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番外編『愛すべき贈り物』64※
「あぁっっ、っくぁーっは、ぁうっ」
ベッドに四つん這いになり、祥悟は男の欲望を、後ろからねじ込まれている。ジェルと一緒に媚薬を足され続けて、もはや完全に正気を失っていた。男が腰を使う度に、甘えた喘ぎを撒き散らし、手入れの行き届いたしなやかで美しい肌を、ピンク色に染める。
「いいねぇ……祥悟。もっともっと狂っちまえよ。3人で足りなきゃ、もっと男を呼んでやるぞ。おまえのエロい写真や動画、ネットでばら蒔いてやろうか?人気の現役モデルのAVなんて出回ったら、もうお終いだよなぁ」
克実は祥悟の髪の毛を掴んで、舌なめずりしながら顔を覗き込む。感じきってとろんとした祥悟の目は、焦点を失っていた。
克実の目配せで、後ろの男が腰を大きくグラインドさせると、祥悟は絶え入るような悲鳴を吹きこぼし、切なげにガクガクと痙攣した。前を拘束され射精を許されないまま、男たちを受け入れ続けている。終わりのない絶頂感は苦痛と紙一重だ。
克実は祥悟の唇を奪い、ねっとりと舌を絡めて声を奪う。すぐ側で、別の男がその様子を舐めるように撮影していた。
克実は口を離すと
「そろそろ出したいか? ん? だったらちゃんとオネダリしてみせろよ。可愛く腰振って、御主人さまイかせてくださいって言えたら、ここ、外してやるぞ」
後ろの男が心得て、繋がったまま祥悟の身体を引き起こす。
「あああっ……あっぁーっっ」
無理な体勢で中をぐりんと大きく抉られて、祥悟は泣きながら身悶えた。
「どういうことだよ? ハナシはついてたんじゃねーのかよっ」
「そう喚くな。俺だって桐島のダンナから電話もらって、すぐにすっ飛んできたんだぜ。裏の責任者にはもう話通じてるよ。ただ、店のオーナーが詳しい話を聞きたいんだとよ。とにかくここで待ってろ。速攻で許可もらってくるからよ」
大迫は呑気な顔で首を竦めると、ドアの前に立ちはだかる暁をぐいっと押しのけた。そのまま出て行こうとする大迫の肩を、暁はがしっと掴んで
「雅紀がここに居るのは間違いねえんだな?」
「ああ。それは間違いねえな。表の黒服が写真を確認してる。もう1人の美人も一緒だ」
「どの部屋だ?!」
「だから~ちょっと待てよ。すぐに許可もらってくるっつってんだろーが。……言っとくけどよ。勝手に動くなよ? 下手に騒ぎ起こすと摘み出されるぜ」
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