528 / 605

番外編『愛すべき贈り物』77※

雅紀の可愛い声が浴室に響く。恐る恐る目を開けると、欲情をたたえた雅紀の大きな瞳と目が合った。……可愛い。つかエロい。 「……な、雅紀……俺もう、ちょっと限界……このまんまじゃ、イッちまうから。おまえの……弄らせて」 暁の言葉に、雅紀は驚いたように目を見張り、奥まで咥えこもうとしていたペニスから、そろそろと口を離した。 「わりぃ。興奮し過ぎだ。ちょっとタンマな。おまえん中入る前にまた爆発しちまうの、嫌なんだよ」 暁の切なそうな訴えに、昨夜の暁のしょげっぷりを思い出した。雅紀はこくこく頷くと、暁のペニスから手を離して首を傾げた。 「今度は俺の番な。雅紀、ちょっと立ってみ‍?」 そう言って湯船にしゃがみこむ暁と交代に、雅紀が立ち上がる。暁は腕を伸ばして、雅紀の細い腰を抱き寄せると、既に興奮を示している雅紀のペニスをべろんっと舐めた。 「……っあ……ん」 いきなり舐められて、雅紀は思わずびくんっと震えた。暁は雅紀の尻の狭間に手を伸ばし、その奥を指でまさぐる。 雅紀のそこは、少しほぐれて柔らかくなっていた。暁は棚に手を伸ばしてボディソープのポンプを押すと、再び雅紀の尻の狭間に指を忍ばせた。 「ぁあん……ぁ……っだ……っめぇ……っんぁあん」 じゅぽじゅぽっと水音を立てて、暁の顔が動く。完勃ちした雅紀のペニスは、暁の唇と舌に翻弄されて、爆発寸前だ。それだけでも強烈過ぎる刺激なのに、暁の指が狭い後ろをほぐすために小刻みに蠢いている。 ……だっめ。死んじゃうっ死んじゃうっ 雅紀は片手で壁にある手すりを掴み、もう一方の手で暁の髪の毛を掻き回した。強すぎる快感に、やめてほしいのか続けて欲しいのか、もう分からない。 「雅紀っ気持ち、いいか?」 興奮に荒い吐息をつきながら、暁が口を放して問いかけてくる。 ……や。そっんな、とこで……っしゃべんないっで……っ 腹につきそうなほど反り返った雅紀のペニスが、暁の熱い息を感じてぷるぷるした。 「んぅ……ぃい……っぁ……ぁっ」 「おまえの、ここ、すっげー膨らんでるぜ。まだ、イくなよ」 「ああぁぁんっや、だっめぇ」 暁は根本をぎゅっと握って、また先端をかぷっと咥えた。とろとろと涙を零す鈴口を、舌で舐めながらこじ開ける。 雅紀の後ろは、もう充分にほぐれてる。指を抜き差ししてるだけも感じる、狭くて柔らかい内壁の熱いうねり。自分の猛りたったものを、この中に突き入れていくのを想像しただけで、腰の辺りがぞわぞわする。 ……そろそろ、ベッド行くか……。

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!