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後日談 『おしおきー26』※

雅紀はシーツを掴みしめ、秋音の動きに呼応して自らも腰を揺らした。気持ちいいのだろう。白い肌が桜色に染まって、うっすらと汗をかいている。丸みの綺麗な白い尻の狭間に、自分の赤黒いものが出たり入ったりする様子が、なんとも艶かしくてそそられる。 内股が小刻みに痙攣し始めた。もうそろそろ……限界だ。 「っ雅紀っいく、ぞ……っ」 「ああん……っあっあっ……んあ……っん」 秋音は突き上げのスピードをあげた。眉をぎゅっと寄せ、一気にラストスパートをかける。 膨張しきった熱が、ふいに弾けた。目も眩むような絶頂感が押し寄せる。 「っく……っ」 秋音は息を詰め、雅紀の奥に熱い飛沫を注ぎ込んだ。雅紀は声にならない声をあげて仰け反り、秋音の熱に押し出されるように、一気に高みに登りつめ、前を弾けさせた。 くったりと力をなくしてシーツに沈み込んだ雅紀の身体を、押し潰さないようにしながら抱き締めた。雅紀は絶頂の余韻にぴくぴく震え、肩で息をしている。 しばらくそのまま、甘い気怠さに身を委ねてじっとしていた。 「……雅紀。少しだけ……起き上がれるか?」 余韻がおさまった後、ふにゃんと安心しきった顔で、秋音の胸に顔を埋めてうつらうつらし始めた雅紀に、秋音は驚かさないようにそっと囁いた。うっすらと目を開け、とろんとした表情で首を傾げる雅紀は、さっきまで纏っていた強烈な色気が、まるで嘘のような幼い顔をしている。 「……んー……ぅん」 眠いのだろう。ちょっとむずかるように唸り、必死で瞼を上げ、もぞもぞと起き上がろうとする雅紀を助け起こし 「シーツがベタベタだ。ちょっと替えて後始末するからな」 秋音は雅紀の身体の汚れを、シーツの上に敷いていたタオルでざっと拭いてやると、壁際の小さなソファーに連れて行って座らせた。汚れたシーツをベッドから外し、デスクの上に用意されていた替えのシーツを手早く敷き直す。外したシーツとタオルを丸めて、ちょっと考えてからデスクの下に置き 「洗濯は朝起きてからの方がいいな。ほら、雅紀。こっちにおいで」 半分寝ているのか、ぽやんとしている雅紀に手を貸して、再びベッドに横たわらせると、雅紀のおでこにキスを落とし 「いいぞ。もう眠っても」 雅紀は落ちかける瞼を頑張ってあげながら、のろのろと秋音に向かって両手をあげた。 「……ぁきと……さんは……?」 秋音はくすっと笑って、雅紀の上に覆いかぶさり 「俺も一緒に寝るよ。ちょっと狭いけど、我慢しろよ」 宥めるように抱き締め、雅紀の身体を抱き込むようにして、隣に身を横たえた。もともと1人寝用のセミダブルベッドだ。シングルじゃないだけマシだが、ガタイのいい秋音が雅紀と一緒に寝るには窮屈だった。 だが、このまま雅紀を置いてけぼりにして、もうひとつの部屋に行く気にはなれないし、さすがにその体力も残っていない。 甘えたように胸に顔をすりすりしてくる雅紀を、なるべく壁際の方に寄らせて抱き枕にすると、秋音は目を瞑った。 ほどなくして、胸元から可愛い寝息が聞こえてくる。その安らかな様子に引き込まれるように、やがて秋音も意識を手放した。

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