもどかしさが僕の陰茎と肛門のあたりでぐるぐると蠢いた。  それを治めるために、僕は男から貰った万年筆を利用した。  万年筆の尻をたっぷりの油で濡らし、僕はゆっくりと息を吐きながら直腸に押しこんだ。  喉がひきつり、身体に針金を突き立てられたように動きが硬くなる。  「おぁぁぁぁぁぁぁぁ…」  突然の呻きに僕は思わず身を縮めた。  収縮した肉筒が万年筆を締め付け、僕のシコリをかすめた。  「!!……!!!」  予期せぬ至福に僕は射精した。

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