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月下の狂宴3※

「メッセージは送りましたか?」 スマホを手にしたまま、放心している雅紀から、瀧田はスマホを取り上げ、ラインの画面を確認した。 「うん。いいでしょう。これで煩い蠅はもう寄ってきませんね。……それにしてもなかなか残酷ですね。このあきらって男、君の恋人気取りだったのでしょう?」 雅紀は虚ろな表情で、何も反応を示さない。 瀧田は、雅紀の腕を掴んで、ソファーに連れていき、自分が先に腰をおろした。 人形のようになすがままの雅紀を、後ろ向きに自分の膝の上に跨がらせて座らせる。 後ろから手を伸ばし、さっき着せたばかりの、黒いシャツドレスの胸のボタンを外し、間から手を入れて胸の尖りを探り、指先でなぶった。雅紀はぴくんぴくんと震えながら、甘い吐息をもらす。 「まだ感じ足りないの?雅紀は悪いこですね。この身体で、あきらって男も、たらしこんだのでしょう?」 「あ……はぁ……あぁ…」 耳元で囁くと、雅紀は鳴き過ぎて掠れきった声で喘ぎ、ふるるっと震えた。 「雅紀。貴弘はああ言ってたけど、違いますよね。君、あきらくんに無理矢理犯されたんじゃなくて、好きで抱かれていたのでしょう?」 黒のシャツドレスの、幾重にも重なったフリルの裾をたくしあげ、顔をのぞかせた雅紀のゆるく勃ちあがったものを握りこみ 「君が本気で心変わりしていたなんて、貴弘が知ったら怒り狂うでしょうね。君の大事なあきら君、無事じゃ済みませんよ」 「や……やめ……言わない……で……あっぁ」 「貴弘には内緒にしてあげますよ。君はもう、私の可愛いお人形さんですからね…」 乳首を玩びながら、握ったものをゆるゆると扱き 「私の言うことをちゃんと聞いて、逆らってはダメですよ。着るものも食べ物も、私が全てお世話してあげますからね。こうやって、君のはしたない身体も、ちゃんと満足するまで可愛がってあげますよ」 指で尖りをつまみあげ、こりこりと擦ると、雅紀は俯いて目をぎゅっと閉じて声を殺す。 「ああ。ダメです。ちゃんと顔をあげて、前の鏡を見てください。唇を噛むのも禁止です。せっかくの綺麗な唇に傷が出来てしまいますから」 促すように前を扱かれて、雅紀は震えながら顔をあげ、前方の壁一面の鏡に嫌々目を向けた。 さっき浴室で全身を洗われた後、瀧田に着せ替え人形のように身につけさせられた服は、本当に人形が着るような黒のフリルだらけのミニ丈のシャツドレスだった。 いくら若く見える、可愛い顔だと、しょっちゅうからかわれる雅紀でも、20代後半の男が似合う服装ではない。 ドレスの裾をたくしあげられると、その下にはご丁寧に黒のガーターまでつけさせられている。ストッキングは黒のレース。剥き出しの自分のものとの組み合わせは、醜悪でおぞまし過ぎる。 身体を冒す薬の効果はまだ続いているが、さっき2人がかりでなぶられていた時より、意識ははっきりしつつあった。 瀧田がコレクションルームだと言っていたこの部屋全体が、どう考えても普通ではなかった。部屋の調度品や家具はゴシック調とでも言うのか、重厚で高級そうなものばかりだ。 異様なのはあちこちに置かれている、綺麗な顔のdollたちで、その顔は皆、美しい男の子なのに、着せられているのは、様々な形の女の子のドレス。雅紀が着せられている服とまったく同じものまである。 dollの世界というのは、雅紀は門外漢だが、そのコレクションを趣味としている人は多いらしい。他人の趣味にケチをつける気はないが、生身の自分が、そのコレクションの一部として扱われるのは、やっぱり異常としか思えない。 「雅紀は私のdollたちと同じ、綺麗な肌をしてますね。何を着せても似合いそうで、これから毎日が楽しみです。明日早速、新しいドレスを新調しましょうか。この首輪も……君の美しさを一層ひきたてるデザインのものを何点か…」 うっとりと鏡を見つめながら、語りかけてくる瀧田が、自分と同じものを鏡で見ているとは思えない。 「雅紀。足をソファーの上に乗せなさい。腰をあげて。そう、いいこですね。見てご覧なさい。自分のいやらしい姿。さっき一番太いディルドを美味しそうにくわえていた、君の下のお口が見えるでしょう?」 目を逸らすことも許されず、普段目にすることのない自分の尻の穴を鏡で見せられて、雅紀は羞恥に顔を歪めた。 「貴弘はバカですね。つまらない意地を張って、結局挿れないで帰ってしまった。あんなに可愛くおねだりしていたのにねえ。ほら、見て。君のここ、貴弘のぺニスが食べたいって、まだ物足りなそうにひくひくしてますよ」 瀧田の細い指が穴の周辺を撫でまわす。雅紀は身をよじり、いやいやと弱々しく首を振った。 瀧田はふふ……と笑って、ソファーに置いてある箱から透明のディルドを取りだし、ローションの瓶に浸してから、雅紀の手に握らせた。 「足を押さえていてあげますから、自分で入れてみなさい」 「……っや……出来な…」  

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