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彷徨う心。遠い月5※
「え?……じゃあ……都倉じゃないんですか?」
「……すみません。私の名前は早瀬暁と言います。ある方の依頼を受けて、都倉秋音さんの行方を探しています」
暁の差し出す名刺を、唖然とした表情で受け取り、坂本の友人は、信じられない様子で暁の顔を見つめ直した。
「冗談……言ってるわけじゃない……んですよね……?だってあなた、都倉にそっくりだ。え……行方を探してるって……あなたが……探偵さん?」
「騙したわけじゃないんです。先程も言いましたが、私も今日、本人の顔写真を見て驚いたんです。……これ、都倉秋音さんですよね?」
暁は、手に入れたばかりの写真をその男に見せた。男はのぞきこみ、頷いて
「あ、はい、それ多分、都倉で間違いないですけど……。でもそんな偶然あり得るんですか?探偵さんと探してる相手が瓜二つって。俺、まだちょっと混乱してるんだけど……。声も似てますよ。坂本だってきっと同じことを言うと思うな」
「その坂本さんって都倉さんの親友だった方ですよね?一番親しくされていたと聞いていますが」
「……本当に、都倉じゃないんだ……。あ、えーと、そうですね、親友です。高校が一緒で、社会人になってからも付き合いがあったはずですよ。ちなみに俺は坂本と同じ大学で、都倉とは坂本を通じて知り合ったんです。一緒に遊んだり、たまに飲みに行ったりしてましたね」
まだ半信半疑ながら、暁の態度に納得せざるを得ないのか、男は微妙な表情を浮かべている。
「そうですか……。ちなみにお名前……お伺いしてもいいですか?」
申し訳なさそうな暁の質問に、男ははっとして
「あ、そうか。まだ名乗ってなかったですよね。すみません。小野寺新吾です。……って……なんか変な感じだなぁ……。都倉の双子の兄弟って訳でも……ないんですよね?」
「……残念ながら、違います。それで、小野寺さん、坂本さんのご連絡先をご存知ですよね?教えて頂けませんか?お会いしたいのです」
生理的な涙を流しながら、悶え狂う雅紀に、瀧田は暗く興奮した眼差しで、ビーズをひとつひとつ埋め込んでいく。押し拡げられた入り口が窪みのところですぼまり、さっきより少しだけ大きな玉が、また狭い肉襞を拡げながら飲み込まれていく。
「あうっあーーんっあぅっ」
「あと2つで全部入りますよ。どうですか?こんな奥まで犯されて」
「あっ……ひぃーやーやっああっ」
「前がぱんぱんで苦しそうだ。ああ…いい表情ですねぇ…そういう顔をされるともっと虐めたくなります」
瀧田はゆっくりと持ち手の際まで埋め込んだ玩具を、ゆらゆら揺すり
「ほら、もっと鳴いてくださいね」
興奮した声でそう言うと、一気に引き抜いた。
大きさの違う連なったビーズが、中と入り口を擦りながら勢いよく抜け出ていく。
「あ゛っあ゛っあーーーーっ」
雅紀は仰け反り、ガクガク震えながら絶頂に達した。でも前は貞操帯できつく戒められている。放出できない悦楽の熱が、出口を求めて、身体の中で荒れ狂う。
「ああ……っくるし…んっふぅ…うぅ…」
「ドライは病みつきになるそうですね。どうですか?イキっぱなしは辛い?でも君はとても気持ちよさそうだ」
引き抜いた玩具を放り出すと、こんどはバイブを取り出し、すかさず中に突き入れ
「このあたりでしょう?雅紀の大好きなところは」
もうすっかり把握してしまった場所に、バイブの先を押し当てると、
「もっといやらしくなってくださいね」
笑いながらスイッチを入れた。ブブブという音とともに、雅紀の身体がびくびく跳ねる。
「っあ゛ーーっっあっやあーーっやあ゛ぁぁーーっ」
雅紀は閉じられない口から唾液を垂らし、悲鳴をあげて痙攣し続けている。過ぎた快感は苦痛と紙一重だ。
「ふふ……最高。……でも、これ以上やると、本当に狂ってしまいますね」
瀧田は満足気にスイッチを切ると、バイブを抜き取った。雅紀の痙攣は止まらない。登り詰めたままおりられないのか、狂おしい表情のまま身悶えている。
瀧田はその淫靡な姿を見ながら、乾いた自分の唇を舌で舐めた。
「あれはどこだ?お前の部屋か?」
桐島は疲れた表情でスーツの上着を脱ぐと、ソファーにどさっと腰をおろした。瀧田は使用人が持ってきたトレーからグラスを取ると、手を振ってさがらせ
「そう。私のコレクションルームです。さっきちょっと遊んであげたら、気持ちよすぎたみたいで、今はぐっすりお昼寝中ですよ」
瀧田からグラスを受け取り、桐島は顔をしかめ
「気を失うまで責めたのか?あまりやり過ぎるなよ。少しは手加減してやれ」
「もちろん。あのこ、これまでで一番のお気に入りですから、壊れないように優しく遊んであげてます」
「壊されたらたまらん。私の大切な伴侶だぞ」
瀧田は、苦々しげな桐島に首を竦めてみせ
「貴弘。籍を入れるって本気なのですか?そんな勝手をしたら、ますます立場が悪くなりますよ」
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