482 / 605
番外編『愛すべき贈り物』31※
「なーに赤い顔してキョドってんだよ。可愛いっつの」
「や。キョドってないし。ってか、暁さん、なんかエロい顔してる」
暁は、恥ずかしそうに目を逸らす雅紀の顔を、両手で包んで
「そりゃそうだ。最愛の恋人と裸で抱き合ってんだぜ。エロい気分になんねー方がおかしいだろ?」
低音の掠れ声で囁かれながら、顔中ちゅっちゅと愛しそうにキスされて、雅紀はじわじわと頬を染めた。暁の唇が触れた所が、火をつけられたみたいに熱を持っていく。時折、悪戯に唇に掠めるようなキスを落としながら、瞼も鼻の先も頬も、顔中優しく慈しむように口づけてくれる。
……どうしよう。幸せ過ぎて、溶けちゃいそうだ。
不意に口づけが止まり、雅紀がうっとりと目を開けると
「おまえのそーゆー顔、めっちゃ腰にくるな。エロくて可愛くて、もう最高♪」
「……エロ……くないし。んもう……暁さんの、ばかぁ……」
とろんとした雅紀の目元にそっと口づけて、そのまま唇をちゅっと啄む。雅紀は目を閉じて、暁の首に腕をまわし、口づけに応え始めた。
重なる唇から、くちゅくちゅとやらしい水音が、浴室に響く。熱い舌を絡め、お互いに吸い合う。想いを重ね、吐息と熱と唾液を交換し合うキスが、こんなにも気持ちいいことを、教えてくれたのは暁だ。
「……んぅ……ふ……っん、ぅ」
暁の手が伸びて、雅紀の小さな尻をさわさわと撫でる。
ぞくっぞくっと走り抜ける快感に、雅紀は鼻から甘えた鳴き声をもらして、もぞもぞと腰を揺らした。
……うっわ。その声やばいっつの
薄目を開けて、雅紀の表情をうかがう。目元を染め長い睫毛を震わせて、舌をちょこっと出してる雅紀の顔は、あどけないのに強烈に艶っぽくて、暁は思わず、掴んだ尻をぎゅっと引き寄せた。
……悩殺すぎんだろっ。完勃ちしちまったじゃん
「……んあぅっ」
どうやら雅紀のものも、既に反応していたらしい。抱き寄せた拍子に、お互いの勃起がくにゅんとあたった。雅紀は堪らず口を離して声をあげる。
暁はすかさず、下腹に手をまわして、2つのものをまとめてやんわりと握った。
「……っっぁ……やぁ……ん」
湯の中でいきなり半勃ちのものを握られて、雅紀はびくんっとして息をつまらせた。
「なんだよ、これ?やっぱおまえもエロくなってんじゃん」
含み笑い混じりに指摘され、雅紀は潤んだ目で暁を睨んだ。
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!




