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後日談 『おしおきー50』※

しばらく抱き合ったまま、温泉の中でじっくりと温まった。 初夏に近い春とはいっても、東北はまだまだ夜の気温が真冬並に低い。 露天風呂えっちは魅力的な誘惑だったが、この先は部屋に戻ってからの方がいいだろう。折角、ローションまで用意して誘ってくれた雅紀は、ちょっと拗ねるかもしれないが……。 暁が内心そう考えていると、雅紀が顔をあげ上目遣いで見上げてきた。 「……ね……暁さん……?」 「ん~? どした。んな可愛い顔してさ。……そろそろのぼせそうか?」 雅紀は首を横に振ると、ちょっと恥ずかしそうに躊躇いながら 「あの……ね……俺……俺、自分で、ほぐして……きたから」 言いながらじわじわと顔を赤らめ 「すぐ……挿れても……平気……です」 最後の方は蚊の鳴くような声だ。暁は一瞬目を見開き、雅紀の潤んだ大きな目を見つめた。 ……うわぁ……。ちょっとマジ眩暈しそうだろ。つーか鼻血出るっつの。なんなの? この可愛い生き物は……っ 湯船の浅い所に立ち、暁に背を向けて両脚を開いた状態で、雅紀は床に両手をついている。突き出した尻の間で、暁の手が妖しく蠢いていた。 「……っあ……ぁぁ……っぅん……あぁ……っ」 「……すげぇ……柔らかいな、おまえのここ」 暁の声は掠れていた。呻くように呟きながら、雅紀の腔に指を出し入れする。長い指が入口を押し開き、内壁を擦りながら動く度に、雅紀は重い喘ぎを漏らして腰を揺らした。 「……ぁぁん……っぅう……んっ」 「自分で、ほぐしたんだよな、これ。こんな風に指、入れたのか? 中をさ、こうやってぐちゅぐちゅ擦ったんだろ?」 後ろから覆いかぶさる暁が、耳元に囁く。右手で後ろを穿ちながら、左手では雅紀の乳首を弄んでいる。つんと突き出た尖りを指先で摘みあげ、きゅっきゅと引っ張ると、雅紀は可愛く鳴いて身を震わせた。 「おまえ、エロ過ぎ。乳首もこんなに、勃ってんじゃん」 「……やっ。っぁあん……や……ぁぁっ」 「やじゃねえだろ? 気持ち、いいんだよな?腰、揺れてるぜ」 暁は含み笑いの熱い息を、耳に吹きかけた。 どこもかしこも感じていた。全身の神経が剥き出しになったみたいで、暁の指の感触も体温も吐息も声も、すべてが気持ち良くて堪らない。 暁の唇が耳朶をやんわりと挟む。ざらついた舌で、ちろちろと舐めてくる。同時に尻の狭間で蠢く指が、しこりを挟んで揺さぶっている。 ……ああ……っどうしよう。気持ち……いいっっ。俺、死んじゃう……っ

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