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番外編『愛すべき贈り物』76※
……うっわ……。やべぇ……。
見下ろす光景のあまりのエロさに、暁は軽く目眩を感じた。
雅紀の可愛いおねだりに、すっかりその気になって、急いでその場で服を脱ぎ捨て、全裸で抱き合った。甘い甘いキスの後、まずは風呂に入って雅紀の後ろをほぐしてやろうとすると
「だいじょぶ。自分で、するから。それより……暁さんの……舐めても……いい?」
目元を染めて恥ずかしそうに聞いてくる雅紀に、心臓と息子が飛び跳ねた。
……やっ。もちろん、いいに決まってるっ……けどなに? この雅紀くんのおねだり攻撃。俺ちょっとくらくらするんですけど!?
そうして今、視界に広がるこの淫靡な光景……。
湯船にしゃがみこんだ雅紀の顔が、仁王立ちの俺の股間の所にある。俺の息子さんを片手で握り、上目遣いで見上げながらぺろぺろしてくれてる。
しかもだ。もう一方の手は自分の後ろを弄ってるのだ。これは視覚的に、相当……ヤバい。
「……ん……ふ……っ……ん……」
自分の指でほぐしているところはもちろん見えないが、時折眉を寄せ、せつなげに鼻から甘い声をもらす。その表情が超絶エロ可愛い。
……ダメだ……鼻血出そう……。
雅紀が小さな口を開けて、かぷっと暁の先っぽを咥えた。瞬間、思わずびくっとなって、内股が引き攣れる。
「っく」
暁は小さく呻いて、雅紀の頭に手を置いた。雅紀は先っぽを咥えたまま、目だけあげて暁の様子を窺う。
……いやそれ、やめろって。マジで眩しすぎるっつの。
柔らかい髪に縁取られた小さな顔。潤んだ大きな瞳。気持ちいい? とでも言うように、ちょっと首を傾げてる表情があどけないのに色っぽくて……。
雅紀の舌がたどたどしく動く。そのもどかしい刺激が逆に興奮を煽る。目一杯デカくなってた筈の息子さんに、一気に熱がたまって更に大きく育った。勃起し過ぎて痛いくらいだ。
咥えてる雅紀がちょっと目を見張り、いったん口を離した。
「……気持ち……いい?」
「……っあぁ……いいぜ……」
「もっと……ぺろぺろして……いい?」
「……っ」
……もちろん、いいっ。やっ、でもダメだ。こんなエロい拷問が続いたら、また呆気なく暴発しちまう……っ
昨夜の悪夢がよみがえってきて、暁は焦って気を静めようと目を閉じた。
雅紀はつぶらな瞳で暁の顔を見上げたまま、舌を出してぺろぺろ舐め始めた。同時に左手で根本を扱き、右手で自分の後ろを弄り出す。
暁は眉を寄せ、呻きながら、雅紀の髪の毛をかき回した。
……ああ、いい。すっげ、いいっ
暁は、どちらかと言うと、自分がしてもらうより雅紀を気持ち良くしてやりたい方だ。だから、こういう雅紀に奉仕してもらう、みたいな行為は、あまり自分から要求しない。
慣れていないからか、刺激が強すぎて、腰砕けになりそうだった。
「……ん……んぅ……ん……っ」
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