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彷徨う心。遠い月4※

朝食の後は、広い浴室に連れて行かれ、瀧田自らの手で身体の隅々まで洗われた。 瀧田は同性愛者だが、どうやら雅紀を抱く方に興味はないらしい。雅紀の身体に触れたり、その反応を見て興奮は示すが、生身の自分を挿入はしない。 様々な性具を持ち出してきて、まるで実験でもするかのように雅紀の身体に打ち込み、雅紀が嫌がりながらも反応する、その様子を楽しんでいる。 「手触りのいい綺麗な肌ですね。ねえ、雅紀。早瀬暁はどんな風に君を抱いたのですか?こんなところにまで吸い跡がついてますね」 痛くないように敷かれたマットの上で、犬のように四つん這いにさせられた雅紀の、身体中に残るキスマークを、瀧田はひとつひとつ丹念に指でなぞっていく。 暁との幸せだった記憶の名残を、全て消して上書きされてしまうような哀しみを感じて、雅紀は噛みしめた唇を震わせた。今この場で、暁のことを思い出すだけでも辛い。 瀧田の指が穴のまわりをさわさわとなで回し、そのまま前に伸びてきて袋を弄び、竿に触れる。びくっとする雅紀のものに、細い指を絡めてきてゆっくりと擦りあげ 「ね、気持ちいい?……ちゃんと答えて」 「……っ……ぃい……です…」 「もう硬くなってきましたね。先っぽも濡れてきた…」 瀧田の指先が先端に触れ、先走りを塗りこめるように小さな割れ目を抉じ開ける。 「ぁっ……くぅ…」 「またここを塞いであげましょうね。君は感じやすいから、すぐにお漏らししてしまう」 自分のものがぬちゃぬちゃと恥ずかしい音をたてて、勃ちあがっていく。雅紀は濡れた吐息を漏らし、ぎゅっと目をつぶった。 「肌がピンク色になってきましたよ。感じてるの?…答えなさい」 「ぁ……は……ぅ……か……かんじ……て……ます…」 「もっと気持ちよくして欲しいですか?」 「ん……ん……もっ……と……して……くださ…」 瀧田は満足そうに笑い声を漏らすと 「こっちはまた後で、ベッドに行ってからです。今日は後ろのお口に、薬を入れてみましょうね」 言いながら、座薬のようなものを雅紀の後ろの穴につぷ……と押し込んでいく。 「あっや……やっ……だ……くすり、やっぁう」 「こら、暴れないで。大丈夫。気持ちよくなる魔法の薬ですからね」 怯えてひこうとする雅紀の腰を押さえつけ、もう2つ同じものを入れると、指で薬を奥まで押し込んで、そのまましばらく待ち、指を抜き取った。 「さあ、いいでしょう。それでは部屋に戻りましょうか。可愛く乱れてくださいね」 身体の奥から込み上げてくるおかしな熱に、カタカタと震え始めた雅紀を、瀧田は軽々と抱き上げ、浴室を後にした。 「あ、もしもし社長?暁です。ずっと探していた例の件、ひょっとしたら糸口が掴めたかもしれないんで。……そう、その件。仙台だったんですよ。……いや。こっちの捜索はまだ。さっき学生時代の友人に話を聞きましたけどね。……や、例の調査員からは新情報はなし。ただ、写真が手に入ったんです。……そ、対象者の顔写真です。……いや、桐島にはまだ伏せててください。そっち戻ったら、俺が直接会って説明しますよ。それでね、社長、ちょっとお願いがあるんです。ある情報、探ってくれませんか。俺がさっき電話で聞いたら、社外秘だから教えられないって。……や、もちろん関係ありますよ。そ、どちらの件にも繋がる情報。○○駅東口の、アール企画って会社。そこの篠宮雅紀って社員と連絡取って欲しいんですよ。あ、それでね、俺の名前は出さないでください。連絡先だけ教えてもらえれば、そっち戻って俺が動きますから」 「んっんっ……う……はぁあ……あぁっ」 雅紀はベッドの上で、瀧田から拘束具をつけられていた。昨日と同じように手首足首をそれぞれ繋がれ、下腹部には革の貞操帯を装着されていく。 身体の奥から込み上げる熱はどんどん増していき、熱だけじゃないもどかしいような甘い痺れに、雅紀はじっとしていられずに、喘ぎ声を撒き散らしながら、くねくねと身を捩らせていた。 「気持ちよくなってきたでしょう?ああ、可愛いな……おねだりしているの?もう挿れて欲しくてたまらないのでしょう」 「あっんーっやぁや……あんっあ…」 「ほら、ちょっとつついただけで、いやらしいお口がぱくぱくしてる。入れてくださいってお願いしてごらんなさい、さあ」 「ぁはぁ……っぁぁ……いれっ……いれて……くだ……さぃ……っ」 瀧田はアナルビーズを手に取るとローションをたっぷり垂らし、 「可愛くおねだり出来ましたね。では挿れてあげましょう」 不安定に揺れる雅紀の足を更に開かせ、ビーズの先端をひくつく穴に押し当てた。雅紀は息をのみ顔を歪める。 ぐちゅ……っと音をたてて、連なるビーズの一番小さなものが飲み込まれた。更に2番目の少し大きなビーズが、入り口を拡げながら押し込まれていく。 「いっ……あぁ……あぅっ……んっ」 呻く雅紀の目尻から、涙が零れおちた。

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