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つきをみていた2※
「このまんま帰るか?それとも、どっかで飯食ってく?」
運転席から暁が声をかけると、雅紀はうーん…と首を傾げ
「俺はどっちでもいいけど。暁さんはまだアパート帰りたくない?」
「んー。どうかな。帰りたい気もするけどさ、帰ったら……」
「帰ったら……?」
暁はハンドルをぎゅっと握り締め、ちょっと情けない顔をして
「おまえのこと、めちゃくちゃに抱いちまいそう…」
そう言って笑う暁の表情が、なんだか酷く切ない。きっと、さっき桐島夫人と対峙した時に昂ってしまった感情を、まだ持て余しているのだ。
雅紀はにこっと笑って、手を伸ばし暁の髪を優しく撫でて
「抱いて……いいです。俺のこと、めちゃくちゃに愛して…?」
「ばーか。だめだ。抑えきかなくってさ、酷くしちまうかもしんねえだろ」
「いいよ。甘えて。俺にもっともっと甘えて…」
「……雅紀……」
暁は雅紀の胸にそっと顔を埋めた。雅紀の細い指が、頭を柔らかく撫でてくれる感触が心地いい。自覚している以上に自分は今、心が疲れているのかもしれない。
「甘えさせてくれんの?」
「うん。いつも俺が甘えてるんだから、たまにはいいでしょ?」
暁は顔をあげ、上目遣いに雅紀を見ながらその唇にちゅっとして
「んじゃ、このままアパート直行な」
そう言って起き上がると、シートベルトを締めて車にエンジンをかけた。
酷くしちまうかも、なんて言っていたくせに、暁はアパートに帰っても性急に雅紀を求めようとはしなかった。お気に入りの彼シャツ1枚に着替えた雅紀を、ソファーの上で抱き締めて、甘い吐息混じりの優しいキスを、唇以外の場所にまき散らす。
「……ん……ぁ……くすぐった…ぃ」
雅紀は焦れたように身を捩り、暁の唇に触れられた首をきゅっと竦める。
「くすぐったいってなる場所はさ、性感帯予備軍なんだぜ。おまえ、ほんとにすっげー感じやすいのな。ほら、ここも……ここもだ…」
熱い吐息と共に、唇と舌を這わされて、雅紀はくぅんっと鳴きながらぷるぷる震えた。
もう何度も愛されて、新たに感じる場所なんかないと思っていたのに、暁が触れてくれる所はどこもかしこも、甘く熱を持って疼く。触れられた瞬間にじゅっと溶けてしまいそうだった。
シャツ越しにさわさわと指で撫でられ、胸の尖りがツンと突き出てくる。
「ここも、もうこんなだぜ」
暁はふふっと笑って、布を押し上げる突起に唇で触れた。舌をちろっと出して舐めあげ、薄い生地ごと唇に含んで、突起を舌先で転がす。
「……ぁっ……ん……んぁ……ぁぅ…っ」
布越しの直接ではない刺激は、もどかしいのに逆にいつもより感じる気がする。じわじわと高められて、触れられていないはずの腰の辺りがむずむずしてくる。
乳首を緩慢に攻めながら、暁の指があちこちを這い回る。ひとつひとつじっくりと感触を確かめるような愛撫が、くすぐったくて優しくて、雅紀はねだるような甘い声を止められない。
「ぁあん……ぁぅ……ああ……ん…」
「じれってえの?身体、ぴくぴくしてるぜ」
「……っやぁ……ぁきら……さ…んもっとぉ」
「もっと、何?」
「…ぁ……かん…で、ぎゅって……して……?」
もどかしそうに身体を揺らし、胸を突き出してせがむ雅紀に、暁は満足そうに笑うと
「ここ、噛んで、欲しいんだ?やらしいな、雅紀。透けて見えてるぜ、おまえの乳首。ぷっくり膨らんでもう真っ赤じゃん」
暁はそう言って布ごと唇で尖りを挟むと、じゅっと強く吸ってから、軽く歯をたてた。
「…っあっ。あぁあんっ。あーっ」
雅紀は堪らない声をあげて、暁の膝の上で身をくねらせる。
「気持ち、いいか?」
「……んっ……ぃい……っも……っと…」
歯をたてて甘噛みしながら、もう一方の粒を指先で摘む。きゅっきゅっと摘んで擦りあげる度に、雅紀の身体がぴくぴく跳ねた。
腹の間で雅紀の下腹が反応して大きくなっているのが分かったが、暁はあえてそこには触れずに、小さな尻の丸みに手を伸ばした。優しく尻を掌で包み尾てい骨辺りをやわやわと撫でる。どうやらこの辺も感じる場所らしい。
目だけあげて雅紀の顔を確認すると、目を潤ませとろんと蕩けた表情をしている。
……うわ……なんつーエロい顔してんだよ…
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