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第7話

今日もその休みの一日だ。 今日は気持ちいい晴れた日で、日差しが窓から差し込んでくる。 ポカポカして眠くなってきた。 うとうとしていると、蒼が切羽詰まった顔をして俺の袖を引っ張ってきた。 「どうした?」 「…と……てって…」 「何?」 「トイレに連れてってって言ってるのっ!漏れちゃうっ!」 俺は蒼をお姫様抱っこして、なるべく振動を与えないように急いでトイレに連れて行った。 「トイレも世話しようか?」 「もう大丈夫だから出てって。恥ずかしいからドアも閉めて」 「はいはい。ドアの前で待ってるからな」 「待たなくていい。リビングで待ってて」 ドアをパタンと閉めて、俺は意地悪でドアの前で待機した。 しばらくすると、チョロチョロと蒼のおしっこの音がドア越しに聞こえてきた。 俺にそういう性癖はなかったはずだ。 なかったはずなんだが、蒼に潮を吹かせたあたりから新たな性癖が生まれたような気がした。 蒼のおしっこの音を聞いているだけなのに、俺のモノが自己主張を始めた。 (落ち着け、俺。今自己主張すると、確実に蒼に怒られる) こういう時は円周率を唱えるといいというから、呼ばれるまで唱えていた。 「いちぃー、トイレ終わったよ」 ドア越しに蒼の声がする。 自己主張回避はできなかった。 「今行く」 コンコン トイレのドアをノックすると、中から蒼が出てきた。 「ベッドまでお願いします」 「喜んで、お姫様」 来たのと同じようにお姫様抱っこして寝室まで運んだ。 ベッドに降ろして、俺も早く布団に潜り込もうとした時だった。 「いち、ずっとドアの前にいたでしょ?」 「いや、リビングにいた」 「ううん、ドアの前で僕のおしっこしてる音聞いてたよ」 「何でそう思うんだ?」 「途中から円周率唱えてた」 「…………ごめんなさい」 「いつからそんな特殊な性癖持つようになったの?」 「俺にも分からない。たぶんあおに潮を吹かせてからだと思う」 「全部自分で墓穴掘ってるんじゃんっ!」 「面目次第もございません…」 「仕方ないなぁ…」 蒼は徐に俺の股の間に入り込むと、ベルトをカチャカチャと外し始めた。 「ちょ…!何やってるんだ」 「さすがにもう腰は使えないから口でしてあげる」 「いやいや、まだ風呂にも入ってないから風呂入ってからでいいよ」 「今のいちのをしてあげたいの」 蒼はしゃべりながらズボンとパンツを脱がす。 俺のモノは少し落ち着きはしたものの、まだ芯は持ったままだった。 「変態さんなんだから」 蒼はパクリと俺のモノを銜え込んだ。 「くっ…!」 上目遣いをしながらしゃぶりついてくる。 とんでもなくエロい。 どこでそんなことを学んでくるのか…。 裏筋を舐めていたかと思うと、急に強く吸いながらカリを攻めてくる。 強烈な快感が襲ってくる。 竿を片手で扱きながら、もう一方の手で玉を優しく揉んでくる。 先程まで激しく自己主張をしていたモノは、自己主張再開し始めた。 パクリと銜えていたモノを口から外し、尿道を根本から先端にかけて舌でツゥーと辿ったり、チロチロと舌を左右に動かしながら刺激してきた。 視覚的にも犯され、興奮が治まらなかった。 (そろそろ出る…っ!) 限界はあっという間にやってきた。 「あお、もうイク…」 「ほふ?(もう?)」 「銜えながらしゃべるな」 「ひひほ、ひっへ(いいよ、イって)」 「だ…から…しゃ…べる…な…」 じゅぽじゅぽと音を立てながら、蒼は俺のモノを銜え刺激する。 俺は堪らず、蒼の頭を両手で掴んで自ら腰を振った。 「イ…クぅ…っ!」 呆気なくイった。 昨日も大量に出したというのに、まだこんなに出るのか…。 射精が止まらない。 ドクドクと蒼の口の中に出ている。 落ち着いたところで、俺は慌ててティッシュを蒼に差し出した。 「ごめん、あお。出しすぎた。ペッてしろ」 蒼は俺が言う前に俺が出した白濁を飲み干していた。 「やっぱりおいしくはないね」 「何で飲んだ?…嬉しいけど」 「いちのだもん。もったいないでしょ?」 「もったいないって…」 「大好きないちのだから飲めるよ」 俺はそっと蒼を抱きしめた。 「いち?」 「あおが大好きだ」 「僕もだよ」 俺に変態みたいな性癖が生まれても、引くことなく受け入れてくれる蒼。 こんな出来た人間他にはいない。 さすが俺の運命の相手なだけある。 一生かけて守ってみせる。

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