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番外編『愛すべき贈り物』62※

(※割とハードな愛のないHシーンが続きます。苦手な方はご注意くださいm(_ _)m) 「んん……く……っんぁ……あぁっ」 「気持ちいいか? 祥悟」 「んあ……っやっ……めろっ」 「もっとしてください、だろ?強情張ってないでちゃんとお願いしろよ」 「だっ誰が……っあっくぅ……」 「ここパンパンにしといて往生際悪いんだよ。感じてるだろ‍? おまえの身体、エロエロだ」 室内に羽虫のようなローターの音が響く。男の1人が祥悟の乳首を玩具で嬲っていた。もう1人は押し開いた両足の間で剥き出しになった後ろの口に、ローションでベトベトのディルドを押し込み、ゆっくりと抜き差しを繰り返す。その様子を動画で撮影している男が1人。 克実は、3人掛りで凌辱され、荒い呼吸と喘ぎを繰り返す祥悟の、焦点を失いかけた目を覗き込んだ。 「俺はずっと夢見ていたんだよ。おまえがこんな風にプライドも何もズタズタにされて、犯される姿をな。綺麗だな、祥悟。そのエロい顔も躰も、今は全部、俺の思うがままだ」 「っ下衆っが……てめえの好き、に……なる、かよ……っ」 歌うようにうっとりと呟く克実に、祥悟は荒い息の下で精一杯の雑言を投げつけた。克実はくつくつと喉を鳴らして笑い 「そうやって虚勢張ってろ。果たしていつまで持つかな‍? おい。お姫様はまだお仕置きが足りないようだ。そろそろ、挿れてさしあげろ」 祥悟の後ろを嬲っていた男が、頷いてディルドを引き抜く。押し広げられてぽっかりと開いた入口が、淫靡に熟れてひくひくと震えている。克実はそれを満足そうに見つめて 「ああ……モノ欲しげだな。早くもっとデカいの咥えたくて堪らないんだろ‍?」 言いながら、根本を拘束されてぱんぱんに張り詰めたペニスを意地悪く擦りあげた。 「んああっ……あうっああっんーっ」 祥悟は唾液と共に嬌声を撒き散らし、激しく身悶えた。薬の効果と男たちの激しい愛撫で、完全に昂りきった熱が、出口を求めて身体の中で荒れ狂う。出せないままドライで既に2度イかされていた。 男は自分の猛りたった巨大なペニスに、奇妙な突起のついたゴムを装着すると、祥悟の開かされた脚の間に膝立ちになる。 「お待ちかねのご褒美だ、祥悟。まだ1人目だからな。無様にヘタるなよ」 嘲るようなその言葉に、祥悟は震えながらぎりっと克実を睨めつけ、ベッと唾を吐く。 男は見せつけるようにグロテスクないちもつを祥悟の顔に近づけてから、克実たちに見えるように後ろの口にあてがった。息を飲み、ずり上がろうともがく祥悟の肩を、もう1人の男ががっちりと押さえ込む。 「……あ゛ぁっ……ぅぐっぅ……」 男は容赦なくのしかかり、ペニスの先をひくつく穴に押し込んだ。ぐちゅっと音をたてて男のものがめり込んでいく。 「んあぁっやあっ……ああっ」 男のペニスがずぶずぶと侵入してくる感触に、祥悟は顔を歪め身を捩った。今まで経験したことのない質量のものが、容赦なく狭い隘路をこじ開けていく。冷や汗が出そうなほどの異物感と、ゾクゾクするような強烈な快感。真逆の感覚が同時に襲いかかり、祥悟は喘ぎながら仰け反った。 「まだほんの入口だ。しっかり咥えろよ。特大のご褒美だからな。気が狂うくらい気持ちよくなれるぜ」 祥悟の耳元に囁く克実の声が、興奮に掠れている。自分の痴態がこの男を喜ばせていると分かっていても、口を開ければ出てくるのは快感に引きずられた嬌声ばかりだ。祥悟はぎりっと奥歯を噛み締めた。 薬によって強制的に高められた感度と、内壁を突起で擦りあげられる強烈な感触が、祥悟からまともな思考を根こそぎ奪い取っていく。克実の言う通り、気持ちよくて気が狂いそうだ。 小刻みに抜き差しを繰り返していた男が、体重をかけて一気に奥まで突き入れてきた。男のものは信じられないほど長くて太い。内蔵を抉られるような未知の恐怖に吐き気がしそうなのに、身体は勘違いした快感に引き摺られていく。 「あっは……っあ゛ぁっあー」 1度声が出ると、もう止められなかった。男がずりずりと引き抜きかけると、腔を引きずり出されるような恐怖に、祥悟は男のペニスを追いかけるように腰を突き出した。 「もうすっかり虜かよ、祥悟。案外呆気なく堕ちたな」 克実の下卑た嘲りが耳障りだ。自分の醜態に眩暈がする。でも間違いなく、躰はこの凌辱を悦んでいた。 息を荒らげることもなく、男はまるで機械のように、じわじわと腰を使う。 「んあっは……ぁううんぅっ」 あまりの快感に視界がチカチカする。楽しげな克実の笑い声がうわんうわんと頭の中に響いてくる。 ……くそったれが……っ 祥悟はシーツをぎりぎりと掴みしめた。 相手が男でも女でも、自分が抱く側でも抱かれる側でも、祥悟はそもそも貞操観念が低い。 この、名も知らぬ男たちに、無理矢理犯られていることに対して、それほど悲愴な気持ちは感じていない。病気をうつされたり、酷い怪我をさせられたりしなければ、気持ちよくなれるセックスに別に抵抗はないのだ。 ただ、克実の勝ち誇ったような様子だけが、死ぬほど悔しい。 自分の痴態が克実を喜ばせていることだけが、何としても許しがたい。

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