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つきをみていた3※

「おまえ、いつもより、感じてる?」 腰から尻のなだらかなラインをさわさわと撫でながら、上目遣いに問いかけると、雅紀は切なげに喘いで 「んぅ……っぁ……どうしよ……なんか……ぁ…… 変……俺っ…」 掠れた声でそう言って、自ら腰を揺らす仕草もエロい。腹の間で雅紀のものが完全に勃ちあがって揺れている。もっと直接の刺激が欲しいのだろう。 「おまえの、でかくなってるぜ。触って、欲しんだろ」 「ん……っうん……っぁ……さわ……って…」 焦れて自分から擦りつけてくるそれを、暁はかすめるようにちょっとだけ触れて、また尻の方に手を回した。 「あっ……んぅ…っ」 「まだ、おあずけ……な」 もどかしそうに身をくねらすのが可愛くて、もっと焦らしてやりたくなる。暁はシャツのボタンを外してはだけさせると、今度は直接、胸の尖りに唇で触れた。膨らんだ粒を唇で挟み、舌で掘り起こすように下から舐めあげる。ちゅうっと強く吸って更に舐めると、雅紀は息を詰まらせ、暁の頭をかき抱いた。 なかなか核心に触れてくれない暁の焦らしが、かえって身体に火をつけていた。本当にいつもより感じやすくなってて、どこをどう触れられても怖いくらい熱くなる。 暁は両手で雅紀の尻を掴んで揉みしだき、割れ目に沿って指を這わせた。やはり尾てい骨辺りが凄く感じるのか、雅紀の身体の震えが一層増した。 ……なんかこいつ……ほんと猫みてえだな ふと昔の記憶がよみがえった。子供の頃、半野良状態で飼っていた牝猫。尻尾の付け根を撫でてやると、凄く気持ち良さげに尻を突き出し、甘えた声で鳴いた。 舌で突起をぺろぺろしながら、目だけあげて雅紀の表情を窺うと、潤んだ大きな瞳と目が合った。 思わずドキッとした。欲情に濡れて煌めく瞳が、ゾクゾクするほど綺麗で色っぽくて可愛くて、下腹がずくんと熱を持つ。 ……その顔……ヤバすぎるって……。 目を合わせたまま、舌を出して乳首をぺろぺろ舐めてやる。雅紀はきゅっと目を細め、感じ入った声を漏らした。その猫が甘えるような声が、ますます情欲を煽る。 雅紀を焦らしているつもりが、自分の方が堪らなくなってきて、暁は熱い吐息を漏らすと 「な、雅紀、おまえの……舐めていいか?」 アパートに帰ってすぐ、2人でシャワーを浴びている。それなら雅紀も嫌がらないだろうと、そう問い掛けてみる。雅紀は切なげな目を揺らして 「……だめ…っ」 「なんでだよ?俺が舐めたいの」 「……ぅ……だって…」 「だって?」 「……俺……もたない……。すぐ……イッちゃう……から…」 ちょっと悔しそうに呟く雅紀に、暁はにやりと笑って 「イけよ。我慢しなくていいぜ?」 「…っやだ」 「ふぅん……ここ、もうこんなじゃん」 暁は雅紀のものにそっと指で触れた。 「っっんう…っ」 雅紀はびくぅっと震えて暁の肩をぎゅっと掴み締める。 「ほらな。痩せ我慢すんなって。気持ちよく出してえだろ?」 言いながら竿の部分を指で柔らかく掴んで、ゆっくりと擦りあげると、雅紀はあううっと呻きながら首を横に振り 「……っだっめ……んぁんっ……ぁきらさっのくちぃっよご…汚しちゃ……ぁうっから」 もう何回も男同士でセックスしているのに、雅紀は暁に口淫させることに引け目を感じているらしい。そういう奥ゆかしさはいじらしいけど、もっと甘えてねだってくれてもいいじゃねえかと、もどかしくなる。 「ばっか。おまえのもん舐めても、口ん中出されても、俺は汚れたりしねえだろ?おまえが気持ちいいってなってくれたら、俺も嬉しいし、そういう顔見れたらすっげー感じるんだぜ」 涙目の雅紀をじっと見つめて言うと、雅紀は眉を八の字にして 「……嬉しい……?……あきら……さんも……感じる?」 「ん。おまえとおんなじだ。俺が感じてるの見たら、おまえだって感じるだろ?もっともっと気持ちよくなって欲しいって思うだろ?」 「……うんっ。思う」 「んじゃ、可愛くおねだりしてみ。舐めてってさ」 「え……」 雅紀の頬がじわっと赤くなった。見開いた目をうろうろとさまよわせ、 「や……言えな…」 「言って?」 「っ…」 じっと見上げる暁の目を、恥ずかしそうに見つめ返し、雅紀は切なげに吐息を漏らすと 「……な……舐め……て……俺の……舐めて……?」 「ん。OK。んじゃ、いただきます」 暁はにかっと笑うと、雅紀をいったん膝からおろしソファーに座らせて、自分は床に跪き、股間に顔を埋めた。 そそり立つ雅紀のペニスに唇を寄せ、その体勢で雅紀の顔を見上げる。舌を差し出し、べろんと舐めて、雅紀がびくつきながら喘ぐ表情を確かめつつ、口を大きく開けて先っぽをかぷっと咥えた。 「…っっああぁあんっ」

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