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つきをみていた5※
暁の甘えたようなおねだりに、雅紀はちらっと暁の顔を見てからすぐ目を背け、もじもじとしばらく悩んだ末に、そろそろと手を伸ばして、自分の両脚の膝裏を抱えた。
タオルを敷いたソファーの上で、両脚をしどけなく開き、羞じらいながら誘う雅紀の姿に、暁はごくりと唾を飲んだ。その超絶エロ可愛いポーズに、息子が即座に反応して、どくどくと脈打つのを感じた。
……やべえ……。頭ん中、沸騰しそうだ……。
がばっとのしかかりたい衝動を抑え、暁は目の前の窄まりに、再び指を近づけた。チューブからゼリーを出して、指先で揉んで温めてから、そっと穴の入口に宛てがう。びくっと震え、反射的に緊張に強ばったそこを、指の腹で優しくマッサージするようにゼリーを塗り込めていく。何度か繰り返すうちに、雅紀の窄まりから強ばりが消え、柔らかく解れてきた。頃合いを見計らい、つぷっと指を突き入れる。傷つけないように少しずつ指を進めると、雅紀の中がうねりながら、指を引き込むような動きを始める。
「……ぅっふ……ぅく……ん……っん…」
ずぶずぶと指が入り込んでいくと、雅紀は仔犬のような甘え声をもらして、もぞもぞと尻を揺らした。
「……すげえな……。中、めっちゃ膨らんでうねってる」
中の感触を確かめながら、ずりりと内壁を擦ると、少し萎えていた雅紀のものが、目の前でふるふると勃ちあがっていく。雅紀はせつなく喘ぎ、身悶えた。ゼリーを足しながら指を増やす。押し広げながら更に奥を目指すと、きゅうきゅうと痛いくらい締め付けてくる。指をもう1本増やして、ばらばらにかき回しながら、ゆっくりと抜き差ししてみた。
「…っぁあんっぁっんんっんぅっ」
ソファーの背もたれで身を捩らせる雅紀の目は陶然としていて、漏らす声にも一層艶がのってきた。
「まだ、入口だぜ。おまえ、感じ過ぎ。もっと奥弄ったらさ、どうなっちまうんだよ」
掠れた暁の言葉に、雅紀はとろんとした目で暁を見下ろした。
「……んぅ……また……イッちゃぅ……かも…」
「……マジか……。んー……今度はもう少し我慢な。んな立て続けにイったらさ、おまえ気ぃ失っちまうだろ」
「……っむり…っ」
中をぐちぐちかき回す度に、雅紀のものはふるると震えて、すでに透明な先走りが滲んできている。もう少し奥にある前立腺を弄ったら、またあっという間に果てそうだ。
「んじゃさ、もうおまえん中、入っていいか?」
暁がそう言うと、雅紀はぽやんと微笑んで
「ん……きて……。暁さんの……ほしい…」
そんなあどけない顔をして、エロ全開のポーズでおねだりしないで欲しい。
暁は一気に煽られて息を荒げ、空いている方の手で、自分のものを取り出すと、雅紀の細い脚を肩に担ぎあげるようにしてのしかかり、狭い窄まりにあてがった。
下から突き上げるようにして、先端を潜り込ませる。雅紀の穴はひくつきながら、暁のものを飲み込んでいった。
「んっ……はぁっあぅ……っん」
雅紀は喘ぎながら暁にしがみついた。その表情にも声にも、苦痛の色はない。上手に力を抜いて、暁の大きなものを咥え込んでいく。
「……っく。……いいぜ……おまえん中、すっげー……熱い…っ」
小刻みに揺らしながら奥へ奥へと進むと、一番感じる所を抉ったのだろう。雅紀の身体がびくびくっと跳ねた。
「…っっんっく…っ」
真っ赤な顔で歯を食いしばる。先程のような勢いはないが、また軽く達したらしい。
暁はいったん動くのをやめて、雅紀の顔をのぞきこみ
「だい、じょーぶ、か?辛く、ねえ?」
雅紀は、はふはふしながら頷いて
「……だい……じょぶ……おれん…なか……あきらさんで、いっぱい……。うれしぃ…」
途切れ途切れにそう言って、くしゃっと笑うその健気さに、暁は込み上げてくる熱い思いそのままに、雅紀の顔にキスの雨を降らせた。
……好きだ。大好きだ。おまえに会えて……本当によかった……。愛してるぜ。おまえは最高の恋人だよ、雅紀。
事故に遭って記憶がまっさらの状態で病院で目覚めて、自分が何者なのか分からぬまま、暗闇をもがくように生きてきた日々。それが、あのまだ春浅い夜に雅紀と出逢い、恋に落ちて初めて、自分は早瀬暁という人間であることの意味を見い出せた。雅紀を愛することでようやく、地に足の着いた1人の男として生きることが出来たのだ。あれは本当に、奇蹟のような出逢いだった。
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