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後日談 『おしおきー22』※

ベッドに雅紀を押し倒し、息を荒げて更にディープなキスを重ねた。2人とも邪魔な衣は全て脱ぎ捨て、強く強く抱き締め合う。遮るもののない素肌を、隙間なくぴったりと合わせると、互いの体温が混じり合い、完全にひとつになれる気がした。 この人肌のぬくもりというヤツは不思議だ。人工的な温かさには絶対に作り出せない、独特の安心感と心地よさがある。 「おまえの、肌、いいな。すべすべで、気持ちいい」 秋音が満足そうな吐息とともに思わず呟くと、雅紀は嬉しそうに、潤んだ目元を綻ばせた。 「……俺も……っきもちぃぃ……」 俺がこんな風に雅紀の身体について褒めると、雅紀はいつもこういう表情をする。俺との関係で自分の性別になかなか自信が持てない彼にとって、こんなささやかな褒め言葉でも、俺が想像する以上の救いなのだろう。そんな風に引け目を感じる必要などないのに……とは思うが、自信がないのなら何度だって言ってやる。 下腹に当たる互いのものが、興奮を示して熱く硬い。脚を絡めて擦りつけあうと、雅紀は甘い喘ぎを撒き散らして腰を揺らした。 「1度、イっておくか?」 昂り過ぎて辛いかもしれないと思い、そう問いかけると、雅紀は恥ずかしそうに目を伏せ 「……ううん……ぃい。俺、さっき自分で……してるから」 秋音はなぬ?という顔で、雅紀の顔を覗き込んだ。 「自分で?」 「……ぅん……部屋で1人で……」 ……なるほど。藤堂が色気ダダ漏れだと言っていたのはそれか。 さっきリビングで藤堂に口説かれている雅紀を見つけた時、おそろしく艶っぽくて焦った。あれは自分でした直後の余韻だったのか。 どうにも寝付けず、思い切って雅紀の部屋を訪ね、彼が居ないことに気づいて、下に探しにきて良かった。あのまま俺が割って入らなかったら、藤堂に無理矢理押し倒されていたかもしれない。 「1人でしたのか。勿体ない。見てみたかったな」 秋音の呟きに、雅紀は驚いて目をあげた。 「え。見てみたい……って」 「ああ。おまえが自分でしているところ、だ。今度、見せてくれ」 雅紀は耳まで真っ赤になって、慌てて首を横に振り 「や。む、無理……っ。そんなの、見せられないし……っ」 「ふふ。まあいい。それはまた後だ。今はおまえを抱きたい。……挿れても……いいか?」 我ながらみっともなく掠れた声が出た。 「……ぅん……きて。俺に……いれて」 雅紀は恥じらい、再び目を伏せて、ため息のように囁いた。

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