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後日談 『おしおきー35』※
雅紀が動く度に、暁のものも刺激されている。体感的な刺激だけじゃない。悦びに乱れる雅紀からは特有の甘い匂いが立ち上り、陶然とした彼の表情は、ぞくっとするほど妖艶で美しい。五感をフルに刺激され、暁は堪らなくなって、スラックスの前を開き、興奮に震える指で、自分の猛りたったものを取り出した。
「雅紀。おまえのと、一緒に、扱くぞっ」
暁の切羽詰った声に、雅紀ははっとして顔をあげる。壮絶な色気をまとう、その潤んだ大きな瞳を見た瞬間、下腹がずくんと激しく疼いた。
……っく。やべえ……っ。危うくイくとこだったじゃんっ
暁は自分のものの根元を握り締め、暴発を何とかやり過ごすと、雅紀と自分の息子をひとまとめにして握り、擦り合わせながら扱き出す。
「……あぁんっあーっあぅっあぁぁっ」
雅紀はもはや、声を出すまいとすることすら忘れて、仰け反りせつない喘ぎを撒き散らしている。
……くっそー。しくじった。部屋ん中戻ってからすりゃよかった。
中庭のベンチはごつごつとした木製だ。雅紀が膝の上で悶える度に、背中が打ち付けられて少々痛い。
いや。その程度の痛みなんか、興奮のせいかそれほど辛くないのだが、ここは半屋外だ。可愛い雅紀のエロいヨガリ声を、他人に聞かせるなんて勿体ない。
暁は雅紀の頭をぐいっと抱き寄せ、喘ぐその唇を奪った。驚いて息を飲む雅紀の唇を割り、舌を差し入れ、絡めとって強く吸い上げる。
「……っんーんぅっ」
噛み付くようなキスに声を奪われて、散らしきれない熱が身体の奥を駆け巡る。雅紀は鼻から細いよがり声を漏らし身悶えた。
熱い芯を揉み合わせるようにして、2本同時に扱き続ける。1人でするよりもどかしい刺激なはずなのに、擦れる時の互いの熱や感触が、気持ちよすぎてやたらと興奮した。溢れる愛液が混じり合い、くちゅくちゅといやらしい水音を立てる。それがますます興奮を煽った。
雅紀の身体の震えが大きくなってきた。もう限界なんだろう。暁もまた、頭が沸騰しそうなほど熱くて、脳みそが溶けてしまいそうだ。
「……んんんぅっんーぅ」
「っく」
手の動きを速め、激しく擦りあげた瞬間、2人同時に登りつめ、膨れ上がった熱を一気に解き放った。痺れるような快感が全身を走り抜ける。
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