533 / 605

番外編『愛すべき贈り物』82※

「……んやっあー……っん」 掠れた甘い声が耳に蕩けそうに響く。雅紀が腰をくねらせる度に、息子が揉みしだかれてぐんぐん育つ。 ……やっべぇ……っもう、限界っ 暁は息を荒げ、雅紀の中から指を抜き取ると、 「雅紀、俺の、咥えて。おまえん中、入れて‍?」 雅紀ははぁはぁ言いながらこくこく頷くと、腰を浮かせて暁のものを握った。がちがちに硬くなったペニスに、自分の窄まりをあてがい、ゆっくりと腰を落とす。 「……んっ……んぅ……」 「……っゆっくり……な。少しずつ、で、いいぜ……っ」 きゅっと眉を寄せ、ぬるぬるする自分の入り口に、暁の鬼頭を一生懸命擦りつけている雅紀の真剣な表情。 下から見ていると、健気で愛らしくてエロくて堪らない。 暁は込み上げてくる激しい欲情を、歯を食いしばって堪えた。 ぐちゅっと音がして、先っぽが少しハマった。ローションで滑るのか、一旦逸れて、またかぷっと咥え込む。そのもどかしい動きに、暁は煽られ過ぎてくらくらしていた。 ……あ~やべえって。頭煮えるっなにこのエロい拷問っ 暁は堪らず自分のものの根本を指で押さえて、ぐいっと腰を突き上げた。 「あう……っ」 ゆっくり少しずつ、なんて言ったくせに、我慢出来ずに自分で動いてしまった。咥え込んだ先っぽが、ぐいっと中に一気にハマって、雅紀は大きな声で喘いで仰け反った。 「……っわりぃ……っ……痛かったか‍?」 焦る暁に、雅紀はふるふる首を振ると 「……ぁ……だい……じょ……ぶ」 そう言って、涙の滲んだ目で暁を見下ろし、ふんわり微笑んだ。 「……ん……っふ……ぅん……っく」 雅紀は暁の胸に両手をついて、腰を揺らしながら、少しずつ少しずつ咥え込んでいく。 ぎちぎちの入り口が、暁の完勃ちのペニスを、じわじわと飲み込む度に、腰に甘い痺れが走り抜けて、暁は呻き声をあげ、荒い息をついた。 一番エラの張ったカリの部分を飲み込む時だけ、雅紀は少し辛そうな顔になったが、そこを通り抜けた途端、ほぉ……っと吐息を漏らし身体の強ばりをとく。 うっすらと唇を開き、官能を滲ませるその表情が、ぞくぞくするほど艶めいていて、下から見上げる暁は息を飲んだ。 「……つらく、ねえか?」 うっとりと宙を見つめていた雅紀が、暁の掠れた問いかけに、ゆっくりと下を向く。 雅紀は微笑んでいた。まるで慈愛に満ちた天使のような、包み込むように優しい、愛おしげな目をして。 「……ん……へいき……。俺……幸せ……」 暁は腕を伸ばして雅紀の頬に手をあてる。 ……ああ……やっぱ天使だよな……こいつは俺の……

書籍の購入

ともだちにシェアしよう!