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愛しさのかけら2※
「これなんか、すごくいい感じに撮れてるぜ」
朝食後の寛ぎタイムに、暁は、先日雅紀が撮った写真のアルバムを広げている。
「最初に見せてくれた、手押し車のヤツは、これが一番ピントがいい感じだったな」
アルバムの写真を指差しながら、テーブルの前に足を崩して座っている雅紀の肩に手を回す。
さっきから、必要以上にぴったりくっついてくる暁に、雅紀の心臓は、ずっとドキドキしっぱなしだった。
この手が夕べ、自分の身体にどんな風に触れ、それに自分がどんな風に乱れたか。頭だけじゃなく身体も覚えている。
今朝、目が覚めた時、すぐ横にある暁の寝顔に、心臓が跳ねた。愛おしくて、でも恥ずかしくて、暁が目を覚ましたら、どんな顔をしたらいいのか分からなくて困った。
ぐっすり寝入っている暁に、そっと、ほんの触れるだけのキスをした。それだけで、泣きたくなるくらい幸せだった。
起こさないように、こっそり布団を脱け出して、キッチンに逃げた。
また起き抜けに、暁流の濃厚なスキンシップをされたら、自分がどうなってしまうのか、ちょっと怖かったからだ。
でも、目を覚ました暁は、夕べのことなんか忘れてしまってるみたいに、昨日までと、態度も話し方も表情も、何も変わっていなかった。
……夕べのあれって、実は夢だったとかいうオチ?
などと、一瞬本気で思いそうになったくらいに。
でも夢じゃない。雅紀の身体には、夕べ暁に愛された印があちこちに散っていたから。
「おーい、雅紀。聞いてる?」
暁の声で、現実に引き戻され、はっと我に返った。
「わっえっと、……なに?」
どぎまぎしながら返事をすると、暁は更に顔を近づけてきて、ニヤリとした。
「聞いてなかったのかよ。……っていうか、おまえ今、やらしいこと考えてたろ?」
「えっ」
「だってさ。エロい顔してたぜ」
「しっしてないっそんな顔っ」
暁はなんだか嬉しそうに、焦って離れようとする雅紀の、Tシャツの襟ぐりをひっつかみ、
「いーや。してるね。ちゃんと顔見せてみろよ」
「暁さんっ首しまってるっ。くるしいって」
もがく雅紀を、向かい合わせで膝の上に抱きかかえ、
「白状しろよ。何考えてた?」
雅紀は赤い顔をして、必死でそっぽを向く。
「言わないならいいぜ。いじめて吐かせてやるから」
暁は雅紀の顎を掴んで自分の方を向かせ
「ほら。俺の目、見て」
ぷるぷる首をふる雅紀に、ちゅっとキスをおとす。驚いて目を見開き、固まってしまった雅紀に、優しく微笑んで、
「おまえさ、敏感なのな」
暁の手が胸元にのびて、Tシャツの上からそっと触れる。
「男でもちゃんと感じるんだな。乳首。知らなかったよ」
薄い布越しに探りあてられた尖りを、指先がくるくると撫でた。
「あっ…」
ピクンと跳ねて、小さく声をあげ、目をとじかけた雅紀に
「ダーメ。目、閉じない。俺の目、ちゃんと見て」
低く優しい声で囁きながら、既に存在を主張し始めている乳首を、布ごと指先できゅっとつまむ。
雅紀は、暁の言葉の呪縛に、逆らうことも出来ず、切なげに眉を寄せ、唇を噛みしめた。
「だめ。ちゃんと声、聞かせて」
暁はまた唇にちゅっとキスすると、硬く突き出た乳首を指先で弄り続ける。
閉じられなくなった口から、雅紀は甘い吐息をもらした。
長い睫毛がふるふると震えてる。目にうっすら涙の膜を張らせて、暁の指の悪戯に、身体をビクつかせている。
「あ……っぁ……あっあ……あぁ…」
「いい声……。雅紀、すげぇ可愛い……感じてるおまえの顔、色っぽくて綺麗だ…」
「あ……っあき……らさ……あっぁ…は」
爪でかりかり引っ掻き、摘まんで引っ張り、指で押し潰し、また優しく撫でる。布越しの愛撫はもどかしいはずなのに、さわさわとこすれる布の感触が重なって、更に感度が増してゆく気がした。
「なあ……そろそろ、白状しろよ。何考えてた?」
甘く囁きながら、暁の顔が下に降りてゆく。Tシャツ越しでもはっきり分かる雅紀の乳首に、唇が触れた。
「……当ててやろうか?夕べのこと、だろ?」
暁の熱い息がかかり、Tシャツの上から、尖りを唇できゅっと挟まれた。
「あっん…」
軽く歯をたて、きゅっきゅっと甘噛みされて、むず痒いような快感が走り抜けた。のけ反って、後ろに倒れそうになる雅紀の身体を、暁の手がぎゅっと支える。
もう一方の乳首も指で摘まんでくりくりされて、雅紀は震えながら、暁のシャツにしがみついた。
「あ……ぅだめ……っあ……きらさっだめ……あっ」
噛まれ摘ままれる度に、身体がびくびく跳ねる。
「だめ?……だめじゃないだろ?ここ、こんな尖ってるぜ」
「やっ……んぅやっだ……あっ」
「やだじゃないだろ?いいって言えよ。雅紀、気持ちいいって言って」
きゅうっと引っ張られ、放される。また摘ままれて、くにくにされる。雅紀はたまらなくなってきて、暁の頭を抱きしめた。
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