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番外編『愛すべき贈り物』77※
雅紀の可愛い声が浴室に響く。恐る恐る目を開けると、欲情をたたえた雅紀の大きな瞳と目が合った。……可愛い。つかエロい。
「……な、雅紀……俺もう、ちょっと限界……このまんまじゃ、イッちまうから。おまえの……弄らせて」
暁の言葉に、雅紀は驚いたように目を見張り、奥まで咥えこもうとしていたペニスから、そろそろと口を離した。
「わりぃ。興奮し過ぎだ。ちょっとタンマな。おまえん中入る前にまた爆発しちまうの、嫌なんだよ」
暁の切なそうな訴えに、昨夜の暁のしょげっぷりを思い出した。雅紀はこくこく頷くと、暁のペニスから手を離して首を傾げた。
「今度は俺の番な。雅紀、ちょっと立ってみ?」
そう言って湯船にしゃがみこむ暁と交代に、雅紀が立ち上がる。暁は腕を伸ばして、雅紀の細い腰を抱き寄せると、既に興奮を示している雅紀のペニスをべろんっと舐めた。
「……っあ……ん」
いきなり舐められて、雅紀は思わずびくんっと震えた。暁は雅紀の尻の狭間に手を伸ばし、その奥を指でまさぐる。
雅紀のそこは、少しほぐれて柔らかくなっていた。暁は棚に手を伸ばしてボディソープのポンプを押すと、再び雅紀の尻の狭間に指を忍ばせた。
「ぁあん……ぁ……っだ……っめぇ……っんぁあん」
じゅぽじゅぽっと水音を立てて、暁の顔が動く。完勃ちした雅紀のペニスは、暁の唇と舌に翻弄されて、爆発寸前だ。それだけでも強烈過ぎる刺激なのに、暁の指が狭い後ろをほぐすために小刻みに蠢いている。
……だっめ。死んじゃうっ死んじゃうっ
雅紀は片手で壁にある手すりを掴み、もう一方の手で暁の髪の毛を掻き回した。強すぎる快感に、やめてほしいのか続けて欲しいのか、もう分からない。
「雅紀っ気持ち、いいか?」
興奮に荒い吐息をつきながら、暁が口を放して問いかけてくる。
……や。そっんな、とこで……っしゃべんないっで……っ
腹につきそうなほど反り返った雅紀のペニスが、暁の熱い息を感じてぷるぷるした。
「んぅ……ぃい……っぁ……ぁっ」
「おまえの、ここ、すっげー膨らんでるぜ。まだ、イくなよ」
「ああぁぁんっや、だっめぇ」
暁は根本をぎゅっと握って、また先端をかぷっと咥えた。とろとろと涙を零す鈴口を、舌で舐めながらこじ開ける。
雅紀の後ろは、もう充分にほぐれてる。指を抜き差ししてるだけも感じる、狭くて柔らかい内壁の熱いうねり。自分の猛りたったものを、この中に突き入れていくのを想像しただけで、腰の辺りがぞわぞわする。
……そろそろ、ベッド行くか……。
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