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愛ある。ということ2※

暁の言葉にびっくりして口は外したが、納得してないのだろう。雅紀は暁のものに指を絡め、根元を掴んだまま、舌を出してぺろぺろしてくる。 「……もう……イっちゃいそう……?」 雅紀の問いかけに、暁ははあ…っと熱い息を吐き出すと、 「んー……だな。もうまじ、ヤバい…」 「……じゃ、イッても……いいよ?」 「だめ。おまえん中でイきたい」 暁の切羽詰ったような声に、雅紀はようやく合点したのか、手を離すとくるりと背を向けて、シーツの上に四つん這いになった。小さな尻をぐいっとあげて、猫の伸びポーズになり、耳まで真っ赤にしてこちらを振り返る。 「……ぁきらさん……きて…」 雅紀の羞じらい悩殺ポーズに、がばっとのしかかりたくなる衝動を抑え、暁はローションのボトルを掴むと、手のひらに出して温めてから、雅紀のひくつく穴に指を伸ばした。 さっき風呂場で充分にほぐしたそこは、暁のごつい指を難なく飲み込んでいく。 「……っんっく…ぅ」 雅紀の中を指でかきまわし、押し広げながら、暁は自分のがちがちの息子にも、ローションを垂らした。 指先が、ぷっくりふくれた雅紀の快感のスイッチに触れる。雅紀は言葉にならない声で鳴いて、腰をぴくぴくさせた。 「おまえの、ここ、俺ので、ぐいぐいしても、いいか……?」 「……っぁあん……んっ……して…っあきらさの、ほしぃっ」 雅紀のお尻が更に高くなる。暁はくらくらしそうなほど興奮しながら、雅紀の身体に後ろからのしかかり、ローションまみれの自分の息子を、ひくつく入口に押し当てた。 「力、抜いてろよ、なにも怖く、ねえぜ。おまえ、抱くのは、俺なんだからな」 覆い被さり、雅紀の耳元で優しく囁くと、雅紀は震えながら振り返り、涙の滲んだ目を細めた。 「だい……じょうぶ……きて……。おれん中……はいって…」 健気に微笑む雅紀に、ちゅっと音をたててキスすると、暁はぐいっと腰を進めた。 ぐちゅり…と水音をたてて、暁のペニスが雅紀の入口を押し開く。雅紀はシーツに顔を埋めて、両手をぎゅっと握り締めた。少し進んでは引き、苦痛のないようにちょっとずつ中を穿つ。 「んっくぅ……んっ……んくぅっふ」 少し苦しげな雅紀の声。でも身体はさっきより抵抗がない。前に手を伸ばして雅紀のものに触れてみた。大丈夫。萎えてない。ちゃんと感じて反応している。 暁は雅紀のペニスをやわやわと握り込んだ。雅紀はひゅっと息を飲み、 「あっあぁん……あぅっ」 もどかしげに身をくねらせて喘ぐ。少し強ばっていた入口が、柔らかくほどけた。その瞬間を狙って、暁は腰をぐっと進める。エラの張ったカリの部分が、ずぶずぶと潜り込んでいく。熱くて狭くて柔らかい雅紀の肉壁に、きゅうっと包み込まれた。 「…っくっ…」 暁は思わず、低く呻いた。繋がった瞬間、蕩けそうな快感が背中を走る。雅紀は声も出ないのか、シーツを掴みしめてはくはくと息をしている。 ようやく……また、ひとつになれた……。 「……っ熱い……おまえん中……っあぁ……すげ…いいぜ。とけちまいそ……っ」 腰が勝手に動きそうになるのを、暁はぐっと堪えて、綺麗なカーブを描く雅紀の背中に唇を押し付けた。そのままじっと動かずに、雅紀の中が馴染むのを待つ。 やがて雅紀が、焦れたように腰をくねらせ始めた。暁のものを咥えた中が、うねりながらもっと奥に引き込もうと蠢きだす。 暁はゆっくりと動きを再開した。 じわじわと進み少し腰を引く。少しずつ少しずつ奥へと進む。雅紀の中は暁のものを押しつぶしそうに締め付けながら、きゅんきゅんと収縮を繰り返した。 「……んっあぁ……んぅ……あっ……あう…っ」 喘ぐ雅紀の声に艶がのる。気持ちいいのだろう。完全に勃ちあがった雅紀のペニスの鈴口から、先走りが零れて暁の指を濡らしている。暁はじわりじわりと奥へ進み、先ほど指で確かめた雅紀の前立腺辺りで、くいくいっと腰を揺らした。 「んっああっあーっあうっ」 雅紀の声が高くなる。シーツを掻きむしり、全身をびくつかせる。暁はその場所をじっくり責めながら、雅紀のペニスの根元をぎゅっと握った。 「あっ……んやぁ……っあぅっやぁーん」 雅紀は首を仰け反らせ、狂ったように頭を振り、腰を前後に揺らした。膨張する熱が出口を求めて荒れ狂う。 「……気持ち、いーか?」 「ああっん……だっめぇ……っあ。あ。あーーーーっ」 しつこくそこだけを擦り続けると、雅紀は切羽詰った鳴き声をあげて、身悶え始めた。中の収縮が激しくなる。もう絶頂が近い。暁は腰の動きを速めて、雅紀のペニスの根元から先へと扱きあげた。 「ああっいっちゃ…あっあーだめっだめっあっあーーーー」 ぶわっと膨らんだ先端から、一気に熱が迸る。雅紀はがくがくと震えながら登り詰めた。ぎゅっと絞られ、暁もほとんど同時に絶頂に達し、雅紀の中に熱い飛沫を注ぎ込む。

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