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番外編『愛すべき贈り物』61※

縛り上げられて隅っこに転がされている雅紀の目の前で、祥悟は完全に裸に剥かれて、男達に仰向けに押さえ込まれていた。 最初のうちは喚きながら激しく抵抗していた祥悟だが、口移しに薬を仕込んだ酒を飲まされ、全裸で押さえつけられたまま、座薬型の媚薬を無理矢理後ろに挿入されると、徐々に呂律が回らなくなっていった。 克実は勝ち誇った表情で、祥悟の顎を掴んで顔を覗き込み 「さっきまでの勢いはどこいったよ‍? ざまあねえな、祥悟。素っ裸にされてカエルみたいな格好晒してる気分はどうだ‍?」 「……う……っせー……この、下衆、野郎……っ」 「まーだそんな口叩けるのか? くくく……。おい、まだまだ足りないようだ。ペニスにも薬を仕込んでやれ」 克実の楽しげな指示に、男たちは無言で淡々と従った。手慣れた様子で針のない注射針にジェル状の薬を仕込むと、祥悟の剥き出しの股間に手を伸ばす。 「……ぅあ゛っ……あ……くぅ……っ」 押さえ込まれた祥悟の身体が、大きく反り返った。ペニスの先に注射器を差し込まれ、薬を注入されて、苦しげに顔を歪めて呻き声をあげる。 雅紀はぎゅっと目を瞑った。身動き取れない状態だが、身体の震えが止まらない。祥悟に次々と施される凌辱は、過去に自分が受けたものと同じだ。その時の苦しさや悔しさ、羞恥や哀しみが甦ってきて、とても平静ではいられない。 ……暁さん……っ。ごめんなさいっ。ごめんなさいっ。 瀧田の元から助け出された後、自分の身を案じて、寝ずの看病をしてくれた暁の、憔悴しきった顔が脳裏に浮かんだ。 ……俺、また失敗しちゃった。暁さん、きっと死ぬほど心配してくれてる。ごめんなさい。 まさかこんな事態に巻き込まれるなんて、予想もしていなかったが、祥悟を見つけた時にすぐに暁に連絡すべきだった。暁を助けたい、自分も力になりたいと焦るあまり、更に余計な心配と面倒をかけてる。自分の不甲斐なさに涙が出そうだ。 ……ううん。泣いてる場合じゃない。 幸い、今回標的になっているのは自分ではなく祥悟だ。雅紀は縛られてはいたが、連中の目はこちらに向いていない。 ……これ、何とか解けないかな。とりあえず、身体自由になんないと。 過去の酷い記憶に半ばパニックになりながらも、雅紀は必死に暁の笑顔を思い出しながら、後ろ手に縛られている縄を解こうと、密かに悪戦苦闘していた。 (※この後、割とハードな愛のない※シーンが続きます。苦手な方はご注意くださいm(_ _)m)

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