557 / 605
番外編『愛すべき贈り物』106※
「……ぁっ……っん……ぁ……ぁ」
「すっげ。おまえの、乳首、めっちゃ、勃ってんじゃん」
暁は息を荒らげながら、雅紀のぷくっと膨らんだ尖りを、舌でれろれろしていた。雅紀は嬲られる度に、身体をびくつかせて、甘い喘ぎを必死に堪える。
「んっや……ぁ……んも……そこ、ばっか、……っだっめ……ぇ」
「ダメ、じゃねーじゃん。真っ赤だぜ? ここ。ほら、こーすっと、いいん、だろ?」
舌でべろべろ舐めずりながら、もう一方の乳首を指で摘んで擦りあげる。
「っあーっあ。あぁ〜っんぅ」
「あーすっげ、かわい。なにこのぷくぷく。ん~……」
乳首の感度はもともと良かった雅紀だが、最近は感じている時の色合いと膨らみ方に、どんどん色気を増している。色の白い肌にぷっくりと突き出た赤く熟れた果実。暁の唾液で濡れてテラテラしていて、超絶エロい眺めなのだ。
「な、な、これ、どーよ?」
暁は熱い吐息を吹きかけながら、雅紀の乳首を下から掘り起こすように、ざらついた舌でべろんと舐めあげた。
「んあっああーーーんっ」
「ふふ。やっぱ、感じるんだ? ここ。おまえ、かわい……っめっちゃ可愛いぜ」
仰け反って、胸を突き出す形になっている雅紀の、両の乳首を口と指先で同時に嬲る。雅紀はひくつきながら息も絶え絶えだ。暁はさっきから、他の場所は一切触れずに、しつこく乳首だけをいじめ続けている。快感の粒を刺激されまくって、焦らされ通しの腰もお尻もペニスにも、じわじわと甘い疼きが溜まっていくだけだ。
……あぁっ。も、死んじゃうっ。暁さ、の、ばかぁ……っ
時間ないからっと、いちゃこら自体にじたばたと抵抗していたら、んじゃ、ちょっとだけな? 下は触んねえからさ、胸だけっ乳首だけ可愛がらせて? っと、このエロわんこに必死にお願いされた。
……胸だけなら……ちょっとだけなら……。つい絆されてしまったのが運の尽きだった。
……んもぉっしつこいってばっっ
乳首をちょこっと弄られて、はいもうお終い。……なんてなる訳ないのは、なんとなく分かってた。だいたい、胸を弄られただけであちこちその気になってしまう、己の身体が悪いのだし。
「……ぁぁんー……ね……っねぇ……っ」
「んー? ……なに?」
疼く身体をもじもじさせながら、涙目で睨む雅紀に、暁はものすごーく意地悪な顔して、首を傾げてみせる。
「……っ。そこ……だけ、やだ……」
「ん~? だってさ、おまえ、許してくんねーじゃん」
「……やっ……ほか、も……」
「他って……? 例えば、どこだよ」
……っ。うーーー。暁さんの意地悪っ
書籍の購入
ともだちにシェアしよう!




