雅紀に頭を抱きしめられた。 必然的に胸に顔を押しつける状態になる。 まるでもっと舐めて……といわんばかりの可愛いおねだりに、暁の吐く息も熱くなる。 布越しに吸っていた乳首からいったん口を放し、Ｔシャツを下からまくりあげ、真っ赤に熟れた可愛い果実に、直接唇を寄せる。 舌を突きだしペロペロと舐めた。雅紀はびくびくしながら、くぐもった鳴き声をもらす。 「気持ちいいんだ、これ……。腰が……揺れてるぜ」 「あっ……やっ、ちが……ぅ」 「こんな可愛く……おねだりされたら、もっと……してやらないと、な」 「やっぅやっ……ちが……っ。しゃべんな……ぃで……あぅっ…」 暁は言葉で攻めながら、雅紀の細い腰を左手で抱き寄せ、乳首を強く吸い上げる。 ハーフパンツ越しに、そっと撫でてみたお尻は、頼りないくらい小さい。その小さな丸みは、完全に暁の下腹に乗り上げ、乳首をいじるたびにひくひく揺れて、育ちつつある暁の息子を、絶妙な加減で刺激していた。 ……なにこれ、エロっ。こっちもおねだりとか、どんだけだよっ。しかも、無意識にやってるっぽいんだよな、こいつ。 「ほら～、そろそろ降参しろよ。雅紀、気持ちいいって言えって」 「んっんぅっ……ちが…」 雅紀は首を横にふって、必死に声を堪えている。 ……強情っぱりめっ。おまえだってこっち、そろそろヤバいくせに。 暁の息子を刺激するだけでなく、実は雅紀のものも、揺れるたびに暁の腹にあたっている。柔らかい布越しにだが、すっかり硬くなっているのが分かるほどだ。 暁は口での愛撫を続けながら、左腕で雅紀の腰を、逃げないようにがっちり押さえ、右手でそろそろと雅紀の下腹を探った。 ハーフパンツの上から、触れてみる。 これは多分…完勃ちだ。 ゆっくりと握ってみると、頭に顔を埋めていた雅紀が、びくんっと震えてのけ反った。 「んあぅっ……っ」 そのまま優しく上下にこすると、雅紀は耐えきれずに大きな声で鳴きながら、首を激しくふり身をよじった。 「んやぁっ……ああっ、あっあっあぁっ」 ……すげっ……夕べより反応、激しいし… 暁はゴクリと唾を飲み込むと、雅紀のハーフパンツを、両手で一気に下着ごとひきおろした。ふるんっと顔をだした雅紀のものは、予想通り、完全に勃ちあがり、もう涙を溢している。 「ぁっやだあ、やっみ見ないでっっ」 朝の明るい室内で、突然むき出しにされて、雅紀は悲鳴のような声をあげ、羞恥に身悶えた。 「こらっ暴れんなって。危ないっつの」 のけ反り過ぎて、後ろにひっくり返りそうになった雅紀を、暁は慌てて抱き寄せ身体を支えた。 「あっぶねー。頭打ったらどうすんだよっ」 雅紀はふるふる頭をふりながら、暁にぎゅっとしがみつく。 暁は雅紀の頭を撫でながら 「見られんの、嫌か？」 雅紀はコクコク頷く。 「夕べしっかり見ちゃってるんですが？」 「……ぃや、です…」 「んじゃさ、見ないから、もっと触ってもいいか？」 「……だめ…」 「なんでだよ。こんなガチガチになってんのに、おまえ我慢できんの？」 「………」 暁は苦笑しながらため息をつき 「素直じゃねえな。そういう悪い子には、おしおきな」 嫌な予感に慌てて暁から手を離し、逃げようとする雅紀をしっかり抱き込んで、足の間に手を入れ、雅紀のものをすかさず握った。 「あぁっ」 両手を突っ張り、身をよじる雅紀に構わず、ゆっくりと扱き始める。 既に溢れ出ている先走りを、全体に塗り広げて滑りを良くする。指でゆるく作った輪っかで、くびれのあたりを刺激してやると、腰をピクピク揺らしながら、可愛く甘えた声で鳴いた。 「ふぅく……んうぅ」 逃げるのはどうやら諦めて、でも声を堪えるためだろう、雅紀は暁の肩のところに顔を埋め、シャツを口にくわえた。 ん……ん……とくぐもったうめき声をもらし、こみあげる快感を、必死で堪える雅紀は、異常に可愛いかった。 ……そういうの逆効果だからっ。可愛い過ぎて、余計苛めたくなるっつーのっ おしおきだろうが、おねだりだろうが、ここまできて途中で止める気なんか、さらさらないわけで。 嫌だダメだと言い続ける雅紀も、これだけ感じて乱れておいて、それはないだろうと思うのだ。 まあもちろん、本気で嫌がって拒絶しているのなら、無理やり行為を強要する趣味は、暁にはこれっぽっちもないのだけれど。 ……カメラ散歩は、次回に持ち越しだな……。今はこいつのこと、とろとろに溶かして、でれでれに甘やかしたい…。他のヤツなんか見えないくらい、俺だけを感じさせたい。 (……なあ、雅紀。おまえと桐島って、どんな関係なの？) ふいにまた浮かんできた、聞きたいけど聞けない質問を、暁は慌ててふり払い、雅紀への愛撫に没頭した。