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寄り添うかけら4※

暁は雅紀を連れて、奥のベッドルームへ移動した。2人ともシャワーを浴びた後は、素肌に揃いの黒のナイトガウンを羽織っただけの姿だ。 後から来た瀧田が、衣装箱から革の拘束具を取り出した。 「雅紀にこれを」 暁は眉をひそめ 「んなもん要らねえよ」 「拒否権などありません。君がつけられないなら、私がやりましょうか?」 雅紀は怯えを滲ませて、暁の腕を掴みしめる。暁はちっと舌打ちすると 「わかった。俺がやる」 「……っ暁さん…」 雅紀は既に涙声だ。なだめるように優しく髪を撫で 「こんなのはコスプレみたいなもんだぜ。な、雅紀、おいで」 ベッドの横で雅紀のガウンの紐を解き、瀧田の手渡す首輪をまずは装着する。次は腕輪。そしてぺニス用の拘束具。ベッドに座らせてガウンを脱がせると、雅紀の身体はガタガタと震え出した。 「目つむってさ、俺のことだけ考えてな。余計なことは一切考えなくていいからな」 優しく語りかけ、潤んだ瞳に微笑みかけると、雅紀は震えながら目を閉じた。 まだ柔らかい雅紀のものをおどかさないようにそっと掴むと、拘束帯を装着してバンドを締める。 「いいでしょう。ベッドにあがりなさい」 暁は雅紀の身体を抱きかかえるようにして、ベッドの上にあがった。雅紀はぎゅっと目を瞑ったまま、小刻みに震え、唇を噛み締めている。 瀧田は鎖を差し出し 「腕輪を後ろ手に留めて、これで首輪と繋ぎなさい」 「おい、そんなことしたら雅紀は怯えちまって…」 「拒否権はないと言ったはずです。なんなら両足も繋ぎますか?」 「っ…わかったよっ」 暁は苛立ちを必死で抑え、震える雅紀の腕輪を後ろで留め、首輪と鎖で繋いだ。雅紀はベッドに膝だちで、瀧田の望み通りの姿にさせられ、項垂れている。 「いいでしょう。とっても可愛くなりました。では始めなさい」 瀧田は満足気に雅紀の全身を眺めまわすと、道具箱を出してきて暁の横に置く。 「おかしな玩具は使わねえぞ。雅紀は俺が抱くんだからな」 「どうぞお好きに。そちらは君のものが役立たずになった時用ですから。ローションも中に入っています」 「薬もなしだ。夕べ言ったろ」 「御託はいいから始めなさい。雅紀。今日は、大好きな暁くんが、君にお仕置きしてくれるそうですよ。ご主人様の言うことをちゃんときいて、恥ずかしい姿をたくさん見せてくださいね」 ……っこいつ、わざと雅紀を怯えさせてやがる…っ……くそがっ… 「まずは君の可愛いお口で、ご主人様のものにご奉仕です」 雅紀は目を開けて、すがるように暁を見た。すっかり雰囲気にのまれてしまって、暁にすら怯えた表情をしている。 「ほら。どうしました?ちゃんとくわえて気持ちよくしてさしあげるのです」 促され、雅紀は諦めたような顔で、目の前に同じく膝だちの暁の股関に顔を近づけた。まだ柔らかく垂れ下がっている暁のものを、震えながら舌を出して、ちろちろと舐め始める。 暁は苦々しい思いで、雅紀の頭を見下ろした。ダメだ。これでは自分が抱いても、雅紀にとっては、瀧田にされているのと変わりない。 「瀧田さん、あんた、雅紀の最高のイキ顔を見たかったんじゃねえのかよ。こんなやり方じゃ絶対無理だぜ」 「そうかもしれませんね。でも君に服従させられて、嫌々抱かれる雅紀というのも、なかなか魅力的なシチュエーションです。まあ別に、君でなくても、他の男たちでも構わないんですがね。泣き叫んで逃げ惑う、怯えた雅紀の可愛い姿を見られますから」 ……このっ変態屑野郎がっ 暁は怒りを飲み込み、雅紀の髪の毛を優しく撫でて 「雅紀、俺のもの、可愛がってくれるんだ?嬉しいよ。お前の可愛い顔、いっぱい見せてくれよな」 雅紀は顔をあげ、恐る恐る暁を見た。 ……そんな哀しい顔すんなって。俺は瀧田とは違うだろ?お前の恋人じゃん。 「今朝、風呂場でしてくれた時のあの顔、めっちゃエロくて可愛かったぜ」 笑いながらウィンクすると、雅紀は舌をちょこっと出したまま、ポッと赤くなって固まった。そのとぼけた顔がきゅんきゅんするほど愛らしい。暁のものが急にむくっと勃ちあがる。 「ほら。俺のがお前のこと、大好きだってさ。もっと……舐めてくれるか?」 雅紀は暁の顔と暁のものを見比べて、赤い顔をして頷くと、舌を差し出しペロペロと一生懸命舐め出した。暁のものはぐんぐん育つ。雅紀は口を開けて、先っぽをはむっとくわえた。舌を絡めながら、暁の亀頭を必死にくわえこんで、不安そうに上目遣いで、暁の顔を見上げてくる。 ……っだから~。その顔エロいっ。可愛い過ぎだっての。 暁の愚息は一気にMAXまで成長した。雅紀は喉を突かれたのか目を白黒させて、慌てて口から少し吐き出す。 「ごめん…っ。苦しかったよな。……俺のバカ息子、はしゃぎ過ぎちまった」 雅紀は首を横に振り、目に涙を滲ませて、それでも健気に先っぽを唇で扱き始める。

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