ぞくぞくっと甘い痺れが走り抜け、雅紀は思わず大きな声をあげて仰け反った。 首筋を舐められただけでこんなに感じるなんて、もっと敏感なところに触れられたら……どうなってしまうんだろう。 秋音の熱い舌があちこち舐めずりながら、下へ下へと降りていく。 気持ち良すぎて怖くなってきて、雅紀はぎゅうっと秋音の頭を掴み締めた。 秋音の口が再び乳首を捉えた。すっかり熟れてぷくっと膨らんだ蕾に、ちゅっと吸い付き軽く歯をたてる。 そこから甘い痺れが沸き起こり、全身に広がっていく。雅紀はもじもじと、両脚を擦り合わせた。 さっき自分でして、溜まった熱は吐き出したはずなのに、自分のものがまたガチガチに反応しているのが分かる。恥ずかしくて堪らないのに、腰がむずむずして勝手に揺れる。このままじゃ、乳首を弄られただけでイってしまいそうだ。 「すごいな。おまえのここ」 普段はうっすらとしたピンクで、それほど存在を主張しない小さな尖り。自分の愛撫に敏感に反応して、ひどく艶かしい様子になっているのを見て、秋音は感心したように呟いた。 暁の揶揄い口調と違って、秋音はこういう時、ものすごく素直でストレートな言い方をする。 そんなにまじまじと見つめて、感心したりしないで欲しい。余計に羞恥を煽られて、穴があったら入りたくなる。 雅紀は顔を真っ赤にして、いやいやをするように首を振ると 「……や……ぁ……み、ない……で」 秋音の顔の前に手をかざして、視線を遮ろうともがいた。秋音は、雅紀の手を掴んで脇に縫いつけ 「どうしてだ？隠すな。おまえのいやらしい身体、もっと見たい」 秋音の言葉に、下腹に更にずんと熱が集まる。秋音は無自覚かもしれないが、それは言葉責めってやつだと思う。恥ずかしくて、でも感じてしまって、もうどうしようもない。 「……っ。あきと、さんの、ばかぁ」 もう一方の手も脇に押さえ込まれ、雅紀はじたばたしながら恨みごとを言った。 両手をシーツに縫いつけられ、恥ずかしがりながら、桜色に染まった身体をくねらせる。無自覚に煽っているのは、雅紀も同じだ。 秋音はごくりと唾を飲み込んだ。